『街の明かり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
それは、とても綺麗で美しい。
夜空に浮かぶ天の川のようにキラキラと光を放つ。
私達はそれを眺めては羨み、近づくことを望む。
そこが本来どんな所なのかなど知りもしないで。
『街の明かり』
『綺麗な願望の遺書』
この世で厄介なものの一つは『思い出』だよ。
喜んだ記憶は何気ない日々
怒った記憶は憎しみに縛られ
哀しみは傷をえぐられた数
楽しい記憶に溢れていたら素敵
別れ際、思い出すのはお金のことじゃない
あの人と過ごした空間の香りや
あの人との食事の時の会話や
あの人の言い出さない気になる癖
そんなことばかり思い出されて
私はこの世を去りたい…
夜が降りる
月が満ちる
橙の照らす
光は優しく
気をつけて
おかえりよ
海が広がる
空に泳ぐ鯨
地上にある
宝石箱の色
星を探して
夜を越えて
おやすみよ
おやすみよ
『街の明かり』
街の灯りから遠く
裸にされて
山に捨てられたことがある
7歳だった
今日はなんだか街に来たくなった。何故か、あの人がいる気がしたのだ。
いや、さすがに居ないよな…とは思いつつ、街をぶらぶらと歩いていた。
「あれ?麦じゃん!!ヤッホー!」
…居たな まさか直ぐに出くわすとは……。
「…ベンタさん」
道端で話すのもあれだし、ということで行きつけのカフェに入った。
「麦はどうしてここに来たの?」
「仕立て屋さんに行こうと思って。」
「へえ!じゃあ邪魔だったかな??」
……犬みたい。
「はい、正直に言えば。」
「ガーン!!!!」
「…ふっ」
やばい、笑みが溢れてくる…くふふっ
「…!」
「…コホン、兎に角…仕立て屋さんに行くので、これ飲み終わったらお会計させていただきます」
「エーー…もっとお話しようよ〜」
「急いでるので!」
そう言い私はカップに入っている珈琲を一気に飲む。
「…じゃあ、また」
「…!あぁ!またな!!」
ふっ、無いはずのしっぽが見えるなぁ。
すっかり街も暗くなったなぁ 昼間の明るい風景が一転し、綺麗だ。
お店の目に優しい灯りも綺麗だ…。
「あ、ねぇねぇ!君今一人?」
「……」
「おーい!無視〜?」
「…私ですか?」
「あ!やっと気づいてくれた〜!!そだよ!ね、俺と一緒にお茶しない?」
「はぁ、すみませんがこの後予定があるので…」
「えー!!そんなこと言わずにさぁ、俺とお茶しようよ〜」
執拗いなぁ しょうがない、1人でなんとかす…
「俺の彼女に何してんの?」
「「…は?」」
「ベ、ベンタ……?」
「今からこの子と俺はお茶するんで。じゃ」
「は?ちょっと待てよ!」
「え、あ、ちょ…」
「ふぅ、これで撒けたかな?」
「え、っと……… あ、ありがとうございます」
「どういたしまして!!アイツには何もされなかった?」
「は、はい…。」
街の明かり
私 ピコーン🚨 !
司会 はいあなた!
私 ブルーライトヨコハマっ!
司会 正解っ!
(やる気なしw)
暗夜に響く足音。とんねるの中だと特に響き不気味さを感じさせる。誰も居ない筈なのに、背後から何かに追われている様な心地さえしてきて次第に歩く速度が早くなり、そろそろ抜けるであろう頃には光へと向かって駆け出していた。
抜けた先には仄かな灯りが点々と、街並みに沿って灯っていた。其れが自分には救いだったのか、背後から感じていた何かはすっかりと消え去って、後には何も残らない。
ふたりで覚えた唄も いつかは歌えなくなるけど
曖昧なメロディで 時々 口遊みながら行くね
なんでも無いのに ひとりにされた気がするのは
色々と貰い過ぎたから 或いはあげ過ぎたから
すれ違う街の明かり なんとなく横目に眺めて
このどれかひとつに あなたは居るのでしょう
僕が歌う唄が 今 聞こえますか?
