『花畑』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君は、照りつける太陽の眩さに負けないほど輝いていた。
「早く早く」
花畑を走り回ったあの頃
私達は恋だの愛だのに興味がなかった。
私達は大人になってしまった。
色々知りすぎてしまったのだ。
あの眩かった君は、もうどこにも居ない。
一面紫色の絨毯のよう、、
初めて見るラベンダー畑
ここは天国なの?
オトナになると綺麗な景色に感動
する事が多い
20代は花束をもらっても
嬉しく無かった、、
枯れちゃうでしょ?想い出も一緒に
枯れてしまいそうでイヤだった
今は貴方と眺める景色すべてが
美しく見える
#花畑
「頭お花畑」というちくちくした言葉を吐かれても
私は彼のおかげで耐えられるから はなかっぱが好きだ
「花畑!ちょっと待てよ」と坂本裕太の呼び声で、花畑圭介は振り返った。
「なんだよ、坂本」昇降口に向かおうとしていた花畑は訝しんだ。
花畑と坂本は、取り立てて仲の良い友人というわけではない。たまたま選択授業が重なり、週に2度ほど同じ教室で机を並べる程度だった。
「いいから来いよ」坂本は階段を上ろうと振り返り、仕方なく花畑は着いていった。
電車、逃しちゃうんだけどな、と内心で呟きながら、階段を上がる。
自分たちの学年の教室がある2階を通り越し、上級生たちの階をも通り抜けた。
この先は屋上だ。
「おい、どこ行くんだよ。屋上は鍵が閉まっていて行けないだろ」と呼びかけていると、階段の最上部に着いた。
屋上に通じる扉には鍵がかかっていた、筈だった。
その扉を坂本は難なく開いた。
え、と驚く花畑の目に広がるのは、一面の花畑。
コスモスや萩やススキといった秋の花だけでなく、百日紅やハイビスカスといった夏の花、バラや藤と言った初夏の花、椿やサザンカなどの冬の花もある。足元に咲くのはスミレや菜の花といった春の花だ。
花畑は何処までも広がり、ここが屋上だなんて一瞬忘れるくらいだった。
「どういう、ことだ」自分でも声が掠れるのがわかる。
「お前、気づかないみたいだからさ。残念なことに、俺も一緒なんだけど」
思い出した。俺は坂本の腰を掴みながら落ちたんだ。
選択授業が自習になり、俺は課題をこなしていたんだけど、坂本やその友人たちは騒いでいた。誰かが紙飛行機を飛ばし、それを受け取りながら別の誰かに投げる、という遊びをしていた。
別にいいけど、煩いな、と顔を上げると、逸れた紙飛行機を掴もうと、坂本が窓から乗り出していたところだった。バランスが崩れる。
咄嗟に坂本の腰を引いたが、俺よりも重い坂本を引き上げることなんかできなかった。
「悪かったな、巻き込んで」と顔を伏せる坂本に、「いや、いいんだ。俺、お前と死にたかった」と打ち明けた。
【花畑】
「これを見に行きたいの」
そう言って君が差し出したのは、なだらかな丘を青い花が覆い尽くした、美しい花畑の画像。
僕はすぐに了承する。
「いいね、行こうか。いつにする?」
「それが……今年はもう花が終わっちゃったんだって」
「じゃあ、来年だね」
うん、と頷く君に、自然と顔が緩む。
未来に何かしようという約束が増えるのは嬉しい。来年一緒に行こうというのは、来年まで一緒に居ようということだから。
沢山の予定を作って、カレンダーを埋めて。来年も再来年も、少しでも長く隣に。
そんな理由なくても、僕は君を手放すつもりはないけれど。
僕と共に過ごす時間を、君が楽しんでくれますように。
花畑を最後に見たのはいつだろうか。
普通に生活していて出会うこともない。
どこかの誰かの投稿で見かけるくらいの存在だ。
自分から意を決して行動しないと、それには出会えないのだ。
花自体も誰かの家の軒先や駅前で少し見かけるくらいで、自分で花を買うことは全くない。
昔、国語の教科書に「現代人はコンクリートジャングルで生活している」と書いてあるのを読んだことがある。
田舎育ちの私はまさか、と笑っていたが
大人になった今、まさにそういう生活をしている。
花を愛でる、花を買う、
そんな余裕がいつのまにか失くなってしまった。
そんな自分に悲しくも仕方がないと言い聞かせている。
「庭からネギ取って来て」
子供の時、ばぁちゃんに果物ナイフを渡されて庭にネギを取りに行ってた事を思い出す。
知り合いに「あんたの所の庭は畑だか
花畑だか分からないね。」
そう言われて、野菜は大分なくなったけど、「ネギは残してくれたんだ」と思っていた。
今は母がその庭の手入れをしていて
土いじりの苦手な母の庭は、木が多くなったけど「味噌汁に入れるネギ取ってくる」と言って包丁片手に庭に行く姿を見る。
No.124『花畑』
今日は私の誕生日。
生まれた日にこんなこと考えるのはどうかと自分でも思うけど、もしあの世の花畑が私が生きた分だけ花が咲いて、綺麗になるんだとしたらその時私は頑張って生きてよかったって思えるのかな。
『花畑』
遠くに連なる山々
あたり一面に広がる花
目を閉じると瞼に浮かぶ
あの風景は 何処だろう
花畑
赤、ピンク、白、青、紫、オレンジ、黄色。
色あざやかな花畑。
家族旅行かカップルのデートか、理由はそれぞれ。でもおんなじなのは、訪れた人はみんな、鮮やかさに目を奪われている、というこ
と。
そんな中。
花たちの間を、小さな影が蠢く。
時に悠然と闊歩し、時に猛烈に走り出す。
赤、ピンク、白、青、紫、オレンジ、黄色。
そんなこと知ったことか。光り輝く色たちの間を、したり顔の黒猫が進んでいく。
おい、黒猫。お前は花を観ないのか?
