『行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#行かないで
あなたの命が
サラサラと音を立ててこぼれ落ちていく
それを止めたくて手のひらで受け止めても
命は指の隙間からサラサラこぼれていく…
生命が終わる
行かないで!行かないでよ!
私の側から居なくならないで!
エプロン姿のあなたが居なくなったら
私はどこで泣けばいい?
子供の頃からあなたのエプロンで
涙を拭いていたのに…
「ママ 行かないで!」
🌈黒猫のつぶやき🌈
もうすぐ母の一周忌
寂しさにも慣れるものですね…
私あなたに失望しました、もうまっぴらごめんださよなら、なんて冗談だと
言えるはずがない、願ってもいない夢の話はいらない
夜のうちに出来ていた水溜まりを踏みしめたときに、二つまぬけな顔が反射したときに、
ひたすらに笑い合うことだけが身体の重心となっていた頃のわたしに
一から教えてもらいたい、シャワーの無機質な熱で簡単にとけてしまいそうなくらい
くだらない、大雑把なユーモアを
君に捧げそこねた愛を、どこの溝に捨てれば私は満たされるのだろう
ぐるぐると言葉になる前の感情が頭の中で渦を巻いた。どうすれば正確に自分の頭の中の事を伝えられる?安易な言葉やシチュエーションに留まりたくない。ありとあらゆる言葉がパズルの様に組み立ち、崩れる。
それでも分からなくて、考える暇もなくて、僕はすがるように相手の名を呼ぶ他なかった。
[行かないで]
「行かないで」
私の言葉にはもう貴方は振り返らない
何を考えているか分からない顔をして
私との笑顔の思い出も忘れてしまったのだろうか
もしくは考えないようにしてるのか
貴方は私の知らない貴方になった
私の知ってる貴方はもういない
本を買った時についてくるミニカーを集めて喜んでいる様な人だったのに
行かないで。
うちの近くから
大阪に行くのも
札幌に行くのも
同じはずなのに。
寂しくなるから
行かないで。
その中に
私がいないなら
行かないで。
自分は人が嫌いだ
空気を読まなければならない
関係を保たなければならない
そのために、強く感情が表せない...
趣味や好きなことが同じ友達と違う友達とでは感情の大きさが全く異なる
同じなら話が膨らみ盛り上がるが、違うなら話についていけない 結局→つまらない...
親や先生、大人はもっと嫌いだ
理不尽で、ルールに縛られる
自分たちには自由がない
生まれた時からこうで、死ぬまでどこにいてもこうなんだ これが人間なんだ みんな経験することなんだ
わかっていても受け入れたくない
これも人間なんだ
行かないでここに居て。
私は泣いていた。
そんな時あなたがいてほしい。
私もあなたを温めたい。
何年かかってもいつか会えるよね。
その時は笑顔で、会おうね!
どんなあなたも応援してるよ。
未来の旦那さんへ。
みんな俺を置いて行ってしまう。
不衛生な路地裏でお腹を空かせるながら、わずかなパンを分け合った孤児たちも、
命の危機にさらされながらも背中を預け日々を笑いあった戦友たちも、
俺を残して逝ってしまった。
俺はその後ろ姿を見つめることしかできずに、ぽつんと一人たたずんでいる。
「行かないでくれ」
その言葉は彼らの背中に虚しく響く。
彼らの笑顔をまぶたの裏に思い出す秋の雨の日々。
また一人ぼっちになってしまうのではないかと恐ろしく、不安な長い夜を過ごすのだ。
行かないで
お願いだから…
ワタシのもとから
離れていかないで…
ダメだよ。
ずっとワタシの側にいなさい。
#行かないで
‐行かないで‐
去つていくのは
何も人許りとは
限らなくて
時間も思ひ出と云ふ
形に成つて去つていく
行かないで時間
止まつてよ時間
いつかは終はつてしまふ
永遠はないから
ぬっ、ぬっ
同じね、と振り向くと貴方だった。
会いに来てくれましたか。もう夏が終わろうというのに、帰ってくる気配もないままとても寂しく思っていましたの。
おかえりなさい。暑かったでしょう。お風呂も、ご飯も、毎日貴方のために用意していますけれど、今日はこのまま、少し話しませんか。積もる話があるのです。
ぬっ、ぬぬっ
