『花咲いて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
“花咲いて”
彼の花はそうだな…魅惑の花だろう。何かのお題のときも「魅惑の花」と書いた気がする。万人受けする訳ではないけれども、どこか魅力的で、もっと知りたい、近付きたいと思わせられる彼なのだ。
彼はだいぶ年上の、素敵な男の人。私は幼い頃から男の人が怖くて苦手なのだけれど、彼だけには近付きたいと思う。もっと教えてと、強く思う。きっとこれも年上マジックがかかっていて、いつか解けてしまうような魅惑の魔法なのだろう。彼しかかけられない魔法に、私はまんまとかかってしまっているのだ。
彼の魅惑の花が咲き誇る時は、どんな季節なのだろう。その周りの雰囲気も、その季節さえも取り込んでしまう彼の魅力の多さに、今日もまた圧倒され、愛おしいと思ってしまう。私はこのまま永遠に、彼の手のひらの上で、まんまと踊らされていたい。
「花咲いて」
20年ぐらいサボテンを育てている。
育てると言っても、放置に近いけど。
でも20年前は小さなサボテンだったけど、
今はとっても大きくなった。
あまりにも大きくなって家族も驚いている。
もう一つ20年の間に驚いたことがある。
一回だけ花が咲いた。紫色の花が3つ。
可愛い花だったな。
あれ以来咲くことはないけど、
また花咲いてほしいな。
「花咲いて」
太陽に向かって咲く向日葵は皆同じ方を向いている。
効率がいいというよりは気が合う集まりだといいな。
花咲いて、僕の恋心は枯れてしまった。
はな咲きて 花にはなれず ただ君と
君の花との あひだに枯る
#7 花咲いて
花咲いて
大層な意味を込められた100何本のバラの花束より
君から貰う、たった1本のガーベラが好きだ。
昔、一度だけグラジオラスを育てたことがある
たまたま、処分品にあったの買っただけなので
特に思い入れがあるわけでもなく
鉢植え出来れば何でも良かった
しかし、毎日それなりに手入れをすると
愛着が湧いてくる
花が咲く前に鉢植えが倒れてしまい折れてしまったので
仕方なくテープで補強したら、そこから再生し、とうとう蕾をつけた
そこから数日が経ち、素人が育てたにしては綺麗な花咲いて目を楽しませてくれた
さらに数日後役目を終えたとばかりに
グラジオラスは萎れてしまった
ほんのひとときだったが
花を育てる楽しさを教えてくれた
花咲いて
月夜に照らし
艶やかな
華も恥じらう
乙女心
字余り
「華咲きにけり」
不意に現れた
網目模様の蝶が
迷うくらいに咲く夏の花
夕立待ちわびた花壇の
熱を冷ますように
夜のとばりが降りる
#花咲いて
花咲いて
花咲いて、その下で笑い合えるのはきっと花の色や春の空気が優しいから。
日々家
『花咲いて』
「本当に、咲乃の頭の中はお花畑だな。甘々の恋愛小説ばかり読んで」
口を開けばいつも夢見がちなことばかり言っている中学一年の妹に、僕は指摘する。妹は、ぷうっと膨れた。膨らみかけたチューリップの蕾のように、薄いピンク色の頬が丸くなる。
「お兄ちゃんだって、異世界ものばっかり読んでるじゃない。それと同じだよ」
何が同じなのかはわからないが、妹にとっては正当な反論であるらしい。
可愛くない奴。僕は、ふっと妹から目を逸らして机に向かい、生物の教科書に視線を落とした。妹がまだ何か騒いでいたが、教科書に記されたメンデルの法則に意識を向け、雑音をシャットアウトした。
好きな小説のジャンルがどうこうという平和な論争を交わした一ヶ月後、妹は好きな男子にふられた。そしてショックから部屋に閉じこもり、一言も話さなくなってしまった。
妹はこの世界との間に、分厚いガラスの壁を築いてしまったのだ。それは簡単に壊すことができない繊細な造りをしていた。無理に叩き潰せば妹の命を奪ってしまうかもしれない。僕も両親も、これまでとは打って変わって妹に気を遣い始めた。腫れ物に触るような扱いを続けていたものの、妹はより一層心を閉ざしていく。どうしたらいいのか、僕たちは判断がつかず、ただそっとしておいてやることしかできなかった。
あれから約半年。十二月も半ばに差しかかった薄曇りの日。白い息を吐きながら歩いていた僕は偶然、道の端に小さな花屋を見つけた。
そういえば、妹は花が好きだった。近所の土手に咲いていた菜の花やコスモスを摘んで、よく押し花を作っていた。妹の机の引き出しには今でも、その時の押し花で作った栞が大量に仕舞い込まれているはずだ。そんな記憶が蘇ってきて、僕は花屋に足を踏み入れていた。