『街の明かり』
夏の夕闇が街を優しく包み始める頃、
セバスチャンは日用品の買い出しと
速達の手配を済ませた。
街の至る所に笹の葉が飾られ、風に揺れる
色とりどりの短冊には人々の願いが綴られている。
東の国から伝わった星祭りで
七夕というものらしい。
時計台のある円形広場に差し掛かると、
午後6時を知らせる鐘の音が響き渡った。
赤茶色の三角屋根を持つ家々から
オレンジ色の光が漏れ始め、
街灯も瞬きながら次々と灯りをともしていく。
昔は街の明かりを見ると、言い表せないほどの
寂しさに襲われものだ。だが今は違う。
カフェに立ち寄り、主とベッキーへのお土産に
キャラメルフラペチーノと桃のフラペチーノ
いちごのカスタードタルト、
ブルーベリーのレアチーズケーキを選ぶ。
紙袋を手に街を出て、夕暮れ時のヒースの花が
紫色に染まる湿原を颯爽と駆け抜けた。
遠くに見える屋敷の窓から漏れる温かな光に、
彼の足取りは自然と軽くなっていく。
「ただいま戻りました」
玄関の扉を開けると、黒のワンピースに
白いフリルのエプロン姿、髪をリボンで一つに
まとめた麗しい主が彼の帰りを待ち構えていた。
「おかえりなさい、セバスチャン。
ごはんにしますか?お風呂にしますか?
それとも……わ・た・く・し?」
「主、変なものでも食べましたか」
主に続いて、髪を二つ結びにしたメイド服姿の
ベッキーが晴れやかな笑顔で彼を迎え入れた。
「おかえりなさい、セバスチャンさん!
今日のごはんは冷やしチウカですよ~。
お嬢様と一緒に腕を振るいました!」
「ふふん、私がハムときゅうりを切りましたわ」
誇らしげに胸を張る悪役令嬢と
はにかむベッキー。
その姿に、セバスチャンの口元が自然と緩む。
帰る場所がある。明かりの灯る家で、
自分の帰りを待っていてくれる人がいる。
何気ない日常こそが何よりも尊く、
そんな日々を送れる自分は
なんて幸福なのだろう。
「さあさあ、手を洗ってきてくださいまし。
もう準備は整っていますわよ」
「承知いたしました」
主の切った不揃いなハムときゅうりを
想像しながらセバスチャンは洗面所へ向かった。
街の明かりもまばらになる1時半。
僕はあえてつけるマッチの明かり、好きな本を読むのだ。
街の明かり
この山の中腹から、見下ろせる街には、
夜になると、暖かい色の明かりが、
幾つも灯ります。
暖かな明かりの数だけ、
幸せな家庭があるのでしょうか?
家族が仲良く食卓を囲み、
親と子が楽しく語らい、
夫婦がそっと肩を寄せ合う…。
そんな街の明かりを、遠目に見下ろし、
今宵も私は山の中に、独りきり。
私も、私の為に明かりを灯します。
野生動物から身を護る為にも、
不可欠な焚火の明かりは、
真っ暗な山の木々を、黄橙色に照らします。
孤独な私をも照らす焚火の炎は、
街の明かりにも似て、
こんなに暖かな色をしているのに。
その明かりに照らされている私は、
全く、幸せではないのです。
何時か。こんな私でも。
街の片隅に住処を持ち、
大切な人と、部屋に明かりを灯して、
あの、切ない程に幸せそうな、
街の明かりの一つになれる日が、
来るのでしょうか?
そんな、叶わぬ夢を抱いて、
今夜も一人、焚き火の明かりの元、
冷たい土の上に眠るのです。
6、『街の明かり』
街の明かりが好きだ。明かりひとつひとつに家庭があり、幸せがあると思うからだ。明かりがたくさん集まり暗い中だからこそ綺麗に光る。昼間と夜間では全く違って見えるその景色はとっても暖かく心を安らかにしてくれる。たくさんの想いが集まったこの街が私は大好きなんだなと改めて思った。
本来なら真っ暗闇の夜に、煌々と灯る明かりの海。
頭上の星の光は遠く霞んで、存在も忘れるほどに。
私達は眼下に広がる眩さに目を細めるけれど、こんな光が存在しない頃はもっと、見上げていたんだろうか、空を。
きらきら輝き続ける星の、息を飲む美しさにもっと、惹き付けられていたんだろうか。
だから人は、星に名前を付けてみたり、似ているかたちを見つけたり、意味を見い出したり、神話を紡いだりしたんだろうか。
なんて素敵なことだろう。
今、私達が見ている明かりは、そこに誰かがいるという証拠だ。
あの明かりひとつひとつに、それぞれの生活がある。人生がある。
そして光が絶えないようにしてくれている人達がいる。
遥か彼方に思いを馳せることよりも、ここに、そこに、「ある」とわかる温かさに救われる、そんな夜もあるから。
それもまた、素敵なことでしょ?