実は斜向かいの田中さん、ついせんだって旦那様がお戻りになったとか。それはもうみんな諦めていましたから、お祭り騒ぎです。こんなご時世ですから大したおもてなしができないと済まなそうにする奥様は気丈な方ですから、きっと騒ぎも鎮まってから、おふたりで本当のお祝いをされたに違いありません。羨ましいだなんて、言いませんけどね。
ぬっ、ぬぬぬっ
実は空襲の時、ひとつだけ持って逃げられたものがあったんですけれど、なにか分かります?当ててくださいな。……ふふっ、違いますよ。本当にあなたって人は。私が私の命を持って逃げるだなんてあたりまえじゃないですか。いいですか?正解を言いますよ?それは、
ぬっ、ぬぬぬぬっ
あなたの軍帽です。ご友人だという見知らぬ方が持って帰ってきて下さったものなんですけど、これ、本当に貴方のでしょうか?私が根性大事に持っているのは、貴方が帰る場所に迷わないようにと思ってのことだったのですけど。
ぬっ、ぬぬぬぬぬっ
本当に貴方のものかどうかも分からないし、さっきから私の影ばかり伸びていくし、持っていてもなんだか辛いだけ。もう必要ないかもしれません。だって貴方は私の命を標に戻ってきてくれた。
帰りましょうか。この丘で一人語りするのにも飽きてしまいましたよ。私、まだ積もる話のちょっとも話し終えていませんの。付き合ってくださるでしょ?ずっと待っていたもの。
(「行かないで」とは言えないけれど)
行かないで。
恋愛の場面においてこの台詞を言ったことがない。
こんなことを言ったら相手を困らせてしまうのではないかとか、嫌がられるんじゃないかとか、変に考えてしまう。
引きとめるという行為が苦手だ。
冷めているねと言われたこともある。
もっと素直に行かないでと言えていたら何かが変わっていたのかな。
でもたぶん、この先も言えない人生だろうな。
だから「どこにも行かないよ」って言ってくれる人がいいな。
行かないで
いつだって、
流れ星は地平線の向こうに消えていった。
桜の花びらは儚く散ってゆくものだし、
綺麗な蝶も木々の向こうにいなくなる。
心踊る瞬間はほんの一瞬のことで
去りゆくまでの時間はあっという間に訪れる。
それでも。
それでも見たいと思ってしまう。
儚いものは切なさと同時に
いつも美しさを持ち合わせている。
人は、その一瞬の美しさに魅せられてしまう
そんな生き物なのかもしれない。
「行かないで」
今日も終わる。
君が手を振って別れを告げた。
君の後ろ姿が段々と小さく見える。
その光景が寂しくて目頭が熱くなってきた。
泣いちゃダメ…。
分かっているのに言葉が、感情が、訴えている。
またいつ会えるの…?
ポツリと浮かんだ疑問が夜の闇に消えてゆく。
お願いだから…と伸ばした手は虚空を掴んだ。
本当は言いたかったよ。
行かないで
『行かないで』
こんな台詞言ったことない
でも思わせたことはあるかもしれない
それだけ突っ走って生きてきた
人生立ち止まることも
人に流されていきることも
時には必要だなぁ
「今日はありがとう。また会おうね。」
そう言って君は、僕の車の助手席から降りる。
いつもの場所、いつもの時間、いつものセリフ。
君も僕も本当はすべてわかってる。
互いに恋人がいるのに、会うことの罪深さを。
僕がまだ君を好きだってことを。
そんな不都合を「親友」と言う名の仮面で隠し、
居心地のいい関係を続ける。
車を降りる君の右腕を掴み、
「行かないで」
「ずっと側にいてほしい」
この言葉が言える勇気があれば良かったのに。
〜行かないで〜
どうか置いて行かないで。
ワガママだとはわかっているのに、
そう願わずにはいられない。
手を伸ばしても、
届かないところに君はいる。
あぁ、
あなたの
心が
身体が
夢が
希望が
私から
離れていく
行かないで_
知らない間に
それすら
届かないほど
私もあなたは
離れてしまっていたなんて。
「行かないで」
行かないで
私はお母さんを独り占めしたかった。
お母さんが洗濯物をしまいに行くところで
「行かないで」
と言った。
でもお母さんは行ってしまった。
そこまで悲しいエピソードじゃないのに、
ずっと覚えてる。
照れ臭くなるというか、ウソっぽくなるというか、標準語では言えない言葉のひとつ。
「行かないで」
そうやな。関西圏なので、
「行かんといて」やな。
こうなると、だいぶん情景やら雰囲気が違ってくるような気がする。
すがるような弱さが消える。
青森とか、九州とかもきっとそうやろうな。なんていうんやろ。
#行かないで