『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
蝶も花も あたしは好きじゃない
大事になんてしなくていい
愛でてくれなくていいから
あたしだけ見て
【蝶よ花よ】
蝶よ花よ、私の横には来ないでおくれ。
汝の目に1層見私が醜く写ってしまうのだから。
〚蝶よ花よ〛
「蝶よ花よ」(一行詩)
満ち路よ 飛んで咲いて 乱れる 蝶よ花よ
◆
ねんごろ決めた矢先に 蝶は去り 花は枯れゆく
◆
惚ける視線の先には 花を品定めする蝶よ
◆
愛しきアナタは胡蝶の夢に微睡み
◆
白濁色を放ちながら 蝶よ花よに微睡み
「喋よ花よ」
まだ見ぬ、自分の子どもへ
喋よ花よと育てるつもりです。
楽しみに待っていてください。
お願い、お願いだから
綺麗なままでいてほしい
花も虫も動物も
生き物である限り、最後は必ず来るけれど
せめて綺麗なままで
綺麗なものの悲惨な姿なんか見たくない
死ぬなとは言わないよ
だからせめて
綺麗なままで
蝶のように綺麗な君
花のように可憐な君
美しいよ、世界で1番
でも
そんな君でも最後は来るんだね
顔が潰れなくてよかった
これで僕も仕事ができる
さあ、最後だよ
本当のお別れの直前に
僕が綺麗にしてあげる
『納棺師』
の僕が
ごめんね
君には綺麗なままでいてほしいんだ
寿命で死んで欲しかったな
安心してね
僕が綺麗にしたら今度は
花や蝶が君を向こうに連れていってくれるよ
想像すると美しいだろう?
大丈夫
君は美しいままだよ
僕の『死化粧』で
蝶よ花よと大切に育てられたけれど
早く籠から出たくてたまらない
蝶や花は美しい。
綺麗な女性というイメージがある。
美しいが似合わない私は無理なのかな?
綺麗になることが。
Sorry, I can't think of anything.
I'll try someday.
お題「蝶よ花よ」
蝶よ花よと
育てたいと想う
母親は
なにしろまだ
病院のベッドの上だ
来る人ごとに祝福され
夢ごこちである
子育てが始まると
理想と現実の差に驚く
最小限の理想も
現実の仕事に追いやられる
ただ もう少し寝たいだけなのに
子は蝶にも花にもならず
大きくなった
いかにも
文句がありそうである
母親は文句を
聞かねばならないだろう
甘い貴方を、知ってしまったから
私はもう、貴方なしでは生きていけなくて
けれど貴方は、私なんて居なくても良くて
嗚呼、どうしてこんなにも報われないのでしょう?
---二作目---
本来子供の頃に知るハズだった
甘い甘い蜜を、貴方は今も、知れないまま
気高く、綺麗に、飛んでいるから
休むことを知れずに、飛んでいるからさ
今日から僕が、貴方に沢山教えましょう
沢山沢山、甘い蜜を与えましょう
貴方の笑顔が見れる、その時まで
#喋よ花よ
382作目
『蝶よ花よ』💙💚
あなた達は羽ばたく。
翼がしっかりとあって
輝いて見える。
僕は翼さえない。
どこにも飛べない。
羨ましくても
努力しないとだめだって。
僕はあなた達みたいに
輝ける日がくるのだろうか。
蝶よ花よ
犬よ猫よ
うさぎよフェレットよ
亀よ金魚よ
アロワナよピラルクよ
-お題『蝶よ花よ』19
蝶よ花よ
原典を忘れてしまったのだが、いつぞやの宮中で足を開けっぴろげて寝ていた猫に、はしたないですよ。と注意をする話を読んだことがある。
蝶よ花よと大切に育てられるのも幸せかもしれない。しかしそれが本人に向いているのか、猫の本分が自由気ままであるようにその子に合う別の接し方があるのではないかと。
子育ては難しい。正解などどこにも無く、子どもは移り行くように変わり育っていく。前回の対応が今回も上手くいくとは限らない。
それでも模索し日々進んでいく保護者の方々に敬意を
蝶よ花よ
と育てられた覚えはないけれど
それなりに大切に
育ててもらったんだろうな
と思っている
父と母に感謝
これは偏見である。
蝶よ花よと育てられたと評される方にかぎって、
処世術がうまい。
人当たりの良い人間の振る舞いが上手い。
要領よく立ち回り、美味しいところを掻っ攫っていくのだ。
花のようにたおやかに振る舞いつつ、蝶のようにひらひらと世を渡っていくのだ。
これは偏見である。
#蝶よ花よ
蝶よ花よ
君は何処に行くんだい?
