『裏返し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
裏返し
表面上見えているものが全て正しいとは限らない。
多くの場合、
人は輪から外れないために仮面をつける。
友好を築くために、輪を乱さないように。
それは時に人を欺く行為かもしれない。
しかし、それが誰か一人を除外して、差別するものでないのなら、
私はそれも一つのコミュニケーション力だと思う。
私たち人間は一人では生きられないようにできている。
他の動植物と比べても、弱い生き物である。
それを補うための手段も考える力もある。
けれどそれを他者を蔑み、死へ追いやることが正しいとは思わない。
だから、社会で生きている子供も大人も、
知らなければならないと思う。
たとえ何気なく発した言葉でも、人を傷つけるのだと。
自分がそう思わないとしても、その人がどう捉えるかはわからない。
だから何事も、
物事の本質は表と裏があると思える。
表面で捉えられるもの。
そしてそれを裏返した時に見えるもう一つの顔。
それがいいものか、悪いものかは…
果たしてどうなのだろう?
「裏返し」
「裏返し」という言葉から、いまはネガティブなイメージしか浮かんでこない。まず最初にオセロゲームを連想した。この世界は実際には、囲碁や将棋、チェスのように複雑で難解であるはずなのに。
オセロの駒は、いずれかの面が白で、その裏側が黒である。ひとつの駒は、一人の人間であったり、一つの国であったりするように思う。さらに物事すべてに表があり、裏がある。つまり常に両面がある。
例えば、数学では、ほぼ答えはひとつで、長い義務教育の間に、他の教科も正しい答えはひとつだけという何とも悲しい思いこみをしている方は多い。
理科という教科も、簡単明瞭に答えがでてくるものもあるけれど、多くは、あまりに複雑で理解不能な世界を語るわけにはいかないので、とりあえずの解答があるにすぎない。つまり、世の中の全ては、まだ解決されていない未知の領域が膨大に広がっている。
白か黒、いずれかにしたい。決めたい。そうしないと物事は何も進まない。それもまた事実である。ここに今、人類は大きなジレンマに陥っている気がする。
真理に到達するためには、まだまだ試行錯誤を繰り返していかなければいけないし、答えが見つかったとしても、それはとりあえずの正解にすぎない。義務教育の数学のような訳にはいかない。
人類共通の普遍的な問題を共に考えていく必要があるだろう。温暖化、地球環境、核保有、それらは、地球全体であり、自分自身への裏返しともなる。こうした思いをいかに伝えれば良いのだろうか。
国連という国際機関があるにも関わらず、また各国の政治的リーダー達は、おそらくこうした考えを持っている賢明な人達であるにも関わらず、実際のところオセロゲームの駒に過ぎなくなっている。
『裏返し』
な行動をしている人は
シャイ…なんだろうか
素直になれれば良いのにと個人的には思う
…もしかしたら本人も
素直になれない自分自身に対して
葛藤があるのではないか
その葛藤に打ち勝って素直になれれば
以外と心が軽くなり
寧ろいい方向に進む可能性も
大いにあるのではないか
僕も相手の受け答えを
勝手に予想してしまう事があるが
以外と予想している相手の反応と
違う反応が返ってくる事が多い
素直になれない人は
自分の中の相手の反応に
振り回されているだけかもしれない
現実の相手とちゃんと向き合う事が大切だ
お互いが明日も元気か分からないからこそ
後悔する前に自分の気持ちに素直に生きられれば
人生で後悔は少なくすむのではないだろうか
彼はいつも曲を作るとき
スケッチブックに歌詞を書くんだけど
