『落ちていく』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『落ちていく』2023.11.23
落ちていく、落ちていく、落ちていく。
足から腰から腕から胸から頭から。
口、鼻、目。
ふうっと深く息を吐き出して、目を、閉じた。
そうすると、意識がふわりと舞い上がって、落ちていく。
眠りに入るとは、不思議なものだ。
気が付いたら朝になっていて、その間の自分はどこにいるのだろう。
全身麻酔は、バツンと電源が落ちるかのように、意識が遠のくという。あいにく、未経験なのでこれは人伝だ。
抗おうにも抗えないのが、全身麻酔。抗おうと思えば抗えるのが、眠気である。
意識が落ちるという意味では変わりないのに、なにが違うのだろうか。
命に関わるか関わらないかの違い?
寝ているあいだにポックリ、という話も聞くから一概にそうとは言えないかもしれない。
そんなどうでもいいことを考えて、気が付いたら朝になっていた。
いつものように、眠りに落ちたらしい。
最近、流行りの睡眠アプリを導入したので、それを起動してみる。
いびきか寝言かが一件、録音されていたので、試しに聴いてみた。
それはこんな音声だった。
『勝手に聴いてんじゃねぇよ』
落ちていく
子供の頃からたまにみる、真っ暗な谷底に落ちていく夢…不思議と怖くも無く、ただ落ちていくのを感じるだけ…風も感じなくて、ただ真っ暗な闇に吸い込まれる感じ…
現実も似た感じで、果てない下り坂を転がり落ちる毎日…でも、それでも、何時か違う道を辿ると信じてる…
『路上』
小さなねずみが路上の隅で眠っている 宴に疲れた人々の千鳥足 落ち葉の音にも気づかない いつしか
愚痴は餌となり 路上のねずみを太らせた ほんのひとときの多幸感 アンティークショップは閉店時間
私が部屋に入ると、彼がむくっと顔を上げる。
私は彼の前まで歩を進め、彼の前で腰を屈める。
彼は不安な眼差しで、私の顔をじっと見つめる。
私が彼の顔の前に手をかざすと、彼は私の手に鼻を押し当て、安心した様子で顔を下ろす。
彼と出会ったのは、私が七歳の時だ。
私の通っていた小学校へは、家を出て左に進み、一つ目の公園のある角を右に曲がる。そこからしばらく真っ直ぐ進むと左手に見える。
当時両親にはよく注意をされたのだが、私はいつもその角の公園を横切って、近道をする。
短縮できるのはせいぜい二三秒なのだか、幼い私にとっては遠回りする意義が見いだせなかった。
そんなある日の夕方、学校からの帰り道、私がいつものように公園を横切ると、小さな声を耳にした。
私が足を止め、声の方に目をやると、目線の先には茂みが生い茂っていた。
私は声を頼りに茂みに入り、声の主を探した。
茂みをかき分け前に進むと、目の前には私の身幅の倍はある成木が。
下げた目線の先には小さな彼が声を上げていた。
そのやせ細った小さい体から何度も何度も振り絞り、必死に生を渇望している。
私は、背負い袋を地面におろし、彼を優しく抱きかかえる。私はそのまま家に走った。
家に着いて彼を下ろすと、私の服は泥でぐちゃぐちゃに。
親には、ランドセルを公園に置いてきたことを叱られて、泣きながら取りに戻った。
私は彼の頭をそっと撫でながら、彼との記憶に思いを馳せる。
彼が眠るのを確認し、私は腰を上げてその場を後にする。
私が部屋の扉に手をかけると、私の背から力のない声がかすかながらに聞こえた。
振り返ると、彼が足を震わせ、殆ど見えないであろう瞳で私を捉える。そしてまた、小さく声を上げる。
彼の声には初めてあった時の生を渇望するような必死さはなく、他の何かを求めるように弱々しい。
私は踵を返し、再び彼の前で腰を屈める。
「大丈夫。最後までここにいるよ」
私の言葉を聞いて安心したのか、彼は再び横になる。
彼の頭をそっと撫でると、彼の瞼が瞳を覆う。
「おやすみなさい」
彼は深い、深い眠りに落ちていく。
落ちていく
鹿児島から、“ひー爺さん”は、“ひー婆さん”を連れて、~駆け落ち~して裸同然で大阪まで来た。
“ひー婆さん”は薩摩藩の“御ひーさん”
(お姫さん)だった。“ひー爺さん”は薩摩藩士だった。
爺ちゃんは“ひー爺さん”は西郷隆盛さんと友達だったと言っていた。
子供の頃、南州の古老達は「西郷隆盛さんは死んでない、明けの明星となって東の天(そら)から曻(のぼ)ってくる。」と言っていました。
因みに“ひー爺さん”の戒名は“釋清明”
です。苗字は“曻”名は“清元”です。
西郷隆盛 曻(のぼる)清元 説
66作目
堕落(おちた)した天使は悪魔!
