『花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花束
花は萎れてしまうけれど
わたしたちは永遠だからね
いつまでも枯れない花束を
ふたりの心の中に
沢山の花の中で
あなたが1番キレイで輝いていた。
私は、あなたと過ごして
大きい花束を貰ってます。
その花束を2人で大切に育てていきたい。
花束
花束というか花のよさにまだ気づけてない。
花ってそんなに素晴らしいものかしら?
わならない。
花束
色とりどりの花束ができた。色の統一感や見た目の美しさなんかは一切気にせずに作ったようなそれは、まるで小さな子どもが好きなように選んでできた花束のようだった。
たしかに、色を統一させようとも、見た目の綺麗さで組み合わせようともしなかったのは事実だ。
ただ、花言葉だけを重視した花束だった。伝えたいことがありすぎて、そのくせ素直に口からは出てきてくれないから、花言葉に頼るしかなかったのだ。
たとえば、一緒にいれて嬉しいだったり、いつもありがとうだったり。本当は大好きなんだってことも、口に出すのは気恥ずかしいから、だからあなたがこの花束の意味を知ったらきっと喜ぶだろうと思って、必死に調べながら選んだ花たちだった。
きっとあなたは笑うだろうから。この花束を受け取って、なーに、これ、と少し困惑したように眉を下げて、でもどこか嬉しそうに笑うだろうから。
どうか、この思いが伝わりますように。そう祈りながら花束を抱えて、あなたに会いに行くんだ。
花束
専門学校の卒業式で、花束と旅行券と
皮の名刺入れをもらった。花束と旅行
券は、卒業製作で優秀賞みたいなもの
に選ばれたからだ。
だがしかし、すべてあげてしまった。
花束はお腹の大きいキレイな先生に、
旅行券は友達カップルに、名刺入れは
お父さんに。豪華な花束は、私には似
合わず恥ずかしさもあった。旅行券は、
旅館はタダでも他に交通費も食事代も
かかるから。皮の名刺入れはとても格
好良く、お父さんが喜んでくれたから。
あれが人生初めての花束だったな。
次は結婚式で、その次は退職した日。
人生の節目に、祝福の花束が。
次は……娘の結婚式で、
ご両親に感謝の花束かっ!?
無機質な空間に似つかない
色鮮やかな花束。
だけど、これだけじゃ物足りない。
貴方が花束のそばにいて、
初めて花束が花束になる気がするの。
だから、早く帰ってきて。
このお花たちが枯れてしまわぬうちに。
「花束」
道端に咲く小さな花を集めても
花束にはできなかった
摘むとすぐに生気を失って
花は花でなくなった
僕は申し訳なくなって
花を土に帰した
また芽吹いておくれと
身勝手な願いを込めて
君に逢いに行った時
僕は手ぶらだった
渡すはずの花束がなくて
僕の手は空っぽだった
だけどその空っぽの手を
君はぎゅっと握りしめてくれた
来てくれてありがとうって
そう言ってくれた
毒がある花、太陽のような花
花には様々な個性がある。
忌み嫌われたり好かれたり…
それがあわさるとどうなるんだろう?
どんだけ嫌いな花だって好きになるかもしれない
嫌われている花同士くっつけるとどうなるだろう?
もしかしたら好かれるかもしれない
様々な個性が集まってできたひとつの花束…
どんなに嫌われてたって合わさると綺麗になる
だから花は飽きない、どんな花でもひとつになれるから
『花束』
花束といえば、100万本のバラですよね。
100万本の花束なんてもらうことなんてないけど、100本はありました、バラ。
元気にしていますか?
私は元気です。
おはようって景気よく言えた朝には黄色
ひとり怯える夜には青色
推しの先生と話せたときには桃色
いつしか心の中にできたいろとりどりの花畑
いつかうつむいたあの子に
それらの花を束ねて贈れるといい
私のヒーローがそうしてくれたように
「花束」
植物は静かに生きてるから好き。
お家に着いたら描きたいな。
「花束」
なんて美しいんだろう。
十人十色、百人百様に個性があってそれぞれ花を咲かせているこの地球という名の花束は。
テーマ:花束 #89
花束ってもらって嬉しいの?
