『裏返し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「裏返し」とかけまして
「女性のハイヒールばかり盗んでいた犯人を逮捕」と解きます。
その心は「覆す/靴返す」でしょう。
大丈夫 は
だめかもしれない の
裏返し
………裏返し
大好きの裏返し
いくら探しても嫌いが見つからない
もう嫌いになれたらいいのに
そうしたら離れるのも辛くないのに
離れなきゃ
離れなきゃ
そうじゃなくちゃ
彼女はもっと悲しむことになる
離れなきゃ
突き放さなきゃ
僕が死ぬ前に
裏返し
好きの
裏返しは
嫌い?
嫌いの
裏返しは
好き?
難しいよ
なな🐶
2024年8月22日1990
「大好きだよ」
何回もそう囁かれた。大好きの裏返しには、寂しさと孤独を埋めて欲しいだけの道具でしかなくて。
誰からも愛される、好きが貰える、そんな人になりたくて。
洗脳してたつもりは、決してない……とも言いきれない。
洗脳にかかった方だって悪い……とも、言いきれない。
ずっとずっとごめんなさい。
ずっとずっと、大好きだよ。
『裏返し』
裏返しの態度
裏返しになった手紙、メモ
裏返しの服
それまでとは違う不穏な空気が漂う。
「それで、どう言うことなんだ?」
平静を装った自分の声。
しかし語尾が震えていた。
「ですから、奥様は浮気をー」
探偵事務所の女性調査員が続ける。
私は声にならない声をあげて顔を覆った。
足元の大地が崩れ落ちる感覚。
立っていられない。
裏返しの写真。
妻の傍らで笑っている男は、義弟だった。
誰がどう見ても、
普通の兄弟の写真ではない。
知ってしまった。私はどうすればいい。
どうすれば…
裏返し
前の反対は?
後ろ?
ゆな〜、
iPadの反対は?
Androidのスマホ?
みゆき〜、
ドライヤーの反対は?
タオル
ささき〜、
ヘアアイロンの反対は?
くし?
さき〜、
みゆきの反対は?
健太
健太〜、
さきの反対は?
え、貞子(村上浮華)
村上さん、
右の反対は?
左
りおなちゃん〜、
表の反対は?
裏?
たつき、
裏返しの嘘は?
……え〜、、、
本当?
好きの裏返しは?
…嫌い?
…山田美桜
え、なんでフルネーム?
山田美桜、
嫌いの裏返しは?
大好き💕
だから付き合って⭐︎
やっと言った〜
ここ10年間で言われた言葉の1番いいね、さすが、私が惚れた斎森竜樹だわ
え、僕の本名なんで知ってんの?
斎藤竜樹が芸名でしょ?
私、あんたの幼馴染で6年前からずっと好きな人だからね、言っとくけど
え、え、まじ?
僕…いや、俺さ、学校でも芸名使ってきて、、
何から何まで斎森にしてきたから、
まさか美桜にバレてたとは…
え、もちろん、口外してないからね?
もちろんさ、康二は知ってたけど…
だってさ、シングルマザーのおばさんは再婚したんだよ?
おばさん、大人達に頼らずに産んだんだよ?
たぶん、名前父親に寄せてるだろうなとは思ってた
斎藤、、
3歳の頃に再婚して、斎森になった。
でも、子役以上になるってわかってたんでしょ、みんな
だから幼稚園には引き続き斎藤を使った。
芸名ではなく本名になるように、そういう風にした。
そうでしょ?
…幼稚園から小学校に一緒に上がるやつ美桜しかいなかったし、康二以外には誰にもバレてないんだと思ってた…
再婚とかだって美桜と康二くらいしか知らないし…
小学校に上がる時、隣に引っ越してきて、素直に嬉しかったよ、1人じゃないんだって思って
それは俺もだけど
中2の時さ、ちょっとだけ荒れてたじゃん。
そん時、言うか迷ったけど、結局言えなかった
荒れてたの、お前、気づいてたんだ、親ですら怜奈と結奈と反抗期中のゆあにかかりっきりで全く気がつかなかったのに。
足に落書きしてあったの、チラッて見えて。
それで知った。
え、あれ見えた人いたんだ
ゆあは知っちゃったけど、怜奈と結奈には2人が20歳になったら教えるんだってよ、
だから秘密守れよなw
もちろん。
ねぇ、ゲーセン行こ
さてはクレンゲーム狙いだな?
取ってほしいぬいぐるみあるんだ〜
わかった
─裏返し─
いつからだろう。
君の愛を裏返したら、何があるのか考え始めたのは。
私と同じで、愛の裏には『好き』があるのか考えたのは。
いつもの会話に混じる、『好き』が本物なのか。
「ねぇ、私のこと好き?」
『そう言うのウザいって前言ったじゃん。やめて。』
「…ごめん。」
『愛してる』以前に『好き』さえも言わなくなってしまったのは。
きっと、好きを裏返して「愛してる」があるのは私だけなんだろうな。
君にはもう、好きを裏返しても何も残らないんだろうな。
暇すぎて人生の目的や意味を考えてしまう今日この頃。
23歳独身非モテで、恋人との仲睦まじい友人のインスタ投稿を見て吐き気を覚えてしまうのは、嫉妬の裏返し?それとも満たされない承認欲求が最高潮に達した合図?
