『見つめられると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
そんなふうに見つめられたら照れちゃうよ
そんなシチュエーションに出会いたい
楽しいことがないだ
るんるんうきうき
そんな恋愛をしたいのに
なんかそわそわそわそわ
そんなのしかしてないね
どなたか見つめてくれませんか
―見つめられると―
暖かくなると、野良猫が出てくる。
気がつくとこちらを見つめてじっとしている。
どんなに急いでいても、つい見つめ返してしまう。
写真を撮ろうとスマホを向けると大体逃げられる。
残念……。
「見つめられると」
どんなに遠くから見つめられても
そこから近づいてきてはくれない
僕がどれだけ立ち位置を変えても
じっと僕のことを見つめているのに
そこから近づいてきてはくれない
だんだんと恥ずかしくなって
赤くなって
隠れてしまおうとすると
君は首を垂れる
君の名は 向日葵
見つめられると
先生の瞳はどんな宝石よりもうつくしい。
教室の蛍光灯の下でも、
体育祭の濃い青の空の下でも、
放課後の夕焼けの下でも。
それぞれ違う雰囲気を纏っている。
だからついつい、
授業中も先生と話す時もその瞳に見とれてしまう。
あまりにも見つめているからと
先生が目線を合わせてきて、
それがまたうつくしくて尊くて。
ちょっと待って???
もしかして、先生が私のこと見つめてる???
そう気づくと急に頬が熱い。
「海月、耳まで赤いぞー?」
もう、先生分かっててやってるでしょ!
俺は、だいたいのことに興味がない。
好きだとか、可愛いとか、そう思うのは、あなたにだけ。
だから、らしくもなく胸が昂る。
その紅い瞳に、心底から惚れ込んでいるせいで。
『見つめられると』
貴女に見つめられると何故だか胸が痛くなる。もう帰ってこない貴女の写真を手に取る。私のことを一直線に見つめる貴女の瞳は貴女を助けることの出来なかった私の心を酷くえぐった。
いや、違う。
胸が痛くなるわけではないのだ。
これは貴女に向けた私の同情。貴女に向けた私の罪悪感なのだ。写真を持つ手が震え、写真に私の体から出ていった水が落ちた。思わず口から言葉が溢れた。
、、、ごめんなさい、、、
/見つめられると
眼のおもてが
ぐっと押されるようなの
静かなのに強い風を
あてられているみたいに
まぶたが降りる
ぬれてあたたかい眼をつつむ
カーテンのようなそこも
まだ風を感じていて
視線は目にしみる
肌にしみる
少し居心地の悪いほど
わたしを閉じこもらせて
予測のつかない風の手が
わたしの頭を撫でている……
わたくしのお慕いしている方。涼し気な目元に、意思の強い瞳。
遠巻きからひと目見ただけで恋に落ちてしまいました。
わたくしはこんなにも見つめているのにつれないお方。その瞳にわたくしを映しては下さらないの。
貴女を手に入れてしまいたいだなんて言ったら野卑な女だと思われてしまうかしら。それでもわたくし、辛抱強くありませんの。だから……
今思えばわたくしはどうしてあんなにも悩んでいたのかしら。簡単なことでしたわ。隣にいる貴女は少し冷たいけれど……今やわたくしに独り占めさせて下さいます。けれどずっと見つめられていると照れてしまうだなんてわたくしは我儘ね。
見つめられると
アルバムを開くと、いつもそのなかの君は笑っていた。
時にとても、屈託なく。
時に、柔らかく。
それが、今の君は。
どうして、そんなにも怯えた眼をするようになってしまったのだろう。
じっと見つめると、まるで眼がカナシバリにでもなったかのように。
怯えてるくせに、そらさない。……いや、そらせないのか?
