『花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花も死ぬのか―――
生気を失い頭を垂れるセピア色の花束は、
宵闇にぼんやりと輪郭が融けていく。
花も死ぬのか。君のように。
僕に寂寥だけを残して。
『花束』
花束を贈ろう
君に贈ろう
目が合うだけで体温が上がってしまうような君に
そっと微笑むだけで愛おしい君に
君に 君に 君に 、君に
君に贈りたかった
君はもう別の人と笑い合っているんだろうか
僕では無い別の人と___
涙が溢れ出しても
もう君は僕の元へは戻ってこない
前を向こう
たった1輪の花を僕の心に与えよう
女優の私は最近、最近はやった漫画の主演を務めた。
何年かが経ち、それが、カンヌ国際映画祭に出ることになった。わたしはその前に体調を崩してしまっていたが、なんとか回復し、当日には行けることになった。主演を務めることとなったときは、とても忙しくなると思っていたが案外忙しくなかった。きっと、みんなベテランだったからだろうと、思う。その映画が選ばれた時と同時にわたしは女優の最優秀賞をもらった。そのとき、お正月にすら会えなかった、親の姿が私の目に入った。その時だけ、目が合ってしまった。
それは記者に撮られなかった。
日本の大阪から、カンヌまで何時間もの時間をかけて来てくれたことに感動しそうになった。
目に涙を溜めてると、賞がもらえたからと勘違いされた。
私が久しぶりに実家へ帰ると、両親が、満面の笑みで花束を持ち、迎えてくれた。
カスミソウの花がたくさんある。
カスミソウ……
私はカスミソウがおめでたい時に使われると知っている。
わたしは花束を受け取り、その場で泣いた。
私の精一杯の想いをこの花束に込めよう。
面と向かって「愛してる」を伝えられない、臆病な自分の精一杯をどうか受け取ってほしい。
#花束
300字小説
花束の人
「今回も……」
毎演、初日と千秋楽に送られてくる花束。花屋を通して匿名で送られてきている。
「本当に誰からかしらね」
初めての舞台からずっと。それはいつしか私の芸能界で生きる支えになっていた。
父が亡くなり私は遺品の整理に久しぶりに実家に帰った。父一人娘一人。父は私が芸能人になるのに大反対で家出同然に上京して今の事務所に入って以来、ほとんど会っては無かった。
「これは……」
机の引き出しからスクラップブックを見つける。私の記事を集めたそれには花屋のレシートが何枚も挟まれていた。日付は全て、私の舞台の初日と千秋楽。
「お父さん……」
最後のページには私の次の舞台のチケット。使われなかったそれに、私は泣き崩れた。
お題「花束」
「花束」
まるで当たり前のように
その番はわたしに回ってくる
ある日突然
何人かの手が伸びてきて
無理やり握らされる花束
まるで初めから持っていたように
無慈悲に囃し立てられる
わたしの全てはモノクロに
花たちだけが孤独に笑う
相手が私に大きな花束をくれた。それは大きくて、美しくて、花らしい良い香りのするものだった。
受け取る前から心が躍った。花の好きな私からするととても嬉しかったのだ。沢山の種類があり、沢山の花が束ねられたその花束は輝きこそするが永遠とは続かない美しい宝箱。どう花瓶に刺すか、また、どこに飾るかを考えたらウキウキが止まらずにいた。
それに加え、宝箱とも例えられる花束をくれたのは自分が愛しいと日頃から感じていた相手から。日々の幸せの中で一段と目立って感じられる特別な幸せとはそうそうないだろう。
そして、また私は花束をくれた相手を愛しく思う日々が続くのだろう。
最近円安なんかで我が家も節約を目標にして過ごしているんですが今の財政の中で高価な花束をもらうというのは贅沢ですね。我慢します。くれるの?!嬉しい!とはなりますが申し訳のないことに、それにかかった代金を生活費に回したいと思い…ません!笑
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。今日のお題は『花束』です。
(いつか私も貰えるぐらい素敵な人になるんだ!)
