『衣替え』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もう何年もネクタイを締めていない。
それが許される職場なので。
スーツは着ているが、襟元は緩めた状態で、窮屈さもない。
そもそもが、ネクタイって何のため?って思いが強かったから、現状はとても理想的だ。
単なる布を、体の真ん中にブラブラさせて、あったかくなる訳でもなければ、涼しくなる訳でもない。
見た目がカッコいいかどうかは人それぞれだと思う。
スーツとセットで身につけるものとして存在するんだと思うけど、無くてもなんも困らない。
いや、あってなんのメリットが?
気になって調べてみたら、一本何万円もするネクタイもある。
何ですか?これ。
これが、富の象徴ってやつなんでしょうか。
同様に、腕時計。
折しも、つい先ほど仕事仲間のグループLINEで、最近新調したという腕時計を自慢するメッセージが回ってきた。
腕時計って、出先で時間を知るために使うものなんじゃないの?
今の時間を知るために、何十万円の出費が必要なの?
私には分からない。
もっと有意義なお金の使い方がある気がする。
いやこれは、過去、ギャンブルにハマって日々お金を溶かしていた男の言うセリフじゃないですね。
あのお金がもしまだ手元に残っていたとしたら、いったいいくらの腕時計が買えたやら。
まあ、買わんかったけど。
人それぞれ、お金の使い方には正解不正解なんかないってことで、今回はシメとさせていただきます。
そして、お題の「衣替え」を完全に無視していることに今気付いた。
なんとなく、それっぽいこと書き始めたつもりだったんだけど。
薄力から中力へ
柿ピーもいいよね
アーモンドスライス
米粉なんかベタだよね
油を入れてあたためる
温度は最重要だよね
なに油がいいかな
揚げ焼きもあり
⬛︎衣替え
服にも思い出が宿っている。
毎年、衣替えの季節はそんな事を考える。
何時間も悩んで、デートへ行った黒のワンピース。
ラーメンの汁が飛んでしまった白のTシャツ。
あなたに褒めてもらったブルーのブラウス。
一つ一つを大切に畳みながら、仕舞っていく。
また来年、私と思い出を積み重ねてくれますように。
夏が過ぎ、秋が深まる頃。その時は訪れる。寒くなるがゆえにやってくる。
半袖の季節から、長袖の季節へと。移ろうがゆえにやってくる。
衣替えの時がやってくる。衣類の入れ替えの時がやってくる。
薄手の生地から、厚手の生地へ。防寒を重視したものへと。
毛布の時がやってくる。秋が深まり、冬の始まり。それを象徴するかのように。
生命の眠りゆく季節に備えて、温もりを保つ。
寒さから身を守るために、厚着をする。
冬の時を目覚めている者にとって、それは必要なこと
。冬の寒さを乗り切るために。春の暖かさを夢見ながら。
衣を替えてゆく。寒さの日々を快適に過ごすために。
今年は早かったかな。風邪引いたのもあり、今年は早めに衣替えした。後、寒暖差すごいね。それに今日医者行ってクラリス等々をもらってきた。治るといいな。
「衣替え」
「祠壊したの?」
「掛布替えよとしたのに引っ掛かって壊れた」
「あらら、ばちぼこ怒ってない?」
「ばちぼこ怒られた。でも直したら良いって」
「……ちなみに今なんの作業中?」
「ロウソク。どうせならかっこいいドラゴンで
飾る夢を叶えたいんだって」
「……純和に?」
「純和に。」
「あと御神体はリボンでドレスにしたいって」
「純和に」
「純和に。」
‹衣替え›
泣き喚いて
喉裂いて
有らん限りの声で
枯れ崩れる程に
叫んだ所で
前を向いた君には
どうせ届きやしないのだ
‹声が枯れるまで›
新しい季節。
私の好きな季節は冬。
冬になると雪が降るからね。雪だるま作ることが小さい頃からの楽しみ。
今の季節になると半袖から長袖のチェンジ。
そぉ衣替え。衣替えって大変だけど楽しみがワクワクになるんだ。
去年こんな服きてたのか。今年はこんなコーデしよ。
なんて色々なことを考えながら楽しむ私。
衣替えって大変だし、めんどくさいって思う方も多いけど、今年はこの服をこうやって着ようかなとか、
あ、久々に見れた!今年もお世話になりますって感謝の気持ちを伝えながらやると大変、ってよりも楽しみが増えるのかも!