それこそ、蛇に睨まれた蛙のような。
どうしたら、君は笑えるようになるのだろうか。
そう思ったら、勝手に手が君の目尻に触れていた。
──ああ。頼むから、そんなに怯えないで。
私のことを考えてくれてるのかな。
私に好意を持ってくれてるのかな。
そう思うとドキドキした。
その時から、あなたは私にとって
気になる人になった。
「見つめられると」
今僕の目の前に立っている女性は僕が嫌いな目をしてる。
様々な欲に染まった、そんな目だ。
彼女の瞳は己は目の前の相手よりも上の存在だと見下しているような、周りの視線は全部自分のモノで全てを手に入れた気になっているような、ドロドロに歪んだ感情に塗れてる。でもその中に僕に対する欲情も孕んでる様にも見えるや。
嗚呼、やっぱり居心地悪いな。あの子の付き添いで参加したこの夜会。あの子の着飾った姿に惹かれて着いてきたけど…ついてない。早くこの場を抜け出したい…。あの子の綺麗な瞳で見つめられたい。この世の"綺麗'を詰め込んだ瞳で、一切の穢れを知らないような純粋な瞳で見つめられたい。
あの子とやりたい事を考えてたら自然と口角が上がってくる。楽しみだなぁ。--ふと目の前の女性を見ると固まってる、真っ赤な顔して。なんでだろ。まぁいっか。適当に話して早くあの子のところに行こ。
「美しいお嬢さん、本日のお召し物良くお似合いですよ。もうすぐダンスが始まると思いますので楽しんで下さいね。」
『あ、あの!良ければ一緒n…ヒュッ』
「…ふふ、どうかなさいましたか?」
『あ…いや、なんでもない…です』
「そうですか、では私はここで失礼致しますね。」
…つい殺気が出ちゃったな。まぁいいや。
-早く、早くあの子の元に
会場を出て屋上に向かうと、居た。白銀の髪が月明かりに照らされて輝いている。僕に気づいた彼女が振り向いてその瞳に僕を映す。青空を閉じ込めた様な、透き通ったその瞳に。
--やっぱり君の瞳は美しい。何者にも及ばない。
そんな瞳に見つめられる、何にも変え難い優越感。
『見つめられると』
見つめられると、声が出なくなる
見つめられると、体が震えてくる
見つめられると、息が苦しくなる
見つめられると、汗が吹き出てくる
見つめられると、素直になれなくなる
だからもう、見つめないでね
自由への讃歌
音楽、絵画、彫刻、建築、そして詩。
これらは皆アートだと僕は思っている。
僕は詩を書くとき、音楽を聞いてインスピレーションを得るんだ。
例えばジャズ。
クラシックも好きだけど、20世紀のスイング、モダンジャズが特に好きで、これを聞くと頭の中に一枚の絵画が完成する。
具体的なものから、だいたいは抽象的な、あるいは記号のようなものが頭に浮かび、それをスケッチするんだ。
スケッチしたものを今度は紙に起こす。
それは抽象画になったり、詩になったりする。
躍動感を得る。
「芸術は爆発だ」とはこの感覚だろう。
逆に僕は風景や自然をアートにすることは非常に苦手で、ただ目に見える美しさというのは表現が困難だと思う。
美しい写真を見るのと、風景画を見るのとでは違う、そんな感じだ。
でも、不思議なことに20世紀のモダニズム建築や古風な住居などを見るとアートの感覚が再び沸き上がってくる。
建築は立派なアートだ。そこで生活する人々を魅了する、設計家たちの感性が詰め込まれた魔法の箱のようなもの。
だから、休日はモダニズム建築巡りの社会科見学ごっこをして楽しんでいたりする。
建築で僕がいちばん好きなのはコンサートホール。
たくさんの観衆の前でグランドピアノを弾くピアニストは圧巻だ。
僕が敬愛している亡きジャズピアニストのオスカー・ピーターソン氏に是非「自由への讃歌」を演奏していただけるなら、そんなコンサートホールで聞きたいと思う。
世界はアートで溢れている。
人々は常に芸術に惹かれ、芸術を創造し、芸術を探求する。
映画や本の世界もそうだ。
チャップリン、キートン、ヘミングウェイ、メルヴィル。
僕も本や詩や絵画を楽しむそんな一派だ。
さあ、今日は何を創造ろうか?
