』の作文集

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』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/11/2023, 2:15:31 PM

今日のテーマ
《街》





夕暮れ時。
だんだんと空が暗さを増していき、ぽつぽつと街に明かりが灯り出す。
空を見れば、たなびく雲が残照を受けて見事なグラデーションを描いている。
夕方と夜の境界のようなこの時間、観覧車から見るその景色は、見慣れたものであるはずなのに、まるで奇跡のように美しく思えた。
それはきっと隣に彼女がいるから。
初めてのデートにしては出来すぎなシチュエーションと言えるだろう。

揺れるゴンドラの中、言葉もなく、ただ手を繋いでその景色を眺める。
いや、僕は景色を見るのと同じくらい、チラチラと隣の彼女の横顔を盗み見ていた。
時々目が合うのは、彼女もまた僕のことをチラチラと窺ってきているから。

『夕陽に照らされた街を見下ろす観覧車でキスをしてみたい』

漫画か小説か、それともドラマや映画の類か。
詳しく聞いてはいないが、とにかく何らかの影響を受けてのことなのだろう。
まだお互いに恋愛感情なんて欠片もないただの友達だった頃、そんな憧れを彼女が口にしていた。
律儀に覚えていたのは、そのシチュエーションが叶いそうな場所が身近にあって想像しやすかったから。
だから、彼女とつきあうことになって、初デートの締めくくりは絶対にここにすると決めていた。

ゆっくりと上がっていく小さな密室がその頂点に達した時、僕は体の向きを変え、繋いでない方の手でそっと彼女の肩を引き寄せた。
彼女もまた期待に潤んだ目を伏せて、僕に身を委ねてくれる。
そして、僕らは生まれ育った街と夕陽を背景に、ドキドキしながら初めてのキスを交わした。
緊張しすぎて現実感さえも朧気で、とても彼女の唇の柔らかさを味わうどころではなかった。
全力疾走した時みたいな胸の鼓動と息苦しさ、繋いだ手のしっとりした感触、そしてふわりと鼻を擽った制汗剤の香りだけが鮮烈な印象を残していて。

唇を離したそばからもう一度、いや、もう何度でもキスを繰り返したくなったけど、あんまりがっついたら引かれてしまうかもしれないと、名残惜しさを全力で捩じ伏せ、せめてもと絡めた指に力を込める。
恐る恐る彼女を見ると、頬を真っ赤に染めながら恥ずかしそうに、でもどこか嬉しそうに微笑んでいた。

「覚えててくれたの?」
「う、うん」
「ここに誘ってくれた時、もしかしてそうかなってちょっと期待してたんだ」
「うん……」
「すごく、すごく嬉しい。ありがとう。大好き」

はにかみながらそう言って彼女はぎゅっと腕に抱き着いてくる。
そんな風に可愛さを爆発させる彼女とは裏腹に、僕はただ「うん」しか言えず、落ち着かない気分で近づいてくる街並みに視線を逸らすしかできない。
何か気の利いたことを言えればいいのに、腕から伝柔らかさと柔らかさと体温ばかりに意識が向いてしまっていて、何も考えられないのだからどうしようもない。

「でも、正直言うとちょっとだけ残念なことがあってね」
「!?」

何か失敗してしまっただろうか?
キスが下手だった?
ガチガチに緊張してたのがバレバレで興醒めされた?
まさか臭かったとかそういうことはないよな!?

血の気を引かせて頭の中で思いつくまま理由をあれこれ考えていると、彼女がより密着して僕の肩に頭を預けてきた。
見下ろした顔には、恐れていた嫌悪のようなものはない。
それどころか逆にどこか不安そうな雰囲気さえしていて。
それを不思議に思いながらも勇気を振り絞って「残念なことって?」と先を促すと。

「嬉しすぎたのと緊張しすぎたのとで、せっかくキスしてもらったのに、何だかあっというまに終わっちゃった感じで……」

彼女は恥じ入るように俯きながらそう言った。
緊張して、何が何だか分からなくなっていたのは僕だけじゃなかった。
彼女もまた、同じように現実感をなくしていたのだ。
そのことに安堵して、僕はようやく強張っていた全身から力を抜いた。