男からしたらわからない。
花って枯れるし。
貰ったときだけきれいなだけで、その後どうなるのか正直知らない。
でも、花束を家に飾っている人を見たことがない。
きっとすぐ枯れてしまうんだろうな。
なんて思って横目で見ていると、花屋から出てきた男性に声をかけられた。
「こんにちは。なにかお探しですか?」
どうやら男性は店員さんらしい。
「あ、いえ…なんでもないです」
僕がそう言って立ち去ろうとすると
「花束って綺麗。でも、もらって嬉しい…?」
僕は思わず振り返った。それは店員さんが言った言葉だった。
「え…?」
エスパーなんだろうか。心を読む能力…?
「そんな顔をしていたので…」
ヘラっと笑う店員さん。
「そうですよね、わかります。僕もわからないことですし」
「花を売っているのに…ですか?」
僕の言葉に頷く。そのまま彼は視線を花に向ける。
「僕はどちらかというと送る側ですからね」
店員さんはまたヘラっと笑う。
「でも…」
そんな店員さんの顔が急に引き締まる。
「花屋をやって思ったんです。花束がどうなるか、じゃなくて。送る相手がその人に対して花束あげたいから送るんだって。
いろんなものがある中で、花束をプレゼントする。それはその人には花束あげたいって思ってあげている。その気持ちを相手が受け取る。それが大事なんだって」
店員さんの花を見る目は優しかった。
「まぁ、最終的にいえば、気持ちが伝われば何をあげてもいいってなるんですけどね」
そう言って顔を上げ、僕を見る。
「花束を買ってくださるお客様のその気持ちを、僕は花束で表現する。そしてお客様の気持ちにあった花束を買っていただく。僕の仕事は花とお客様の気持ちを繋ぐサポート、といったところでしょうか」
店員さんの言葉はどこまでも丁寧で、聞いていて不思議な感覚になった。
「そう思うと花束は、もらって嬉しいのではないでしょうか。あとのことより貰ったときのことが大事なんじゃないかなって僕は思いますよ」
店員さんが微笑んだ。貰ったときのことが大事…か。
「今はドライフラワーっていうのもありますし」
「どらいふらわー?」
「花から乾燥させることによって、長く保存できるようにするんです。あぁ、今はハーバリウムっていうのも流行っていますね」
店員さんの言葉に混乱していると
「あぁ、すみません。熱心に話してしまいました」
そう言って謝られる。
「あ、お詫びと言ってはなんですが…。少し待っていてください」
そう言って店内に入っていったかと思うとすぐに戻ってくる。
「これ、どうぞ」
手渡されたのは、小さな花束だった。小さい白い花がピンクの花を際立たせている。
「カーネーションとカスミソウという花を組み合わせています」
「いいんですか…?」
「はい! あ、いらなかったらすみません」
「いえ…。嬉しいです」
僕の口から自然に出ていたその言葉。店員さんは微笑んだ。
僕は店から離れると考えた。
僕が持っていてもいいけど両親にあげてもいいな、と。
僕は店員さんの言葉を思い出す。
ーー貰ったときのことが大事
花のいい香りが僕の鼻をくすぐる。
※ピンクのカーネーション、カスミソウの花言葉:感謝
店員さんは花言葉まで考えたのでしょうか?
両親にあげることまで考えてあげていたのなら、店員
さんは未来が見えるのでしょうか…?
