『行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
最終電車が遅れて到着した。
ホームから最終バスがまだ停まってるのが見える。
階段をかけ上がり、駅の改札を走り抜ける。
深夜バスの時点で倍額だが深夜タクシーはまあキツい。
「行かないで!」と心で叫ぶ。
まだいる、よし!やった、勝った。
急いで満員のバスに飛び乗った。
あれ、動かない?エンジンが止まってる?
同じ電車に乗っていたであろう乗客が
次々と乗り込んできて、超過密芋洗い状態に。苦しい…
しばらくしてエンジンがかかり、車内アナウンスが入る。
「電車遅れておりましたので10分遅れでの発車になります」
あ、そういうシステム?
あいにく、この年まで最終バスに乗ったことなかったもので。
ようやく息はおさまったが芋洗い車内の中で
尋常ならざる汗が流れ続けた。
ワタシのもとから離れていくの
tsutsuも離れていくの?
行かないでって何度も心の中で
いったのに…
思い出すと涙出そう。・(つд`。)・。
ケドそれは仕方ないね。
寂しいなぁって言ったら
tsutsuも寂しいなぁ言ってくれたね。
3年前
なつかしいなぁ。
#行かないで
ほんとうに行かないでほしいとき
行かないでなんて言えなくて
ただじっと
涙を堪えて黙っていることしかできない
#行かないで
「……は?結衣が、引っ越す……?」
結衣が東京へ引っ越す。そのことをつい先程結衣の親友の恵美から聞いて知った俺は、最寄りの駅に向かう。
ただがむしゃらに走って、駅が近づき顔をあげると、まさに結衣が電車に乗ろうとしているところだった。
結衣も気付き、目が合う。
「……ねえ、結衣!俺、まだ結衣に言ってないことがあるんだ!だから……行かないでよ」
引き止めるように手を伸ばしたが、虚しくドアが閉まる。
空を切った手で、これが夢だということに気づいた。
ああ、良かった。ただの夢で。
……あれ、結衣から不在着信がたくさん。どうしたんだろう。メッセージまで届いている。
受信箱を開くと、文頭には「今までありがとう」の八文字。
「行かないで」
そういっても、君は止まりやしない。どんだけ叫んだとしても、君は止まらないのだろう。君の背中がそう言っている。でも僕だってただとめるのは癪に触る。だから、去っていく君の肩を思い切り叩いた。
「おまっ、何すんだよ!」
そう怒る君。そうやって印象深い感情を、脳に刻んで行ってくれ。そうすれば、僕を忘れる可能性が、ぐんと減るだろ?次合えた時にまた僕を叩いてくれたら、お互い様になるだろう?
行かないで、行かないでよ。誰かのものになんてなってほしくなかった。好きな人に、好きな人がいるってだけで、こんなに悩むなんて思わなかった。いっそのこと、あなたを奪いたかった。でも、そんなことはしない。辛すぎるけど、応援してるよ。余計なことはしないよ。気持ちの置き場所なんてどこにもないけど、いいんだ。自分には、片想いでちょうどいいんだ。
行かないで
喉の奥に出かかった言葉を
涙と一緒に押し込めて
僕にできる精一杯の笑顔で
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
仲良しだったクラスの一人
あんまり馴染めない僕にも
声をかけてくれた。
ほとんど毎日一緒に帰って
土日は毎回同じ公園で
笑顔の絶えない毎日だった。
彼が風邪を引いて休んだとき
別に楽しくなかったわけじゃないけど
ちょっとだけ味気無い
みたいな。
やっぱり彼が特別なんだ
一人になった帰り道で
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ
そう思った。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
朝早くから空港に行くために
車に乗り込む君が見えた。
こちらに気づきもしないで
シートベルトを付けている君を
僕は恨むよ
せめてさよならくらいは言わせてよ。
喉の奥に出かかった言葉を
涙と一緒に押し込めて
できるだけ小さく手を振ってみる
車が走る少し前
目があったのは
本当のことだと思いたい。
言い訳すんなカス。
これがお前がやってきたことに対する結果だ。
お前が今までサボってきた分を、あの子が払うことになったんだ。
それをなんだ? いかないでだ?
ふざけんな!
あの子はお前を庇って行ったんだぞ!
最後まであの子はお前に尽くしたんだぞ!?
それなのにお前はまだあの子の背中に隠れるつもりなのか?
もうあの子はお前の元に戻らない。戻れない。
なんだ? お前はあの子の亡霊にでもすがるつもりなのか?
きもい。惨めだ。みっともない。
こんなヤツを庇ったあの子がバカみたいじゃないか。
おい、立てよ!
いつまでそこでうずくまっているつもりだ!?
お前に人生設計を考えてる時間なんてもうねえんだぞ!?
動けよ。
お前があの子にしたあげた時の様に自ら行動しろよ。
お前にはもう、あの子の元には行けない。その資格が無い。
だから諦めるのか?
違うだろ!!
たとえ離れても、まだできることは沢山あるはずだろ!?
やれることは沢山ある。
そしてそれは、動かないと分からない話だ。
立って、走って、その先にあの子の幸せが待っている。
お前のやるべきことは既に決まっているんだ。
有り難い話だろ?