花束
『君に花束をあげようと思う
でも、漫画とか、アニメとか、小説とかに出てくる、
「100本のバラ」とか、そんな大きいもんじゃない
そんなん、お金かかるし、どこに飾るの?って話だからね
ってか、あの花束もらった人って、どこに飾ってんのかなって、本当に思うんだよね
不思議だな
こんな話してたらずっと終わらないから、今回は終わり
また今度話そうな
それで、俺があげるのは、この手紙と一緒に置いてある、一本のバラ。それが、俺からの花束。
花束?って思うかもしれない。でも、俺からの気持ちは、100本分だから。十分だと思ってな。
受け取ってください。俺からの、最初で最後の、本気の思いだ。』
「なんでよ…」
ある少女の前には、一本のドライフラワーと、手紙の入っていた封筒。そして、ある男が、横たわっていた。
花束
今日も貴方のために
大きな花束を抱えて街を歩く。
毎日、毎日欠かさずに花束を抱えて。
君は、いつも寝ている。
可愛い寝顔で、
変わらない綺麗な顔で。
君はまるで、百合のようだ。
綺麗で可憐、美しいその姿。
まさに百合のような、そんな姿をしている。
俺は、君が起きないってこと知ってるんだ。
知ってて話しかけているんだよ。
仕事場で起こったことについて。
嫌いなひとの愚痴。
出来事。思い出。
毎日、毎日話してる
なのに、君は一切僕の話を聞いてくれないんだ。
わかってるよ。
俺のことどうも思ってないって。
_どうせ、女の子が好きなんだろうな。
俺はこいつ、君のことが好きだよ。
君のこいつの名前、、河間アキって言うんだ。
俺のたった一人の親友…
いや、好きな人。
俺のことを認めてくれた、大好きな人。
アキは、事故のせいで今は意識がない。
ここ一ヶ月、眠ったままだ。
ぼくは毎日病院に通って、
毎日お菓子や花束を届けている。
__ねぇ いつになったら返事してくれるの?
好きって、答えてくれるの?
ぼくがどれだけ伝えても、伝えても届かない。
『いい加減…起きろよ。俺、お前がいなくてさみしいよ』
静かな病院の部屋。
意識がないお前に話しかける。
『また…馬鹿みたいに、元気な声…聞かせてくれよ…っ』
俺は涙する。
『俺を…おいてかないで…っ、』
お前だけが救いだから
お前だけが俺を認めてくれたから
俺は…俺は…
今も…お前のお陰で生きてるんだ。
声にならなかった。
どうしても喉の奥に残っている。
喉の外に出ない。
伝えられない。
…でも、伝えたって…
『…俺は、お前のこと好きなんだよ…どうしようもなく、
ただ…お前のことが大好きなんだ…。』
『だから…っ』
『返事…してよ…アキ。
その瞬間、アキの目は開いた。
『アキ…!!』
俺は嬉しかった。どうしようもなく。
ただ、嬉しかったんだ。
[どうしたの、ユウ]
優しくて、大好きな声。
俺の名前をよぶ、綺麗な、大好きで大好きでたまらない声
『心配…したんだからな…』
『俺…っヒクッ、おいてかれたかと思って…グスッ…!』
[ごめん、ユウ。でもね、]
[大好きだよ]
__いま、なんて言った?
大好き…だよ?
[僕、ユウのこと大好き!]
『俺も!大好きっ!!』
そのときのアキの笑顔は
花束のように 綺麗だった。
100本のバラの花束より、道端に咲く1本のかすみ草が好き。
花束
花は花でも一つ一つ意味があるんだって
一つの花でも素敵だけど、色々な花を束にするのも
素敵だよねっ
追記
私はねブルースターっていう小さな青い花が好きなんだ〜。花言葉はね『幸福な愛』
「花束」
貴方から貰ったバラの花束。
可憐な黄色がすっかり古ぼけてしまって、なんてかわいそうなのかしら。
それに107本も揃えるなんて、暇な方なのね。
でも、貰ったものは返さなくちゃいけないわね。
私からは1本だけ。無垢な白色で着飾ったバラを。
ね、シンプルっていいでしょう?