悪魔がのぼる(デビルレイズ)は何?
落ちていくは、平氏の都落ち
のぼる(曻)は、母方の苗字の 徳博😶
落ちていく
階段から転げ落ちるような感覚。
掴みたくても、空振ってしまって、
落ちそうになっても、誰にも手を掴んで貰えない。
自分で掴みに行くしか無いのかな。
暖かい空気にゆるんだ
指先の関節を
曲げると乾いた音が鳴る
どこで痛めたのか わからないけれど
少し痛い
グラスに氷をいれ
炭酸水を注ぐ
カラン と音がなり
シュワシュワ聞こえる
透明なグラス
透明な液体
透明な泡
ただ 何も考えたくなくて
その光景をじっと見つめる
小さな気泡
時折聞こえる氷の音
カラン
グラスの周りには
水滴ができ
静かに静かに
すーっと垂れゆく
カラン…
"落ちていく"
この前、公園の木の枝に僅かに残っていた葉が全て落ちた。
気温もまだまだ下がっていく。外を歩けば、数分で指先が冷たくなる。
空気もどんどん乾燥してきて、気付いたら唇が乾燥していたなんて事がざらになってきて、いよいよリップクリームが手放せなくなってきた。
こりゃあ、もうそろそろ雪が降るんじゃねぇか?
この分だと、俺の誕生日に初雪、なんてありそう。
俺の誕生日は暦の上では秋で、俺は秋生まれのはずなのに、これじゃあ来年とか再来年あたりに冬生まれって言われる。
あと単純に寒さで動きが少し鈍くなってきたし、少しの距離を動くだけでも腰が重い。
季節の変わり目、特に秋から冬への季節の変わり目が俺には辛い。気温が安定しないから、着込み方を間違えると逆に熱くてしんどくなる。
早く安定してほしい…。
16,落ちていく
恋に落ちた人、いる?
まあみんな大体落ちた経験あるよね。
わたしはまだなんだ。
でも、恋をしている状態って、相手のことが本当に好きでたまらないんじゃなくて、相手のことが好きな自分が好きで、そんな自分に酔ってるんじゃないかなーって、時々思うんだよね。
恋をすること自体は別に悪いことじゃないけど。
でも、自分を傷つける人との恋ならやめたほうがいいとわたしは思ってる。
だってそれって、自傷行為に他人巻き込んでるだけだし、つまり、可哀想な私可愛そーってしたいだけでしょ?
