『良いお年を』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今朝参拝した
神社の狛犬は
笑っていた
にーーと
口角を上げて
いいなと
私もあんなスマイルがいいなと思った
笑う秘訣は
急がないことらしい
狛犬が教えてくれた
口角を上げて
可愛い
スマイルに
なりますように
良い年になりますように
よいお年を
心からまたは儀礼的に。どちらでもいい。僕は歩き出す。新しい靴で。
良いお年を
ありがとう
良いお年を
生きている
美しいほうを
光のほうを
向いていく
良いお年を。年末年始はこの手の挨拶があるな。これ以外だと今年もよろしくお願いしますが定番か。嫌いなんだよなこういうの。
嫌いというかうんざりするというか。毎年同じような挨拶するのって馬鹿馬鹿しいと思ってしまう。
とはいえ言われたら同じように返す。めんどくさいけど返さなかったらいくらなんでも社会不適合者すぎるからな。
でも嫌いだしめんどくさいから自分からこういう挨拶をすることはない。そもそも年越しとか正月とかいつも通り働いてるからなにもおめでたくない。
国がすべての国民に休みを義務づけでもしたら俺も良いお年を、と笑って言えるかもしれないけどそんなことはあり得ない。
だからこの手の挨拶は嫌いだ。年末年始の空気は嫌いじゃないけど。
大悟「今年も色々あったね、瑞希ちゃん」
瑞希「そうね」
大悟「今年一番の思い出ってなに?」
瑞希「私は、大悟のムードなんかあったもんじゃない、へったくそなプロポーズされた事かしらね」
大悟「あのときの答え、まだ、聞いてない」
瑞希「/////まだ、言わないから、ほら!着いたよ、今年は優花ん家で年越しすんでしょ」
大悟「俺、蕎麦よりうどん派だなー」
瑞希「蕎麦も美味しいよ、細く長くね」
※オチなし
今年もまた新たな一年を迎えた
今年はどうなるか?
少しでも物価高が下がって欲しい
これからの経済が良くなる事を期待する
良い年になれますように!
それだけは願っています
あとは普通に普段通りに生きていけばなんとかなるよ
幸運は絶対来てくれ
貴重な運だから
『良いお年を』
病院の個室で窓辺を見ていた友人はこちらに気づくと久しぶり、と笑った。余命幾許もないと聞いていたのに元気そうだなとやっと返事をして手近な椅子に腰掛けたがよく見れば肌に色艶はなく、健康な人にはない臭気が漂い、点滴からはなにかしらが投与され続けている。鎮痛剤がよく効いているから今だけは元気なのだと友人はまた笑った。
友人は言う。腹を割いたものの手が付けられない状態だったのでなにもせずに綴じられたのだと。遺すことになる家族が心配だが、治療や入院期間自体は短くなりそうだから保険でなんとかなるだろうと。いまこうして俺と話せるのは神様仏様の粋な計らいなのだと。
「お前には痛みにのたうつ姿を見られたくなかったんだ」
いろいろと運がいいよなと、友人はまた笑う。悲しんでいるのは俺だけなのだろうか。涙が止まらない。
友人は言う。週が明ければもう新年なんだな。毎年一緒に行ってた初詣も新年会もたぶん欠席だ。みんなにもよろしく言ってくれ。あとは、そうだな。
「良いお年を」
『良いお年を』
「今年もありがとうね。良いお年を」
「あけましておめでとう。今年もよろしく」
そうやって言い合える家族、友人、恋人がいる私は今年も幸せ者だ。2024年、私なりに幸せに生きようと思う。
______やまとゆう
大それた事ができなくても
目立たなくても
お金持ちにならなくても
誰か一人の為に生きれたらそれで良い
2024年12月31日にまた
良いお年を
良いお年を
紅白歌合戦を見終わって、寝落ちして、いつのまにか年越ししてました。
良いお年でした。今年もよろしくお願いします!
