『花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花束を贈る人はもういます
この向こうに
#27 花束
君に花束を贈る。
君はどんな花が好きだろう。
僕が好きな花と同じだといいな
花束
何かあった訳ではないけれど、親友から花束をもらった。黒い薔薇の周りに白い俯いた花が添えられてる。シンプルだけど高貴な雰囲気で、つい見惚れてしまう。お花屋さんで見ていたら私の顔が浮かんだだなんて照れちゃうな。
黒い薔薇の花言葉《憎しみ》
スノウドロップの花言葉《あなたの死を望みます》
君の大好きな花々で彩った花束と共に言うんだ。
「ずっと前から君のことが大嫌いになった」って。
職場で
結婚祝いに
サプライズで
花束を
もらった。
花束を
渡したことは
あるけど
もらう
って
人生で
はじめて。
あぁ、
わたし
今
あんまり
嬉しくない。
お祝いして
もらってる
はずなのに
あの人や
この人の
あんまり
好きじゃないところが
さっきから
ずーっと
チラついて
どんどん
笑顔が
引き攣っていく。
ここは
職場だからね。
忙しい中でも
花束を
用意してくれたこと
この時間を
作ってくれたこと
ひとまず
ちゃんと
ありがとうございます
と言おう。
#花束
次男を出産したあくる日、
病院の廊下の奥から駆けて来た
『ママ、来たよ~。』
お兄ちゃんとなった小さな拳の手の中に、
何処か野原で摘んで来たような、
可憐で清らかな花束が握られていた。
その花の名前を思い出す事はできないが、
今でも、愛しさがこみ上げる。
差し出す息子のつぶらな瞳、
不思議そうに弟を眺めている。
生まれたばかりの弟に顔を寄せた時、
こんなに大きくなってたんだと気づいた。
『ぼく、ママにお花あげたい』と
何処かでせがんだのか…?
パパが『お花摘んで行こう』
と思い着いたのか…?
どちらにしても、あの可愛い手と共に、
心の片隅に咲いている。
私は花束をもらうのが好きじゃない
花瓶に生けて大切に手入れしても
少し経てば枯れてしまう
それがまるで別れを告げられているようで
かといってドライフラワーや造花も置き場に困る
私は花束はいらない
だから、その分そばにいてほしい
気まぐれな花束よりも目を見てよ
/お題「花束」より
「花束」
大きな花束よりも
一輪の花を持って
貴女に捧げる
立春の花束を
もしきみに会えたら、ライトブルーの薔薇の花束を渡したい。花言葉は「深い尊敬」。迷惑かもしれないけど、受け取ってほしいな。
あなたに花束を贈りたい。
燃えるようなほど眩しい赤色の薔薇を───
◤造花◢
心の花のようだ。君を見て、そう思った。
別に、何か特別なことがあったわけではなく、ただ、君の歪さは私の目を引いた。其の歪さの訳も分からず、認識だけをしていた。
良い人だ。誰に対しても優しく、見捨てず、自己犠牲精神も強い。私なんかよりよっぽど聖人で、どうしようもなく気持ち悪い。
「よく頑張ったね」
少年を励ます君の横顔は、やけに綺麗だった。そして、少年がいなくなった途端に、その表情は抜け落ちた。なるほど、と。君はやけに偽善的だ。本心からの善意を、まるで偽善的に熟す。何方にせよ、君は善人だ。そんな結論を抱いた。
それならば、君が私の部下でなくなるときは、両手いっぱいの花束をやろう。ムカつくほどに綺麗な造花の束を。
テーマ:花束
花束もらってしまった
困ったな、家に花瓶なんかないし
水やりもゴミになった時も大変じゃん
はじめに頭を巡ったのはそれ
自転車のカゴに積んで街中を帰るのか
二番目がこれ
ごめんね花束
あなたもくれた人も本当にきれいだ
うちに来てくれてありがとう
私も花束をもらって心から喜ぶことのできる
素敵なひとに生まれたかった
テーマ『花束』
隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもので、わたしの彼氏はわたしに無頓着だ。
「ねぇねぇ、こういう夜景を見ながら食事とかしてみたくない?」
「あー…うん。別にお前が行きたいならどっちでも」
「なにそれ!絶対行きたいって思ってないでしょ」
旅行雑誌を片手に頬を膨らましたってわたしの彼氏は顔色ひとつ変えやしない。今更それをどうこう言っても仕方がない。だってこういう人だって知ってたし。
わたしが新しい服を買ったと着てみても「いいんじゃね?」
わたしがメイクを変えてみても「よくわかんねぇ」
わたしがUFOキャッチャーで一目惚れした人形を取ろうと頑張っているときも「よくそんなの欲しいよな」
傍から見れば冷たい彼氏だと言われてもおかしくはない。
喧嘩をしたときなんかは本当になんでコイツと付き合っちゃったんだろって思ってしまうときもぶっちゃけある。
だけど、だけどね。
それでもわたし、彼のことが大好きなんです。
ホテルのラウンジから見える景色はそりゃもう綺麗だった。ディナーも終盤、デザートが運ばれる。中々フォークを持たない彼にハテナを浮かべていれば、なんと彼は照れくさそうに視線をずらしてわたしに花束を差し出した。そして言うのだ。「俺の苗字貰って下さい」って。
「なっなんだよ。お前、こういうのに憧れるって言ってたろ」
口を開けて呆けたわたしに彼は何か間違ったことをしたのかもしれないと慌てて弁解する。
稀にわたしの心臓を瞬時にかっさらっていくんだから、ほんとこういうとこがずるい。わたしが花束貰ってプロポーズに憧れるなんて言ったのは随分前のことなのに、覚えてくれていたことが堪らなく嬉しくて。このホテルだってわたしに隠れて予約をしてくれてたし。
こんなの、返事はYESに決まってる。
わたしの夫になる人は、無頓着に見えて意外と愛深い人なのだ。
花言葉は好きかい?
