『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
絶えず移り変わる
この世の無常よ
風に散り
落ち行く我が身は
月夜見の光を目に宿す
どうか
どうか消えずにいて
来世であなたを
一目愛でるその日まで
No.6【落下】
これまでの私は落下したまんまだった。
でも1年前、環境がガラッと変わった。
それから気分上々!
……カット!……
ねぇ〇〇ちゃん、もう失望したよ。
待ってください監督!もう一度お願いします!
はぁ……出口はあっちだよ。
私はまた落下したんだ。
いつも同じでつまんない。
やる気も落ちるわ。
たまには違う風にしようとは思わないの?
「落下」
人間は神様が落下したなんていうけれど
ただ私はお花を摘みに飛び込んだだけなのよ
【落下】
人が落下するぞ!!
誰かが叫んだ
僕は思わず手を伸ばした
けれど届くはずもなく
目の前でドン...
気がついたら僕は真っ白な天井を見ていた
どうやら気絶してたようだ....
夢だったら良かったのにと僕は.....
壁抜けバグって危ないんだなあ…。
落下の浮遊感を感じながら、しみじみ思った。
壁バグを試みて、足下の床からすり抜けて、無限に落下を始めてしばらく経つ。
正直、どれくらい経ったのかは分かってない。
僕の横では、一緒にすり抜けた猫が、綺麗に着地できるように地面に備えて、くるくると回転し続けている。
目の前も、足元も、上も、下も、右も、左も。
すっかり真っ黒な漆黒に覆われている。
落ちる時は上にかろうじて見えていた床と地面も、今や見る影もない。
落ちる
落ちる
落ちる
落下のスピードは全く衰えない。
浮遊感と重力がふわふわと気持ち良い。
猫の高速回転も、最初は可哀想な気がしたが、ここまで落下し続けていると、コミカルで面白い。
鼓膜にはずっとノイズが響き続けている。
どこかで、ゲーミングに輝く長方形などとすれ違った気もするが、もう随分前の話の気がする。
どこまで続いてるんだろう…
そう思いながら下を覗く。
まだ地面がある気配はない。
地殻まで行くんだろうか?
でもここは漆黒で、壁も遮りも全くないような気がする。
それにしても。僕は思う。
なにを失敗したのかな…僕
僕は超心理学者だ。
幽体離脱とそれを起こす患者たちの心理について研究していて、つい最近_落下し始める時を基準として、その時からのついさっき_に、幽体を再現する試作機を完成させて、試していたのだ。
幽体というものの特徴の一つに、壁をもすり抜けられるというものがある。
そこで僕は、まず幽体としての特徴と条件である「壁をすり抜けられる」という状況を作ってみようと考えた。
それから、幽体の特徴を一つ一つ再現していき、研究を深めようと思っていたのだ。
壁をすり抜けるという原理を再現するため、僕が目をつけたのが、壁抜けバグだった。
つまり、自機(自己の肉体)の当たり判定をなくして、擬似的に壁を抜けようと考えたのだ。
…その結果がこの落下である。
いやあ、そんな都合良くはいかなかったか…。ゲーム内の原理を使ったのが、よくなかったか?