あんなに近くに居てくれて、
手を伸ばせば触れられる距離なのに
怖くて、
とてもそんな事すら出来ない。
近すぎて、ドキドキして、
息が苦しくなったくらいなのに
とても遠くて
心は届かないんだと思う。
あまりにも不意打ちで、
メガネをしないままだったから
表情も何もかもが
ボヤけた視界の中だったけど、
あの人に見つめられたわたしは
止めどない想いが溢れて
自分を見失ってしまう。
やさしく包み込んでくれるような
あなたの瞳に見つめられると、
わたしの気持ちは
止められなくなってしまう。
止まらなくなってしまう。
すべてを投げ出して、
甘えたくなってしまうよ…
- 見つめられると -
見つめられると
ん?と返す
恥ずかしいけど
それは見せないように
一旦視線を外して
今度はそっと見つめて
見つめられて
照れるあなたの
恥ずかしそうな顔が見る
見つめられると
胸の鼓動が高鳴るの…
あなたに聞こえてしまう
かしら?
恥ずかしい…
そんなに見つめないで…
どうしようどうしよう
ソワソワ
恋に落ちてしまいそう…
見つめられると
そんなに見つめられると、
こたえれないんだって。
圧をかけないで。
無理だから。
貴方みたいに優秀でうまれてきていないの
劣等でうまれてきているの
お願い。見つめないで。
心のなかが恐怖で悲鳴をあげているから。
【見つめられると】
君の瞳が、嫌いだ。いつだって真っ直ぐに僕の姿を映し出す、その透徹な瞳が。
「本当に、貴方はそれで良いの?」
うるさいな、良いって言ってるじゃないか。頼られるのも、誰かの役に立つのも、決して悪いことじゃないんだから。
彼らが口にした部活や塾で忙しいという言い分だって、たぶん嘘ではないだろう。そうして積み上がった書類を僕なら一人で捌ききれるって信用も、あながち間違ってはいないんだ。だったら問題視することなんて、何もない。
「ねえ、本気でそう思ってる?」
夜の水面を切り出したみたいな君の真っ黒な瞳に、ゆらゆらと。歪んだ僕の顔が、無機質に反射している。それを見ていたくなくて、視線を逸らした。
「ちゃんと私の目を見て答えてよ」
だけど君は、そんな僕の逃避を許さない。のろのろと目線を戻せば、差し込む夕日に照らされた力強い君の眼光に捉われる。
ああ、駄目だ。君に見つめられると、強がりが剥がれ落ちてしまう。温厚で頼りになる優等生の仮面なんて、どこかに吹き飛ばされてしまう。
てつだって、ほしい。掠れた声で囁けば、君は満足そうに笑って僕の額を指で軽く弾いた。
「最初からそう言ってよ。私ならいくらだって、手を貸してあげるから」
今日もやっぱり、君には敵わない。だから僕は、君の瞳が大嫌いだ。
「僕の玩具になってよ」
君にそう言われた
それから何年経ったっけ
彼に見つめられる日
ずーっと
最初は嫌だったのに
今では興奮してるな
窓の外は曇り空。
今にも雨が降りそうなくらい分厚い雲。
空いた窓からそよそよと、雨降りの香り。
どこかはもう春雨に降られているのかもしれない。
「おとなり、いいですか?」
首にリボンを巻いたあの子が、僕の隣にやってくる。
にっこり笑顔のかわいい子。
「よかったら、一緒にお天気見ませんか?」
ふたりで空を眺めたら、風に吹かれて桜の花びら。
ここからは見えないけど、きれいに咲いてるかな。
「ねー、お花見はれるかなぁ?」
ふと足元から声がして、びっくりしてそっちを見た。
2人の子どもが、僕らと同じように外を眺めている。
「大丈夫だよ、ほら」
もう1人の子が、そう言って上を、つまり僕を指差す。
話しかけた子もその指の先を追って見上げる。
あわてて顔を上げた。が、僕は見てしまった。
あの子たちの、期待に満ち溢れたキラキラした目を。
そんな目で見つめられると…!
明日、晴れにせざるを得ないじゃないか!
#見つめられると