『街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
街へ
私が住んでいるのは、街から離れた場所。
静かで、ときどき車が通る。
自然が豊かで、少し不便だけど、いいところ。
週末はよく街へ行く。
本屋、ショッピングモール、カフェ・・・
いろいろ楽しんで、家に帰る。
街へ行くのも楽しいけど、家にいるのもいい。
明日は一週間ぶりに、街へ行く日。
今から楽しみで、眠れない!
街へ行く者よ
そこは希望に溢れているかもしれない
そこは絶望に満ちているかもしれない
そこは挑戦者を歓迎するかもしれない
そこは敗北者を侮辱するかもしれない
そんなのは他の誰でもない、
自分の目で耳で、確かめなければ分からない。
都会だろうと田舎だろうと
街だろうと村だろうと
君が輝ける場所が君の居場所だ
街へ
笑って走ってる日も
泣きながら帰る日も
ドキドキして歩く日も
いつも行く街は
なにひとつとして変わらない
6."街へ"
外へ出て広い世界を知った君。
街を知り、人を知り、夜を知り
そして女という生き物を知った貴方。
私の好きだった貴方の顔はもう見えない。
見えるのは私以外の女を追う貴方の後ろ姿だけ。
私の好きだった貴方はもう帰らない。
帰ってくるのは私以外の女の香水を纏った貴方だけ。
私の好きだった貴方はもう居ない。
居るのは私を忘れた貴方だけだから。
欲しかった口紅を買いに街へ出掛けた。
試してみたら似合わなくって。
それでも美容部員さんは「お似合いですよ。」って言ってくれる。
だから、口紅の他にもアイシャドウを試してみた。
なかなかいいかも。
今度は「すごく良くお似合いですよ。」って言ってくれた。
迷った挙げ句、私はアイシャドウだけ購入した。
欲しかった口紅を買いに街へ出掛けたら、アイシャドウを買って帰ってきてしまった。
明日から使うのが楽しみだ。
ピンヒールで背伸びをして、ブランドのシベールバックで見栄を張る。
髪を巻いて爪を塗って、アイラインを強くひく。
それがぜぇんぶ上手く行った日だけ、私は街へ行く。
そうしゃないと全然『幻』になれないから。
「お姉さん夜の仕事とか興味ない?」
「ちょっと待って、君すごい可愛いじゃん。俺と一杯どう?」
軽薄なスカウトもナンパも全然気にならない。だってこれが、これこそが私がこの街の幻になれている証なのだから。
彼らは、等身大の私なんてきっと視界にも入れやしない。夢見心地で『街の女』の私を今この瞬間、サイコーに気に入ってる。
私にあるのは、街に所有されている夢って付加価値だけ。
でも、私はそれだけで満足。それだけが愛しくてたまらない。
この街は私みたいな往来のプライドだけで成り立っている。
みんなのプライドが街の正義とか解みたいなのを作って、みんながそれを目指して、ほんとの答えを知らないまま、街はどんどん高く、大きく、幻になっていく。
みんなの幻想で、つくられていく夢の街。
そこの幻になるのがたまらなく好きなだけだ。
【街へ】2024/01/28
『街へ』(創作)
「あなた…来てくれたのね。もう泣き虫なんだから…また、こんなに泣いて…。」
男は横たわる妻を抱き寄せ
「遅くなって悪かった。一人にさせてしまって…。」と、更に泣いた。
妻は苦悶の中、ふふっと笑いながら
「一人じゃなかったわ。」と男に伝えた。
この子が生まれたら、3人であの街へ行きましょう。
あなたの相棒が待つあの街へ。
(すみません。映画のオマージュのつもりですが、無理矢理お題入れたし、大失敗です。身の丈に合わないことした気分ですが、手直しも無理そうなので、そのまま載せておきます。)
【街へ】
街にはランクがある。
小街、中街、大街、特大街である。
私は幼い頃から小街に住んでいた。
中街へは電車に揺られて20分ほどで到着する。
小学生の時に初めて目にした中街は、こんな世界があるのかと驚いたものだ。
岩倉使節団が目にした世界と同等である。
明治維新の改革は、大したこともないこの街にまで影響していたのだ。
この感動は後世まで語り継がれるであろう。
街へ出るとき恐れるのは目的地までたどり着けるかということである。
大街、特大街はやたらに複雑怪奇なのだ。
何度私の心を挫けさせたであろう。
だが私は諦めない。スマホという名のドラえもんがいるのだ。
スマホで検索し、目的地までちょちょいのちょいってな具合である。特大街も大したことはない。
街へ出るなら外見にも気を使う。
誰のためと言われれば解を窮するが、こんな洒落た場所にいるのなら洒落た姿でいたい。
私の遺伝子に刻まれた見栄という、ここでしか発揮できない柔軟性のない能力である。
颯爽と風に乗りスマートな佇まいを披露すれば、今日の私は満足する。
あとはしょうもない用事を済ませて完了である。
こんな街でも数多の人の思い出がある。
私のような田舎者からクールな都会人まで。
