『見つめられると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひとの目を見るのが苦手だ。
でもたとえば配信画面で好きな人の顔をじっと見るとか、舞台に向けたオペラグラス越しに目が合ったと錯覚するとかというのは苦にならない。というよりむしろ好きだと思う。
つまるところ、相手に見つめられている、そう意識してしまうのが苦手なのだろう。
配信では相手はカメラを見ているし、舞台では客席のひとりなんて見ていないか、見ていたとしてもそれは暗い客席の中でライトを反射させたオペラグラスだ。
しかし目の前にいるひとと相対するとき、こちらが相手を見ているように相手もまたこちらを見ている。それが苦痛で、それを実感したくなくて、私はそっと視線を落とす。
相手がこちらを見ている事実は変わらないのに、それだけで少し気が楽になるのは不思議だ。
「見つめられる」
私は、いつの頃からか誰かに、見られてる。
なぜだろ?私は見られてるのだろ。夢は見られてるのが
よく、わからず。「助けて」叫ぶと、目が覚める。
どうしよ。お祓いする?それとも・・・・・
私が、やる?呪術で。まぁ、冗談。するとね。
貴方は、大丈夫。後ろ見ないで。
吉兆や星をみて、占いを眺めてる。
涙が頬を伝った。泣くな。今は泣くな。そう言い聞かせても、もう遅い。
喉が、痛い。グッ、と、変な音が鳴った。唇をかみしめて、何もかもを堪える。
だって、君が見ているのだから。1番泣きたいのは、1番悲しくて悔しくて堪らないのは、君なのに。
「ありがとね。…私のおばあちゃんの為に泣いてくれて」
いつもより穏やかで優しくて温かい君の声が、僕をまたしっとりと濡らす。
腹に力を込めて、君を見つめた。君も、じっと僕を見つめていた。
君の真っ黒い瞳のその奥が、落ち着きはらって僕の瞳を見つめ返していた。
どれくらいの時間が経ったのだろう。君はおもむろに言った。
「私、泣かないから」
笑うから、と。
思わず泣き笑いのような声をあげる。
もうやめてくれよ。
君のその強い後ろ姿に、僕は涙が止まらないんだ。
窓からはらりと、一欠片の花びらが迷い込んできた。
「もう桜が咲いてるよ、おばあちゃん」
私はおばあちゃんの寝顔をじっ と見つめた。
そしてこれからも見つめ続けるだろう。片想いのまま。
私は高校生活3年間 毎日欠かさず学校帰りに病院へ通っていた。
そして今日卒業式を終え、最後の制服姿をおばあちゃんに見てもらいたく、早足で病院へ向かう。
幼い頃から母を早くに亡くした私は、おばあちゃんに育てられて育った。そんなおばちゃんは去年 原因不明の昏睡状態になってしまい寝たきりの状態だ。
ガラガラッ スライド式のドアを勢いよく開け後輩から貰った花束を片手に持ち、おばあちゃんのベッドの場所へ 急いだ。
そして
「おばあちゃんっ 今日卒業したよ!」
そしていつも通り近くの椅子に腰を掛け、おばあちゃんに今日の出来事を話し始めた。後輩から手紙と花束を貰ったこと 卒業式で担任の先生が初めて泣き顔を見せたこと。そして、大好きな親友とお別れをしたこと、、
泣いたり笑ったりしながら話している私を 「はいはい」
っと優しく微笑みながら聞いてくれているような気がした。
もちろん言葉は返ってくることは無いけれど、微かにおばあちゃんの唇の端が少し上がったように見えた。
全部話し終えた私は一呼吸しておばあちゃんの顔の近くに近づいた。
私はおばあちゃんを見つめた。
「また、私の話を聞いてね。おばあちゃん」
そして
いつかいつも通り、目を覚ましてくれることを祈りながら おばあちゃんの顔を「見つめた」
ただの幼なじみのはずなのに
最近君からの視線が少し恥ずかしい
前まではこんなこと思わなかったのに
なんだろう、この気持ち
見つめてこないでよ
少し意識しちゃうから
見つめられるって不思議
見つめられるだけで私の事が好きなんじゃないかって思う人もいれば
睨まれてるんじゃないかって思う人もいる
「見つめられる」
この行動だけで信頼関係が変わるかもしれない
やっぱり見つめられるって不思議
見つめられると
見つめられ、視線を返して、
そこからどうすればいいものか。
瞳から目が離せなくなって、
だからといって、なにか言葉が出てくる訳でもなくて。
何秒、いや何分経っただろうか。
本当に自分を見ているのかも分からない瞳が、
