『行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
周りの人、心穏やかな人、
そんな人は全部私が1番になんか
ならない。
既に隣は居たの
穏やかで素敵だから。
でも私はそんなに素敵じゃない
私は認めないと。
でも寂しかった。
隣に居て欲しかった。
そう。それで良いんだよ。
行かないでよ
行かないでと思ったことは幾度となく。
言葉に出すのは
「行ってらっしゃい」
「寂しくなるね」
行かないでという思いを秘めた言葉
制止の声が届かないのはわかってるから
手をはなして送り出す
行かないでという言葉を飲み込み
「おかえりなさい」と言える日を待つ
ほかの女の子のところに行かないで
私にはあなたしか居ないから
怖くて手を伸ばす
掴みたいもの手放したくないものが
大人になってどんどん増えていく
離れないように強く縛り付けても
時が過ぎれば
自ら羽ばたいて離れていくだろう
その時わたしは
行かないでと叫ぶだろうか
自由に空を駆ける姿を
心から愛せるようになるだろうか
行かないで!
と幼い娘は父親のシャツを引っ張っている。
仕事に行ってほしくないのだ。
父親はまるで孫を見るような目をしながら、ごめんね、行ってくるよと言っている。
母親であるわたしは知っている。
ドアがしまったら、ケロッとしてわたしに抱きついてくるのを。
春を待ちわびている。
世界が白やピンクに色づき始め
桜の蕾が膨らみ出すと
まだかまだかと期待が高まる。
それなのに。
桜の花が咲き始めると不安になる。
別れがすぐそこに見えている。
満開の桜。散りゆく桜。
美しさと儚さ。
待って待ってと願ってしまう。
もう少し、あと少しだけ。
そしてまた季節が巡って。
私は春を待ちわびている。
-行かないで-
行かないで
僕が悪かった
見とれていたせいで
行かないで
あと3人は乗れそうなのに
季節限定が気になったんだ
誰か開く延長ボタンを押して
※すみません、テーマとは関係ありません
よく晴れた日の秋の日差しを
集めて
煮詰めて
固めたら
透き通るような琥珀の出来上がり
口の中にいれたら、じんわり溶けて
ほんのりあたたかい味がしそう
目まぐるしく回る日々から
ほんの少しだけ目を閉じて
翼を大きくはためかせる
行かないでほしかった
私の知らない地へ
また帰ってくることを願いながら
ここで待ってるから
『行かないで』
彼が去っていく時
何度も頭をよぎった
「行かないで」と。
だけど己のプライドが勝ってしまい
一生懸命平気な顔をして
その場をやり過ごす事に集中した
もし
あの時「行かないで」と言えたなら
今の状況は違っていただろうか
駅のホームに佇む二人。
既に夕方のラッシュ時は過ぎて人はまばら。
二人は視線すら合わせずに電車を何本か見送る。
「行くからな」
彼は感情を押し殺して彼女に別れを告げた。
ずっと前から冷戦状態だった。
こっちが悪いのはわかっている。
だから身を引く。
気の強い彼女は絶対に言わないと思うだろうな。
彼は小さくため息をついた。
「………行かないで」
俯く彼女が引き止めた。
静かに閉まるドアに
背を向けうつむく私
漆黒の闇に包まれた
二人のラストシーン
行かないで…
ぽとりと落ちた言葉は
もうあなたには届かない
呼び出された君は、僕を置いていってしまうんだね。
最後に一緒に散歩をしたとき
君の悲しそうな姿を、僕はただ見るだけ
もう君と交わす言葉も最後だと言うのに、なぜそんなにも君は強いのか。もう少し泣いてくれてもいいじゃないか。
でも、君はずっと1人で泣いてたんだね。トイレの奥の奥で、僕は君が泣いているところを見てしまった。
君は正義感が人一倍強いから、誰にも涙なんて見られたくなかっただけなんだ。
僕の大切な君。そんな君が汽笛と同時に消え去ってしまう。君が帰ってくることは、二度とない。
そう思い、僕は君に縋った。
行かないで、まだ一緒に居たい、僕をひとりにしないで。