出張で知らない街に来た。
初日の仕事は無事終わり、宿に向かう。
住宅街を歩いていると、ぽつぽつと灯りが点き始めた。
どこからか聞こえる子供たちのはしゃぎ声。
散歩に連れて行けと叫ぶ犬の声。
部屋から漏れ出るテレビの音。
知らない街だけど、
そこにはどこか懐かしくて暖かい日常があった。
そして、
どこからか風に乗っておでんの香りがやってきた。
「あー。母さんのおでん、久しぶりに食べたいな。」
そう思いながら、悴む手でコンビニの扉を開く。
とりあえず今日の夜はコンビニおでんで
乾杯するとしようか。
僕はこの街の明りが好きだ。
帰宅途中に見ると帰ってきた!となる
いつまでも見ていたい景色だ。
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theme 街の明り 2024-07-08
:街の明かり
嬉しそうに「好きな人ができた」なんて言うから、なんかムカついた。は?なんで?自分がいるのに?って言葉が喉までせり上がってきたけど、やっぱり続けて嬉しそうに「好きな人がいるって幸せなんだな」なんて言うから、急にどうでも良くなった。こいつは今までこっちのこと好きじゃなかったんだなって。いや自分もだけど。こっちだって別にお前のこと恋愛的に好きとかじゃないよ。でもムカついた。恋人なんかいらないじゃん、面倒くさいだけだよ。なのにさ、お前、そんな幸せそうに話しちゃって。勝手にしろよ。お前の惚気とか今後ぜっっってえ聞いてやんねえ。
全ての荷解きを終えてベッドに飛び込む。窓の外を見やると青紫の空が赤色を覆い隠そうとしていた。ふと気になって体を起こし、側にある窓を覗き込む。
六階からはいろんな景色が見えた。少し遠くの方にはオレンジ色やレンガ色の細長い建物がギュウギュウに建ち並び、もう少し視線を落とせば広めの公園があって、黄色い葉をつけた木がずらりと並んでいる。オレンジ色の街頭が石畳をぼんやり照らし出しているのが物珍しい。このオレンジの光も、石畳を歩き慣れるのにも、しばらくかかりそうだ。
見知らぬ街で一人、ここで生きていくのだ。あいつから逃げるように飛び出してきた、あの街へはしばらく帰らない。帰りたくない。お前の顔なんか見たくない。
道行く人々を眺めながら、そのコートあいつが着てたやつに似てるなとか、そのスニーカーあいつが好きそうだなとか、数年経って容姿も趣味も変わってるだろうに昔のお前のことばかり考えている。だって今のお前のことなんて何一つ知らない。
メッセージを未だに送ってくれてるみたいだけど、通知だけ見て返信はしてない。そのくせ今頃あいつは何をやってるだろうなんて思ってる。
誰かと揉めて怪我でもしてんだろ。だってあいつ、喧嘩っ早いし。相変わらず鈍くさくて、不器用で、要領悪くて、色んなことに苦戦してるに違いない。最近ひとり暮らしを始めたってメッセージが届いてたっけ。あいつ家事とかできてんのかな。レンジでさつまいもを炭に変えたことまだ覚えてるかんな。それからタルトを床にぶちまけたことも。人の誕生日覚えるのが苦手なのにせっかく覚えてやって、しかもお前が好きなベリーのタルトまで選んで買ってきてやったってのにさ。鼻歌混じりに冷蔵庫から持って来るほど上機嫌だった奴が、一瞬でやっちまったって顔で青ざめるもんだから、なんかもういっそ面白くて。
勝手に裏切られたみたいな気持ちになって飛び出してきて、一人で生きていくなんて豪語してたくせに、数年経ってもお前の事ばっかり思い出して考えてる。
忘れられない日々を作ってしまったからこの気持ちを飲み込むことができない。でもやっぱりもうそろそろお前に会いたい。だから、窓から見えるあの木の赤い葉が全部茶色くなって落ち葉になったら、最後の一つがひらひら落ちてしまったら、いよいよお前への気持ちを打ち消して、何食わぬ顔でお前の部屋の扉をノックする。久しぶりだなって。そしたらきっと「今までどこで何してたんだ!?」とか「返事くらいよこせよ!」とか言ってくるんだ。まあまあって誤魔化して、手土産に持ってきたベリータルト渡しながら「落としたりすんなよ」って揶揄ってやる。それでどつかれたら、すぐキレんじゃんやっぱお前相変わらずだわって笑って言ってやる。もし別人みたいに変わってたってそれはそれで構わない。だってお前のことなんて好きじゃないから、どんなお前でも別にいいよ。
街の明かりが
恥を晒し
街の明かりは
価値と寂しい
題 街の明かり
著 塵芥 詩歌
まちのあかり
きれいな光
突き抜けるような風
風の音と車の音
空になった缶ビール。
月はもう沈もうとしている。
どこまで、考えたっけ?
そうそう、思い出した。
あのね、長くなるよ。
暗い夜道に
橙のスポットライト
項垂れた肩に
喝采を
#街の灯り
街の明かり
夜ってだけで、
なんでこんなに素敵に見えるんだろう