花咲いて』の作文集

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花咲いて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/23/2023, 1:59:43 PM

「ん、此れあげる」
そう言われて渡されたのは一輪の薔薇。
「....ありがとう」
一本の薔薇の意味知って手渡したのかい?
それとも無意識なのかい?
何方にせよこんな事されたら、また、意識してしまうではないか。
やっと諦めきれたのに。

# 72

7/23/2023, 1:57:56 PM

私の中の花はいつ咲くのだろう
21歳から22歳になろうとしているのに
小学生のまま来てしまった
私の中の22歳は
大人で落ち着いていて、自信に満ち溢れて
友達が沢山いて

輝いているものだと思ってた

なのに私は休みの日には家に引きこもり
特にこれといった趣味もなく
しなければいけないことはあるのに
手をつけようともせず
ただただ、携帯片手にベットの上で
右を向いたり左を向いたりするだけ
このまま花は咲かないのかもしれない
そもそも私の中に蕾はあるのだろうか
そもそも私の中に種は撒かれているのだろうか

7/23/2023, 1:56:14 PM

-花咲いて

君と会ったあと、寂しくて 
もう会えないんじゃと悲しくて
不安の種ひとつ

君と出かけたあと、楽しくて
君が笑っていることが嬉しくて
喜びの蔓ひとつ

君が隣にいることが幸せで
君との未来を思い描いて良いと言われているようで
希望の花ひとつ

7/23/2023, 1:54:10 PM

帝のおわす花の都、京の春は短い。

 無情にも移ろう庭を、わたしは御簾越しに眺めた。
 梅は零れ、桜は散り、牡丹は崩れる。蓮は眠る。梔は緑のあいまに口をつぐみ、桔梗は細い首をゆらめかせる。かたくなに菫の襲ばかりをまとうわたしを、あざ笑うかのように。
 
 やがて来たる秋の気配は、容赦なくわたしを苛んだ。

 かなしかった。

7/23/2023, 1:52:48 PM

花咲いて


芽が出て、つぼみになって、花が咲いて。
一番美しい姿で君は目を覚ます。開いた花びらが優雅に風に揺れて、君と目が合った。
花壇に植えられた君と、道端に自生した雑草と大差のない僕。これは、そんな僕たちのお話。

7/23/2023, 1:50:53 PM

花咲いて

毎年この時期になると、庭先の花壇に綺麗な花が咲く。

私はその花の名前を知らない。

覚えているのは、ただ君がその花の世話をしていた後ろ姿だけだった。
鼻歌交じりに毎日世話をして、花が咲くと嬉しそうに花に向かって語りかけていた。
君は本当に草花が好きだったんだね。

主のいない花たちが、どこか寂しげに見えた。
私は花壇の前にしゃがみ込み、小さな声で呟いた。

「今年もまた、君に会えた」

7/23/2023, 1:44:11 PM

テーマ:花咲いて #252

大切な花咲いて枯れるとき、
花が死んじゃうって、
涙が出た。
そしたら花から声が聞こえてきた。
「泣かないで」
って。
その時私はまだ幼くて、
花が喋ったくらいでびっくりはしなかった。
「枯れちゃうけど、死んじゃうわけじゃないのよ?」
そう言うと花は私の落ちた涙を大事そうに包み込む。
「また、会えるから」
優しく言った。

今年もあの大切な花が咲いている。
その頃みたいに声はもう聞こえない。
でもあのときの花の言葉が今ではわかる。
花は咲いて枯れてしまうけれど
また次の季節には花咲いて、
また会えるから。
死んじゃうわけじゃない。
そう言いたかったのだと。
「今年もきれいに咲いてくれてありがとうね」
私がそう言うと花は静かに風に吹かれ揺れた。