一瞬、周りを気にするように動いたのが見えた。
「はい今目ぇ逸らした!私の勝ち!!」
玄関開けたら、目が合った
野良猫がこっちを見てる
お互いじっと見つめ合いながら
なんだよと言いたげに
一歩たりとも動けない
見つめられると動けない
【見つめられると】
僕の恋人は可愛いようなカッコいいようなそんな目で見つめてくる時がある。
いや、正しくは多分、目の形はつり目っぽくてカッコイイけど目の色や、恋人の性格のせいでそんな目に見えるんだろう。
『そんな目で見つめんなっ』
と今日はいつにも増してカッコ可愛い目で見つめてくる恋人に対してつい、そんな言葉を強めな口調で言ってしまった。
『…え?、』
恋人は悲しそうな表情で俯いてしまった。
僕は思わず恋人に抱きついた。
すると恋人は、
『嘘嘘、!冗談だよ』
といいながら僕の頭を撫でてくれた。
「見つめられると」
授業中の教室。
大好きな君に見つめられるのは、
恥ずかしさもあるけど、とても嬉しい。
私と君との間の席の子が動くと、ふと目が合う。
これは、偶然じゃなくて、必然だと思う。
これは揺るぎのない真実。
絶対。君が私を見つめているんだ♡
お題:『見つめられると』
2年前まで、好きな子がいた。
恋に夢中で、気を取られるほどに──。
『5秒間見つめると、恋に落ちる!?』
そんな情報をほんの偶然目にした時、
…いや、検索して見つかったその情報を目にした時。
私はすぐさま実行しようと思った。
「それで──」
「うんうん」
彼の話を聞きながら、時折目を合わせる。
話が盛り上がってきたら、徐々に見つめ合う時間を長くする。
今、かな?
「──さんは、どう思う?」
少し距離が置かれた、その呼び方で、彼は私を呼ぶ。
そして、私の方へ目を向ける。
「・・・いいと思うよ!」
1…
2……
3………
4…………
5……………
彼の澄んでいて綺麗な目。
私に恋しているのがわかってしまうほどに、澄んでいる。
「……。」
私に見つめられると、彼は、少しぎこちない様子で、首元に手を当てる。
照れているのよね。
・・・
わかってしまう。そう、わかってしまう……
照れますよ。流石に
「エッ♡なによん一目惚れ?♡♡」
言ってみた
キレられた
猫みたいにツンデレなのねフフッ
可愛いもんですわ
【見つめられると】
〇〇は変わってないねー
手紙も封筒に包まず
(なかったんですもの、)
お菓子も生身で持ってった
封筒は?!www
〇〇笑 ほんとに、もー面白いねえ
最高だよもう笑 変わってないねー
【あの先生とのお別れ】
見つめられると、相手は自分のことが好きなのかな?と意識しだすという。
しかし、決してそうではない場合がある。
それが私だ。
相手の顔を見つめることが多いのだが、それは好意からではない。口の形を読んだり、手話も含めて読もうとすると、どうしても目を中心にして全体的に見なければならない。
また、どのような表情をしているか、相手がどのような性格なのかを様子を窺ったりもする。
つまりは、好意ではなく、むしろ自分にとって目の前にいる人は安全かそうでないかを見極めるために必要なことなのだ。
そうした行為でとんでもない誤解を与えてしまった人は漏れなく、残念ながら後者の方になるのだろう。
嘘をつく時
だいたいの人間は目が泳ぐ
だけど、いるんだよ
まっすぐに人の目を見て
本当みたいな嘘をつく人
ある意味それも才能か
#見つめられると
見つめられるとドキドキしてしまう。特に男の人見つめられると。まさにそれは恋の始まりなのかも知れない。【見つめられると】
私はあのお方を尊敬しております。崇拝しております。
そして、畏怖しております。
そう、あのお方は恐ろしいのです。
蛇のようにまとわりつく、謎めいた妖しさがあるのです。
人では無い何か──とにかく、そういった類いの怖さがありました。
それはあのオーラから発せられているのかもしれません、私はあのお方に会って、生まれて初めて本物のカリスマ性と云うものを見たように思います。
それとも、彼の体躯からでしょうか。
彫刻のような肉体から溢れる野生がそうさせるのでしょうか。
それとも、あの月光を吸収する黄金の毛髪でしょうか。
いいえ、いいえ、違います。
あのお方の恐ろしさの根源は、海辺に落ちている硝子に似た、あの真っ赤な瞳なのです。
嗚呼あの瞳!
此方を糾弾するような、見透かすようなあの瞳!
