『街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
帰りたくなるよ
さよならを決めた あの街へ
足が止まる度に
僕を呼んでくれてた人の声がする
懐かしい声がする
朧気な記憶の中で笑う
貴方の姿が 僕をあの頃に戻すんだ
戻りたいと 帰りたいと
叫ぶ心を それでも押し殺すのは
僕が笑うのは
置いてきた過去に胸を張りたいから
置いてきた貴方に恥ずかしくないように
#街へ
「街へ」
私にとって街へ行くことは、ちょっとした小旅行。
車で1時間かけて行く。
無事に行き、帰れるように、よく分からない緊張感を持って街へ行く。
せっかく来たのだから、と街を満喫する。
あれもこれもと欲張ってしまうので、家に帰るとどっと疲れが出る。
でも次の日、仕事をしていて体が軽く感じる。
街へ出掛けてストレスを発散してるのだろう。
私にとって街へ行くことは、大事な事なんだとしみじみ思う。
景色の彩りになれるような装いをして
そこにいるだけで華やいで
心地いい風をまとって颯爽と歩いていたい
街へ
私の育ったところは、駅前の繁華街を「街」と呼ぶ。
小学生の時に転校してきた私には、その言い方がどうしても田舎くさくて好きになれなかった。
けれど、友達と遊んだり、気になる男の子と並んでバスを待ったり、塾に通ったりした。カラオケも行ったし、初めてのペアリングも買った。
積もった時間と思いが、記憶の中の街を懐かしくさせる。
『街へ』
この春、引越しをする。
管理会社への連絡やら、電気や水道の契約やら、部屋の片付けやら…やらなきゃいけないことは沢山あるし、自他ともに認める面倒くさがりで、まだ何にも手に付けられてないけど…何とかやる気を捻り出して、動き始めよう。
愛しい貴方と、共に暮らすためだから。
街へ
繰り出すわ…
当てもなく
不安で不安で…
甘い罠にハマる
こわいの…
街へ
君の努力を
私は知ってる
倒れたっていい
死んだっていい
この日のために
ガンバってきたんでしょ?
行ってらっしゃい
夢のあの
街へ
題.街へ
いそがないと。
お家で、かあさんが待ってる。
街へ。街へ。
ゆきが、つめたい。
はやく、もっと、はやく。
はやく、てぶくろをかいに、行かないと。
街へ。街へ。
お家へ。お家へ。
いそがないと。
はやく、かあさんのところに
かえらないと。
『街へ』
あのマチには行けない
なんだか壁があるように見えてくる
あの1歩が踏み出せない
だけどみんなは歩いてる
大勢の乱れた足音
私はゆっくりゆっくり 少しづつ近づく
自分で張った壁
いつになったら剥がれるだろうか
いや 壊せるだろうか
いつか行きたい
あのマチへ
【#2】
田舎暮らしにとって
街に出かけることって
ちょっとした冒険。
煌びやかなお店が多い、
オシャレな格好をした人が多い、
自分にとっては
何もかもが新鮮。
いつも何着てこうかとか、
変じゃないかなとか、
緊張しながらもちょっと背伸び。
まだまだ難易度高いです。
街へ
自然の中を散歩しても
自然のことわからない
でも、街に出ると
お金を使う
出費がかさむ
誰かが言っていた
物は見ているだけで楽しい、って
だから、お財布おいて
街へ出るのも一つかも
街へ
アニメイト、本屋、ユニクロ
あと何かあったかな
それくらいしかほぼいかない
あんまりに居所がない
なんだか落ち着かない
何かのついでに公園くらい
ぼーっとしたいけど
いい場所がないんだよ
人があまりいなくて
トイレがあり
読書にタバコと飲み物が自由で
それなりにある空間
ここにある空白
ちょっとした閃きが舞い落ちて
そのカケラを灯りで揺らす
そんな時間が得られる場所
多分何処でも出来るとは思う
思いはするんだけど
何故かしてはいない
ここだとキリがないからかも
慣れの問題なだけで
それなりに出てはくる
だけども書き留めてない
直ぐに溶けて消えてしまい
ほとんど覚えてはいない
春になったら
いい場所でも探してみるかって
それくらいな感じ
一応候補は多少ならあるし
「街へ」。このテーマも以前に書いたなぁ…。
2度目ともなると、考えても浮かばないんだよな。 ここんとこ、ずっとそう。
初めてのテーマに当たりたい。
「街へ」というテーマについて
街へ行きたい。
今日は休日。
いつもは家と職場の往復だから、見慣れた景色しか見られない。
だけど、今日は久しぶりのお休み。
いつもは足を伸ばせない街へ行くんだ!