私が行く街はどこもきっと素敵な街なのだ。
次に行く街はどこにしようか。
にこやかに笑っている街に行きたいのだ。
【街へ】
猫に連れられ
見知らぬ街へ
地図にない
見知らぬ猫街
猫に連れられ猫街へ
【街へ】
小さな田舎に男の子がいました。
男の子は母親と野菜を育てながら、生活を送っていました。
ある日、少し離れた街の方で小さな花火が上がりました。
「お母さん、あれはなに?」
「今日は街でお祭りがあるみたいだから、その知らせかもね」
お祭りと聞いて男の子は目を輝かせました。
そんな様子を見たお母さんは、今晩の夕飯にする魚を買ってきて欲しいと、男の子に頼みます。
お母さんは魚代を男の子に渡しますが、それにしては少し多い金額に男の子は首を傾げました。
不思議に思ったものの、男の子は近くの魚屋に向かいます。しかし、魚屋は定休日。
他に魚を調達するには街へ出向くしかありません。
少しだけ遠いですが、大変な距離でもないので男の子は街まで足を運びました。
街ではお祭りということもあって、いつも以上の賑わいを見せていました。男の子はその光景に再び目を輝かせますが、目的を思い出し魚屋に向かいます。
無事に買い物を済ませた男の子は空を見上げました。陽はまだ上にあります。
少しだけ、そう思いながら男の子は滅多に来れない街のお祭りを楽しみました。
やがて陽が傾き、男の子は帰路に着きました。
「おかえり、随分遅かったじゃないか。お祭りは楽しかったかい?」
家に帰ると母親が迎えます。その時、男の子は母親がわざと自分を街に向かわせたんだと気が付きました。
「うん。お母さん、ありがとう!」
男の子は笑顔で元気いっぱいにそう伝えました。
街へ
歩いていくんだよ
君が望んでたようにね
軽い足取りでスキップしながら
誰もいない道路を歩きたいんだろ?
昔言ってたもんなー
もう大丈夫なんじゃない?
この道路には誰もいないから
賑やかさを求め走る
下り下って疲れても足は自然と動く
いつもなら着ることのない軽い服に身を包み駆ける
子供の笑い声
誰かの母達の井戸端介護
家族の為商売する男
すべてが私の父が作った
どこまでも愛おしい場所
この国の人々の憩いの場へ
さぁ、向かおう
「街へ」
静かな土地に住んでいても
時に私の霊は街を求める
人の波 ビルの林
ショーウィンドウの
服 靴 バッグ
喫茶店の茶器
あらゆる物と色のるつぼに
飲まれたいと考える
我慢できずに電車に乗る
桁違いに多い駅のアナウンス
歩けるだけで私の霊は活力を得る
これでしばらくは
落ち着いて過ごせるというものだ
これといった用事もなく繰り出した喧騒の中、私は空気で、透明で、それなのにぶつかった通行人Aは「いてっ」なんて呟いて睨みつけてくる。生きていた。
#街へ
今日も街へ繰り出す
新たな発見をするために
知らない道を通っては、どこへ着くのかと不安にかられる
そこで出会う新たな発見
それが楽しいのだ
休日は家にいたい。
眠い目をこじ開けて
あえてお洒落をしてみる。
いつもより明るい
アイライン、グロス。
服も明るく若々しく。
ああ、勿体ない。
こんなに可愛くしたら
外に出ないと勿体ないわ。
街に出掛けよう。
お洒落の魔法は
心を健康にする。
街へ出る
すれ違うだけ
知らぬ人
無関心さが
妙な安堵に
お題☆街へ
街へ 歩き出す、一歩 二歩 鉛のように重い足を引き摺りあの子の居る街へ
今日は先生にお勧めして貰ってから好きになった作家さんの新作の発売日でショッピングモールの一角にある本屋さんにやってきた。
この日のために私がどれだけ頑張ったことか。
「あ!…あったぁ、!」
わたしの涙ぐましい努力を祝福するように新刊は私の手元へとやってきた。
先生も買ったりしてるかな?なんて考えてまたひとつ先生との共通の話題が増えたようで嬉しくなる。
そうとなれば明日の学校までに読まなくては。
るんるんで、スキップまでしちゃいそうになりながらなんとか家へと帰った。
スマホを開くと先生からメールが入っていた。
”今日新刊の発売日なのしってた?
貴方も買ってたら明日話せるなぁって思ってLINEを。”
先生からのメッセージに心が踊る。
この本を買った時に先生もわたしを思い浮かべてくれたんだろうか。
こうやって先生の日常に私が入り込めてしまったようで妙にソワソワした。
「…もちろん、買いました、っと」
その返信に明日感想をはなそうね、なんて書いてあって急いでその本を捲りはじめた。
早く明日になればいいのになぁ、なんてぼんやり考えた。
2024.1.28『街へ』
「街へ」
最近自分を否定してる。
否定して「楽しい」なんて思って麻痺してる
自分は孤独だと思い込んでいる。
他人の「好き」は思い込めないのに
どこに行けばいいか分からないまま
街を彷徨う。人混みの中を 自分の中を
街へ行こう ひとりじゃないと
人目見て分かるように。