毎回衣替えをしていると「こんなのあったな」と忘れてた服があったり シーズン終わりのセールで購入した服をそのまましまって来シーズンで初めて着る服もあったりと 衣替えは出してみると意外と新しい発見がある! めんどくさいんだけど… 雑誌やコマーシャルを観ていると だんだん新たな季節が楽しみになってくる…
ポポヤ
衣替え
長過ぎる残暑もようやく落ち着きをみせたらしい、晴天の日。ちょうど休みだったこともあり、これ幸いと洗濯機をまわし、ついでにクリーニングも出してくる。
夏物を片付け、タンスは秋冬用で埋め尽くす。さぁ来い、急な冷え込みもこれでしのげる。
…と思ったのが昨日。気温が下がったのは一日で、すぐさま夏日に逆戻り。何でだよっ、どこいった季節感!
今さら圧縮した夏服を引っ張り出すのは負けた気がしてイヤだ、知らんけど。
くっそ暑いわ~
【衣替え】
最近寒いねー。上着一枚出したよ。布団も出したし。そっちはストーブ出したって?寒過ぎない?温度差で風邪引かないでね。この温度変化困るね。着る物だって困ってるのに。うん、うん。蜜柑送ってくれるの?そっちの感覚、完全に冬じゃん。秋ってどこ行っちゃったんだろ。はー、最近のぐちゃぐちゃ気温に翻弄されちゃってる。嫌だねー。
衣替え
季節の変わり目 気温の変化 気圧の変化
頭痛い 寝ても眠い 何着たらいい? ストレス溜まる
外見の服だけじゃなくて中身も変えたいよー
灼熱のような暑い夏から、気温が下がり金木犀が香るようになった。数日前に比べて頬を掠める風の冷たさは身震いするほどだ。
と言ってももうすぐ十一月。長袖がないことがおかしいと少しの夏物を残して衣替えを始めた。
「あ、このジャケット……」
それは恋人の青年のブラウンのダウンジャケット。彼女にとっては思い出深く、自然と抱きしめてしまった。
「なに、どうしたの? 俺のジャケット抱きしめちゃって」
その様子を見ていた青年は嬉しそうに笑っていた。
彼女は、もう一度青年のダウンジャケットを見つめ、再び抱きしめる。
「だって……このジャケットを着た貴方と沢山の思い出があるんですもん」
色々出かけた。
何よりこのダウンジャケットは青年に似合っていて、ドキドキしたことが何度もある。そういう意味でも大切で、大好きなダウンジャケットなのだ。
思い出に浸る彼女を苦笑いする青年は、彼女からダウンジャケットを剥き取った。
「ちゃんとこの冬も着るよ。まずはクリーニングに出さないとね」
「はい!! 今年も沢山思い出作りましょうね!!」
満面の笑みを青年に向けて、この冬への期待を膨らませた。
おわり
一五九、衣替え
衣替え
洋服が好きだ。
お気に入りの洋服に靴とバッグを合わせ、ヘアメイクをして街に出るのが好きだ。
特に目的はなくていい。
バスや電車に乗り、その日の自分の気分に合った街に出かけていく。
気候が良ければその街をブラブラすることもあるし、カフェでお茶をするだけの日もある。
映画を観たり、本屋を巡る日もある。
気まぐれにホームセンターを覗いた挙げ句、抱えきれないほどの掃除用具を持ち帰る羽目になったこともあるし、通りすがりの雑貨屋で可愛いガラス細工を見つけ小躍りしてしまいそうになったこともある。
そんな日々の小さな冒険がたぶん私は好きなのだ。
そうやって私は少しずつ溜まっていく日常の澱のようなものを洗い流しているのかもしれない。
季節が変わり衣替えする頃になるとワクワクし出す自分がいる。
きれいに洗濯してクローゼットにしまったお気に入りの洋服たちとまた会えるからだ。
春夏秋冬、いつの季節も私と共に過ごしてくれる洋服たちが私は愛おしくてたまらない。
お題
衣替え
「衣替え」
今回の衣替えはタイミングが難しかった。
10月でも半袖で過ごせたりしたから、
夏物はしばらくそのままだった。
でもいつ寒くなるか分からなかったから、
冬物も出しておいた。
そうしたらタンスの中は夏物、冬物で入り乱れて大変。
早く夏物片付けないと。
「衣替え」
夏から秋の衣替えまだしてないな
洋服の引き出しには、半袖と薄着の長袖が半分ずつある。いい加減長袖に揃えようと思ったのは2週間前ぐらい。でも暑い、、寒い、、を繰り返しているからなかなか変えられない。たしか去年もまともに衣替えしなかった気がする。去年なんて秋はなかったようなものだから衣替えしたらすぐに冬の衣替えした記憶が…(あるようなないような)。
