行かないで』の作文集

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行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/25/2022, 5:47:16 AM

行かないで



行かないでパパ


行かないでママ


行かないでおじいちゃん


行かないでおばあちゃん




皆、僕を置いて天国に行ってしまった。



僕だけ、生きている。



そんな子供時代の辛い思い出。




今は、大人になり、新しい自分の家族を持っている。


これが、幸せなんだと、大事に思う日々。


ありがとう。

10/25/2022, 5:30:22 AM

「行かないで!待って!ちょっと!おーい!」
こちらに気づいてと、大きく両手で手を振る。何をやっているかって?家にスマホを忘れていった人を引き留めようとしているの。相変わらず車の中で音楽を爆音で聞く人なんだから。聞こえていない。あぁ、あそこまで行ったらもうコチラなんて見えないでしょうねぇ。仕方ない。いつだって、「行かないで」と言って止まってくれる事は殆どない。コチラまで来る事なんてもっと少ない。それは信頼故だろうか。ただ考えつかないだけか。忘れ物なんて忘れた事を忘れているから忘れ物なんだ。相手は忘れたものなんて考えてはしないのだ。「行かないで」ってなんと無力な言葉なんだろう。もっと実りの有ることをしよう。私は忘れられたスマホを持って、その人の勤め先に車を出す。

10/25/2022, 5:02:49 AM

「もう遅いから」
彼女はいつもそう言って僕の部屋をあとにする。僕が露骨に寂しそうな顔をしているのか、彼女の察しがいいのか、とても優しい声色で
「またすぐに会えるから」
と頭を撫でてくれる。
それでも、次の週も、その次の週も彼女とは会えない。僕と彼女が会えるのはいつだって彼女の気分次第だ。しかしこの気持ちを誰かに打ち明けることは出来ない。僕たちの関係は秘密だから。
最後に彼女が会いに来てから2ヶ月が経った。深夜1時を回った頃、突然スマートフォンが震えた。飛び起きた僕は彼女からの着信を確認して、落としそうになりながら通話ボタンを押す。
「迎えにきて。駅にいるから」
「すぐ行く」
顔を洗って着替えて5分、車を飛ばして10分弱。駅に着くと、彼女は傘を持たずに軒下に立って僕を待っていた。雨の事などすっかり忘れていた僕は、出来るだけ彼女の近くに車を停め、さらさらと空気を湿らす雨を浴びながら、薄明るい蛍光灯の光を背にした彼女の元に駆け寄った。
水たまりを踏んだのか、彼女は濡れたつま先を見つめたまま、僕の方に目を向けずに
「遅いよ。寝てたの?」
と言って笑った。
「最速だと思うんだけど?」
湿気を吸った彼女の肩に触れ、抱き寄せようと思ったが躊躇い、指先を引いて助手席にエスコートすると、彼女はまたクスクスと笑いながら僕の寝癖を指摘してきた。運転席に座った僕の髪を触ろうとする彼女の手を握って真面目に見つめる。
「随分遅い呼び出しだね。こんな時間に来るならもう、今日はどこにも、」
口付けた彼女の唇は、いつもより冷たく、濡れていた。

10/25/2022, 4:56:22 AM

行かないで

そう言って引き留められたら良かった
君がいなくなると知っていたら

行かないで

行かないで…

10/25/2022, 4:02:43 AM

行かないでいいって

言ってくれる大人の存在が

こんなにも大きいと

後で気づく大人の私

10/25/2022, 2:44:52 AM

あのときわたしは、無機質で冷たい印象を与える炉の入り口で、恥も忘れて大泣きしていた。白く滑らかな木の箱が仕舞われた瞬間、声に出さずにそう叫んでいた。

雪が降った次の日だった。その日は雲ひとつない快晴で、青空と一面の白が輝いていて、美しかった。
待っている間、確か茶菓子をひとつふたつ食べたと思う。合間合間は意外と平常心で、久しぶりに会う親族と世間話もした。

正直もうよく覚えていない。ずいぶん前のことだから。
だけど、逝くには早すぎた、あとに残った若く丈夫なそれらを見たとき、憑き物が取れたような気分になったのは今でも鮮明に思い出せる。
ある種の諦めでもあったのかもしれない。もうこの子は戻ってこないと。