地面が見えないのをいいことに、僕は考え込む。
横で愛猫がくるくるくるくると回り続けている。
まあ、ゆっくり考えよう。時間は結構たくさんありそうだし。
僕は漆黒の中で腕を組み、考えに耽ることにした。
『落下』
見せて
そう言われた瞬間に、身体が軽くなる。
身体の向きを変えてみると、
目を丸くして、こちらを見る彼女。
スローモーションのように、コマ送りで流れていく視界。
アニメーションのように、ただ淡々と0.03秒ずつ流れていく画像。
地上を背にした背面からは、凄まじい風が吹く。
髪は揺れ、重力に逆らい、
身体は落ち、重力に逆らうこともなく。
慣性なんて嘘のように。
強く、強く、
地面に叩きつけられる。
そうか。
文字通り、私はあの子の足元ってことか。
文字通り落ちて、
堕ちたのか。
『未来』なんてない、この現実に。
「落下」
(2024/06/18 21:13:20)
朝、読んでくれている人
2024/06/18㈫日記
落下
「っは……はぁはぁ」
またこの夢だ。階段から落ちる夢。
身体がビクッって動いて、良くも悪くも目が覚める感覚。正直心臓に悪いからもう止めてほしい。
そう思ってもまた同じ事を繰り返す。
だから、毎日毎日夢のことしか考えられなかった。
(怖い。どうしてこんな夢ばっかりなんだろう。
はやく終わってほしい。)
だが、そんな思いとは反対にやむことのない夢。
そんな現状にもだんだん慣れてきて、恐怖が疑問へと変わっていった。
(なんで、こんな夢ばかりなんだろう。)
(なにか理由があるのだろうか。)
「🔍️階段から落ちる夢 なぜ?」
「それは失敗や挫折の暗示です。」(諸説あります。)
「失敗と挫折の暗示………か……」
正直そんなものは思いつかなかった。
だってまだ未成年。乗り越える壁も低いし、なりより挑戦をしていない。
そう思っていても夢から解放される訳はなかった。
(はぁ……もう、無理なのかな、、、)
(もう、いっそ諦めてみようか……)
(うん、そうしよう。)
そこから夢に関して考えることをやめた。
すると不思議に夢も徐々に減っていった。
案外考えてないほうが上手くいく場合もあるもんだ!大きなことを新しく学んだ1日となった。
めっちゃくちゃ深い眠りについて
めっちゃくちゃ高い所から落下するDreamみたら
めっちゃくちゃ足びくーんなるよね💦
びくーんと同時に「んわはぁっ」て目が覚める
そのびくーんで身長伸びるとか言われてて
あっ!今私身長伸びたんじゃないかって
朝に何度も身長測るけど
そもそもびくーんなる前の身長知らんことに気づく
なんて平和な私(〃> ⅴ <〃)و
「落下」
はらはらと落ちていく髪。まるで断捨離するように。
伸ばしていた髪を手放すとき。気分も幾分か晴れる。
暗い路地裏を駆けながら、切れる息を必死に抑える。水たまりを踏み散らし、パイプから噴き出す蒸気をかきわける。
欲をかいた。手を出してはいけなかった。大企業相手のハッキングなど、物語の中だけの絵空事だったのに。
後ろから聞こえる多脚追跡機の足音が、どんどん近くなってくる。ああ神様。どうか、人体実験だけはされませんように。
目標文字数 120字
実際の文字数 165字
主題「落下」
副題「SF」
ダイスくんはSFがだいすき!(激うまギャグ)
それが怖く感じるほど
見上げられないほどの天井が
地球を覆う、宇宙。
それが怖く感じるほど
無慈悲で、遠慮のない
絶望、悲しみ。
それが怖く感じるはずなのに
何故が勇気が出てしまう
底。暗闇。
風と生きている事を感じる
一瞬の高揚感。
落ちて、痛んで気がつく
終わりの始まり。
–落下–
落下
“アラフォーのノースリーブはイタいからやめて欲しい”
“若作りカジュアルはイタおば”との声が上がっているそうです。
ここで“オールドファッショニスタ”と名乗らせてもらっている私が代表して発言させてもらいます。
ふざけんな、全っ然やってやるわ!(育ちの悪さが出ましてよ、奥さま)
おそらくほとんどの30代女子は何も言わないはず。
“私は着ていても文句を言われない美しいアラフォーになってみせるから関係ないわ”という考えの方や
“自分もアラフォー目前だから言わないでおこう”と怯えている方がいるから。(個人的見解)
10代20代の若者よ。
今の、そのキラキラピークは認めるが、そのあとは?自分達がおじさんおばさんになった時、カジュアルに身を包んで街を歩きたくないですか?
