花束』の作文集

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花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/10/2024, 12:25:25 AM

お題:花束

 この花束は誰に贈るものだろう。
愛しい人に贈るものかな、それとも恋しい人に贈るものかな。
 贈る人はあなたに何かしらの想いがあるのだろうな。
願わくばその想いが届きますように…

2/10/2024, 12:23:31 AM

「玲人(れいと)が好き」

帰り道、俺は人生で初めて好きな人に告白された。


「___って事が......ちょっと玲人!?!?服服!!」
「え?......ぅわっ!!ヤベッ!!」
俺は拓也(たくや)の家で、お昼に食べていたパスタのミートソースを服に溢していた。慌ててティッシュペーパーで取るも、シミが出来てしまった。これはなかなか落ちないかもしれない。床を見るが落ちていないらしい、良かった。
「玲人何かあった?最近ずっとぼけぇぇーっとしてるし」
「ちょっと言い方。まぁ.........色々あってさ」
「なんだよ色々って」
「...色々」
まさか告白された、だなんて言えるわけがない。
「.........もしかして帰り道なんかあったのか?」
「えっ」
「葉瀬(ようせ)と喧嘩でもしたのかよ」
「してないっ、けど......」
俺はそこで黙ってしまった。あぁもう、なんでこうなるんだよ。


俺はあの日を思い出す。


好き、と言われたあと凄い爽やかな顔で『返事はいらないよ。ごめんね』と言って、彼女は走って帰ってしまった。

俺はずっと、葉瀬は拓也が好きなんだと思ってた。だから俺は驚いてすぐに返事が出なかったんだ。


俺も好きなのに。


拓也は俺の服の代わりになるものを探している。
「......拓也」
「ん?」
「...伝えそびれた話って、どうやって言えばいい?」
「伝えそびれた話?...うーん、それとなく匂わせるとか?はい、服」
「ありがと」
俺は拓也から服を受け取る。
「あ、でも葉瀬にやるんだったら察せ系は止めた方がいい。そういうの嫌いだったはず」
「え、そうなの?うーん...」
「葉瀬にならどストレートに伝えるのが一番言いと思うよ。それが駄目なら花とか。意外と花言葉とか知ってるし、察せ系の中では全然許容範囲なんじゃない?」
「花...か」
確かに、彼女は子供っぽい所があるがそれはその場を盛り上げるためのキャラ作りで、素は凄く大人びていたはず。相手の事を嫌ってほど気を遣っている。

そんな彼女が花言葉を知っていても不思議ではない。

「......花にしようかな...うん、拓也ありがとう。スッキリしたよ」
「良かった。またなんかあったら言えよ?玲人の落ち込み顔は見たくねぇからな」
そう言ってニコニコと笑う。

拓也も葉瀬と似て素は本当、相手の事を嫌ってほど考えてるよね。



そして、週末。葉瀬と会う約束をした日。拓也と話すと善は急げだとかなんだとかで、その場で約束をさせられた。でもこれで良かったのかも。

俺は早速お花屋さんに足を運んだ。

カラン、コロン

「...あの、すみません」
「はい」
「その......俺、花をプレゼントしたいんですけど......どんなのを渡したらいいですか...?」

実は俺は極度の人見知りで、お店の人に話しかけるのも少し怖かったため声が震えてしまった。

「相手の方が喜ぶようなお花にしましょう。例えば...その方の好きな色の花などありますか?」
「あ...青色とか、水色が好きです」
「成る程...」
「...あの、その...彼女、花言葉とかよく知ってて......想いの入った花がいいかなって...」
「失礼ですが、どのような想いでしょうか?」
「えっと......この前告白されて...同じ気持ちだって、返事をしたくて...」
「わぁ、素敵な話ですね...!」
「ありがとうございます...」

でも店員さんは優しく一緒に考えてくれる。ここのお花屋さん初めて来たけど、ここで良かった。

店員さんが俺の考えている花の前に連れていってくれる。そこには俺の希望通りの、青く小さくて可愛らしい花があった。
「...この花はいかがですか?」
「これは?」

「勿忘草と言います。花の色によって花言葉が違うんです。この青い勿忘草の花言葉は『真実の愛』『誠の愛』です。夫婦やカップルの記念日などによく送られています。ドライフラワーにして、栞にも出来るんです。どうでしょうか?」

花言葉もいい......よし。
「...これにします。これでお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちください」
店員さんは花を手際よく包んでいく。流石プロだな、とぼんやり眺めていた。
「お待たせしました」
「わ......凄い綺麗...!ありがとうございました」
「いえいえ」
葉瀬も花を見るのが好きだと言っていたはず、だから。