「花束」
花束なんて柄じゃないけど…
もし貴方に送るとしたら
薔薇100本なんかじゃ
全然足りないくらい
想ってます♡
(私、女だけど…)
なんでもない時でも
花束を渡せるような
仲良し夫婦になりたいな…
大切なひとへ
届けたい想いを
言葉にして
綴り続けた詩
今夜..で
終止符を..
顔も声も
知らない皆様へ
大切な想いに
共感してくださり
心寄り添い
♡を添えてくれた
ひとりでも
いてくれたこと
とても嬉しく
感謝します
ありがとう
ございました
【スマイル】
自分の笑顔が好きになれない
会う人からは笑顔が素敵と言って頂けるけど、そうは思えない
こんな顔のどこが素敵なんだろう
不機嫌そうな真顔の方がマシに思える
不自然な笑い方
口元にできる皺が苦手だ
笑顔が素敵だと感じる人の笑い皺は良いなと思うのに
美しくなくていい
皆から肯定されなくていい
自分で自分を好きになりたい
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【花束】
このテーマを見て、花束を買った
花の種類は詳しくないからおまかせで
ピンクと白の花束を作ってもらった
部屋に花があるとちょっと嬉しい
花束
この世界がとても悲しそうで
幸せそうで
けれど同時苦しそうで
見ていると悲しくなる
どうかこの世界に花束を
私たちを慈しみ
守るこの世界に
色とりどりの花束を
花束
三年付き合った年上の彼に、
「今日はちょっといいところに食べに行こうか」
と、ディナーに誘われた。そろそろかなと胸を躍らせていたけれど、きっと今日プロポーズされるんだろう。彼は仕事の終わりに来ると言っていたから、スーツなんだろうな。それに合わせて私もちょっといい洋服を着て、バッグを肩にかけて、お気に入りのヒールを履いた。香水なんかつけちゃったりして。
待ち合わせ時間、ちょうどに来てくれた彼に連れられて、ちょっといいどころじゃない、高級そうな、私みたいな庶民が入れないようなレストランに彼と一緒に入った。コース料理が出てくるたびにはしゃいでしまう私を見て、彼は優しく微笑んでいた。
レストランを出て、
「次はどこに連れて行ってくれるの?」
と聞くと、
「ちょっと待ってて」
と、言って私を置いてどこかに走って行った。レストランに忘れ物したのかなと思っていると結構すぐに戻ってきた。彼は何かを隠しているのか、右手を後ろにまわしている。
「ごめん、お待たせ。あの、これ、、、俺と結婚してください」
彼は息切れしたままの声で一本の赤いバラを差し出した。
「ごめん、100本のバラの花束でプロポーズされるのが夢って言ってたのに、なかなか勇気出なくて恥ずかしくて買えなかった。本当にごめん」
確かに、100本のバラの花束を渡されて結婚しようと言われるのが小さい頃からの夢だった。でも想像の100本のバラよりも彼からもらった一本のバラの方がとても綺麗だと思った。
「もちろん!大好き」
「花束」
貴方からの初めての花束は
実は初めてではなかったの。
【#36】
花束
花束を贈る理由は主に4つ
大切な人を喜ばせたい。
応援したい。
癒されてほしい。
頑張ってもらいたい。
大切な人に特に恋人などに花束を贈るなら
私は赤いバラを贈りたい。
赤い薔薇の花言葉は情熱、愛情、貞節、美、模範的、熱烈な恋だそうだ。
本数によって意味がある。
1本はあなたしかいない。
3本は愛しています。
などなど
色んな意味を込められる。また鼻の色や種類によって色んなメッセージ与えられるのが
花束のいいところだ。
私もいつか大切な人に花束でメッセージを
伝えたい。
花束
今までにもらった中でとっても嬉しかったのは
「ことばの花束」
当時ともに学ぶ仲間とのワークでの体験
ぐるっとみんなに囲まれ、私に向けてたくさんの素敵な言葉を360度からシャワーのように浴びせてもらったあの感動は忘れられない
自分が欠点だと思うことも、素敵な言葉で褒めていただけると、それは自分では思いつきもしないリフレーミングとなった
私も誰かに素敵なことばの花束を渡せる人になりたい