彼と街でデート。
朝目覚めた時からウキウキで、幸せに包まれて起きた。
楽しみすぎて、早く起きすぎたせいでご飯ものんびり食べられた。
メイクして、服を選んで、持って行く物を整理して・・・。
1日を思ってため息をつかなくていいから、こんな日は、本当に幸せだって思う。
今日はどこに行こうかな、と考える。
会ってから決めようね!と話していて、彼氏も、どこ行こうか?と楽しそうだった。
お互い忙しくてなかなか会えなかったから、余計にワクワク感が膨らんでいる。
街に行ったら、まずはカフェがいいかな?水族館もあるし、映画でもいいな。
美術館っていうのも楽しいよね・・・。
ちょっと遠出してテーマパークっていう手も・・・。
彼氏が行きたい場所を聞くのも楽しみだな♪
鼻歌を歌いながら、家の電気を消して、靴を履いて、家を出る。
会社を出るときとはえらい違いだな、と苦笑しながら。
「行って来ます!」
私の弾んだ声と共に、パタリ、とドアが閉まり、カチャリと鍵がかかった音が部屋に響いた。
休日になにをすれば
どこにいけば
あなたとゆっくりと
満足できるのか
わからなくなった
街へ出ても全部
いつもと同じなの
おしゃれなカフェに行っても
不服なの
家にいても家にいなくても
仕事なの
この世の中のどこにも
楽しい場所がない
300字小説
水神様のお引っ越し
村から人が消えていく。若い者は仕事を求め村を離れ、年寄りは家族に引き取られ去っていく。
最早、年に一度の祭祀も途絶えて久しく、村人の心に我はいない。
このまま、忘れられ消えていくのか……と覚悟を決めたとき、宮司の娘が我に言った。
『祀ろう心さえあるのなら、村でも街でも同じでございましょう。私が祀り続けます。共に街に来られませんか?』
「……なんてことがあって、おばあちゃんが御神体を連れて、この祭壇に祀ったって言うんだけどね……」
同級生が小さな水槽の上に祀られた祭壇を見上げる。
「……神様、いるのかな?」
「水神様らしいけどね」
水槽には虹色に光る鱗の魚がゆらゆらと泳いでいる。
ぴしゃん、魚が音を立てて跳ねた。
お題「街へ」
街へ
みんなが思う街はどんなのですか?
私が思う街は、賑やかで明るく人が多く
時には人が喧嘩しているかもしれない
でも、最後には仲直りしているかと思う
天気が良くて、時には暗くて
そう、
私が思う街はこんな感じです。
皆さんならどんな街を浮かべますか?
ぜひ考えてみてください
あと街に"ありがとう"を
伝えてあげてください
そしたら、もしかしたら、
いいことがおきるかもしれないです!
