『街の明かり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
泣きじゃくりながら街を歩く。皆自身を軽蔑した目で見ていく。だが、街の灯りだけは自身の味方。
美しい光は自身を慰めてくれる。
『どうして……』
その声は静かに地面に消えていった。大好きな彼が居なくなってしまった。ひたすらに愛していた彼を…失ってしまった。
こんな自分を愛してくれていたのに。そんな時隣から話し掛けて来る声。
「笑、なぁに書いてるの」
『えっとね、街の灯りっていう小説。このアプリ結構使いやすくて』
そう、この話は全て自身の創作。全て。
彼は自身の友人。それ以上ではない。…もし、彼と一緒になれたなら、幸せなのに。そう思いながら、小説を書き綴る。
『街の明かり』 No.100
吐息が寒さに掠れて白く濁る。はぁ、はぁと息切れが激しい。しんしんと降り注ぐ粉雪が、黒いローブに染みていく。当たりは真っ暗だ。
なんとなく家を飛び出したのが、悪かった。
何ももっていない。ランタンさえも。
濁った緑の街灯からこぼれ落ちる、小さな光を頼りにするしかない。ローブにしっかり体をうずめ、小股で少しずつ、進む。厳しい寒さで手先が赤くなっていく。かおに近づけて息をはあっとかけても、固まった手は柔らかくならなかった。
深夜の街の光が、ぽつぽつと見えるかとおもえば少しずつ消えていく。みんなが夜を迎えているのだ。私はそれでも、家にかえらなかった。
やがて街の明かりがほとんど失われてから、私は錆びたベンチに横になった。すっかり冷え切ったベンチは緑の塗装が剥がれ落ち、人が座ったような温もりはなかった。
頬に舞い降りる粉雪は優しかった。
街の明かりがもどる、そのときまで。
目を閉じて、私はねむる。
街のあかりひとつひとつに
家庭があって、
それぞれの人生があって、
思い出がある。
そう考えたら、
この地上の星々のようなあかりが、
なんだかより壮大で美しく見えた。
日が落ちた。
ここからは星達の出番。
地球にないものを
宇宙から降らせる
夜限定の演出。
月の明かりは
太陽の代わりに
私の影を作る。
そんなのはずいぶん前の話
空をひっくり返した様に
街は星々みたいに光ってる
夜景だね。
綺麗なの…?
つまらない。
–街の明かり–
高いところから見た街中の景色って、
たくさんの建物の明かりが満点に光ってすごく輝いて綺麗に見える。
それは私が幼い頃に描いていた無数の夢みたいだった。
時間が経てば経つほど建物の明かりは消えて街中は暗闇に満ちる。
街灯の小さい光だけが灯っている。
それは今の夢の数。
『街の明かり』
街の明かり
私の街には夜、明かりがほとんどない。
夜は、暗い方が良い。隠れられるから
ほら、行き場のない人が今日もまた、
街へと迷い込む
夜は、暗い方が良い。
皆で星が見られるから
蒸し暑い土曜日の夜。
俺は出張先のホテルから街の灯りを眺めていた。
駅に向かうサラリーマン、部活終わりの学生、買い物帰りの主婦。
それぞれの光の元へ帰っていく。
それを見るのがなんとなく好き。
真っ暗な山並みの麓で、ぼんやりとした街灯りがまたたいている。私はぬるくなりかけたビールを飲みながら、今日起きた出来事を反芻してみる。
あの洞窟はいったいどこに続いているのか。遮光式土器に似たあの宇宙人は、どこから来たのか。UFOに拉致されたあの男性は、無事なのか。
自分はいま、こうして穏やかな時間を過ごしているが、彼にとっての今は、恐怖と苦痛に満ちた時間なのかもしれない。
かすかな罪悪感に胸が疼くが、今の自分の力ではどうにもできない。もやもやした気分で、缶の底に申し訳程度に残っていたビールを飲み干した。
何かヒントはないか…視線をさまよわせていると、目の端に振動するスマホが目に飛び込んできた。
電話の主は、友達のスミレだ。愚痴じゃなければいいな、と思いながら私は通話ボタンを押した。
「ねえ、聞いて!わたしUFOを見たよ!」
スミレはいきなり、驚くような事実を告げてきた。
【街灯り】
はぁ、はぁ、やっと、やっと逃げれた。
私は今日の今日まで、元彼に監禁されていたのだ。どこにも行けない。窓一つない部屋に閉じ込められていた。
そこからやっと解放されたのだ。
嗚呼、なんて幸せなんだろう。
街の明かりが見えてきた。はやく、はやくどこかの家で匿って貰わなきゃ、!
ぇ、?
そこには、真っ赤に染まった街があった。
ぇあ、なんで、?なんで燃えてるの?
おかしい。そんなわけが無い。私は混乱する頭を落ち着かせようと、何度も何度も同じ思考回路を巡らせた。
「もう、あんだけ何処かに行ったらダメって言ったのに、、、」
っ!?なんで、なんであんたが、、、
「君が悪いんだよ?君が逃げ出すから、、、」
わたしのせい、、、?わたしがわるいの、?