さて、仕事しよーっと。
あんた、本当にそんなこと思ってないでしょ。
わかってんだよ。
仮面を裏返したその面は、
泣いているんでしょ。
今日着替えたら服が裏返しだった。
でも、いつものことだ。
珍しい事でも無い。
でも何故か今日は腹が立った。
もうずっと嫌なことばかり。
そんな事を思っていたからだろうか。
いつか、良いことが、、。
なんて期待はしてない。
ただ、嫌な事が減らない。
名前も知らない他人が羨ましい。
近くに住んでいるあまのじゃくは言った。
何でも相反するから成り立ってるんだよね。
辛いことがあるから幸せを感じられるでしょ。
およそ失恋中の人間にかける言葉ではないと思ったものの、続けて
「慰めてなんかあげないから期待しないでね」と
にかっと口角を上げる姿を見て、底に触れてた気分がほんの少しだけ浮き上がったのは
ここだけの話。
裏返し
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波風立てずに生きる人々に魔の手が迫る。
その名も恐るべき『正論魔神』
奴らは聞いたこともない法令や、
誰がなんの目的で作ったのかも忘れられた規則で
人々の心を縛り、生活を蝕む。
そんな人々を救うため、1人の男が立ち上がる。
法令の間隙を抜い、規則の裏を抜けてやってくる。
裏返しのロングティーシャツをズボンのように履きこなし、裏返しのズボンはジャケットの如く袖を通し。
頭に被った赤白帽子は、どちらが表で裏なのか。
人々の笑顔を取り戻す、彼の名は!
『屁理屈超人・ウラガエシマン!!』
#########
「って企画を考えました」
「没だな」
「え〜、そんなぁ。テーマソングも考えたのに」
「よし、歌ってみろ」
「それはちょっと……ハズカシイ」
「没だな」
// 裏返し
「お前なんか大っ嫌いだー!!」
大っ嫌いなんかじゃない
大好きなのにツンツンしちゃう
裏返し
ー買い物に行ってきます。
一人だからって、私のおやつ食べないでね!
嫌いになっちゃうぞ!
机の上に置かれたカードに書かれたメッセージ。
そんなことするか!ってツッコミを入れながら、カードを手に取り、裏返してみる。
ー嘘。 大好きです。
すみっこに小さく、別に見つからなくていいというように書かれた本音。
「・・・早く帰ってこないかな・・・」
時計を見ながら一人つぶやく顔は、いつもより少し赤かった。
「裏返し」
私はあなたに心奪われた
なのに天の邪鬼な私は
裏返しの心をあなたにぶつける
ああ、リバーシブルー
人は外見と内面は裏返しの事が多い。
わたしはどちらかというと軽く不真面目に取られていそうで
時々眼鏡👓をかけて見ようかとおもうが似合わない!
天ノ弱
私は、私。
なんて想っていても、違う自分にもなりたい奈〜。
強くなりたい私、。でも、弱いままの私の方が役に立つ時もある。
教室のの先生に、『あんずちゃんは、繊細やね〜、でも、繊細過ぎても世の中大変だヨ〜』と、言われました。
『でも、強すぎても読書とか創作活動するのに、むいないかも〜^_^♫』と、先生が言われた。
芸人さんなら『どっちやねん〜✋』と、突っ込まれたすネ』
先生も、答えは、見つからないみたいです。
優しくなりたいし、強くもなりたいです。 明るくてカワイイ女のコにも、憧れるし、無口なミステリアスなお姉さんにも憧れます(*^^*)✨
何考えてはるんだろう〜につい🤔と、前のめりでも話しても、ねこみたいに躱さされるのがオチだった。
笑顔で、何時も明る接して下さる優しいお姉さんも、大好きですharuhi19701112@gmail.comー
私も、優しくてカワイイあんなお姉さんになりたいな〜と、想います。
でも、ねこのような知的なミステリアスなお姉さんにも、惹かれます。
美容室のお姉さんに、『あんずちゃんは、ないものねだりやな〜』とも、言われました(^_^;)
緩〜い、ウェーブのヘアースタイルにしてもらった、後に、となりの座られたお姉さんがストレートのキレイな髪をされてはりパーマかけなければ良かった〜(T_T)なんて、
すぐに、想う私がいます。
想先生のことだって、神社に、参拝した時は、『乗り越えられますように』と、願って、
でも、想先生のことがが忘れられない私もいます。大好きでした〜(´;ω;`)
ーーなりたい、私は、なんですか??