分かりませんけど、
でも感謝は心の中でも言っといて
そんはないです
誰かいなくなるのは嫌だ。自分1人でどうにかしようと思ったけどできないことが沢山あって、いつしかもう嫌だと思っても1人にって寂しいと思う。逆にみんなより先にいなくなりなくない。矛盾してる。そして、わがままだ。でも、そうじゃないと嫌だ。もう今までとは、違うから。
"街へ"
初めての場所に興味津々でキョロキョロしている。首を動かす度にハナの後頭部の毛が、鎖骨辺りを掠める。やはり市街地は早朝でも、少なからず人の往来がある。
今朝の散歩は、市街地メインのルートにした。
ハナを連れて市街地に来た事は二回程。そのどちらも夜中だったので早朝の市街地を見せてやろうと、いつもより少し時間を使って散歩する為に少し前から計画していた。
ビルが点在する歩道を歩いていると、路地から風が吹いて頬を優しく撫でていく。柔らかな風でも、広場を歩いている時より寒く感じる。
「みゃあ」
「なんだ?」
鳴き声に足を止めて視線を落とすと、ハナがこちらを向いて何か言ってきた。
「みゃあ〜ん」
目がキラキラ輝いている。声色もいつもより少し高い。
──連れてきて良かった。
手袋越しにハナの頭を撫でる。気持ち良さそうに目を細めて擦り寄ってきた。
「もう少し見てくか?」
「みゃあん」
ハナの鳴き声を聞いて足を踏み出し、散歩を再開した。
街へ
電車の呼び鈴が鳴る。
家から急いで飛び出してきた私は休む暇もなく駆け込んで乗り込むと、すぐに扉は閉まってしまった。
この電車を逃してしまうと、この電車が次来る時は明日のこの時間だ。危なかった…。と胸を撫で下ろす。
それくらい何も無い田舎なのに街へ行くにはこの乗り物しかない。
寝坊したのも、忘れ物がないか準備や買い物リストのチェックやらで忙しくて家中は大騒ぎ、あれよこれよと時間がどっぷりと過ぎてしまったし、それに胸いっぱいの期待と興奮のせいで中々寝付けなかったせいだ。
一息ついて、切符をまじまじと見る。C-23と書いてある。
これが私の座席の番号。
少し乱れたスカートの形を整えリュックを背負い直して、案内板を見る。右は1〜10、左21〜30…と確認して歩き出す。
すれ違う隙間もない狭い廊下を歩き、次の車両の扉を開いて、番号を良く確認する。
「あった」
つい声に出てしまい慌てて口を塞ぐ。母の教えでは、誰か寝てるかもしれないから静かにしてね、と。
カーテンの仕切りを静かに開けると大きな窓…と狭い空間に狭そうなベッドが一つ。両サイドには硬そうで狭い長椅子。これは寝台列車というらしい。
とりあえず荷物をベッドに置いて長椅子に座り、外の景色を見る。何も無い真っ青な地平線だけが写っている。
あれ…こんなだったっけ?
街へ行くのは初めてではない。といっても記憶があやふやな位子供の時だけど。
椅子の硬さも覚えていない。眠るまで母の膝の上にいたから。母の言う事なんでも首に縦に振って、街がどんな所か聞いていた。いつの間にか眠ってしまった。次に起きた時はもう駅のホームのベンチだった。
あの街はすべてがキラキラしていてなにもかもが目新しくて知らないお菓子や便利なものに驚いて道行く人全てに活発さがあった。
靴を脱いだらリュックと自分の場所を入れ替えて、寝転がる。狭い天井にため息が出てしまう。
ここは少し記憶と違って残念だったがきっと今の街はもっと素敵な所になっているだろう。
まどろんだ目を瞑って眠りについた。
──終電、□□、□□。
重たい瞼を上げて、起き上がる。ベッドの質が悪すぎて背中が痛い。
ここで降りなければいけないのでリュックをさっと持ち上げて靴を履く。
カーテンを開けるともうこの車両の人は私以外いないようだ。
電車を抜けて降りたつと、ぬるい風が頬を撫でる。
ああ、昔見た小綺麗なホーム、見たことのない看板!
とあるものを見つけて駆け寄ると、大きい箱の中におしゃれなお菓子が沢山入っている。こんなものは私の住む所にはなかった。
出口はどこ?とキョロキョロと見渡し、見つけた人の流れに足早へ向かう。
切符を改札に通し、胸を躍らせながら大きな出口へ向かう。外へ。あとちょっとで憧れの街へ。