私はあの目が恐ろしいのです
あの瞳に見つめられると、己が道端に棄てられた塵芥よりも価値のないものに思えて駄目なのです
私にだって、自尊心はあります。存在を否定されるなんて我慢なりません
…思わず、手を上げたくなる
私を誰だと思っているんだと叫びそうになる
何者でもありません、私は何者でもないのです
私が何者であっても、あのお方には関係の無いことです
もう、近頃は、もう駄目です。
あのお方を見ると、むらむらと湧き上がってくる気持ちのまま、太い首に手を回して締め付けたくなる。
できない事です
私には、天地が逆さになろうとできっこない!
ああけれど、あの瞳に射抜かれるのは辛いのです
もういっそ、私が死んでしまいたい。
お題『見つめられると』
そらのいろ
すべて見透かす
青い色
見つめられると
見つかりそうで
「■■■?」
カルナさんの瞳
(FGO・ガネーシャ)
「……そんなに見られるとさ、描きにくいって分からない?」
新島の後輩に当たる羽柴と黒柳は顔を見合わせていたずらっぽく笑った。
「えー?」
鈍い西日の差す放課後の美術部。
今日は曇り、それに加えて室内は明かりがつけられておらず、全体的に浅い暗闇をまとって少し息苦しい。
それでも彼ら彼女らの表情は濁りなく鮮やかで、口元を抑えてくすくすと笑っている。
「だって、絵を描く時の先輩大好きなんですもん。」
「そうそう、絵を描いてる時の先輩は!」
やけに強調してそう言うのは、無邪気なフリをして、綺麗なレースを被って変顔を隠す、道化の姿をしているから。
普段の姿も好きであれよ!という情けないツッコミを期待していることは丸見えなので、新島はわざと無視をした。
濃い青に濁った筆の先を筆洗へ乱暴に突っ込み、音を立てて掻き乱すと中の色は紫に変わる。
その様子さえもじっと大きな瞳で見つめる2人に、2度目のため息が零れた。
「あっ、怒った。」
「きゃー。」
背もたれのない椅子から立ち上がり、顔を何か衝撃から守るようにして両腕で覆い隠す。
あまりにも同じ動きをするものだから、2人は双子か兄妹に見えた。
「怒ってない、呆れてるだけ。大体、あんたたち部活はいいの?」
「こんな天気じゃスマッシュ決めてもいい気分にならないじゃーん。」
「僕もレポート作成とかつまんないことやらされてたから、サボっちゃった。」
羽柴はソフトテニス部、黒柳は天文学部。
そもそもとして彼らは神聖なる美術部の部員ではないのだ。
典型的な口下手で不器用な性格の新島。
今年度は新入部員の出入りが一切なく、幽霊部員を除けば部員は実質新島ひとりになってしまったことを良いことに、時間を縫っては彼女の下へ遊びに来ていた。
「怠け者に見せる絵はない。他にやることがあるなら、そっちを優先しなさい。」
「新島先輩ってば本当に真面目。人ってサーモグラフィーみたいにたくさんの色で構成されてるんだよ?たまには、なんでも投げ出して好きにやりたい時あるじゃん。」
「そうそう、もっと気まぐれにいきましょうよ。」
〈新島〉
高校3年生。限界集落部と化した美術部でもくもくと絵を描き続けている。不器用で人付き合いは苦手だが、感情の機微に敏感で、洞察力が高い。
〈羽柴〉
高校2年生。明るくいたずら好きな少女で、黒柳とともに何かしら新島に絡んでいる。ただ、絵を描く新島の姿と彼女の作品が大好きなのは事実。
〈黒柳〉
高校2年生。羽柴によく似た少年で、彼女とともによく美術室を訪れる。
【見つめられると】
友人に見つめられると、私は微笑み返します。
異性に見つめられると、私はドキドキします。
先生に見つめられると、私はひやっとします。
みんなそうだと思います。
では、目付きが悪い人に見つめられると、
怖いでしょうか。
オタクに見つめられると、気持ち悪い
でしょうか。
友達に見つめられると、嬉しいでしょうか
異性に見つめられると、恥ずかしいですか
では見つめている人は何を考えているでしょう。
友人「あいつきらいなんだよねぇ」
異性「こいつ金持ってそうだから媚売ろう」
先生「今日も元気そうでよかった!」
オタク「いつも優しいから友達になりたいな!」
この可能性もあり得ます。いわゆる偏見です。
自分が思い込んだ真実のみを見つめている貴方は
今私に見つめられている。
貴方は私をどう感じましたか?
「見つめられると―」
少し見つめられると
目が離せないくらい
あなたに夢中になって
気付いたら好きになった
なんて私が片思いしてる人には
秘密ですけど♡