「また来ます......今度は彼女と」
「楽しみにしています」

言えた。ちょっと恥ずかしかったけど言えた。
また来ます、って。

花も綺麗だ。俺は渡すのが楽しみになっていた。

「...とは言ったものの」
直前まで来るとやはり怖じけついてしまって、なかなかインターホンを押せない。

ちゃんと言うんだ。そのためにここに居て、花も買った。押せ、押すんだ!!
俺は震える指でインターホンを押した。

はーい、と声がしてしばらくすると彼女が出てきた。

「玲人...?えっとそれは......」

やはり花を見て驚いている。

「勿忘草、だよ...」
「勿忘草?」
「...あのさ...この前の告白だけど...」
「え、あれは」
「...っ俺!」
いきなり出た大声に葉瀬はビクッ、と肩を震わせる。
俺は深呼吸をして、葉瀬を真っ直ぐ見る。そして


「俺も、葉瀬が好き、ですっ、これ......受け取ってくださいっ」


彼女に花束をぐいっ、と渡して伝えた。
「...え?玲人は秋が好きなんじゃ...」
「よ、葉瀬が好き...です...」
「ほん、とに?」
「本当です...」

顔が熱い。

たぶん今、顔真っ赤なんだろうな。

手も足も震えてきた。

花束落としそう。

受け取ってくれなかったらどうしよう。

そんな事が俺の頭の中に浮かんでくる。
「......俺、じゃ駄目ですかっ」
絞り出した声がこれか。もっとカッコよく、俺は君しか見えていないよ、とか君が思ってるより好きだよ、とか言いたかった。
俺は震える呼吸で花束を見つめる。

その時、手が伸びてきた。

カサ、と花束を取る。彼女はそれを抱えて笑う。


「駄目じゃないです。私も玲人が好き、私と付き合って貰えませんか?」


告白してきた時の爽やかさと似ているが違う。

本当に、凄く嬉しそうに笑うね。

「...俺でよければ、よろしく、お願いします...」

「......玲人、バグしていい?」
「え?う、うん。わっ!!」
俺が頷くと葉瀬はガバッ、と飛び付いてきた。ぎゅうぎゅうと肩を抱き、すりすりと寄ってくる。
「...っ...私もこれからよろしくっ!!」
可愛らしい声が願いが叶ったかのように話す。

俺も葉瀬を抱きしめ返した。



人生で一番幸せだと思った瞬間だった。



お題 「花束」
出演 玲人 葉瀬

2/10/2024, 12:21:05 AM

私は『自分を花束で表せ』と言われたら、紫、黄色、緑のチューリップを1本ずつ手に取ってその3本で花束を作る。
私を知らない人は、この花束からどんな印象を受けるだろうか。
私を知っている人は、私らしいと思うだろうか。
これは私が大切にしたい感情だ。私らしいかは分からないけれど、これ以上もこれ以外もない、私の花束。



(花束)

2/10/2024, 12:05:43 AM

たった一度の関係だったのに、店先に並んでいた500円の小さな花束が嬉しくて。

浮かれた私は、遊ばれたことに気がつかなかった。

気付いた時には、花弁は床に落ち、彼はいなかった。

それから、花を見るだけでも嫌悪を抱いた。
遊ばれたことに気がつかなかった自分を、一番嫌だと思った。

セフレだとか、元彼と友達だとか。

私には合わないようで、その後彼からの久しぶりに来た連絡も無視した。

いつか私は、もう一度。

花束を見て「きれい」だと思えるだろうか。

2/10/2024, 12:05:42 AM

色んな花があるから、

ひとつだけ悪い花言葉でもわからないでしょ?

私のそんな気持ちは知らずに、

無邪気に喜ぶ君を見る


いつ、言い出せるのかなぁ…..