鏡よ、鏡、教えておくれ。
あんずちゃんは、あんずちゃんだから。それが、いいヨ^_^♫
ーーと、鏡の私は言ってくれますか?? Itinkso。 終わり
柳の木が生い茂る、一見して幽霊屋敷のような佇まいをした木造の料理屋が、昨年からの私の気に入りだった。
「お待ちしておりました」
禿げ上がった頭のてっぺんをこちらに向けて、店の主人がうやうやしく出迎える。建物と同様に彼もそうとう年季が入っているが、その外見はみすぼらしさや汚ならしさとは対極にあった。
「で、どうだい?」
奥座敷に通されたと同時に注がれた日本酒を舐めながら私は訊ねる。
「今の時季はフグでございます、産卵期前ですから、味も濃く歯応えがあります。あとで刺身にして持って来させましょう」
それと、と、主人がもったいぶるようにして付け加えた。
「御用命の火薬類、弾薬十万発と火砲五十門、全ての仕度が整っております」
たるんだ瞼に隠された細い目に鋭利な光が宿っている。そこには微かな喜色さえ浮かんでいた。彼の本業がこちらなのは明らかだった。まったく憂うべきことに、近ごろ我が国の内乱は熾烈さを極めている。
「ふ、ふ。毎度ながら貴殿の仕事の早さと扮装には驚かされる。見事を通り越して恐ろしいよ」
私は癖で、将兵の軍功を称賛するような口調で言った。
「中佐殿からの御言葉、身に余る光栄でございます」
「食えない男だ」
「なにせこの世は裏と表を使いこなさなければ到底生きて行けませぬから」
さてお食事にいたしますか、そう言う主人の顔は、すでに品の良い庶民風のものに変わっていた。
▼裏返し
裏返し
彼女はとても優しい人だった。
いつもリバーシブルになっている洋服を着ていて、
表がブラウン、裏はわからなかった。
チャックの付いている丈の長いパーカーだったが、雪の日も風の吹く日も雨の日も晴れの日も春夏秋冬、チャックを全部閉めて着ていたためだ。
暑くないのかと聞いたが、彼女の巧みな話術の前では何も出来なかった。
とても、優しい人だった。
少し紅く染めた頬、色の抜けた暗めの茶髪、人懐っこい笑顔、切長な細い瞳。彼女の全てが好きだった。そばにいると、とても暖かくて、優しい気持ちになれる。
ある日、街で彼女を見かけた。
声をかけようと思ったが、いつものおっとりとした足取りとは違う、一刻も早くここを立ち去りたいとでもいうような、とても速い動きについて行けなかった。なんとか追いつくと、そこに彼女はいなかった。
とても薄暗い路地裏で、彼女の雰囲気とも合わない。
代わりに、濃い赤の、すこし色褪せた丈の長いパーカーを着ている女性がいた。背丈やパーカーの長さ、髪色などが同じだったため、声をかけようかとも思ったが、やめた。なぜか?
それは、明らかにその女性が、彼女ではなかったから。
彼女もその女性も美しい切れ長な目をしていたが、その瞳に映しているものが、全くと言っていいほど違った。
いつもの彼女は瞳に、たくさんの光と、希望と、美しいこの世界を映している。
だが、目の前の女性は、瞳に何も映していなかった。
正確には、何も映したく無い、そんなようなことが伝わる何処までも深い闇があった。
世界を憎んでいる様な、全てを諦めている様な、、、、
この女性の瞳に映る世界は、暗く、淀んでいた。
ここの路地裏が薄暗いからなのか、彼女が心に何かを抱えているせいなのか、定かではなかった。
そんな事を考えながらその場に立ち尽くしていると、女性は隣をするりと抜けて、自信を持った、確かな足取りでこの場を後にした。
横を通る際、微かに、いつも彼女からする匂いがした。香水でも、柔軟剤でも無い不思議な匂い。
信じたく無いけど、「彼女だ」と体が言っていた。
呆然としていると、不意に体から力が抜けて膝から崩れ落ちた。下に水溜りがあって服が汚れてしまったのに気づくのは、今じゃなくていい。
着ていた上着を無造作に脱ぐ。
裏返しにして、着た。
リバーシブル用の服でないため、処理し忘れの糸や不自然な色合いなどが目立つが、しっくりきた。
彼女は服を裏返して着る時、いつもこの様な気持ちになるのだろうか。
たちあがると、その近くに倒れている人がいることにようやく気づいた。その周辺に紅い水たまりがあって、それで服が汚れたことにも。
服を裏返して着ると、こんなに気持ちが変わるものなのか。ふと、何時か気になってスマホを確かめると、目を疑った。見たことのない様な怪しい光と、闇を映していた。
初めてよく見てみた瞳には、つまらない、
本当につまらないクソみたいな世界が映っていた。
でも、彼女の瞳のなかにみた世界と同じだった。
こころから、微笑んだ。
スマホに映る自分は、どうみても微笑んだというような優しい笑いはしていなかったけど。