『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
地面に皮膚が打ち付けられたのは
ほんの数秒の事だった
靴を脱ぎ
揃える
私の言葉を書いた紙を置く
目を瞑り深呼吸をする
「さようなら」
そう呟いて
一歩踏み出す
一気に体が軽くなった
それと同時に心も軽くなった
恐る恐る目を開ける
私の視界には今まで見たことのないような
青い世界が映っていた
嫌な音が響き渡る
人々の叫び声
そっと目を閉じる私
〈落下〉
落下
早苗「文化祭でバンジージャンプ体験とかできたら面白そうじゃないか? 三階の渡り廊下からやればできそうな気がするんだが──」
翔吾「落ちるか壁に激突するかが関の山だからやめとけ」
─────
寝ている時にたまに感じる落下感は「ジャーキング」という名前があるそうですね。はじめて知りました。
落下。
落下したのは
私の心。
最初は見えてなかったのに
角度を変えたら
ぽとっと
落下した。
本当は
そんな風に
見てなかったのは
背が高くて
隠れてたから?
今日も
逢いたい。
いつ人生転落するかわからないから怖い。
だけど挑戦しないと面白くない。
駄目なら駄目でもと腹をくくった時に自由になって人生が輝き出す。
そこには闇しかないことを
そこには孤独しかないことを
名もなき声に耳を傾けてはいけないよ
永久の闇の寵愛
古の闇の寂寥
堕ちた者の末路は知る由もない
誰も帰ってこないのだから
#落下
落下
受験期のこの時期
足を滑らせて階段から落ちた。
近所の子供達が作った浅い落とし穴に落ちた。
木にひっかかった風船を取ろうとして落ちた。
怪我はしてない。
他にも色々。
不吉だなって
そう思ったけど
どうせ受験してないからいっか
みんなの不幸を
わたしが全部
引き受けるから。
安心してね。
みんなは私の大事な人達だから。
どこまでも落ちていく。深く、深く。暗い、暗いところへ。
おまえがいない。近くにいない。隣にいない。傍にいない。
どこにいるかも分からない。
「置いて行かないで…………」
オレの泣き言も聴こえるはずがない。
光を奪われた世界には、一筋も灯りがないんだ。
ひとりじゃ立てないよ。助けてよ。
おまえがいないと、オレは…………。
落ちていく
堕ちていく?
うえからおちてくる
争いなんて戦争なんて
辛いだけなのになぁ…
みんなも心に空いた穴から落下してる
辛いんだろうなぁ…
ごうごうと音のする耳元。
グシャ、と潰れたトマトになるまで、
あと、
3秒。
#落下
天国へ落ちる
そのあと天使に手を引かれて
天国へのぼる
自分の個性を潰された時、自分の考えを否定された時、自分の存在を忘れられていた時。その時、自分の心の気分が100%から0%に落下した。
足元のふわっとした感覚
全身で感じる微風
あぁ、やっぱりまだ怖いな
#落下
『夏休みの空』
夏休みが 真ん中よりも過ぎた頃
毎年 親戚が 泊まりに来ていた
「あんた お兄ちゃんなんだから」
そう言われても 年に数回だけの
『お兄ちゃん役』はなかなか厳しい
僕は小4 彼女はひとつ下だった
毎年 夏休みに1週間くらい
親戚のおじさんおばさんと
一緒に 泊まりに来ていた
家は まわりから本家と呼ばれる
昔ながらの風習が残る家
ど田舎だけど 川にも 海にも 近かったし
海水浴場にも 自転車で行ける
ピクニックがてら 山にも登れた
家の裏から 町で一番高い山に登れる
山頂には神社があり
お正月には そこに初詣に行く
今年の夏も 一週間 僕らは
朝から晩まで 止まる事をしらずに
ここぞとばかりに 遊ぶ
「ねえ あとで裏山に登ってみない?」
「いいよ!」
「めちゃめちゃ キレイなとこあるんだ」
昼飯を食べた後 少しのんびりしてから
僕らは 裏山に登った
麦わら帽子と水筒
ちょっとのおやつをリュックに入れて
家の裏山に続く坂を登る
右手に氏神様の祠 立ち止まり一礼
竹林を抜けて 杉林に入る
杉の枝が 真夏の太陽を遮って
少し ひんやりとする
そのまま 坂道を登ると
ぱっと目の前が開けて
牧草地の斜面に出る
「すごい!キレイ!」
そこからは 町を見渡せて