「行かないでよ」
告げるはずのなかった言葉が口をついた。
バス停のベンチに隣合って座った君は目を丸くして、それからくしゃりと笑う。
「もうちょっと早く言ってよ」
言ったって聞いてくれないくせに。心の中で毒突くが、口には出さない。別れに水を差すことはしたくなかった。
一言漏れてしまったのは、まあ、ご愛嬌。
時刻表のみを一心に見つめていた彼女がふは、と息を零したことで、冷たい空気が少し和らぐ。
ここにきて僕はやっと、僕たちが今日初めて引越し以外の話をしたことに気がついた。
「あなたは何も言葉にしてくれなかったから」
「そんなの、君もじゃないか」
僕は少しだけむっとして言い返す。
いつもなら理路整然と僕をやり込める彼女は、今日に限って苦く笑った。
「似たもの同士だったのよ、私たち」
だからダメだった。
風に乗せて消えようとしたその言葉は、はっきりと僕の元に届いた。心が得体の知れない感情で粟立つ。
僕の胸元にまで風が吹き抜けたようだった。
思い返せば、僕たちは大切なことは何も言葉にしてこなかったかもしれない。君の気持ちは言われなくても伝わっていたから、僕のものも当然にそうだと思い込んでいた。
今更、言い訳にもならないが。
喧嘩なんてしなければよかった。あんなことを言わなければ。いや、それ以前に、もっと言葉にしていれば。
後悔先に立たずという言葉を身をもって実感する。きっとこれはきっかけのひとつでしかなかったのだ。君の心はとっくに離れていて、僕はそれを引き止められるほどの言葉を持っていなかった。
「家まで、気をつけて」
「うん」
「風邪ひかないでね」
「あなたもね」
互いの息遣いと衣擦れの音だけが人通りの少ない道に響く。
バスが来るまで、あと数分。
僕がカッコ悪く握った手を、君は握り返しはしなかった。
このまま夜が更けていく気がした。
『行かないで』
『行かないで』
その言葉が今にも喉から出そうなのに
うまく口が開いてくれない
うまく呼吸ができない
言葉の代わりに出るのは目から溢れる涙だけ
あなたに伝えたとしても
もう振り向いてくれないとわかっているから
行かないで。
僕が手を伸ばしてもそこには母はもういない。僕は呆然と、ただ玄関ドアを見つめる。母の外出後はいつもこうだ。もう帰ってこないような気がする。不安が襲う。仕事に行っただけだと、いくら考えてもじわっと涙が出てくる。のどの奥がぐっと痛む。ふっと息を吐いて、立ち上がる。大丈夫。僕がしっかりしないと。我慢しないと。
大人になっても、僕はどこか寂しさを抱えている。いつかの昇華されなかった気持ちがずっと燻っている。どこかで母を恨んでいる。どこにも向けられない不満を、母にぶつけている。いつまでもこどものままだ。
行かないで
今日は卒業式だった
先生が話しているだけなのに
何でだろう
涙が出てくる
卒業式が終わった
あの人の姿だ、
今日こそ伝えなきゃ「好きだ」って
その瞬間あの人の横に私の親友が、、
何で、、私好きって言えなかった、
私は後悔した何度もあったチャンスを
無駄にしたから、、
私の最後の言葉は「行かないで」
だったんだ。
お前は言って止まるような奴じゃない。有言実行を体現しているようだった。誰よりもわかっていたつもりだ。
でも、それでも、もう少し立ち止まって欲しかった。振り返ってひと言交わすほどの時間でもいいから。
お前の「また」の先がないことを私は知っている。
No.1 行かないで
もう、ママなんて呼んでくれないのかなぁ。
この場所が故郷なんて呼ばれるようになるのかなぁ。
嬉しいけれど、さびしいなぁ。
どうか、どうか、あと少しだけ、ここにいてよ。
『行かないで』
行かないでと素直に言えてたら
あなたはどこにも行かないで
そばにいてくれたかな?
行かないで
行かないで 行かないで
もうすこし ちょっとだけ待っていて
行かないで 行かないで
ねえお願いだから
----私の願いはいつだって届かない
行かないで
さっきまで和やかに話していたはずなのに
バタンと音を立てて
引き離された
唖然とする
なぜか進めない
どんどんと進み離れていく背中を
必死に見つめる
声は出なくて
何か言わなきゃと頭の中が焦る焦る
やっとの思いで発した一音に
背中が振り向く
大きな笑い声
混乱
残響は刺さったまま
和やかな輪に迎え入れられる
ざりざり
行かないで と引き留めた場所は
もういらない に変わってしまった
僕は雨やみの中で彼女をずっと待っていた。
見晴らしのいいお洒落なカフェの外で、ポツンと聞こえる雨音を聞きながら。
だがまだ彼女は現れない。夢の中では玲奈って呼んだらすぐくるのに。
どこかに消えてしまったのだろうかと、何か寂しくなる。行かないで、
と何度も叫んでるのに玲奈は僕を置いてどこかいってしまうなんて‥
きれいな黒髪と澄んだ宝石のようなあの凛々しさは、どこか儚く感じる。
僕はそれまで胸の奥で玲奈をずっと叫んでいた。彼女が僕の隣に湊くんと呼びかけてくるまで。
2時間くらい待ったが、それでも人生で一番幸せな瞬間だった。玲奈は何度もごめんって謝ってた
けど、僕は昔からかわいいなと心の中でつぶやいた。初恋の人には叶わないからな。
行かないで
というか消えないで
これまで使えていた機能が使えなくなってる
書く習慣がつく良い機会だったのに
行かないで
その一言が言えたら、違う未来が待っていたのだろうか
去っていく君の後ろ姿が、あまりにも美しくて
あの輝きが失われない事が正しいのなら
僕の選択は、きっと間違ってはいなかったのだろう
(行かないで)