言われる番は結構すぐそこですよ(微笑)
いつまでも愚痴ってたらいけませんね。
落花生が採れ始める夏が来たら、一緒になかよし笑顔で食べましょう。
そこで改めて説教させてもらいます。
end
落下
物が落ちなくなった。それはもう突然に、物が落下しなくなった。最初に気づいたのは友人とサッカーをしていた時だ。友人が高く蹴りあげたボールがいつまでたっても落ちてこないのだ。飲み終わったジュースをゴミ箱に入れようとしたら、ゴミ箱の入り口で静止してしまったのだ。異常事態だ。物が落ちないだなんてそんな馬鹿な。ボールに手が届かなかった俺達は、とりあえず街の様子を見て回った。
ポイ捨てされたペットボトルが浮いていた。吸い殻が浮いていた。軍手が浮いていた。…なんで道に軍手が?とにかく落ちるはずのものが浮いているのである。しかも落ちてくる気配がない。俺も空中浮遊を試したが、人は落ちるようだ。残念。どうしたものかと2人で考察を試みたが、結局その日は解散となった。
ーーー
物が落ちなくなって2ヶ月が経過した。
物が落ちないというのはなかなか便利だ。ものを一旦空中に置くことができるし、収納スペースが足りないなら天井付近にやればいい。体重をかければ落ちるので空中に椅子を置いて座ることはできないが、それでもなかなか便利である。最近は球が落ちないのを利用した新球技まで登場した。友人と共に絶賛どハマり中だ。ただ、飛ばしすぎて取れなくなった球が空中にあるのが散見されるようになった。
ーーー
物が落ちなくなって3年が経過した。
最近ではゴミを空中に飛ばして処理するのが主流になっている。兵器など負の遺産を空中に置く計画も実行されたようだ。二度と見たくないものを空高く飛ばすプチ気球なんかも売っている。もう物が落ちる世界など考えられなくなってきた。
ーーー
物が落ちなくなって10年が経過した。
空が不用品で埋め尽くされ、黒ずんでいる。
こうなるって予測できなかったんだろうか。
人類も落ちたもんだなぁ…
ーーー
物が落ちなくなって50年が経過した。
あのときのサッカーボールが落ちてきた。
昔、親戚が集まって落下傘花火をしたことがある
大きな音とともにフワフワと落ちてくる落下傘が何だか可愛く見えた
あの時集まっていた親戚も大分減ったし
連絡も取らなくなった
今思えば、親戚が一同に会することは
貴重なイベントだったのかもしれない
落ちていく
私が
身体が
何故私は落ちているの?
何が私を引っ張っているの?
直前まで自分がどこで何をしていたのかなんて全く思い出せない。
ただ ただ
足が身体が「がくん」と引っ張られるその感覚に身を任せている。
「あっ…」
思わず声が出そうになったその時
夢から目覚めた自分がいた。
あはは、今日がきたなぁ。今まで頑張った自分本当にありがとう。僕はそう言って、空を見上げた。そして、屋上から落下したのであった。辛くなっても、落下してしまうのもよく皆はある事だろう。人生は、1度入ってしまったら戻れない。最後まで、大事にしょう。自分も思ってしまったのであった。
題名 (落下)
あとどれぐらい、僕のままでいられるんだろう。
日が経つにつれ、僕の知らない記憶が増えていく。
出席した覚えのない授業、友達との覚えのない約束。
そうやってどんどん知らない記憶が増えていった。
最初は病院に行った。でも原因はわからなかった。
どんな病気なのか、対処法はないのか、と調べるうちに、
状況は悪い方へと進んでいった。
使った覚えのない大金、友達の非難の目。
最も頭に焼き付いている真っ赤な視界。
僕が、知らない僕になっていく。
落ちていく。意識が、落ちていく。
精一杯藻掻くけれど、僕はどんどん落ちていく。
もう一人の僕が笑みを浮かべながら僕を見下ろす。
暗くなっていく意識の中で、やけにはっきりと、
あいつの声だけが響いた。
「次はどれだけはやく上がって来られるんだろうなぁ?」