気づけば気候が変わっていて、着る服も変わっていて。時の流れは早いなぁと実感している。
あと71日で今年終わるんだとさ。やばくね。
テーマは衣替えでしたっけ。
なんか、秋とか冬とか、長袖を着るシーズンの方がお洒落って楽しめますよね。
マフラーやコートを組み合わせてきゃっきゃうふふふできますし。
問題はその組み合わせた服でどこに出かけるかって話なんすよ。
寒いし外出たくないけど、お洒落して外出は楽しみたいんですよ。
まじどうしたらええとな。
愛されてたいね
まだ本当に生きてたいね
誰かのIが痛くてもげて
変わっちゃったんだねと唾を吐く
幸せならそれでいいかもね
君といたいなら笑ってたいね
なんて優しく呟く声も
今じゃ大げさに表せなくて
季節が夏から秋に変わり、少し肌寒くなってきた。
そろそろ冬物の服を出す時が来た。
押し入れを開けると、特有のむわっとする木や衣類の香りがした。
「冬服は……あった」
押し入れの下の段に仕舞われた収納ケースを引っ張り出す。すると奥の奥にある、謎のケースが目についた。ラベルがないため中身がわからない。一応、確認のため、開けてみることにした。
中身は、制服や鞄など高校時代に使っていた物だった。
狭い教室で、好きなバンドの曲を練習した。
結局、アイツは高校時代に付き合い始めた彼女と先日結婚した。
結婚式に出席してくれと頼まれた時の、複雑な心境をまだ少し引きずっているのかもしれない。
アイツと過ごした高校生活は
もう少し押し入れにしまっておこう。
二十一歳。それは私がファッションに関する自我を得始めた時の年齢。基本出不精だった私は、適当なTシャツにジーパンを履いておけば問題ない、そんな人間だった。私が服に興味を持ち始めたのは、旅行で東京に行った時だった。ゴスロリのようなふわふわな服からロックな服まで、漫画の中でしか見たことのないような服を当たり前に着ている人たちを見て、なんとなく「それでいいんだ」と感じた。
そこからは早かった。手当たり次第にいいな、と思った服を買いあさり、自宅で服の着合わせを考えるので一日を費やし、いつの間にか自分が着た服を見てもらうために外出するようになった。私の住む地域は都会と比べるととがった服を着ている人は少なかったが、特に気にすることもなかった。どんな種類であれ私の服に向けられる視線が心地よかった。特別露出するような服は好んで着ていなかったため、下賤な視線は向けられていなかったのもあるのかもしれない。
さて、ここで一つ問題が発生した。そう、衣替えである。今まで私はTシャツにジーパンといった風貌で枚数もそこまで持っていなかったため、衣替えなんてものはしたことがなかった。勿論タンスは一つで十分事足りていた。
今でこそ多いのは夏服だけだから元々持っていたタンスだけで問題なかったが、冬服を揃えていくとなるとそうもいかない。圧倒的に収納が足りない。クローゼットはあるにせよ、そこにそのまま服を入れるわけにもいかない。収納は必要だ。私は収納を探して、大きめのショッピングモールへ向かった。
休日ということもあり、ショッピングモールはかなりの人が訪れていた。私は意気揚々と家具量販店へ向かおう…として、道中にあるショップに目が吸い寄せられた。
そこには、夏服とは違う、布の多さを圧倒的に主張した冬服が所狭しと並んでいた。それも、私の好みのタイプの服ばかり。このショップはゆるふわ系の洋服を主に取り揃えているショップで、夏服を探しに来たときはそこまで惹かれることはなかった。しかし、冬服を置いている今は違う。寧ろ好みのものばかりだった。何故だろうと考えて、彩色が原因であることに気づいた。きっと私はゆるふわ系でも、落ち着いた色のものは好きなのだろう。ショップ内を散々見回り、新作らしき冬服を十五着ほど購入した。私は浮かれるまま自宅に帰った。
帰って購入した服を並べて満足した後、私は重要なことに気が付いた。
「あ、収納ない」
衣替え
季節が変わり
衣替えの時期になった
私の心の季節は
いつ変わるのか
季節みたいに
私の心も整理されたらなあ
寒いのに
君を見ると
私だけに夏が訪れたように
熱くなる