今や思い出の一部になろうとも、あの日の内なる叫びは、ずっと胸の内側にこびりついている。
そんなことを思い出した。

10/25/2022, 2:30:01 AM

081【行かないで】2022.10.25

「行かないで!」
広縁のほうから、娘の悲鳴のような声がきこえた。加持は、ふと、ちゅうちょしたが、書きさしの原稿用紙のうえに万年筆をおいて、立ちあがった。どうせ、アイデアにとどこおっていたのだ。ちょうどよい気分転換にもなる。なあんていうのは、心の中に住む編集担当へのいいわけで、つまりは、加持は、日頃はいかめしい相貌がめろめろになるほどに、一人娘の千代子には甘いのだ。
行ってみれば案にたがわず、千代子がからっぽの虫籠のかたわらで泣きじゃくっていた。わけを問うまでもなかった。庭の植え込みのどこかから、コオロギの声がしている。そこに逃げられたのか、ということは明らかであったが、あえて再び捕まえようという気持ちにはなれなかった。
「どうした。逃げられちゃったのか」
わあわあ泣きながらこちらに歩みよる千代子が、こくん、と肯んずる。ただもうそれだけで、加持は着物の下の胸がきゅんとする。
「わけをはなしてごらん」
しゃがみながら抱きしめて、おつむをなでてやると、健気にも千代子は泣き声をおさえて、餌に煮干しをあげようと蓋を開けたら逃げられたのだ、と答えた。まあ、それだけでなく、虫を指でいじろうともしたのだろうな、という予想は加持にはついたが。
「千代子はお父さんに、どうしてほしい。もういちど捕まえてほしいかい」
「うん」
「コオロギさんと一緒に遊びたいのかい」
「うん」
そうかそうか、とつぶやきながら、加持は娘を膝に抱え上げた。とんとん、と背中をたたいてあやしてやると、千代子も幾分、おちついてきたようである。
「千代子は、お外で遊ぶのは好きかい」
「うん、大好き」
「なるほど。では、コオロギさんはどうだろうね。やっぱりお外が楽しいんじゃなかろうか」
千代子の目がびっくりしている。もともとまんまるの目が、もっとまるくなっている。
「これからは、コオロギさんと、お庭でかくれんぼしている、ってことにしたらどうだろうかね」
ほら、いくよ、と抱きあげて、庭におりる。ガキ大将のころから虫取りは得意中の得意だったから、わざわざ鳴き声をあげてくれる虫一匹を見つけることなぞ、造作もない。
「見えたかい」
しかし、千代子は首を横にふった。
「ふふふ……まだ目がコオロギになってないのだね」
そのまま広縁にもどり、千代子をおろした。
「いいかい。鳴き声がしたら、それが、探しにおいで、の合図だよ。音をたてずにそおっと探してごらん。そのうちちゃんと見つけられるようになるからね。お父さんも最初は全く見つけられなかったのだよ」
などとなどと話しかけながら、広縁のへりにふたりで仲良くならんで腰掛けているうちに、千代子の気持ちも、コオロギと庭でかくれんぼ、という新しい遊びのほうにむけられてきたようである。
あと数日もすれば、鳴き声さえしなくなる、ということは、加持にはわかっていた。虫の命とはそういうものだ。それに急に冷え込んでもきた。ある朝目覚めたら、愛娘である千代子が静かに動かなくなったコオロギを目撃する、というのは、加持にはたえられなかった。ただそれだけのことだったのである。

10/25/2022, 1:18:56 AM

テーマ“行かないで”