2/9/2024, 11:46:46 PM

幼い子どもがくれた道端の一輪のたんぽぽ。
それは花束と同じ価値があると思うんだ。

【花束】

2/9/2024, 11:37:10 PM

花束

誰かにあげたことも渡されたこともない
だからここに書かれてある花束のエピソードを見て
ほっこりした

花がきれいなのはもちろん
花を贈ろうとしてくれたその気持ちが嬉しい

贈る側も喜んでくれるかなと渡すまでのドキドキと
渡した後の相手の反応を見れるのが嬉しい

贈ったことも贈られたこともないけど
勝手にそんな光景を想像して癒されました

2/9/2024, 11:34:09 PM

祝いの花束
誰かを祝福する為の花たち
弔いの花束
誰かを偲ぶための花たち
あとは何があると思う?
考えてみて
ちょっと人と違うことを考えられる君ってなんだか特別って思わないかい?
誰かと一緒じゃなきゃ孤独を感じて
誰かと違うと劣等感。
ほんとに?
そう思ってる?
心の何処かでは少しは自分が特別だと思ってるんじゃないかい?
思っちゃダメなことなんて無いんだよ。
ここだったら誰が誰かなんて分からないだろ。

2/9/2024, 11:20:19 PM

花屋さんの前を通りかかった。

私は白い薔薇と青い薔薇の花束を見ると

彼を思い出す。

彼から花束をもらった時

ホントに嬉しかったことを

今でも忘れない。

でも彼はもう此処には居ない。

花束を見ると

嬉しかった気持ちと悲しい気持ちを

思い出してしまうから

私は花屋さんを見るのをやめた





─────『花束』

2/9/2024, 11:06:35 PM

そうだ、花束を贈ろう。とっておきの花束を。
花束だ、花束が1番彼女に似合うだろう。
本数は多い方が喜んでくれるだろうか。
それとも花の意味を調べてから贈った方がいいだろうか。

彼女はキレイだった。花のように。そこら辺の雑草なんかとは大違いで、向日葵みたいな、他より頭1つ抜けてキレイだった。すらっとした身体にスズランのように白く透き通る肌、可憐な瞳、彼女の何もかもが私を魅了した。
彼女の声がどうしても聞きたくて、自然風を装ってわざとぶつかったら、そこらの人には到底出せない、綺麗な、綺麗な子をしていた。まさに鈴のなるような声、だった。
彼女の事が好きになった私は、何とか会話にこじつけて、数日後会う約束をした。
約束の場所はオシャレなカフェだった。彼女が指定した場所である。
カチコチになりながら先に座っていると、後から白い服に包まれてやってきた彼女が来た。
面と向かって話そうとするとどうしてもぎこちなくなってしまう。
彼女は店員にアイスティーを頼んで、私はコーヒーを頼んだ。
コーヒーは苦手である。だが彼女の前で頼んでしまった手前キャンセルなど出来ない。(というかカフェで頼んだ後にキャンセルなんてできるのだろうか?出来たとしても恥ずかしいのでしたくない。)
だからせめて砂糖をたっぷり入れて飲むと心の中で決意。
そんな決意をしている中無言の空気に耐えられなくなったのか彼女から話しかけてきた。
彼女の言葉は一言一句覚えたいのだがなにせお嬢様言葉なのでお嬢様という言葉に無縁な私は覚えることが叶わなかった。なので要約しながら語らせてもらう。
何故私をお茶に誘ったのかと聞かれ、とてもあなたが綺麗だったからと言ってしまった。
見た目で判断するクソ野郎だと思っただろうか。私に話しかけてくれたのにこんなクソみたいな回答で申し訳ない。
そうだったのですか、と微笑み受け流してくれた。なんて優しい方なんだ。そんな彼女にまた惚れた。
今度は自分から質問しようと思ったがなかなかいい質問が思い浮かばず、なぜか突然好きですと彼女に愛の告白をした。本当になんでだ。いくらなんでもムードと脈略が無さすぎる。言った瞬間から後悔した。あぁ、なんでこんなこと言ってしまったのだろう、普通もっと親交を深めてから言うものであろう。と自分を責めに責める。
するとまた彼女は微笑んで、私もですよ、なんて言葉を私に投げかけた。その時の感情と言ったら驚いたの一言でしかない。驚きと、驚きと、戸惑い、その3つである。
じゃ、じゃあ私とお付き合いを…?と聞くけば、ええ、とまた微笑んだ。
微笑む姿が女神のようだった。
そしてカフェから出ると私は花束を贈ることにした。
花屋について、桔梗の花束を彼女に贈り、正式なお付き合いが始まったのであった。