小さな密室が地上に着くまであと少し。
さすがにここでもう一度チャレンジするのは係の人から見られてしまうから無理だけど。
帰り道のどこかのタイミングで、もう一度彼女にキスしようと心に決める。
初デートの記憶に残る場所は他にどこかあっただろうか。
生まれ育った街なのだから、記憶を辿ればひとつやふたつは相応しい場所くらい思いつくだろう。
目まぐるしく頭の中に地図を浮かべながら、僕は繋いでた手をほどき、ひとまず彼女の指先に恭しくキスをしてみせた。
セカンドキスではみっともなくテンパったりしないよう、予行演習を兼ねて。

6/11/2023, 2:07:22 PM

何色もの街

外に出ると下を向き憂鬱な朝の街並みと夜の騒々しい街の雰囲気を
毎日繰り返している。
圧迫感を味わいたくて都会の街に出るとどこを向いても裏の顔をしている。
誰が狼かこの世界では見破る必要性があるって事はとても
重要なんだよって思う
窮屈な世界で私達は必死に藻搔いている
もう頑張らなくていい、ただ自分の未来を見つけてほしい

6/11/2023, 2:04:33 PM




街の中をふらふら、決まった用事もないのに歩く。ウインドショッピングってことですね。

アイスクリーム屋さん、メガネ屋さん、和菓子屋さん。街の通りを歩きながら、何の意図もなくぼーっとお店を見るのが楽しい。

数年前までは時間に追われて、街を用もなく歩く何てなかった。年がら年中、急いでた。

時間が出来た最近は、街はわたしを飲み込んでくれる。街は見知らぬ人の中で、孤独を満喫するところ。


その孤独の中でこれからの人生考えようか。

6/11/2023, 1:57:57 PM

街にはさまざまな場面や風景があります。繁華街では、高層ビルや光る看板、多人数の歩行者や車が行き交い、刺激的で活気があります。また、商店街や市場では、店先に並ぶ多彩な商品や、地元の人々の声やにぎわいが感じられます。

一方で、住宅街では静かな風景が広がります。街路樹に覆われた道や、小さな公園に集う人々、家の中や工場などでは、普段の生活が営まれています。

街の雰囲気や風景は、その地域や文化に合わせて様々です。そして、街には歴史ある建造物や文化財が残り、その街ならではの雰囲気を演出しています。

街には人が集まり、アイデアや文化が交差し、新しい事が生まれます。また、人々が生活する場所であると同時に、地域や人々自身のアイデンティティーの象徴ともなっています。

6/11/2023, 1:55:03 PM

コンクリートと踵の擦れる音がする。


喋り声がガヤガヤと聞き取れない。


いろんな匂いがする。


私はスクランブル交差点のど真ん中で立ち止まってみた。


人が行き交う中、私だけ。






映画の主人公になった気分だ。



世界が私中心に回っている。



行き交う人々が私を見ている。






そんな事だったら良かったな。



私はまた歩き始める。
何故なら、ここを行った先にさっきの感覚よりもいい事があるからだ。


「涼太!」


「お、来たか、結衣。おかえり。」


思いっきり彼の腕の中に飛び込む。


街の街灯が、

街を行き交う車のライトが、

街を練り歩く人々の声が、


私たちをスポットライトのように照らしている。

そんな世界が、一番いい。

寄り添える場所がある、この世界が。





お題:街 2023/06/11

6/11/2023, 1:54:31 PM

アスファルトに映るネオン街の煌めき
   ボクの心にも容赦なく雨は降りつづく
   キミの存在はこんなにも大きかったと
   ボクの人生に居なくなってから気付く
   アルコールの力を借りて忘れようとは
   脳内の住人の思考は随分と浅はかだな
   この長雨に打たれてすべての悲しみを
   洗い流そうとこれまた短絡的な思考は
   キミと出会えたこの街で終止符を打つ
   ただそれだけのことだったはずなのに
   ネオンの灯りが妖しく光るこの場所で
   キミとの物語の始まりを思い出すのだ
   

        
                 『街』

6/11/2023, 1:52:14 PM

-街-

                 てらてらと光る朝
                 静かに沈む夕焼け
                 暗闇から光る星と月
                 あぁ、空が綺麗だ