僕が小声でささやくと、
にゃ、と小さく鳴いて一瞥し、その場で寝そべってしまった。
ここにいるってことは、花が好きなのか、それとも、まったく意に介さず、ということなのか。
百花繚乱、千紫万紅の中の、一匹の黒猫。
周りに流されない強さ。埋れない強さ。
お前はすごいな。 そう言って僕は彼の頭を撫でた。
ふわ、ふわ、ふんわり
あの子はいつもお花畑
頭の中を覗いてみたい
パステルカラーが彩る世界
混じりっけのない純度100%
時々石っころを蹴ってみるけど
やっぱりすぐにお花畑
傷ひとつないお花畑
だから時々花を摘む
少しずつ少しずつ
そうやっていつの間にか
草と石と砂漠になればいい
待って、今日の私本当に、“花畑”の中のお嬢様みたいで、かわいい。お題のための言葉とかじゃなくて、ほんとにかわいい。読者にはこの可愛さを伝えられなくて申し訳ないけれど、本当に可愛いのだ。これは大好きな彼も見惚れてしまう。いや、けど生徒相手に見惚れたら私たちの未来は無いか。私たちの幸せな未来のために「おもしろい生徒」とだけ認知してもらおう。「賢い生徒」でもいいな。好印象であればなんでも良い。
私から彼の印象は、とっても字が小さくて可愛くて、お髭が似合って素敵な大人で、言葉の節々をも素敵で輝いていて、それでいて所々抜けているのが繊細なようで愛おしくて、それでもっとすきなところは…
私から彼への愛は沢山ある。それも山ほど、ああ、ここでは花ほど、か。“花畑”の花、ひとつひとつに彼のだいすきなところを詰め込めるほど、私の愛は強く深いのだ。
♡ = +17
花畑
空き地に
たくさんの花が咲き乱れて
綺麗な花畑になっていた
人の住まなくなった家の
庭にある木が
美しく紅葉していた
人の手で植えられたものだろうとなかろうと
彼らは花をつけるし葉を染める
それは、人間のためではないのだ
彼らはただ生きている
人間がいなくても
きっと世界は美しい
花畑
……お花畑?
使えない武器を買わされている、
日本人の頭の中!
少し歩くと畑が広がっていて
季節ごとに変わる景色が楽しい
どの季節にどんな野菜ができるとか
ニラには小さな花がたくさん咲くとか
畑に咲く花だから花畑って言うのかあとか
いまさら発見する日々が楽しい
「ここ見てくださーい」
エリオと津詰は一面の向日葵畑の前でピースを作りながら笑っている。エリオに比べたら津詰の笑顔はぎこちないが、カメラの前だ。カメラに慣れていない人が写真を撮られるのだから、しょうがない。
「ありがとうございます」
「いえいえ。多分いい写真撮れたと思いますよ!」
「良かったですね、ボス!」
「お、おう。楽しみだな」
写真の現像後
「ボスって花畑似合わないって思ったんですけど、結構しっくりくるもんですね」
「ちょっと刺さるぞ」
写真に写った向日葵は津詰達よりも背が高く、彼らを覆いかぶさっていた。
僕の目に映る花畑と君の横顔が
ほんとに綺麗だって思う。
そんな事思ってたら
君がこっちを見るから
僕の体温は上がったまま。
花畑も君も綺麗だよ
─────『花畑』
せっかくの休みも家で溶かしてしまう。
そんなのが嫌だから、散歩に出てみた。
別に外に出るのが好きな訳では無い。
ただ何かやった感を出したいだけである。
私の家の周りは田園が広がっていて、京都の街のように規則正しく道が走っている。
どこ歩いても同じ様な景色であるから、自然と目線は下に下に向く。
地面に落ちているものの方が、景色を見るより何倍も面白く感じてしまう。
付いと別れてしまった軍手とか、蝉に群がる蟻とか色々な物が落ちているのが、面白く思えて良い。
しばらく歩くと、トラクターを停める為の土手に青い小さな花がポツポツと咲いているのが見えた。
傍から見れば、ただの雑草にしか思われないかも知れない。
だがその時私には、テレビでやるような上等な花畑より,こちらの方が美しく、尊く感じたのだ。
一輪だけ花を積めば、私の散歩は終わりを告げた。
おっと、珍しい君からのLINEだ。何々、今日の午後からは、空が泣くから、洗濯物をよろしくな。か、なんとも中二病チックなLINEだ。まぁ、それも含めて好きなんだけどね。そんな事を、考えながら洗濯物を取り入れる。服から花畑のフレグランスの香りが、私の鼻腔をくすぐる。彼の匂いだ、私の匂いでもあるが、再度好きだなぁ、と思うのだ。
旅行中のイケメン猫とフェニックス君は、ランチの後でコスモスロードをドライブしようということになった。
街と街を結ぶ道沿いには、ピンクや白、黄色のコスモスが一面に咲き誇っていて、優しい風が花々を撫でていた。
澄んだ青空の下、空気にはまだ夏の名残があったけど、時折コスモスがそよぐのを見て、少しだけ秋の訪れを感じる。
二人は車を降り、コスモスのそばで少しお散歩をした。
やわらかな風に包まれながら、肩の凝りもいつの間にか和らいでいくのを感じた。
心が満たされて、目の前に広がる美しい景色に秋の予感を見つけることができたのさ。
「花畑」