- 花束 -
アフレルナミダ
月になげたらきれいかな
アフレルナミダ
光にとけたらきれいかな
アフレルナミダ
アフレルオモイ
アフレルセツナ
ぜんぶあつめて花束にして
抱きしめたら あたたかいかな
そっと届けてみようかな
感謝と祈りを添えて
あなたと
あなたの大切なひと
わたしの大切なひとたちへ。。。
きっとあなたは花束を持って
迎えにくるだろう
ピンクとあかの色でいっぱいの花束を
友人の結婚式に招待されると、時の流れを嫌でも実感してしまう。その式典には当然当時の同級生なんかも参加していて、皆の精悍たる顔付きに幾度となく驚かされるものだ。
幸せを呼ぶ鐘の音が響き渡った。青空の下、新郎新婦からふわりと放たれた花束は、次なる結婚を呼ぶとされる。言葉くらいは聞いたことがある。ブーケトスと言うやつだ。
何気なく見ていたが、まるでブラックホールのようにぼくがいる場所へと引き寄せられていく。逃げる訳にもいかないので、片手だけ出してキャッチ。しかし、ぼくよりも一回り小さい手によって更にその花束は掴まれていた。
その主は、ぼくの横にいた女性。見違えるように変わってしまったけれど、当時の思い出は案外鮮明に覚えているもので、その女性の顔やら特徴が、昔の記憶とパズルのピースを嵌めるように合致していく。
わぁぁ、と一際大きな歓声に包まれた。まるで、次の結婚相手は自分達だと祝福されるように。
こんなのはただの迷信、信じるに値しない戯言だけど。
「随分大きくなったね、君」
「そっちこそ、凄く女性らしくなったというか」
「何それ。普通じゃない?」
くすくす、と笑う様は昔と同じだった。今だけは、そのジンクスとやらにあやかってみてもいいかもしれない。
僕が君の特別になった夜
懐かしい
君に似合う花なんていくらでもあったから
僕の好きな花を、花束にして準備した
その時、君の好きな花かは分からなかったけど
やっぱり似合っていた
僕の好きな花の束とは言ったけど
君のことを考えて生まれた花の束だったかも
💐花束
花束ってなんか華やかなイメージだね。
でも僕が一番好きなのは、
時々助手席に無造作に置かれた、無人市で買った一本100円のトルコ桔梗
いつも二つ買うんだ。
二束でも花束って呼んでも構わないよね。
透明なセロハンに纏められたはなたちは、太陽の光をいっぱいに受け、幻想的な輝きを放つ。そして運転席の僕にいつも、猛アピールしてくるんだ。
私をみて‼️って。
三キロ離れた小高い山のうえの公園墓地
君たちは、儚い最後を迎えた心優しきあの人を慰めるため、二つに別れて彼女を囲むのさ。
無念だったかい?
いつか君の処へ行ったときには、
一緒にテニスしようね。
花束を君に。
「不可能」
が花言葉だったという
BLUE ROSE
誰も作れないでいた
青い薔薇
開発者達の弛まぬ努力により
現在は青い薔薇が存在する
そして花言葉も
「夢 かなう」
に変わった
「オレンジの薔薇がいい」
まだ青い薔薇など無い時代
誕生日に花束をくれるというので
リクエストした
柔らかな淡い色の
オレンジ色の薔薇だった
やっぱり花束って
貰うと嬉しいもの
ううん
花なら一輪だって嬉しい
なんなら
そこら辺に咲いてる
野花だって
オレンジ色は大好きな色
花束なんて
滅多に貰う機会もない
抱きついて
喜びを表したかった
くれた相手が
「お客さん」
じゃなかったら・・・
「花束」
捨てられていた花束を拾った。捨てられている割には綺麗な姿だった。ゴミ捨て場にポンと置かれていた。仮に花弁がバラバラに散ってでもいたなら、まだ救いようがあったように思えた。
加害すらも与えられずに捨てられた花束からは、徹底的な贈り主への無関心が窺えた。おそらく贈り主はまだ、花束が捨てられたことさえ知らないだろう。
