彼が帰ってしまう朝に私は仕事を休んで空港まで行った。帰りはひとりで虚しいのはわかってたけどそれでも行きたかった。ふたりで電車に乗って笑ってたけど気を抜くと涙が出そうで外の景色を見ながら行かないでと思っていた。「飛行機を見るのが好きなの」なんて言っておきながら彼の手を離すと直ぐにひとりで帰りの電車に乗ってた。見たくなかったから…もう手の届かないところに離れていってしまうのを認めたくなんてなかった。
10/24/2022, 5:50:25 PM