店の中は狭く、バケツに入れられた切り花が所狭しと並んでいた。ぼんやりと、僕は店の奥へ進む。サボテンの並ぶコーナーまで来て、何とはなしに僕は足を止めた。妹が小学生の頃に好んで聴いていた歌の内容を、不意に思い出す。
「このヒロイン、可哀想なんだよ。でも、囚われのヒロインって憧れるなぁ」
そんなことを言いながら、にやついていた妹。今はその笑顔を見ることもなくなったけれど。
あの歌が頭の奥で流れ始める。気がつくと、僕はサボテンを一鉢購入して店を出ていた。
サボテンは一年の間でも、滅多に花をつけないと聞いたことがある。そのため、サボテンの花が咲くことを奇跡のように考える人もいるらしい。このサボテンがもし花を咲かせたら、妹の閉ざされた心は開くだろうか。蝉の抜け殻のように空っぽになってしまった妹が、再び笑う日はくるのだろうか。
信じてみようと僕は思った。サボテンが咲く日を、そして妹がもう一度明るさを取り戻す日を、ずっと信じたまま近くで見守ろうと思う。
そう。あの歌の主人公のように。
イケメン猫の僕と暮らすイザベラさんの中庭で、この夏も美しく花咲いた桃色オレンジのノウゼンカズラ。
イザベラさんが丹精込めて育てたんだ。
お庭のお手入れを時々お願いしている園芸家の中野源州さんが、いくつかのプランターに植えてリビングの南側デッキに並べてくれている。
午後に陽がさすと部屋からのぞく花びらが発光するように透けて、とても華やかな空間が広がる。
イザベラさんは、その可愛らしく咲き誇るノウゼンカズラを見ると幸せに満たされる。
花言葉は「溢れる愛」。
イザベラさんはその言葉のように、大切な家族にたっぷりの愛を注いでいる。
「花咲いて」
真夏、都会に引っ越してからは自然と遠ざかってしまった
毎日感じていた緑の景色、虫の音、何もかも忘れ過ごす日々
仕事帰り、疲れたなぁ、とふと見たそこには小さくひまわりがポツンと咲いていた
今年こそは帰りたい
花咲いて散りゆく定めだとしてもその刹那こそただ美しい
花咲いて
それを見て、笑う君がいる。
それを見て、僕も笑う。
こんな何気ない時間も、自分にとっては宝物になるのだ。
飾っていたカーネーションが枯れ
ここ3週間近く買いそびれていた
いつもの花屋さんの前を通ると
沢山の花が咲いていて
薄いピンクのカーネーションを買った
飾って数時間後に
嬉しい知らせが舞い込んできた
✴️97✴️花咲いて
園芸が趣味の先生から
こう言われた
君は癒しを見つけた方が良い と
研究以外は無頓着な自分は
正直 困った
先生の好意は嬉しかったが
それはそれ これはこれだ
癒しとは と
考えていた時 ふと
雑貨屋を通り過ぎる
花が硝子の容器に液体と共に
入れられている雑貨を見つけた
ハーバリウムというらしく
オイルを入れ 彩の花を詰めて
標本のように飾るらしい
ひとつ ハーバリウムを手に取り
じっ とみつめた
花びらの脈が透けており
どの脈がどのように流れているのか
ずっと眺めていても飽きない
店員の視線を感じる
流石に気まずくなったので
そのまま
手にしたハーバリウムを購入した
オイルと瓶の重さを片手で感じながら
帰路につく
明日早速
作業デスクへ置いておこう
いずれは自分の気に入った花で
自作しても良いかもしれない
【花咲いて】
花咲いて、君を想う。
幸せを感じる時
思えばいつも隣には、君がいた
花のような暖かさに
何度も何度も励まされた
初めて、「Like」と「Love」の違いを知った
_君がいた場所をいくら見渡したって
君の姿はなかった
失って初めて気づく
「大切」という気持ち
もっと早く、君に伝えられたらよかった
君の笑顔も、泣き顔も、怒った顔も、物憂げな顔も、
全部全部、大好きだよって
愛してるよって
季節は巡る
君はいつまでも、頭から離れてくれない
花が咲くたびに、君に重ねてしまうから。
今一番欲しいもの(番外編)⑬の続き
花咲いて(番外編)⑭
●シズクちゃん
(星空の国のシズクちゃん)の続き
【灰色猫の憂鬱】
小さいお家にシズクちゃんは、
灰色猫さんと一緒に住んでいました。
「猫さん!...猫さん!...お花摘んで来たよ!」
シズクちゃんは、灰色猫さんにお花を
差し出します。
「ああ....」灰色猫さんは、頬杖を突きながらその花を受け取ります。
そうして、心の中で、何度もこう思います
(何でこんな事になった....)