好きな人に、恋人が出来た。
好きな人は、幼馴染で他の人より仲が良かったのに
そのせいか、恋愛対象とは見てくれなかったらしい。

いつもみたいに「一緒に帰ろう」って誘ったら
「ごめん。今日用事あるから…」と断られた。

用事なら仕方がない。
そう思って帰り支度を始めたら、
私になんか目もくれず
教室から逃げるように出て行った。

後を追うように、廊下に出ると
私が見たことも無いような笑顔を浮かべて
恋人繋ぎなんかしてて……
典型的なバカップルみたいに成り下がっている
幼馴染が目に入った。

その瞬間、全てが崩れ落ちた気がして
私自身は、何とも言えない様な表情を浮かべているだろうと察していた。

廊下に出たものの、このまま、帰路につくと
何処かで追い抜いてしまいそうな気がしたから
用事もないのに、教室に戻る。

教室の自分の席に座り
ただ、時が経つのを待つ。

ああ、あんな風な表情を見るくらい
恋人の事が好きなんだなと理解はした。
だけれども、人目がある場所で
あんな行動をするような人だった事に
絶望を覚えた。

そしてきっと、私は
幼馴染が、今の恋人と別れるまで
近付くのを止めよう。
このまま、結婚とかしたとしても
お祝いの言葉だけは掛けて
それ以上はしないでおこう。

万が一にも結婚式に呼ばれたとしても
行かないで、断ろう。
そう心に決めた。


【無理矢理テーマをねじ込む系ストーリー】

10/25/2022, 1:01:10 AM

目を離していないはずなのに、君は気が付くとどこかに行こうとしてしまう。強い力で引っ張られて、そちらに行こうと促される。気持ちは分かるんだけど、なるべく散歩ルートからは外れないで欲しいな。

10/25/2022, 12:33:30 AM

誰かと一緒に歩くには
歩幅を合わせないといけません
次の一歩を常に考え続けないといけません
僕はそれに疲れてしまって
少しのズレが生まれました
そのズレはいつしか大きくなって
あなたはずっと先に行ってしまいました
僕の声も届かなくなり
ついにあなたの背中が見えなくなって
僕は歩く事をやめてしまいました

同じ歩幅の人なんて
きっといない
誰かがまた通りかかりれば
少しの間一緒に歩くだけなんだ

10/25/2022, 12:15:31 AM

あなたの口元から
目が離せなかった

藹々とした心地は
宵まで連なり

いよいよ遠ざかる

湧きだす想いに
素知らぬ顔して
またね と笑う


/ 行かないで

10/25/2022, 12:07:02 AM

「行かないで」って、
誰も幸せにならないワードだなぁ。

聞くだけで、文字を見るだけで辛いのは
口にした数々の「行かないで」を思い出すから。

お母さんも
恋人も
恋人にはなれなかった人も

行くのをやめてはくれなかったし
ただただ、辛い気持ちや面倒臭い感情が増えただけ。


いってらっしゃいと、言える今は幸せだね。

10/24/2022, 11:47:53 PM

#行かないで

いつも見る悲しい夢に取り残される
       部屋の隅にて雨だれ見つめ

人影に怯え去りゆく背中見る
      ここは暗すぎおいてかないで

心には寂しい子供慰める
      大人になっては誤魔化すだけに

10/24/2022, 11:47:34 PM

『別れ』


「行かないで」
背中見せる君に
言葉をのみ込む

振り返ってくれたら
素直に言えたのになぁ


#行かないで

10/24/2022, 11:45:46 PM

周りの人、心穏やかな人、

そんな人は全部私が1番になんか

ならない。

既に隣は居たの

穏やかで素敵だから。

でも私はそんなに素敵じゃない

私は認めないと。

でも寂しかった。

隣に居て欲しかった。

そう。それで良いんだよ。

行かないでよ

10/24/2022, 11:35:31 PM

行かないでと思ったことは幾度となく。
言葉に出すのは

「行ってらっしゃい」
「寂しくなるね」

行かないでという思いを秘めた言葉

制止の声が届かないのはわかってるから
手をはなして送り出す

行かないでという言葉を飲み込み
「おかえりなさい」と言える日を待つ

10/24/2022, 10:59:39 PM

ほかの女の子のところに行かないで

私にはあなたしか居ないから

10/24/2022, 10:42:16 PM

怖くて手を伸ばす
掴みたいもの手放したくないものが
大人になってどんどん増えていく
離れないように強く縛り付けても
時が過ぎれば
自ら羽ばたいて離れていくだろう
その時わたしは
行かないでと叫ぶだろうか
自由に空を駆ける姿を
心から愛せるようになるだろうか

10/24/2022, 10:25:49 PM

行かないで!

と幼い娘は父親のシャツを引っ張っている。
仕事に行ってほしくないのだ。
父親はまるで孫を見るような目をしながら、ごめんね、行ってくるよと言っている。

母親であるわたしは知っている。

ドアがしまったら、ケロッとしてわたしに抱きついてくるのを。

10/24/2022, 10:17:38 PM

春を待ちわびている。

世界が白やピンクに色づき始め
桜の蕾が膨らみ出すと
まだかまだかと期待が高まる。

それなのに。

桜の花が咲き始めると不安になる。
別れがすぐそこに見えている。

満開の桜。散りゆく桜。
美しさと儚さ。
待って待ってと願ってしまう。

もう少し、あと少しだけ。

そしてまた季節が巡って。
私は春を待ちわびている。


-行かないで-

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