「今回のどう?」って時々見せてくれる
私は彼の考える歌詞が好きで
曲とかあまり詳しくないから
感想も対して参考にならないと思う
だから、直接伝えるのが恥ずかしくて
歌詞を書いてある裏のページに
邪魔にならないように
付箋に簡単なイラストと純粋に感じたことを
書いて貼り付けておくようにしている
次にスケッチブックを見せてもらったとき
前回の付箋がまだ貼られた状態だったから
気づいてないのかと思って自分で剥がしたの
もう見ないだろうし、裏面をメモ用紙に使えるかなと思って裏返してみたら
「ありがとう」って彼の字で書かれてたの
後で何で直接伝えないで
付箋の裏に書いたのか聞いたんだけど
「君がいつも付箋で伝えてくれるから、自分もそうした」「せっかく描いてくれたイラスト汚したくないし、君なら絶対裏も見ると思って」って
イラストなんて簡単なものしか描いてないのに
そんなふうに思ってくれててすごく嬉しかったし
ちゃんと裏返すって大事だなって改めて思った
〈裏返し〉
裏返した皮膚に覆われていた
憎しみ悲しみ醜さが現れて
隠していることを知らしめて
まわりに汚物を撒き散らす
巻き込まれてしまえと
暗闇を強要する
裏返し
※空模様に出てくる主人公がいます。もし良ければ、そちらも見てくれると嬉しいです。
「あれ? カードが落ちてる」
学校帰りの途中で、一枚のカードを拾った。トランプカードかなと最初は思ったが、至って柄はなくシンプルな長方形のカードだった。
何となく裏返してみるとそこには‥
『君はこの世界の出来事が全て現実だって思ってる?』
と文字が書かれていた。
「なに‥これ?」
今起きていることが全て、リアルじゃなければ何だって言うのか。それとも、夢だとでも言いたいのか。
僕は試しに頬を思い切り摘んだ。神経が摘まれている所に集中し、痛みが増す。耐えられず僕はその指を離した。ジンジンと刺激し、見なくても腫れているのは間違いない。
「あれ、また落ちてる‥」
目の前に再び、先程と同じカードが一枚落ちていた。僕は難なくそれを拾い上げ、裏返した。
『例えば、君の空想世界が現実に変わったらどうする?』
「どうするって言われても‥‥それはそれで、嬉しいかな」
するとまた、目の前に同じカードが。僕は何も考えずに拾い上げる。
『なら、妄想全てが現実になればいいってこと?』
「まぁ、望んでいることなら叶ったら嬉しいだろうな」
そして再び歩くと、また同じカードが一枚。
『じゃあ、これは?』
「これ?」
カードを何枚も拾っていくうちに気がつくと僕は見慣れない街を歩いてしまっていたみたいだった。
しまった。拾うのに夢中になって、寄り道をしてしまった。どうしよう。これは、帰るのが遅くなるな。
僕は拾った何枚かのカードを見つめる。誰とも会話をしてないのに、まるで自分の独り言が誰かに聞こえてるみたいで妙な気分だ。そのせいでか、札に書かれた内容も会話のキャッチボールを返すかのように自然と続いた。
カンカンカン。 甲高い音が僕の耳に鳴り響く。ふと、顔を上げると数十メートル先に踏み切りがあった。警報用スピーカーの音がカンカンカンと、電車が来るのを合図している。
遮断桿も徐々に下がり、歩行者を通らせないように阻止している。が、しかし、そうはいかなかった。
「あれ‥? 線路の中に、人が居る‥」
遠くからではっきりとは見えないが、明らかに人の姿がそこに佇んでいた。何やらフラフラと歩いており、昼間から飲酒でもきて酔っているのだろうと僕は考える。
だがしかし、そこで嫌な予感がした。
「待って、今そんな所にいたら‥!!」
最悪な光景が脳裏に焼き付く。その瞬間、背筋がゾォっと寒気を起こし血の気が引くのが分かった。近くで、電車のサイレンが鳴る。
あぁ‥!! まずい!!