                ヒラヒラと散る花びら
                  波が流れる海
                 色とりどりの紅葉
                フワフワと降ってくる雪
                わぁ、季節が巡ってる

                晴天から現れる太陽
                ポツポツと降る雨
                  空を遮る雲
                どこからでも吹く風
             ふふ、次は何の天気になるのかな

           風景が変わる、光景が変わる、景色が変わる
                いろんな所が変わる
          通常である日常で何の変哲もない街が綺麗に見える




           さぁ、次はどんな街を見れるか楽しみだな。

6/11/2023, 1:42:08 PM

鳥の声で目覚めて
カーテン開けたら緑がいっぱい。
いろんな種類の花が咲いててね
心地よい風が抜けるの。
夕方で影が長く伸びて
緑と仲良し。
そんな場所。

車の音で目覚めて
無機質なビルがいっぱい。
ありきたりな花が咲いてて
冷たいビル風が抜けるの。
お昼には建物で全部陰の中で
緑はたまに見る程度。
そんな場所。

自然は自然でいて欲しいのに
とってつけた自然ばかり。

都会の
–街–

6/11/2023, 1:39:02 PM

お題「街」




何気にグーグルマップで
以前住んでいた場所を検索
 あれ、違う建物が建っている

そのまま最寄り駅の方へスクロール
 おお、随分と賑やかになってる

ほんの数年前なのにまるで違う街のよう
なんだか複雑な思いに駆られるも
ふとモニター横の窓に目をやれば
同じようにあの頃とは変わった自分が映り
余計に複雑な気持ちになってしまった

6/11/2023, 1:37:28 PM

水槽に解き放ったメダカたちはすいすいと泳ぎ出した。多くの仲間たちに出会って楽しそうだ。孤独で過ごすのは辛かったのだろうと、なるべくたくさんのメダカを入れる。折角だから、いろんな飾りも入れて明るい水槽にしよう。
 しばらくすると、メダカたちは水面で口をパクパクし始めた。どこか苦しそうだ。どうやら酸素不足らしい。なるべく植物を入れてあげましょう、とネットに書いてある。藻類を入れると、やがてメダカたちは落ち着いた。緑がないと息苦しいようだ。
 ゆるゆると泳ぐメダカを眺めながら、うちでも花を育てようかな、と思う。


お題: 街

6/11/2023, 1:35:42 PM




ネオンがギラギラと光るその街は、真夜中なのに真昼のように明るく、賑わっていた。
夜が来ない街だ、と誰かが言った。眠らない街で思い思いに過ごす彼らは、今日も夜の寂しさをまぎらわすため、遊んで、騒いで、愛なんていうものを買ったりするんだ。

6/11/2023, 1:32:44 PM

とっておきの場所があると君は言って、君は山の険しい方へと、どんどん進んでいく。

僕が、何度止めても、止まらない君を、そのまま放っておくのも気が引けた僕は、君についていくことにした。

君の後に続いてから、少し経った頃、急に視界が開けた。

目の前に広がったのは、街だった。
上から見下ろす街は綺麗に色鮮やかで、人々の生活が垣間見える。

君は、これに見惚れている僕に向かって、『君にこれを見せたかった』とムカつくほどの笑顔で言った。

僕は、それに返事はせず、街にまた視線を戻した。
そうすると、ズルっと何かが滑り落ちるような音がした。

音の方へ向くと、そこには崖から滑り落ちる君がいた。

すぐに手を君に伸ばしたが、遅かった。

君が小さく遠くなっていく。

手が届かなかった時の、君の絶望顔が頭から離れない。
背筋が凍る。冷や汗が止まらなくて、とても怖い。

ここまで、すごく登ってきたから、落ちたら死んでしまうだろう。

僕はただ、落ちていく君を見ていることしか出来なかった。
君が、落ちた瞬間、君の体から血が広がっていくのが見えた。
幸い、下からここまで遠かったので、落ちる時の生々しい音は聞こえないで済んだ。