そっか、わたしがやったんだ。
「ほら、家に帰るよ。」
私は何も言葉にせず、ただ、小さく頷いた。
彼と手を繋いで、二度ともう逃げないことを胸に誓った。
題名「間違った誓い」
#街の明かり
title of the day
- 街の明かり -
田舎に住んでいる私は
東京みたいな街の明かりを知らない 。
唯一ある飲み屋街は 〝朝日町〟という 。
そこはキャッチのお兄さんもお客さんも女の子も
みんな顔見知りで、慣れ親しんだアットホームな町 。
ラウンジはあってもキャバクラはない 。
メンズバーはあってもホストクラブはない 。
最後に行った日は、兄に誕生日プレゼントとしてもらった
真新しい靴を履いて、友達とはしゃいで
猫のうんちを踏んだ嫌な思い出で終わってる 。
まだ20代半ばなのに、お店で飲むなら
家で飲んだ方がコスパが良いし
お風呂入れるし、いつでも寝れるって思う私は
精神年齢何歳なんだろう 。
-街の明かり-
街の明かりといえば夜のイメージ
おしゃれ感ある夜の風景かな
たまにポツンと街灯がひとつ立っていると逆に怖さを感じる
でも街灯がなかったらなかったでもっと怖いし
いくつもの街灯があると安心するときもある
なんだろう
矛盾してる
場所と時によるものなのか
ガス燈の明かりに照らされて、宵闇の街は、ほの暗く、光の乱反射する石畳も、雨に濡れて、アカシアの街路樹が風に揺れていた。
カタリナは、急ぎ足で、大通りの横断歩道を渡った。信号機がカンカンと音を立てていたが、赤に変わる直前で、突っ込んできた車を、渡る人並みは物ともせず、クラクションの音が鳴り響くいつもの香港である。
タクシー乗り場で、タクシーを止めると、カバンをトランクに入れるのにチップを要求されたので、10香港ドルほど払って、カタリナは、シートで息をついた。
この前の商取引は、上々とはいえなかった。トレードは、失敗だった。
香港人は金にうるさい。それが全てだと思っている。
それが、カタリナには、最近覚えてきた広東語の語感と、英語の訛りが、故郷の訛りと一緒になって、切り替えることの難しいパズルの様に、胸に響くのだった。
過ぎ去っていくことに、思いを馳せることは難しい。それは、この香港の雰囲気がそうさせるのか、西と東の混居した、立ちくらみのするような、後ろに過ぎ去っていく街並みが、その不安を倍増させたるのか。
街の明かり
静かな夜の中に
点々と明かりがついている
道を教えるように
空の上からみたら
どんな絵を描くのだろうか
停電した街では、皆が各々の方法で明かりをつけていた
明かりが当たり前になってしまっているこの世の中で
……綺麗な星空を拝める日はくるのだろうか
今日、初恋が終わりました。
好きな人いたんだね。恋人できたんだね。
溢れ出る涙を必死で堪えながら歩く帰り道
「ああ、街の明かりが綺麗だな。」
#105 七夕バースデイ
七夕ちらしって...??
夕方のスーパー
惣菜コーナーで首をかしげる
星型の具材でキラキラと「映え」を狙うちらし寿司に
理解は追いつかないけれど、
なんだかまぶしくて
テンションがあがるのは確かだな...
と心の中でうなずいた。
入り口の笹の葉に短冊を吊るす
書いた願いごとは世界平和
大きな太文字の主張する短冊
一見ありきたりだけど、最近結構切実
ささのはさらさら
お祭り気分の店内を出ると
20分後に雨が降ります
お天気アプリが教えてくれた。
外に出て見上げると湿気の重さに堪える空
でもこの曇の上に天の川は流れている
都会での生活が長くなって
もうずいぶんこの目で見てないけれど、
天の川は今日も流れている
そして
私が生まれたあの夜も雨だったらしいけど
きっと同じ天の川が流れていたにちがいない
こんな歳になっても
変わらずおめでとうとメッセージを
送ってくれる遠くの親友に
「(あの頃のように)最近また物語を書いています」
と伝えたら
「素敵ね」
と返事がきてどうにもこそばゆくて
はにかみながら家に帰った__
お題「七夕」
その家族が、本当に幸せかどうかなんて知らねぇけど。窓から覗いたその家族の表象は、幸せそうだった。
明かりを避けるように、影の中を歩く。
何事もなく、日常を送る数々の明かり。それが、オレには眩し過ぎた。
自宅に帰り、明かりをつける。
「ただいま」と言ってみても、返事はない。
きっと、いい加減慣れるべきなんだろう。
5-2-2=1
残されたのは、ひとりのオレ。
1+1=2
おまえがいなけりゃ、独りのオレ。
『街の明かり』
夜にさ、2人で散歩するのが好きなんだ。
ゆっくり流れる時間と共に進んで。
高台なんかに登ったら夜景が綺麗でキラキラしてて
めいっぱいに眩しく広がるんだよ。
そんな街を眺めながら語るんだよ。
未来、夢、希望なんかを。
ほら、キラキラして街に負けてないでしょ。
嬉しい気持ちと一緒に家へ帰って
明かりが消える頃、静かに眠りにつくんだ。
何処かの街の明かりの中で、あの悪女は幸せに暮らしているんだろう?
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女、今井裕子。
そう思うと、明かりのひとつひとつが、嘲笑を浴びせているように見える。
街の明かりが無いと、星が綺麗だ。そう聞いたことがある。
空が真っ暗な中
一際目立つ街の明かり
一人ぼっちの私にとって
希望の光
ゆっくりとその明かりの中に入っていく
すると
なぜか全てが真っ暗に戻った
あぁ現実に戻されたんだ
今日もまたひとりぼっち
〈街の明かり〉
まだ未熟かもしれない
それでも生まれたての翼が
ふわふわとはためいている
ふと気付けば…もう 火の鳥は
アスファルトの上
揺らめく 蜃気楼
さめざめと 陽光が注いでいる
君がこじ開けたその扉
僕だけが知っているんだよ
異種族の 神話が ぶつかり合いながら
飛翔しようとしている
いつか誰しもが知り
歓迎してくれるのだろうか
お互いの世界
お互いの差異
魂と魂がぶつかる音の美しさを
見てみたいと思ってくれるのだろうか.....