「!」
僕は思わず目を逸らした。
電車は勢いよく走り去り、僕の目の前からいなくなる。途中、ガゴんと鈍い音が聞こえたのは気のせいと言いたい。が、その数十秒後。踏み切り辺りに人集りができた。
「そ、そんな‥‥」
僕はここから動けず、呆然と立ち尽くしていると背の高い女性がこちらに向かって歩いてきた。ハイヒールの底を思い切り鳴らし、地面を蹴る音が心臓の鼓動と調和して更に体が震える。
そして、僕の真横を通り過ぎる時。
「あんなやつ、居なくなって当然なのよ」
女性は低い声で呟き、歩き去っていった。
「‥‥え?」
今のって‥。
ひらり。
目の前に、誰が落としたか分からないカードが都合良く落ちる。僕はそれを恐る恐る拾い、裏返した。
『知ってるかい? 妄想が全て叶うと言うことは、みんなの願いが思い通りになるってこと。その裏を返せば、自分が消したい相手を消すことだって。ね?』
赤い折り紙は、裏返すと白。裏まで赤とは限らないんだ。
俺は、あいつが好きだった。
素直に話せなくて
いつも泣かしてた。
愛情の裏返しだった。
地球を裏返しにして落ちたい。
全てを救う気持ちなんて無くして。
成功しそうなあの子も私と一緒にごみ箱に捨てて欲しい。
破壊のハンマーはいらないの。証拠にならないように
かっこつけてると思ってた。
あの子のことを。
私のことを見下してくるだろうって。
どこかもわからない駅の中で私は希望を無くした。
帰り方もわからない、生き方も。
大きなたるいの中でピンを刺したみたいに立ち尽くしている。
苦しくなるくらいいい気分から落っことされた。
私を振るう神様とは、結構前から知り合いだよ。
裏返しにされる気持ちはよく知ってる。
涙も出てこようとしない 頭も働こうとしない。
あわれむのなら私のことを愛してほしい。
数学も物理もできなくても将来が近づいてきて不安だって
そこらへんの人達がみんな言っていたって、
今の私を慰めて、自信を持たせて欲しい。
そうしてくれたら、予測を軽く打ち破ってトップに行ってあげる。
そういうものだって信じて、私の口を信じて欲しい。
ひどく落ち込んで、傷付いていた。
地上からみんな落ちればいいと思っていた。
私自身の経験を味わわせてやろうって。
でもあなたが私をどんなことがあっても抱きしめ続けてくれたなら。
いつかは、裏も表もなくなるの。
それを、信じて。
愛して欲しい。
ごめんね。
好きなのにからかいたくなる。。
めっちゃ可愛いから。
可愛い可愛い!!
めっちゃ好き!
好きの裏返し。
お題 : 裏返し #26
最近全然書けてない 反省会開催します
とはいえまずここに来てる人が減っているのでは 、
と思っている それから 素直にテーマが難しい
そして寝不足による睡魔のせいです すみません
今日は恋バナします 夏なので
非リアもしくは既婚者様だけ集ってください
今夜は三日月が綺麗ですね
ではでは 快適な夜を
今日もいつもの 幼なじみくんのお話です
あの人と会ったのは 半年ぶり
専門学生になったあの人は 髪を茶色に染め
見た目はチャラく、中身は大人しくなってた
その日はお祭りで 最初目が合った時
正直誰か分からなかった でも同時にドキッとしてた
だってあれは、確実に目を合わせに来てたし
手を振るなんて以ての外よ
今年は少し話せるかもしれない って内心喜んでた
けどあの人はやっぱり人気者で
至る所にいる後輩ちゃんに話しかけたり 絡まれたりしてた
女の子と話してた時 ごめんだけどいい気分はしなかったよ
でもそれと同時に やっぱりただの幼馴染よな って思えた