もちろん言葉だけじゃなく見た目が綺麗なのが1番さ。
中学一年生、小学校の終わりから仲良くなった友達がいた、
私は人に永遠なんてないし望んでない、期待するだけ無駄という夢のない現実な考えで過ごしていた。
ただ話すのを楽しんでいただけだ。
そんなある日、“13本“の薔薇をもらった。「ずっと一緒にいようね」それだけ言って_。
他の友達が花言葉について話していた、そんなもの何の意味もない、そんな考えを持ちつつ ふと13本の薔薇を思い出し調べてみた。
検索:13本の薔薇 花言葉『永遠の友情』
15歳の時、その友達と喧嘩してしまった、13歳のこともただの言葉だし謝る気もなかった。
そんな時無言で渡された15本の薔薇
検索:15本の薔薇 花言葉『ごめん』
16歳の時、私には彼氏ができた。毎日楽しく過ごせていた、はずだった。ある日、理由もなく別れた。
そんな時に渡された16本の薔薇
検索:16本の薔薇 花言葉『不安な愛』
17歳、怖くなって友人から避けるようになった。
そんなある日、私は殺された。階段のところで後ろから誰かに押されて_
翌日、階段には17本の薔薇が置かれてたらしい
検索:17本の薔薇 花言葉『絶望的な愛』
私が死んでから一年後、お墓には999本の薔薇を誰かが置いてたらしい。
親友はその日、私の一年後の同じ日に亡くなった_
検索:999本の薔薇 花言葉『何度生まれ変わっても貴方を愛する』
今だからこそ手渡しで
あなたの好きな花を集めて
あなただけの花束を
《花束》
花束を貰って喜べる人間でありたかった
貰った手前、喜ぶふりはするけれど
本心に花たちは映らない
花に込められた気持ちを汲み取って
相手の望む反応しかできないんだ
大袈裟に感動して
ちょっと涙ぐんでみたり
同僚一人一人にお礼を言った
今日でこの職場ともお別れ
芝居がかった自分に嫌気がさして
帰宅する頃にはもうクタクタ
そんな自分を見たくないから
花を見るのも嫌になる
捨てようかと思ったけど
花に罪はない
思い直して大きめのグラスに活ける
何も言わないのに
光を放つ訳でもないのに
花があるだけで部屋が明るい気がする
サエは少し花が好きになった
【196,お題:花束】
薔薇を100本、意味は「100%の愛」
おく場所にも困るし、プレゼントに使う人はそうそういないだろうと思っていた
「ぼ、僕と結婚してください!」
目の前に差し出されたのは大量の赤い花弁
顔も見えない程に巨大なその花束は、間違いなく自分に向けられているものだった
「えっ、...えぇ...?」
「あれっ、聞こえなかったかな?僕と...」
「それは聞こえてる!」
驚いた、というか彼の馬鹿さをなめていた
前に「薔薇の花言葉ってなに~?」って聞いてきたから、何か企んでいるのかと思っていたら
まさか、本当に薔薇を100本送る奴がいたとは...
「どうかな...?もう付き合って長いし...」
恥ずかしそうにもごもごといいながら、彼は返事を待っている
少々面食らったが、もとより彼のことが好きで付き合っていた訳だし、返す言葉は決まっていた
「もちろん、私でよければ喜んで」
瞬間ガッツポーズで飛び上がって喜んだ彼と、薔薇の花の置場について議論することになるのはまた別の話である。
ハッピーバースデー🎈🎂
一本の薔薇の花たば🐈⬛🌹
素敵な1日💓
花束
生まれてきてくれて…
ありがとう
あなたと出会えた奇跡に
感謝します
花束をどうぞ…
それぐらいしか
できなくてごめんね