その願いは、儚く散った。
さようなら、僕の大切な人。愛してる。
君の死を、僕が誇ろう。君は国のために死んだ、誇らしい人間だと。だから安心して、僕は君に安らかな死を願うよ。頑張ってね。
【お題】行かないで
「行かないで。僕から離れないで」
彼が弱々しくそう呟いて俺を抱きしめる。
「俺はどこにも行きませんよ」
彼が帰ってしまう朝に
私は仕事を休んで空港まで行った。
帰りはひとりで虚しいのはわかってたけど
それでも行きたかった。
ふたりで電車に乗って笑ってたけど
気を抜くと涙が出そうで
外の景色を見ながら
行かないでと思っていた。
「飛行機を見るのが好きなの」
なんて言っておきながら
彼の手を離すと直ぐにひとりで
帰りの電車に乗ってた。
見たくなかったから…
もう手の届かないところに
離れていってしまうのを
認めたくなんてなかった。
離れていかないで
もう、誰かが居なくなるのは嫌なんだ
怖いんだよ、1人になるのが…
僕は1人は好きだけど独りは嫌いなんだ
もう僕を1人にしないで
君がいなくなる事だけは
考えたくないから…
行かないで、そんな遠くに…
もう一度逢えたんだ
だから行かないで、今度こそ…
あなたの家の鍵の置き場所も
あなたの好きなナポリタンの作りかたも
トイレットペーパーが香りつきなことも
毎週土曜にドラマを録画してることも知ってたけれど
ときどきふっと居なくなる
あなたの心を留めておく方法だけ
知らなかった
ねえいまどこにいるの?
#行かないで
靴が合わないんだわ。どんなに足突っ込んでも「はいこれもだめー!」ってなる。とあるメーカーのスニーカーがめちゃくちゃ気に入ったんだけど、そいつが好きすぎて他の何もかもを受け付けない足になってしまった。「なぜあいつはない?」「あいつじゃなきゃだめなんだ」ってなる。一シーズン前の型とか二度と出会えないよね。本当5足くらい買っとくんだった。
通販で靴とか買う人は毎回合わなかったら送り返してるのか気になる。同じメーカーでもこれっぽっちも気に入らないのに。
行かないで
そう心の中で呟く。
隣を歩いて居たはずの君が、
いつからか、
背中しか見えなくなっていた。
夢を叶えるため努力する君を見て、
追いつこうと走っても、
縮まらない差があって、
そして君はどんどん先に行く。
置いていかないで
なんて言えなくて、
人の気もしらない君は、
振り返って、
ん?どうした。
と言う顔をする。
‘‘行かないで’’
母が亡くなった時 初めて 家族の死に面した
行かないで! お願い 行かないで! と何度も何度も 心の中で叫んだ
母は 最後の 長い息を吸い込むと はっと目を見開いて 私の顔を一瞬見た
いつもの 元気な目に戻った! と思った次の瞬間 息を引き取って 逝ってしまった
これ程 行かないで! と願った事は かつて 無い
弟が 突然 逝ってしまった
行かないで! と叫ぶ間もなく 心筋梗塞が たった一人の弟を 奪った
彼の 最後の言葉を聞く事も出来ず
私の最後の言葉を 伝える時間さえも与えられず
弟は 最後の時に 何を思っただろう
考えただけで 胸が張り裂けそう
行かないで! と 一万回 叫んで 神様にお願いしても 聞き入れられなかっただろうか
父が 倒れて 病院へ運ばれたと 緊急電話があった
まだ 行かないで! お願いだから まだよ! と心で叫びつつ 病院へ向かった 救急病棟の ベッドに 横たわる父に お願い 行かないで!
私の家族が 私一人になってしまうよ! と 目を開けない父に 叫んだ
片方の目の縁に キラリと光る 涙の一粒を残して 二度と目を開かないまま 父は 逝ってしまった
私の 行かないで! との切なる願いは 又しても届かなかった
肉親との別れは 残酷
ただ 深い悲しみだけを残すだけ
行かないでと どれほど頼んでも 叶わない
今 主人と散歩をする
主人は 先を行こうとして
私を追い越して 歩く
お願い 私の先を 行かないで!
私を 追い越して行かないで!