花火が終わって ぼーっとしてたらあの人が隣に座った
後ろにはあの人と仲良しな先輩たちと
元カノさんである私の同級生がいた
今までにないくらい近距離で 地味にドキドキしてたけど
謎にあの人の方が緊張してて なんか可愛かった
進路どうすんの? まだ決まってないよ、
希望とかないの? それがないから困ってんのよ笑
進学しろよ 笑 それだけは絶対にしませんね
そんな会話のあと、あの人は後ろの人達に名前を呼ばれた
けどあの人は 俺もう帰んなきゃだから、ばいばいー
って言って隣を立った
そして私に いおり、じゃあね って言って手を振った
いくら幼馴染だとしても それは特別に感じちゃうでしょ
思わせぶりか?私の思い過ごしか?ズルいって
家に帰った後 あの人にDMした いつもの如く
彼氏いないの? いないよ、彼女いないの? いないよ
そんなテンプレートみたいな会話が行われた
私らの関係はここから一向に進まない
本当にここ数年毎度これ
幼なじみって難しすぎないか、って心底思う
私は押すキャラじゃないし
あの人は押してくるキャラだけど私には来ないし
私はどうすればいいのだろう
キミの気持ちはどうなんだ 教えてくれよ
普段LINEもDMもできない、しない関係だから
きっとたくさんの友人(女)と連絡取ってるんでしょ
って思うと 自分が弱すぎて嫌になる 情けないね
ひとつ言うと、好き じゃなくて 一生傍に居て なの
田舎の恋愛はこんなもんです 壮大じゃないからね笑
そして私の近況もこんなもんです
長すぎましたね ごめんなさい
最後に、テーマっぽいお話をDMより
俺さ、黒髪と茶髪どっちがいい?
んーどっちも好きよ 茶髪新鮮だったし
後輩に黒の方がいいって言われたんだよね
まぁそれだけなんだけど笑
うちは茶髪の方が好き あと、見つけやすいしね
なんだそれ笑
見つけやすい っていう私の意図は裏返して欲しかった
キミのことを探してしまってるんだよ
って意味だったんだけど。
_ ₁₁₂
『さよならを言う前に』
サービス付き高齢者向け住宅。高齢者が安心して生活できるように、看護師や介護士が常駐してサービスを提供している施設。
一度入所すれば、その人にとってはこの施設が終の棲家だ。
年と共に身体が不自由になり、自分で自分の世話ができない人や、認知症が進行した人たちが来る場所で、元気になって退所することはまずあり得ない。
つまりこの施設が、最後の時間を過ごす場所になる。
そんな所で働いていれば、当然それだけの数の家族模様も目にしてきた。
こちらから連絡せずとも月に数回、様子を見に来る家族がいた。きっとこの利用者様は元気だった頃、家族を想って生活していたのだろうということが、その様子から伝わってくる。
その想いが巡りめぐって、年老いた本人への思いやりとして返ってきているのだろう。
反対に、いくら連絡してもなかなか顔を見せない家族もいる。
繰り返し連絡をして渋々対応してくれる家族もいれば、死んでも文句は言わないからと連絡を拒否する家族もいる。
そういう家族はそうなるだけの、優しくなれない思い出がある。
今まで我慢に我慢を重ねたものが、本人が弱者となった今に爆発し、牙を向いているのだ。
その気持ちは、自分もよく分かる。
「ねぇ、お母さんが探してるけど、どうする?」
今日は住宅のほうでいつものように仕事をしていると、同僚に声を掛けられた。
母を自分が働く施設に入所させてから、よく聞く言葉だ。
「いないって言っておいて。後は相手せずに放っておいてくれていいよ」
「分かったー。ホント、嫌いだよね」
「うん、大嫌い。死んでもいいもん」