花から花へ渡り歩いてひらひら舞う
花の香りに導かれ何処までも飛んでいく
側にいてほしいのに離れていかないで
僕の声も届かない…
蝶よ花よ…君は自由で羨ましい
蝶よ花よ
その花は大事に育てられた。
とても綺麗で、誰もが目を止めた。
その蝶は大事に育てられた。
とても華やかで、誰もが目で追った。
綺麗な花に、艶やかな蝶がそっと止まる。
捕えることさえ、恐れ多くてできない。
誰があの花を手折るのだろう。
誰があの蝶を捕まえるのだろう。
きっと、それは自分ではないことだけは確かだ。
#18 蝶よ花よ
[蝶よ花よと言うけれど]
貴方は、こんなに優しい人ですもの。
蝶よ花よと両親に育てられたんでしょうね。
世間話で、よく言われるセリフだ。
残念ながら親しい人は、
キレイに見せかけた毒花に見えるという。
人は見かけによらぬもの。
表面だけみてもわからない。
他人の評価なぞ、みる視点一つで
ガラリと変わる。
だから、
蝶よ花よと育てられたように見えたとしたら、
その分優しい人と思われているということ。
今日も他人に優しくあれて良かった。
蝶よ花よと育てられても
しっかりと礼儀などをしつけられる
親がいなくても立派に生きていけるように
まだまだ親には足元には及ばないが
しっかりと生きていきたい
いいよね、あんたは自由で。
現代には珍しい、古臭い家の長女として生まれて17年。
“蝶よ花よ”と、それはそれは甘やかされて生きてきた。
何をねだっても何を嫌がっても、望み通りにしてくれた。
小さい頃はそれでよかった。
好きなことを沢山して、嫌なことを避けて、いい事しかないと思っていた。
だけど、そんな都合のいいことではなかった。
高校生にもなったというのにどこへ行くにもGPSが仕込まれていて把握され、友達との連絡も筒抜け。その友達も両親に言われた人達。バイトも部活もできない。恋愛なんて以ての外。食べる物も、着る服も、全ての私の行動は、あの人達が選ぶ。
― 過保護
この言葉が何度も頭に浮かんだ。
ほんと、うざったい。
枕に顔をうずめて、小さい“つ”にできる限りの力を込めて呟いた。
話はずれるが、私には極々身内の人間だけしか知らない双子の妹がいる。
双子は縁起が悪いだのなんだので、生後間もない頃、当時まだ子供のいなかった叔母夫婦の養子にされたそう。
17回目の誕生日を迎えたのが昨日。
両親宛に届いた叔母夫妻からの手紙をみつけたのが昨晩。
初めてあの人達に内緒で出かけたのが今朝。
スマホはGPSがあるから置いてきた。
幸いにも私達は一卵性双生児で顔がそっくり。
改札を抜け10分程で妹と思わしき人物をみつけた。
そっくりな顔をした女は、楽しそうに、男と手を繋いで、歩いていた。
ぷつん、と何かが切れる音と、鈍器で脳を直接殴られたかのような痛みが走った。
は?え?笑
なんであいつは笑ってるの?
口から漏れ出た「…は?」が自分でも驚くほど震えていた。
ズカズカと歩み寄り、自分と同じ顔をした妹の、ぽかんとした表情を無視して、横にいる男の、止めようとしてくる手を振り払って、憎いこいつの胸ぐらを掴んで、酷く歪んだであろう顔で、叫んだ。
「っあんたなんかだいっきらいっ!!!!」
【蝶よ花よ】