『衣替え』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
青空に洗濯物がたなびく。
今日は白いものが多くて大変だった。寝衣、包帯、手拭い…下帯。ほぼ全て上司のものだ。
やり始めたのは子供の頃で、もう習慣付いている。立場が変わった今では回数も減ったが、他の者に任せると思うと何か落ち着かない。
ふぅー、と、深く息をつく。空が高い。秋晴れだ。
薄手の寝衣はもう使わないだろうし、乾いたら少し厚手のものと取り替えよう。袷も出して、繕いが要るか確認して……
などと考えていると、スタスタと軽い足音が近付いてきた。覚えのある足運びに顔を上げる。
『あの方はお留守だぞ。』
やって来た女は目を見開いて足を止めた。尻端折りした自分の姿を思い出し居心地の悪さを覚えたが、女は笑顔で労いの言葉を口にする。おまけに足袋を廊下に投げ捨てて、裸足で縁を降りてくるから驚いた。
『怪我でもしたらどうするんだ。』
平気だとでも言うように、私に歯を見せて笑う。呆れたやつだ。いい天気と言われ、そうだなと返す。衣替えかと問われ、ああそろそろと返す。ぽつりぽつりと話しながら、女の視線は、空へと向かう。微笑っていた。
その薄い唇から、不意に有名な和歌の一首が零れ出た。
景色から連想したのだろう。…が、私は黙ったまま釈然とせず渋顔を作る。女は、はは、と笑った。足袋を履き直して去っていく背中に、呆れたやつだ、と声が漏れた。
『男の洗濯物に天の香具山は無いよ。』
ああ気まずいと呟いて、上司はそのまま文机に突っ伏した。あの女は貴方の下帯なんか気にしてやいませんよ。
そう口にすると、なんでお前に解るんだ、とばかりにジトリと睨まれた。藪蛇だった。
【衣替え】
犬は換毛期になると指先でつまんだ分だけそのままフコッと塊で抜ける。
抜けかけた姿はデコボコとして暖かそうでもあり、貧相でもあり。
抜けた毛は土にかえりづらく庭中ワンコの毛だらけだったなぁ。
衣替え
《僕の余命は九日です。》
主人公名:夜桜(ヨザクラ)
性別:男
名前と見た目が女っぽいことがコンプレックスです。
設定:部活は帰宅部だが、学校で1の身体能力である
〜第一話/余命宣告〜
病院の先生「残念ですが…貴方の寿命は残り……」
《九日です》
夜桜「…!」
夜桜「そう……ですか」
病院の先生「ここに残れば少しですが寿命は伸ばせますが…」
夜桜(まぁなにか思い残したこともやりたいことも無いしな……)
夜桜「いいえ大丈夫です、先生」
病院の先生「そうですか………」
夜桜「それでは」
看護師さん「虚しいですね……何も出来ないだなんて」
病院の先生「あぁ生まれた頃から癌があるのは知ってたしこうなる事は予想はしていたが……」
看護師さん「こんなにも…悲しいんですね」
病院の先生「私たちは彼が少しでも楽しく生きられる様に努力しよう」
看護師さん「はい…先生」
よく分からず思いついた事を書いたのですが……どうでしょうか?まだ初心者なので頑張ります!!