「じゃあ適当に誤魔化してくるわ」
「よろしく。ごめんねー」
「はーい」
冗談半分、本音半分……いや、本心が八割くらい。このやり取りも、毎回のこと。
聞いてきた同僚は高校生からの付き合いで、こちらの事情はよく分かってくれている。
だから一応、家族への最低限の対応として聞いてくれただけで、最初からこちらが返す答えはいつもと変わらないことくらい予想していただろう。
いつものように軽いやり取りをして、母の部屋へと歩いていった。
あの人は、いつまで経っても子どものような母親だった。そもそも、あの人から母親らしいことをされた覚えもないけれど。
我が儘で、理不尽で、自分勝手で、自己中心的で、メンタルが弱すぎて面倒なくせに怒りっぽくて我が強い。
上げればキリがないほどに、あの人の嫌いな部分は次から次へと思い出される。
だから昔から嫌いで、自分自身が大人になるほど大嫌いになっていって、不慮の事故で死んでくれないかとすら思うこともあった。
というか、今でも思っている。
最初は老後の面倒を見ることも放棄しようと思っていたのだ。一人寂しく野垂れ死ねばいいと。
けれどその話をさっきの同僚兼友人にした時、こう言われた。
「あんたの性格でそれやると、実際死んだ時に後悔すると思うよ。ここに入れたらいいじゃん。そしたら後は放っておけばいいんだし」
そのお言葉に甘えて、母は入所し、自分は介護担当から外れた。
施設には入れたし、必要なものは都度買い揃えている。最低限、やるべきことはやっている。
だから、これでいい。これが正解だ。
それは本心だった筈なのに。母が死んだ夜、そこに空虚があった。
胸の真ん中に穴が空いている気がする。真っ黒な穴だ。そんな訳がないのに、隙間風すら感じた。
やっといなくなってくれた。こんなに嬉しいことはない筈なのに、喉が詰まる。
たぶんこれは、後悔だ。やりきったつもりで、いい選択肢を選んできたつもりで。それでも、後悔している。
なら、自分は一体どうしたかったのだろう。どうすれば良かったのだろう。
早く来いと願っていた最期の日。いつか来ると分かっていたこの、別れの日。
この日が来る前に、何故。何故、許せなかったのか。
――色々な思いが降り積もりすぎて、許し方なんて分からなかった。
せめて、一度だけでも顔を見せて。さよならを言う前に、他に言葉はなかったのか。
――どんな言葉を掛けろと言うのか。あの人に、今更優しい言葉など出てこない。
何故、何故自分を産んだのか。選べるのなら、あなた以外の親が良かった、と。
返る言葉がなくなる前に。独り言になる前に。そんな恨み言でもぶつけていれば、何かが変わっただろうか。こんな後悔を、抱えずに済んだのだろうか。
優しい言葉ではなくても。例え、恨み言でも。相手ではなく自分の心を守るために、伝えておくべきだったのかもしれない。
この日が来る前に、さよならを言う前に。
―END―
前髪切ったって?
そんな数ミリの違い気付けるわけないじゃん。ていうか自分で切ったの?それ。がったがただね。
何その爪。
ツイードネイル?ふーん、そんなの流行ってんだ。変な模様。悪趣味。
プリクラ?
やだよ、何でそんなの一緒に撮らなきゃいけないの。恥ずかしいったらありゃしない。あんな、自分の顔の面影無くすまで加工して何が楽しいんだか理解できない。
来週の土曜日?
いいよね、毎週遊び歩いてる人は。俺はお前と違っていつも暇じゃないんだよ。
でも。
どうしてもって言うなら予定空けられるか調整してやってもいいよ。どうせ遊ぶ相手探して捕まんなかったんでしょ。ダサすぎ。
まぁ、1日くらいなら付き合ってやってもいいけど?
