せっかくの休みも家で溶かしてしまう。
そんなのが嫌だから、散歩に出てみた。
別に外に出るのが好きな訳では無い。
ただ何かやった感を出したいだけである。
私の家の周りは田園が広がっていて、京都の街のように規則正しく道が走っている。
どこ歩いても同じ様な景色であるから、自然と目線は下に下に向く。
地面に落ちているものの方が、景色を見るより何倍も面白く感じてしまう。
付いと別れてしまった軍手とか、蝉に群がる蟻とか色々な物が落ちているのが、面白く思えて良い。
しばらく歩くと、トラクターを停める為の土手に青い小さな花がポツポツと咲いているのが見えた。
傍から見れば、ただの雑草にしか思われないかも知れない。
だがその時私には、テレビでやるような上等な花畑より,こちらの方が美しく、尊く感じたのだ。
一輪だけ花を積めば、私の散歩は終わりを告げた。
9/17/2024, 10:56:37 PM