もう何年も着てない服がある。
いつか着るかも、は捨て時のサインというけれど、あれ捨てなきゃよかった!の後悔の方が後々引きずるので着るかもは基本捨てない。
でも、もう外では着ないだろうな、部屋着にするにしてもテイストが違うし‥という所謂"思い出の服"がある。
わたしが20代半ばの頃、ブランドものには興味がないものの当時お付き合いしていた彼氏に誕生日プレゼントで何が欲しいか聞かれて咄嗟に何でもいいからブランドものでひとつ欲しいと提案した。
ブランドビルが立ち並ぶ通りに出て、片っ端から店内に入っていった。
ドアマンに物珍しそうに見られつつも、ディスプレイしてある品物にうんうん唸りながらあれでもないこれでもないと吟味する。時折、これはどうかと彼氏に聞くのだけれど顔は穏やかだが上半身が斜めになる。
何軒か回って、どれも可愛くて欲しいのだがどうも自分には似合わなさそうだということに気づいた。姿見の鏡はあるがままを映すのだ。
彼もそう思っていたのだろう、今日買うものはブランドものではなくて洋服にしようと言ってきた。言われるがまま二人でレディースフロアに上がり、大人っぽい服を一着買ってもらった。
結果から言うと、あまり着なかった。とても気に入ってはいたが首元が広く開いていて下着のストラップが見えてしまうのだ。黒にしても見た目が気になるし透明なものはそれこそ安っぽさが出てしまって嫌だった。
その後結局彼とはお別れをして、洋服だけ残った。
後生大事に持っていたのと、それなりに良いお店で買ったのもあって未だにどこも綻びはなく綺麗なままだ。
衣装ケースを開いて目に留まると、着てみようかなと袖を通すのだが、なんだかしっくりこないなと思いやっぱり元あった場所へ戻す。
もうこんなギャルみたいな服は着れないかなぁと畳み皺を伸ばしながら、はにかんで斜めになった彼との数々の思い出が脳裏に蘇り、まだまだ捨てれそうにないな、と知らずと目を細めるわたしはそっと衣装ケースの蓋を閉じるのである。
◇衣替え◇
衣替え
「おかあさーーん!ハサミってどこ〜?!」
「朝っぱらから大きい声出さないの!お母さんの筆箱の中にあるわよ!」
「ごめんなさーい!ありがと〜〜!」
慌ただしくハサミを取り、新しく買っておいた半袖のYシャツのタグを切る。
すでに桜は散り、青々とした葉桜に通学路が変わる季節。今までより軽くなったスカート、スカートとおそろいの色をしたベストを着ると心なしか体まで軽くなったような気がする。
「昨日のうちから準備しとけよ〜妹よ〜」
ニヤニヤとこちらを見てくる兄に対してベーっと舌を出してやる。
「おい、もう家を出る時間じゃないか?」
新聞を読んでいた父にそう言われ、時計を見てみると7時丁度を指している。
「ホントだ!!!朝練!!!!」
慌てて玄関へ向かう。
制服よし、前髪よし、玄関に置いている鏡で全身をみて、リュックを背負って、履き慣れてきたローファーに足を通す。
「行ってきます!!!!」
みんなからの「行ってらっしゃい」の声を聞いてすぐに自転車へ飛び乗る。
すでに真夏のような暑さの中に少しだけ春の優しい暖かさを感じながら必死に足を動かす。
さぁ、学校まであと少しだ!
自我出しちゃってごめんだけどさ。
私学生時代衣替えめっっっっちゃ好きだったのね。
なんていうか、校内全体の色合いや雰囲気がガラッと変わるのが好きだったの。
仲良しの可愛い女の子の、かっこよくて憧れの先輩の、そんな皆の魅力がもっともっと増す気がしてた。
今はもう制服なんか着ることないからさ、
衣替えのワクワクって味わうことできないけど。
学生時代の制服の衣替えってすごい貴重だったんだなぁ〜って思うよ。
今年も、衣替えの時期がやってきた。
もう夏かと思う。この前まで春だったような気もする。
私の学校には「衣替え移行期間」というのがある。
その名の通り衣替えをする期間なのだが、その期間中は夏服でも冬服でも着ていいのだ。ただし混ざったような服装はダメ。
今日は気温が高くなりそうだ。ということで私は夏服を着ていくことにした。
ワイシャツの上にベストを着る。スカートは冬服より少し生地が薄め。ワイシャツも半袖でいいだろう。
私は家を出た。少し肌寒いと感じたが、支障はないだろう。