それって結構惨めだよ。
それに、あなたは、自分ですら傷つけてはいけない人だから。
恋に落ちてもいいけど、自傷行為にだけは落ちないでね。
2023.11.23
【落ちていく】
諦めたのに…演技だって言ったのにな…
なぜだか期待してる自分がいる
喉を締め付ける感覚。
少し早い心拍数。
いつもとは違う頭の中。
必要以上に疲れるし、背中と胸が冷たくなる
何もおかしくない。
私は私だ、私…か
あの子だってそんなつもりじゃない。
だから諦めよう諦めようって言ってるのに
落ちたら上がることはできないみたいだ
でも落ちていくと上がらなきゃいけない理由ばかりで
落ちてもいい言い訳すら思いつかない。
落ちていく景色はとても綺麗で眩しくて
でも見てると罪悪感でいっぱいなる。
僕には勿体ない。
なぁ 僕の親友よ。
君の目に私は幸せに見えてるだろうか。
君はなぜ僕に落ちてくれたのだろう。
その答えが分かれば私はきっと上がれる。
――――――――地面なんてなければいいのに
落ちていく
秋の枯れ葉のように
落ちていく
冬の白い雪のように
自然と
落ちていった
春の君の眼差しに
落ちていった
夏の僕の熱い心が
人生で2度 階段から落ちたことがある
『あっ』と思った次の瞬間
スローモーションで”落ちていく”
1度目は頭から滑り落ちたのに足の擦り傷ですんだ
2度目は頭から落ちかけたのに足の剥離骨折ですんだ
神様仏様ご先祖様が守ってくれたのか
隠れた運動神経の良さなのか
大事に至らなかったことに感謝している
何なんだろう。
こんな気持ち、初めて。
あなたの言葉が魔法みたいに、心に落ちてくるの。
落ちてゆく
最もの美しさを経て、一枚の葉っぱがひらひらと、また一枚、また一枚、何かに揺らされ落ちてゆく。木が寂しくなって、寒そうで、木の根元に落ち葉のマフラーを。枝から入る風は、いつもより冷たく感じたけど、皺の入った手を眺めては、また年を重ねたと、空を見上げて想いを馳せた。
【落ちていく】
雫がぽたり、ぽたりと落ちていく。
と言っても、音は聞こえないのだけれど。
毎日毎日、この雫が落ちるのを眺めていた。
途中で飽きて目を閉じてみても、何故かうまく眠れなくて。
毎日、一時間半。
怠い体を横たえたまま、ぼうっと雫を見つめている。
今の私は、この雫に生かされているようなものだ。
この心が深く沈んで、さらに暗いところへ落ちてしまう前に。
どうか私を元気にしておくれ。
落ちていく
人生のどん底へ落ちていくってなんだろうか
失敗した時?
絶望を感じた時?
人生のどん底を感じる時って
必ずどこかであると思う
本当はゆっくりでもいいから
立ち直って行きたいけど
実際は立ち直るのが辛いんだよね
立ち直れたらどんなにいい物か。
紅葉が散って下に落ちていく。
チラチラ、舞うよ。
今日も葉っぱが赤く染まるよ✨
赤い葉っぱ、キレイだね😃🍁✨
今日も、明日もあさっても、
赤い葉っぱが咲いている🍁✨
秋が深まり、始まる予感✨
ワクワク、ドキドキ💓
いろんな秋が皆を待ちわびてるよ🎵
今日も、1日頑張りました👍️
明日も、ドキドキ、ワクワク夢いっぱい❣️
落ちる夢は、不安や自信のなさを表しているらしい
意外だな
なぜなら、僕はいつもあらゆる不安を抱えているし、まったく自分に自信がないのに、一度も落ちる夢を見たことがないから
夢占いがインチキなのか、あるいは、実は僕は、潜在意識では自信満々の楽天家なのか
ねえ、どっちだと思う?
落ちていく
「ニャッ?!」
キャットタワーから足を踏み外し、私の体は下に落ちていく。咄嗟のことだったため、着地の体制も取れない。
「うおっと!!」
キャットタワーの隣に座っていた男ー飼い主が手を伸ばし、既のところで私をキャッチした。
「ハハハ。お前、よく落ちてくるよな〜」
確かに私は空から落ちてきて、傷だらけの私をそのまま面倒を見て、飼うことになった男からすれば、私はそう見えるかもしれないが、最初の出会いは偶然で・・・
ーひょっとして、私ってどんくさい?
「まぁ、そういうとこもかわいいからいいけどな」
飼い主は仕方なさそうに笑って言った。
まぁ、私もこうやって出会わなければ、この男とこうやって暮らすこともなかった訳で・・・
ー私もこの暮らしをなかなか気に入っている。
前回の落下の続編です。けっこう前の作品だし、前回より減ったものの文字数多いけど、私的にこの作品気に入ってます。(みけねこ)