その先に海も見える
水平線が キラキラして見える
「はぁー!ちょっと休憩!」
僕らは 牧草地に座った
「私 いいものあるよ!」
彼女は水筒を入れていた
リュックから シートを出した
「すげー なんでこんなの持ってんの?」
「いつでも おやつ食べられるように!」
僕らは シートに座って お菓子を食べた
僕のチョコはでろんでろんだ 失敗した
彼女が持って来たスナック菓子を
二人で食べる
食べ終わってから 僕は思いっきり
寝転んだ
牧草は二番草が刈り取られた後で
柔らかい草がまた伸びはじめていた
「ひゃー 気持ちいいー!」
両手 両脚を思いっきり伸ばす
「私も するー!」
隣に彼女も寝っ転がる
「気持ちいいー!」
暑い……けど 風が吹くと気持ちいい
伸びはじめた牧草が ソワソワっと
なびいた
「ねぇ 空見てよ」
彼女の声が聞こえる
「空に……落っこちそうになるね」
ぽつりと彼女が呟いた
他のものが何も目に入らない
空だけを見つめていると
自分がまるで浮いているようで
空に 吸い込まれるような
そう……
落っこちていきそうな
そんな感覚になって
体が ブルッと震えた
「うわぁっ!」
僕は飛び起きた
「びっくりするなぁ~もうっ」
「マジで落っこちそうになった!」
まだ寝っ転がっている彼女が
笑いながら見ている
僕はちょっと恥ずかしくなり
照れ隠しに言った
「そうだ!今日はさ 夜に流星群見えるんだよね」
今朝 ニュースで仕入れた情報だ
「知ってるよ!ペルセウス座流星群でしょ」
「ぺル……う…うん!それそれ!」
「見えるかなぁ?」
「見えるよ!庭に寝っ転がって見ようよ」
僕はまた ゴロンと寝っ転がった
空が青い
夏の雲と空の青さは
最高の組み合わせだと思う
「また ここに来たいな……」
「来るといいよ!」
他愛のない話
僕らの夏休み
宿題の事は忘れても
この空の色は忘れないよ
* * * * * *
あれから10年
僕は また牧草地で寝っ転がってみた
空の色
雲の形
そして 青い草の匂い
頭の中が 一瞬タイムスリップする
『空に落っこちそうになる』
実は 彼女に会えたのは
あの夏が最後だった
翌年からは おじさんだけが泊まりにきた
子どもだった僕は 何もわからなかったけど
この歳になれば理解できる
今ごろ何してるんだろうな
いつか あの空に落っこちた頃
もう一回くらい 話してみたいなぁ
夏の風が
あの頃の僕の気持ちの中にあった
鈴の音みたいな気持ちを
また 揺らして 抜けていった
(つづく……?)
日が沈む
恋に堕ちる
底なし沼
落下
私の心がどんどん落下していく
そしたら心がダウンしちゃう
そしたら辛くて辛くてたまらない
そして暴れちゃう
なんで分かってくれないんだよってね
心が落下しちゃうとどうにもこうにもならない
だから心は落下しないように注意しよう
yui
落ちる 墜ちる 堕ちる
恨みに飲まれ、憎悪に塗れ、落ちてゆく
誰が自分をここまで追い詰めたのか
誰が自分を裏切ったのか
それすらも分からず、ただただ負の感情に飲まれてゆく
暗いこの場所で、底の見えない奈落へと
堕ちてゆく
落ちた先には何がある---
#落下
ストレスが溜まりすぎて僕の心は落ちていく
深い闇の中に。ストレスの発散方法も分からず、だれにも相談せず、毎日毎日心に溜め込んでいる。いつしか限界を迎え、壊れて闇の中に落ちていく。こうなってしまったらもう、取り返しがつかなくなって、自分自身が暗闇に落ちていく。落ちていって落ちていって、最後にはどこにたどり着くのだろうか?
そこら辺の川に身投げしたら死ぬかなって考えた事ある。
死なないらしい
落下
落下
人生上手くいくことばかりではない
でも、挑戦することが大事
一番下まで落下してもいいじゃないか!
挑戦できたなら
何もしない方がもっと下まで落下する
ふかくふかく、海のなかを落ちていく。
そんな夢を見た。
あたりは真っ暗で、誰もいなくて。
それでも怖くなかったのは、
私の指に
あなたに貰ったリングがはまっていたから。
なんて、夢のまた夢だよね。
実際の私は話しかけることすら満足に出来ない。
もうあなたと知り合って4年も経つのに…