7/23/2023, 1:40:19 PM

―花咲いて―

雪解けて 萌ゆる花芽も 花咲いて

巡る季節の 目紛しさよ



花咲いて 鼻腔擽る 花の香と

亡き人の声を 乗せて吹く風

7/23/2023, 1:40:13 PM

花の咲いている時間が1番嫌いだ。

その後枯れてしまうから。

どうやら俺は後のことを考えすぎるらしい。

花なんて、咲いて終わりだ。

なのに、

なんで終わるものに価値などつけるのか。

身体に取り込んで養分にするわけでもないし、

必要性もあまり高くない。

無くてもそこまで困らないものに。

…まあ、そこが嫌いで好きなんだけどな。


ー花咲いてー

7/23/2023, 1:37:23 PM

花咲いて






色とりどりの花が咲き乱れる所に一人眠る少年がいた。
少年の周りには蝶々がひらりひらりとたくさん飛んでいる。
一匹の青い蝶が、少年の頭に止まって羽休めを。そよ風が吹くと、その風に乗るように飛び立つ。
すると、一人の青年が少年に近づいて行く。

「今年も花が咲いて嬉しいのはわかるが、寝るのはやめろよ」

眠る少年を見下ろしながら、声をかける青年だが、起きる気配がない。
青年は髪の毛を乱雑にかくと、どかっと隣に座った。すると、蝶々たちが、歓迎するように青年に群がる。
鬱陶しそうに、青年は手で軽く追い払うが、また元に戻ってくる蝶々たち。何度でも、何度でも。
諦めて、ため息をついていると、いつの間にか少年が目を覚まして起き上がり、笑っていた。

「相変わらず、モテモテですね」

「うっせぇーな、毎度鬱陶しいんだよ」

「いいじゃないですか、好かれるの。人には好かれないのに」

「別にいいんだよ、人に好かれなくても」

ゴロンとその場に寝転がる青年。花が少し揺れ動いた。

「こんなにも優しい人なのに」

「優しくねぇーよ」

「花や蝶たちといつも言っているんですよ?」

クスクスと笑う少年に対し、舌打ちをしてそっぽうをむく青年。
太陽の光が優しく二人を照らしていた。
雲一つない青い空。木々に止まっていた、数羽の鳥が羽ばたいて、飛んでいく。
その様子を二人で見つめていた。

「今年も無事に、あなたに会えてよかった」

へにゃりと笑う少年。そして、青年の頭を撫でた。

「来年もまた会えるでしょうか?」

「毎年同じこと言っているはずだぞ、会えるって」

青年の言葉を聞いて、少し安心した様子の少年。
花が風で揺れ、蝶々は違う花の場所へ飛んでいく。

「……いつも守ってくれて、手入れをしてくれてありがとう」

少年は立ち上がると蝶々たちがいるところへ向かった。

「あんまり遠くに行くなよ」

「わかっていますよー、川の近くまで行ってきます」

ひらひらと手を振った後、鼻歌を歌っている少年。
その歌に乗るように花たちが揺れ動き、蝶々たちは舞う。
青年は上半身だけ起こして、少年の後ろ姿を見つめると笑みをこぼした。

「儚くて美しい命を全うして、また種を生み、芽を出し、美しく咲き誇る。お前に会えるなら、俺は何だってする。また来年、花が咲くように」

7/23/2023, 1:32:17 PM

【花咲いて】

花が咲いた

美しい一輪の花が

この世でひとつだけの花

色も形も周りと違う雰囲気だ

けれども、何処か寂しそう

この子はずっとひとりぼっちの一輪だ

7/23/2023, 1:22:25 PM

花咲いて


 夏の青空の真下で車を走らせていると、ふと視界の端に鮮やかな黄色が映った。

「わあっ!ひまわり畑だよ!」

 助手席の君が、それこそひまわりのような明るい声をあげる。隙を見て彼女に視線を移すと、弾けた笑顔が眩しかった。
 窓の奥、橋の下に咲くひまわりを、そのまま移し取ったよう。