その代わり、つまんないプランだったら却下だからね。俺だって忙しいんだから。お前のために時間を空けるんだから。そこんとこ、ちゃんと分かっててよね。
とりあえず、当日どこを見て回るか俺にプレゼンしてよ。てなわけで今夜電話してきて。忘れて寝たら許さないから。
裏返し
部屋着に着替えて、家事をしていると首元が何だか息苦しく感じる。
風邪でも引いたのかなぁと思いつつ、家事を続けていると、更に苦しく。
一人悩んでいると旦那が起きてきて、どうしたの?って聞いてきた。
「なんか、息苦しくて」
「……うん、そりゃ苦しいよね」
欠伸をしながら、私の着ている服に指を指す。
私は首を傾げながら、服を見ると服を裏返しに着ていた。
「おやまぁ」
たまに服を裏返しに着たり、ズボンも前と後ろを反対に履いていたりすることがある。
確認しているはずなのに、なぜかこうなることがあるから不思議だ。
慌てているわけでもない。本当に不思議、不思議。
裏返し
嫉妬は愛情の裏返しだという。
一つの事象も、また異なる面から見ると別の意味を持つということなのだろうか。
僕は過去の自分の経験からこの意味について考察していきたい。
僕は高校時代の通学途中の学校専用のバスでうんこを漏らした。
朝からひどい腹痛の中、我慢できずにやってしまった。
腹痛で苦しんでた時に途中で下車してトイレを借りれば良かったのだがプライドが邪魔してできなかった。
漏らしたことにより、プライド以前の問題になった。
振り返ると本当にたくさんの人が優しくしてくれた。
僕はこの脱糞バス事件の結果、同じ犠牲者を出さぬよう薬学の道を志した。
脱糞バス事件はとても惨めな経験だったが別の視点から見ると、人の優しさに触れることができたのと僕の進路に大きな影響を与えた。
長い間、苦い思い出だったが、ポジティブな面を見出せるとは思わなかった。
自信がないのか…
そうか…
上手く伝わるかな…
君は
自信がないということには
自信を持ってるよね
〜裏返し〜
裏のない世界にいて
そこから来て
そういう世界に戻っていく
だから
気持ちの裏を読むとか
そういう事も
そういえばしなくなったな
🕊️同じ景色を見て
何も感じない人もいれば
そこに宝を
発見する人もいる
常に宝はある
人生は静かな宝探し
宝を見つけたら
ひそかに歓喜する
人に知ってもらう
必要もない
銀色夏生✨
🤍🌿🤍🌿🤍🌿🤍🌿🤍🌿🤍
正義の裏返しは正義だ。
討つべき対象を誤るな。
お前の求める悪はそこには無い。
真の悪は個々の中にのみ存在する。
孤独でも戦え、そして見極めろ。
お前にとっての正義はなんだ。
お前にとっての悪はなんだ。
絶えず問いかける「私」の言葉にとくと耳を傾けよ!
☆裏返し
おなかぺこぺこでホットケーキを作る
甘い香りがほわ~ん
プツプツ
あー早く食べたい!
裏返しちゃお!
べちゃ
…
あーあー
『裏返し』2023.08.22
「おいおい、お前。なにを持ってるんだ」
妖怪の総大将である彼が、驚いたような顔をする。
そして、形の良い眉をひそめて手を差し出した。
「その持ってるもんよこせ」
よこせと言われても、ボクは何も持っていない。
彼はイラついたように、ボクの背中に手を伸ばし何かをひったくた。
その手には、なにか御札のようなものがおさめられていた。
「よくこんなもん持ってて平気だな」
「なにそれ」
その御札のようなものは、彼が息を吹きかけると火がつき一瞬で燃え尽きた。
「知らないで持ってたのか」
「身に覚えないよ」
本当に覚えにない。なんなら、今の今まで気づかなかったのだ。
ボクの様子に、彼はため息をつきながら頭をかいた。
「あれは、裏返しの呪いの札だ」
「裏返し?」
「お前が俺様への嫌味みたいに持ってる、魔よけの効果を真逆にする効果がある。もっと言えば、寄って来やすくなるんだな」
複雑そうな顔をする彼には申し訳ないが、気分が悪くなった。
ボクの家系はそういったものが寄ってきやすい。それらを防ぐために、強い魔よけを持っている。しかし、それが反転するとなると、かなり危ない状態だったということだ。
それを彼は助けてくれた。魔よけがないほうがいいだろうに。
「ありがとう」
「礼なんて言うな、忌々しい。次からもっと用心しろよ」
ふん、と彼は鼻を鳴らして御札を持っていた手を、ボクの法被で拭った。
忌々しいと言いながら助けてくれた彼。そんな態度も、愛情の裏返しなのだろう。