それを見た僕は急いで、山を下った。
転んでも、すぐに立ち上がり走った。
下から、救急車の音が聞こえた。
誰かが通報したのだろう。

もしかしたら、死んでないかもしれない。一命を取り留めるかもしれない。

そんな希望を抱いて、山を下った。
しかし、その希望は、直ぐに打ち砕かれる事となる。

両親から、君が病院で息を引き取ったことを知った。

何故、あの時、自分は止めなかったのかと、罪悪感で胸がいっぱいになる。 だけど、涙は出なかった。まるで心にポッカリ穴があいたみたいだった。

──────────

雨の日の事、君の葬式が開かれた。
君の葬式が終わった。なんだか、君が死んだことが今でも信じられない。

葬式が終わってから、僕は君が最後に笑った場所に向かった。

君と見ない街は、酷くぼやけていた。
僕は、急に君がいない事を寂しく思って、君に会いたくなって、崖から飛び降りた。




お題【 街 】



なんか、話がお題からずれていってる気がする(´・ω・`)

長々と書いてしまい失礼致しました。

6/11/2023, 1:30:34 PM

一度は、行ってみたい場所。
一度は、行ったかもしれない場所。
そんな素敵な場所で、思い出深い場所でもある。

でも今は、行けそうにない。

ご時世とか、閉まってるからとか、そう言うんじゃなくて。

その”街”自体が、大切な思い出になりかけているから。


6/11/2023, 1:30:10 PM

この街並みをみると・・
産まれて、育って来た
離れた事がないから
良さも悪さも分からないけど
1つだけ言えるのは
たくさんの出会いと別れを
繰り返して、そして巡り逢えた人
ずっとこれからも一緒に

6/11/2023, 1:29:46 PM

――街――


飛び交う雑踏を踏み外す
嫌な妄想は主張が強い

私に飽きたら早く帰って
飽きないのなら笑わないで

ずぶ濡れの首から溢れる水は
雨と混ざってひとつになった

6/11/2023, 1:25:02 PM

#街

街は活気づいていてとても騒がしい。

けど僕はそんな騒がしいこの街が嫌いじゃない。むしろ好きだと言えるかな。

この街での人々の営み一つ一つがとても愛おしいんだ。

毎日どこかで赤ん坊が産まれて、人が死ぬ。
ものを売る人々と買う人々。
未来を向いて歩き始める人と、過去だけを見て立ち止まる人。

あっちでは男達が喧嘩をし、こっちでは女達が立ち話。

働く子供に遊ぶ子供。

こっちで結婚式があるかと思えば、そっちでは別れ話をする夫婦。

どれもこれも僕の愛する街の一風景。僕の身体の上のひとりひとりが紡ぐ人生という名の物語。

仕方ないな。僕はもう一眠りするとしようか。

おやすみ僕の愛する隣人たち。また何時か僕が起きた時にはまた僕に愛されて。

――これは誰も知らない竜の独り言。

6/11/2023, 1:23:46 PM

学校を英語で言うと、「school」だが、
その語源は古代ギリシャの哲学人たちが働く間に考えた「スコラ」、つまり暇を意味する言葉から来ているらしい。


____________________



この街はイカれている。
早く早くと急がされ日々を走っている。
何をそんなに生き急ぐ?
君たちは「死」が怖くないのか。
君たちは「死」を考えたことがないのか。
「死」を迎えた後に来る自我の消滅が怖くはないのか。

そうか、
それを考える暇も、
もう失くなってしまっているのか。

6/11/2023, 1:23:29 PM

恋をしたのでフリルをはためかせてそっちへ行く、あたしにはきみを追いかけるために備わった脚がある、でも、あたしときみのさかいめにはいつも同じような雨が降ってた、だからきみのこころはいつも冷えてた、雨をくぐる覚悟がないから、あたしは誰からも愛されなかった

6/11/2023, 1:22:24 PM

君と訪れた
海が見える
山が見える
坂が多い
人が多い
少し田舎な
都会のど真ん中の
忘れられない

君と訪れた 街

"街"

6/11/2023, 1:21:21 PM

『街』


街って聞くとねあれだ、NY思い出してな、ついでにスパイディ思い出すね。スパイディ思い出すとね、そのまま勢いでデップー思い出すんよ。デップー思い出した勢いで、アンチヒーロー関連?でヴェノム思い出すの。なんでだろうね?w

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