始まりは、泣いている少女をうるさく感じ
自分の所から退かしたくて、他の道に
案内しただけなのに....
それから何だかんだ危なっかしい
少女を湖から落ちそうになったのを
思わず助けてしまってから
何故か一緒に住む事になり
何処へ行くにも一緒に付いて行く事になり
それに何だか....
灰色猫は、チラリとシズクちゃんの
方を見ます。
シズクちゃんは、嬉しそうに摘んで来た
花を花瓶に挿して....
「猫さん 見て...見て...」と灰色猫さんに
呼び掛けます。
灰色猫さんは、それに「ああ...」と答え
(何か懐かれた....)灰色猫は、思考を
回し特に懐かれる様な事は、していないのに何でだろう....と考えます。
早々に出て行こうとシズクちゃんに
「じゃあな!」と声を掛けた瞬間
「行っちゃうの....」とシズクちゃんは
悄然とした表情になり瞳をうるうると
潤ませます。
それを見て灰色猫は、「うっ....」となり
罪悪感を感じてしまい....
「まぁ....お前が良いならもう少しだけ
居てやっても良いけど....」とそんな事を
灰色猫が言うとシズクちゃんは、
「うん!」と頷き花が咲いた様な笑顔を
浮かべるのです。
そして、ずるずると何だかんだで
一ヶ月シズクちゃんと一緒に住んでいる
灰色猫(誰かと一緒に居るって俺の性に
合わないんだけど....)基本 灰色猫は、
野良猫生活を信条にしています。
その方が自分に合っているからです。
でも....灰色猫は、またシズクちゃんに
視線を転じます。
シズクちゃんは、ご飯を作ろうと
キッチンの棚の上の調味料の小瓶を取ろうとしていますが踏み台がふらふらと揺れ
今にも倒れそうです。
灰色猫は、急いで駆け寄り踏み台を押さえ
ます。
シズクちゃんは、バランスを取り戻し
「猫さん....ありがとう」とお礼を
言いました。
(どうにも...こいつ危なっかしいんだよなあ....)一人で住まわせて置くには、
些か頼り無く心許ない自分が気まぐれとは言え助けた命だ。
此処で何かあって死なれたりしたら
後味が悪い....
灰色猫は、はぁ~とため息を付き
「ハイネだ....」ぼそりと言います。
「ハイネ??」シズクちゃんは、
キョトンと首を傾げます。
「俺の名前だ 一緒に住んでるんだから
名前位 覚えろ!」
シズクちゃんは、それを聞いてぱあっと
顔を輝かせます。
「うん....分かった....宜しくね...ハイネ...」
ハイネに向かってシズクちゃんは、
また花が咲いた様な笑顔を浮かべます。
灰色猫は、心の中でため息を付きました。
本当は、灰色猫に名前なんかありません
名前だって今 自分で付けたのですから
灰色猫だから略してハイネなんて名前を
速攻で考えたのですから
野良猫生活が長かった灰色猫には
名前なんて必要ありませんでした。
けれど.... (何やってんだろう俺....
まさか自分から名前を付けて名乗る事に
なるなんて思いもしなかった....)
こうして灰色猫もといハイネは名前を
シズクちゃんに名乗った事でシズクちゃんの飼い猫になったのでした。
これから二人には、どんな出来事が待っているのでしょう....
それは、またの機会に....
とりあえず今日は、ここまで....
さようなら!!
暇だったので身の回りの人達のMBTI聞いてみた。
因みに僕は更新してINTJ(建築家)になってました。
父親→INFJ(提唱者) 母親→ISTJ(管理者)
兄→ENTP(討論者) 弟→ISTP(巨匠)
家族はこんな感じでした。
陽キャくん→ESTP(起業家) 親友→ENTP(討論者)
僕のクラスの人達はEXFX型が多いイメージ。
従兄弟→ENFP(広報運動家)
でした。
家族はよりどりみどりで、意見が合わなくて喧嘩をする事が多かったりもします。