「ねぇ、見える!?…あっ、でも、運転中なの忘れてた!ごめん!」
 もう目線は真っ直ぐ前に戻したのに、彼女のちょっと慌てる様子が目に浮かぶ。

「大丈夫、さっき見たよ。綺麗だった」
 君のように、なんてキザな台詞は言えなかった。

「見えた?よかった。私、ひまわり大好きなんだよね〜。ここ通ってくれてありがとう!」
「どういたしまして」

 むしろ、喜んでくれた君にありがとうと伝えたい。君の、嬉しそうな顔が好きだから。

 一つ、間をおいて、覚悟を固めた。

「…なぁ。降りて、もっとよく見てみないか?」
「いいね!行ってみようよ!」

 バックミラー越しに、君の鮮やかな笑顔が見える。

 ここを通った理由は二つ。
 単に、君の笑顔が見たかったから。
 もう一つは、ひまわりが咲いたら、君に好きだと伝えたかったから。

7/23/2023, 1:21:01 PM

いつか踏み潰してしまおう。
私を愛したあなたに花が咲く前に。

7/23/2023, 1:20:22 PM














7/23/2023, 1:20:01 PM

人の心を浴びて花開く

綺麗な言葉をかけ続けた花は
美しい花を咲かせる

罵詈雑言を浴びせた花は
花咲くことなく枯れ落ちる

咲かそ
咲かそ
心の花を

あなたはどんな花になる?

心を映す
花咲かそ

7/23/2023, 1:19:52 PM

芸人ばかりがでているテレビを眺めながら、自分の尊厳さえ削られるような気持ちになる。毎日考え事をして何も手につかない。手に入れるまでてこでも動かない幼い日の私と何も変わらない。スマホの検索履歴を消去する日々。利用されたそうな君を利用している。まどろみのなか、君の大きな手がさほど私と変わらないと知ってしまった。私の頭を撫でるこの手がずっしりと重いから。滑らかにそのまま私の頬を撫でる。

7/23/2023, 1:17:44 PM

花咲いて花散る。人生まれ人死ぬ。そんな当たり前なこと分かっていたよ。それでも人が生まれる瞬間は花が咲くみたいに美しくて人が死ぬ瞬間は花が散るみたいに寂しかった。けれど何だか安心感もあって涙は出てこなかった。
花咲く空はあまりにも青すぎた。
この空の空虚さはどうにもならず確かにそこにあるのに何故かそこになかった。

7/23/2023, 1:16:28 PM

花咲いて
落ちて
誰かの肥やしになって
わたしのかけらが花になる
そうやって生きたい

7/23/2023, 1:11:59 PM

あなたと会うと、私の心に花が咲く。
華やかで綺麗な、優しい気持ちになる。
もっと可憐になりたい。綺麗だと言ってほしい。
いつでも、花のような笑顔でいた。
でも、でも、

花は散ってしまった。

                 「花咲いて」

7/23/2023, 1:11:24 PM

「ねぇ、蓮見て!」

先程まで僕と並んで歩いていた幼なじみの岩崎透が突然しゃがみこむ。このような突飛な行動は透にしてはよくあることで、僕──七雲蓮──は眉一つも動かさなかった。透はふわふわした奴で、昔からあっちに行っては怪我をしてこっちに来ては怪我を怪我を増やしてと危なっかしい。僕は降っている雨も気にせずに足元の何かに夢中な透にさしている傘を傾けた。

「何、透。どうしたの。」
「みて、ここ!ちっちゃいけど綺麗な花が咲いてる!」
「ふふ、ほんとだね。青い花びらが雨に映えてる。」

透の視線が釘付けにされているのは青色の小さな花だった。特に野草に明るくない僕には名前は分からなかったが、その花を見てキラキラと目を輝かせている透がとても可愛らしくていつまでも見つめていられた。

「ねぇ、蓮は何色の花が好きー?」
「んー、あまり拘りはないけど、この青い花は今まで見てきた中でもすごく綺麗だって思うよ。」
「わかる!俺もこの花すげー好き。」

そう言ってふわりと笑う透。ついその可憐さに心を揺さぶられて抱きしめてしまいそうになる。でも僕は透とのこの距離を保つために絶対にそれを理性で押さえつける。青色の花は本当に美しくて、花の名前が分からないのが悲しくなるほどだった。それでも僕の目には透の花が咲いたような笑顔の方が、道端に咲いていた青の花よりもずっと美しくうつって見えたから。

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