学校の昇降口で靴を履き替えると、何故かくしゃみが出た。身体が冷えてしまったのだろうか。
そこへ後ろから、
「風邪引いた?」
と先輩の声がした。
先輩は何でもできてかっこいい。私の憧れの先輩。部活でも練習に一生懸命で、しかも社交性がある。
そんな先輩に話しかけられた。
私は心配をかけたくなくて「風邪なわけないじゃないですかー」と笑って誤魔化す。その直後にまたくしゃみが出た。こんなことになるなら夏服にしなければよかった。
「そんなんじゃ説得力ないんだけど。ほら、これ着ろ。
寒いんだろ?」
「えっ、」
私は先輩から、冬服のブレザーを受け取る。借りても良いのだろうか…。
「部活のときに返せよ?それじゃ。」
先輩はそのまま階段を上がっていってしまった。
すん、と鼻で嗅ぐ。
ブレザーからは先輩の匂いが微かにした。
少しサイズが大きいブレザーを着る。
ブレザーを貸してくれたときの先輩の優しい顔が頭に浮かんだ。
胸が少しだけ、大きく脈打った。
【衣替え/2023.10.22】
やっとこの日が来た!ドキドキと胸を高鳴らせながら、随分と前に洗濯を済ませておいたセーターに袖を通す。甘い柔軟剤の香りに包まれ、自然と笑みがこぼれる。今日から冬服、冷たくなった風を切りながら学校へ向かう。少し浮かれすぎてお弁当を忘れたことにも気付かなかった。
「あっ!俺のセーター!!お前が持ってたのかよ。」
「今年もお世話になりまーす!!」
“衣替え”
寒々
少なくとも恒温動物である僕らは
外気温の変化への対応は得意なのに
人肌の恋しさや
懐の寒さには対応が苦手だ
欲に対して変温であれば良いのだけれど
本能がそれを許さない
※衣替え
衣替え
春から夏
夏から秋
秋から冬
私は、春が好き
春は、寂しいだけじゃなくて
新しい出会いもあるんだよ。
衣替え
肌寒くなってきたひんやり涼しい
そろそろ冬物を着る。
外を歩くとまだ半袖の人もいる。
冷たい風が少しばかり吹いてる。
運動をすればちょうどいい温度
だろう。でも僕は運動はしない。
だからウォーキングをしてみる。
歩くことはそんなに酷と感じない
結構遠い距離まで歩きたい、そう
何かに勧められたように錯覚して
歩いてみた。普段見ない道、景色
全てが新しく感じた良い気分だ。
なんか楽しくなってきた。初めて
運動が楽しいと感じた。身体が
温まってきた。汗が少し出てきた。
暑い、半袖になりたい。そう思い
上から着けていた上着を脱いで、
半袖になった。涼しかった。汗を
かいてちょうどいいように感じた。
運動は楽しい。自分が新しくなった
ように感じた。
衣替えはまだ先になるかもしれない。
衣替え
夏以外はほとんど似た感じ
夏よりから秋まで半袖
調整ように軽いコートがある
あと冬用のコート
足元は靴とサンダル、寒くなると靴下
冬は電気毛布に風呂
夏は扇風機にシャワー
食べものはあまり変わらないかな
おにぎりを肉まんにしたり
蕎麦がラーメンになったり
あと冬は面倒でコンビニが増える
飲み物は
夏は水や緑茶
冬はコーヒーやカフェラテ
買うなら緑茶がメインであとは気分
衣は替えれるけど
中身を替えれる訳じゃないから
周辺機器は大切だよね
この頃は作業着が便利に見えてならない
衣替えは結局のところ
長袖か半袖にプラスαで落ち着く
今年中には
冬物のコートを買わないといけない
ちょっと楽しみです
かなり久しぶりだから
『ミニマリストの孤独』
必要最低限を手のひらに それさえもいつのまにか消え去って 冬の切符も失った マフラーは何故捨てた? 整理じゃなくて捨てたんだ 醒めた後に気づく
この孤独 いつも いつも同じなんだ 衣替えを待つ服も無く 暫く途方に暮れている
秋の風が吹いてきてから少しが経ちましたね。
この季節になるとあなたのことを思い出してしまいますのは、やはりあなたの存在が私の中でさぞ大きいのでしょう。
あいにく、あなた様と結婚することは叶いませんでしたがそれでもよいのです。私は他の方と結婚しても、あなた様の存在はいつでも感じることができますわ。今頃あなた様はあんなことをしていらっしゃるのかしら、と思いを馳せるのも楽しいのです。
ですが、最近あなた様の存在を感じるときが少なくなっていると思うのです。
近頃、あなた様に会いに参りますわ。
なにか心配でございますか?