『花束』

2/9/2024, 11:03:15 PM

卒業祝いに、花束をもらった

最後のセーラー服に身を包みながらその花束を抱えて

一人で海まで歩いた。

3月の海 誰もいない

午後16時。

もう空は青黒かった

だいすきだったこのセーラー服も、
すきという想いをあの子に伝えられなかったことも、
卒業目前で喧嘩して仲直りできなかったその子も、
私の 中学生 も、

ぜんぶ

ぜんぶ

終わってしまった。

あんなに あっさり


なんか ムカついた

なんか 悔しくなってきた

なんか 寂しいし

なんか 嬉しくもあるし。


このムシャグシャな気持ちを海に飛び込んで消そうとした

花束を抱えて

靴を脱いで

勢いよく走った

砂浜に足を取られないように

「 バシャーン!!」という音と共に

私は海に飛び込んだ。

3月の海

つめたい

花束もぐちゃぐちゃになった

でも、
でも、

なんだかすこし
なんだかほんのすこしだけ

頭も冷めてきた


私の中学生は終わった
Jk にはなりたくなかった
だってまだずっと少女で居たかった

中学生で居たかった
中学生で痛かった。

まだ なにも変われてないのに
まだ わたしクラスの子みたいに大人になれないよ

海に浮かびながら わんわん泣いた

目が腫れた

ぐちゃぐちゃになった花束をかき集めて

靴を持って裸足でアスファルトの上を歩いた

帰り途中、

'すきという想いを伝えられなかったあの子' に遭遇した

なんでそんなに濡れてんだよ と苦笑いで心配してくれた

家からバスタオルを持ってきて

頭を拭いてくれた

だから、それが嬉しくて つい、言ってしまった

「すき。」

あの子 また苦笑いだった

でも俺も好きだよって 言ってくれた

顔が、耳が、心臓の奥が ポッ て赤くなった気がした






翌日 39度の熱が出た

なんだかしあわせだった




< 花束 >
2024. 02010.
8:03 am

2/9/2024, 10:37:31 PM

君に花束を
最後の日
ありがとうとごめんの
気持ちも込めて
贈るよ

2/9/2024, 10:35:31 PM

独り暮らしを始めてからの3年間は家族と距離を置いて生活している。拘束のない楽さを感じながらも、歳を重ねた両親らに対し、何ができるかを考えてしまうことがある。
一緒に食事に行ったり、旅行に連れて行ったりできればいいのだろうが、時間的にも心理的にもハードルが高いと感じてしまう。
ときには花束でも持って帰ってみようか。言葉は悪いかもしれないが、「楽にできる」親孝行を模索する朝だった。

2/9/2024, 10:33:47 PM

花束を君に持ってきたんだ

そう言って

海が見える崖に花束を置いた

君が最後にいた場所

別に墓というわけでもない

だって遺骨は残っていないから

まず作りようがない

だけど

墓は残せなくてもこの気持ちは残ってしまった

君という存在を忘れないように

君が生きていたという証明のために

花言葉がなんなのかわからない

君が好きな花の束を

この場所に捧げた

お題『花束』

2/9/2024, 10:26:31 PM

バイトの最終日に、出入口で待ち伏せしていた先輩に花束を渡された。
 彼女はそれを、作り笑いを浮かべながら受け取った。

 家に帰ると、花束を見た母親は「綺麗だね」と花瓶に生けた。娘の恋人が気に入らない父親は「おまえの彼氏よりいいんじゃないか」と言った。
 たしかに、先輩の好意は知っている。わかりやすかったからだ。
 しかし、必要に駆られ連絡先を交換したところ、すぐに返信を返さないと病んだメッセージを送ってきて、挙げ句の果てにはリストカットの写真を送ってこられ、もう関わりたくないと思っていた。そんな個人的な話を、親に話すつもりもなかった。
 だから、親の言葉にも苦笑いだけ浮かべて返した。

 花はいつか散るもので、しかしまさか、彼女自身の花を散らすとまではその時は思っていなかった。


『花束』

2/9/2024, 10:26:18 PM

花にはそれぞれ花言葉がある
それは花に込められた願いのようなもの
そして時には背中を押す力を持つ

その力を借りて
僕はキミに
花束の花のように
溢れんばかりの気持ちを捧げる

2/9/2024, 9:55:22 PM

花束…

追憶の母に捧げる花束は
好きな紫色のシオンを

2/9/2024, 9:55:10 PM

あなたに会いたい
そして……
あなたに花束を
いつの日かも同じことをした
渡す花はあなたの好きな花
素敵な花言葉の花
喜んでくれるかな
でもあなたは居なかった…
私は花束を置く
……もう一度言いたい
あなたに会いたい
そして……
あなたに花束を

2/9/2024, 9:46:19 PM

題名 都合の良い女
時代設定 1980年頃
主人公 W大法学部のWATARU
物語 30代半ば謎の女
出会い 雨の新宿駅東口ガード下

2/9/2024, 9:28:06 PM

響く鐘の音
空を舞うブーケトス
見上げて祈る
どうかあなたが
獲らないように

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