そうしてこれまで通り、伝え続けるのだ。昨日は花束に代えたそれを、花束以外の何かに変えて。
「残酷」
呟いて私は、昨日のことを思い出す。
「今日、誕生日なんだ」
客が来ない店内で、小羽さんが言った。
「22ですっけ」
私が言うと、そうそう、と気だるげに頷く。すべての動作に倦怠感が滲んでいるような人だ。
「悠は今何歳だっけ」
「私19です。来週20歳」
「へぇ、じゃあ飲めるじゃん」
実体のないグラスを呷る小羽さん。
「今って18から飲めるんじゃなかったですっけ」
「成人は18だけど、お酒と煙草は20のままだよ。まあ律儀に守ってるやつなんて、ほとんどいないけど」
「そうなんですか?最近のやつはけしからんですね」
真剣そうな顔を作って返すと、小羽さんはふふ、と笑った。
「堂々と飲めるようになったら、連れてったげる」
「え、もしかして奢りです?」
「ボスと呼びな」
「流石です。ボス」
聞き飽きた入店音が鳴って、背の高い男の人が入ってきた。見覚えがある。この時間帯にしょっちゅう来る人だ。
「中ボス、お客さんです」
「ナチュラルに格下げしないでよ」
ボリュームを下げて話していると、ブラックコーヒーを持ってこちらへ来た。スっとボスがレジに立つ。
コーヒーをレジに通して会計を済ませたが、男の人はまだそこに立っていた。
そして、意を決した様な表情に変わる。
「あ、あの。今日、何時に終わりますか!」
「コンビニなので24時間営業ですが……」
ウソでしょボス。
「あの、そうじゃなくて。お姉さんのバイト、終わる時間……」
「え、ああ!そういうこと!」
いわれてようやく気づいたようだ。ミステリアスな雰囲気で気づかれづらいのだが、ボスはド天然だ。
「えーと、あと1時間くらい、よな」
こっちを振り向く。
「です」
「あの、終わったらちょっとだけ時間ください!自分、外で待ってるんで!」
そう言ってコーヒーも忘れたままで、店を出ていった。
「あ、コーヒー」
持っていこうとするボスを止める。これ以上、あの人を恥ずかしい目に合わせるのは可哀想だ。
「私が行きます」
持っていくと、あ、と今更忘れていたことに気づいたようだった。
「すみません」
「謝ることないっすよ」
「いやそれも、ですけど。仕事中、邪魔しちゃったっすよね」
「あー、いいんですよ。ちょうど暇だったんで」
「突っ走りすぎたなって自分でも思ってて。引かれるとは思ったんですけど、これしか思いつかなくて」
「まあたしかにびっくりはしましたけど。あんまり気にしてないと思います。割とぼんやりしてるんで」
んん、と小さく唸る。
「まあ、1時間後くらいに来るんで」
去っていく背中を見て、マイペースな人だなと思った。
悪い人ではなさそうだけど。
バイトの時間が終わって、交代の人が2人、バックヤードから出てきた。
制服を脱いで、すぐに行こうとすると小羽さんが呼び止めた。
「あれ、悠。もう帰んの。一緒いこーよ」
「いや、私いたら気まずいでしょ」
「そっかなー」
「私今日用事あるし、じゃ、明日、話聞かせてください」
そう言ってさっさと家に引き上げた。
なんだかモヤモヤとした塊が心臓にへばりついているような気がした。
翌日のバイトは気分がだるかった。3限に量子力学Ⅲのテストがあったせいで疲れていたのもあるし、朝拾ってしまった花束のこともあった。
あれを持ち帰ったせいで、私は一限をサボってしまったわけだし。どうして、割を食ってまでこんなことをしたのか分からなかった。
1時間はワンオペで、その後小羽さんが来る。
あの花束の贈り主と受取人に私は心当たりがあった。
こんな想像を巡らせる自分が、そうだったらいいだなんて思ってしまう自分が嫌だった。
小羽さんはいつものシフトから1時間遅れだ。
とすればもうすぐ、あの男の人がやってくるはず。
その人の表情次第で私は、自分のことを嫌いになってしまいそうだった。