、、、私の旦那様でございますね?ご安心下さい、私とて
こっそり逃げ出すように出てくるなんてことございません。
お友達とあって参りますと言っておくつもりですの。
、、、衣替えの季節になりましたね。風邪を引かぬよう、お体にお気をつけくださいね。
私が空から見守っておりますので。
@衣替え
人が奇跡と呼ぶ裏には
途方もない努力が隠れている
奇跡とは
努力の集合体だ
努力も知らず
羨ましく思ったり、妬ましく思ったりした
運が良かっただけだなんて
陰口を言ったり、蔑んだりした
影の努力を見せなかったあの人を
今僕は心から尊敬している
そう伝えられたら良かったのにな
僕の中を過ぎて行ったあの人に
衣替えの季節かぁ〜
寒くなって....
..........あれ、なんか僕
『泣いてる........?』
衣替えの季節がやって来る。
もう冬だ、早かったような、遅かったような。
ちょっと、いや、結構面倒臭いけど、
やってみたら意外と楽しい、衣替え。
このお気に入りのTシャツは、今年で終わりかな。
冬服ってどんなのあったっけ、
たった半年前ぐらいに着てた服を、
もう覚えていない。
見れば、分かるのに見ないと分からないのが、
面白いような、面白くないような。
この見慣れた夏服も、
きっと来年の夏頃になるまで忘れてる。
その時まで、またね。
#衣替え
私はここに引っ越してきた。
金木犀香るこの季節。
クローゼットの中を丁寧に組み立てながら
これからどんな事が起きるかな…と
期待と不安が入り混じる。
どうか、どうか穏やかに過ごせますように。
#衣替え -42-
無意味に思えた今も
意味があるんじゃないかって思えてきたよ
暖かさや優しさに
気づかなかった日々も
気づいた今日も どれも大切な日
真っ暗闇で先は依然不安で
その場に居るのがやっとで
それでもどこかで流れてきたメロディ
一小節が道を創る
笑顔でいるのも 悲しんでしまうのも
どれも素敵な 人の一部です
諦めてもいい 逃げ出してもいい
ただそこで辞めてしまわないでほしい
たったひとつの手 たったひとつの音楽で
少しずつ前を向ける
あたりまえにあるもの
すぐそばにいるひと
大切にしたい 愛していたい
「…秋の上着っていつ着たらいいかわかんないよね」
半袖でふらふら仕事場に入ってきた君をみんながひとしきり揶揄ったもんだから、君は少しむくれ顔。
君の文句を俺は苦笑顔で受け流す。
「部屋はさ、あったかかったんだもん。外出てすぐ車だし」
「まぁ俺も衣替えとかしねーから、いつ着ていいかとかわかんねーけどさー」
「だよね! もう…みんなだってそういうことあるのにさー」
ぷりぷりしてる君の頬がぷくぅと膨れてそれが可愛い。
ぷにって頬突いたら、このタイミングじゃキレられそうだな。
「ちょっと。俺の話聞いてる?」
「聞いてる聞いてる。ほら…」
俺は着てた上着を君の肩にかけた。
「みんな心配してんだよ。お前身体よえーんだから。今日は一日それ着とけ」
「え、だって、」
「俺はシャツも長袖だから大丈夫。こっちもそれ着ててくれた方が安心する」
君のぷにっとした頬がちょっぴり赤くなってきたのは、寒くて風邪ひいたー…とかではないよな。
その証拠に君はポツリとこう言った。
「ずっと、つつまれてるみたい…」
▼衣替え