(みけねこ)
良いお年を
ぐつぐつと野菜と鴨肉を煮込んでいく
冬の鍋は格別だ
すっかり12月31日の夕飯は鴨鍋が定番化している
目の前に座る彼と向かい合わせで鍋をつつくこの時がどうしようもなく幸せだ
そんな幸せを1人噛み締めている間に、どんどん鍋の具材が減っていく
『なぁ、なんで”鴨鍋”なの』
「えー、特に理由なんてないけど、鴨とお野菜のお出汁が出て美味しいでしょ?しかもこの後はそのまま年越しそばできるし」
せっかく答えたのに、ふーんと興味のなさそうな返事をされる
『なんか理由があんのかと思った』
「理由って?」
『いやお正月的ななにか』
「ないよ、そんなの」
そう言って私がふっと笑うとそれもそうかと納得する彼が
『まぁ理由なんてなくてもこうして来年も向かい合ってご飯食べられれば何でもいいか』
と言うので私も嬉しくなる
同じこと考えてた…嬉しい
先ほど食べた鴨を噛みながら、しばらく嬉しさを噛み締めていると
『昔は2人とも年末は実家帰ってたから、良いお年を〜って言ってたよな。今は毎年のように同じ鍋つついて”良いお年を”じゃなくて”あけましておめでとう”って言い合えるのが嬉しいよ』
とまた彼が嬉しくなることを言ってくれる
「今年、どうしたの…突然…」と少し赤くなった顔はお鍋で熱くなったせいにして尋ねる
『…今日の占いで思ったことは口にした方がいいって…今年も終わるしたまには良いかと思って…』
と彼もまた顔を赤らめながら答えた
2人して顔を赤くしてもじもじしてるこの状況に耐えられず笑い出す
来年もこんな穏やかな日々が続くと良いな
『来年もこんな穏やかな日々を過ごせるといいな』
はっと彼の顔を見て、しばらくそのままでいるとどうしたの?と聞かれる
「何でもない」と笑って返す
なんでもない時間が幸せだ
来年も再来年もその先もなんでもない日々を貴方と過ごしていく
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あけましておめでとうございます!
本当は昨日のうちに出したかったのですが、バタバタしていて今日になってしまいました…
まだこのアプリを始めたばかりで、拙い文章なのにハートを下さる皆様本当にありがとうございます!
今年も自分のペースで書いていけたらいいなと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年を、という挨拶は年の瀬に頻出する。仕事納めの日、上司や同僚と「一年間お世話になりました」と頭を下げ合って「良いお年を」で退勤だ。そんな改まった場でなくても、寝る前に家族に言ったり、果てはSNSで新年5分前に言ったりとなかなかの濫用されっぷりだ。
インターネット集合知によると「良いお年」を、とは「良いお年をお迎えください」の略で、その意は「今年にやるべきことがすっきり終わって、憂いなく新年をお迎えできますように」とのことだ。するとやっぱり新年ギリギリに言うのは使い方が間違ってやしないか。少なくともSNSで新年5分前に言うのはどうなんだ。残り5分で払える憂いなんかたかが知れていると思うが、じゃあ「さよなら」「また来年」でいいかというと、それはそれでしっくりこない。
大晦日と正月は国中の人が同時に経験できる数少ないイベントだ。正月と並び称されたお盆は社会構造の変化とともに存在感が薄れてしまったが、正月はなくならない。新生児にも病人にも運転手にも美容師にも等しく新年は来る。そして同じ経験をする人間には不思議な共感が生まれる。有名なコピペ言うところの「なにか熱い一体感」である。この感覚は他人との距離をちょっとだけ縮めてくれる、というか、縮めてもいいかなという気にさせる。あなたと私は違う人間だけど、それでも私はあなたのことを思ってますよ、と。だから「良いお年を」がいい。その短さすら未練がましさがなくて美しい気がする。
「良いお年を」は一年の一番最後に贈る優しいお祈りなのかもしれない。例えそれが新年5分前に、顔も見たことのない不特定多数の誰かに向けたものだとしても。
良いお年を
もう正月になってしまったが、みんな良いお年をっていいまくる。
明けましておめでとう!良いお年をってセットで。
『Happy New Year』
左目から思わず涙 一年は重いようで軽妙で 靴紐揺らして 石段を駆けていく 私は宴を抜け出して コンビニに行く 他愛もないスイーツを買う いつものロールケーキだ この一時が安寧なんて 一年の終わりは滑稽だ 始まりの朝に陽が差して 焼き餅の煙が二階まで
2024年のおみくじは末吉だった
そんな予感はしてて、周りにも公言してた
おみくじは中の下の運勢だったけど
それを踏まえて未来は、自分で作っていくもの
今年も自分のやりたい事をたくさんしていこう
12月31日に悔いを残さないように
だから、まずは「書く習慣」からスタートだ
2024年も皆んなが笑顔でいられますように
良いお年を!
ー先生、20代男性集団意識不明で応援要請ですー
年末年始なんかクソ喰らえだ。
原因不明、アルコール臭無いが、道で倒れるコスプレイヤー?大道芸人?が運ばれてきたらしい。
全く迷惑な話だ。
今まで人を助ける、なんて息巻いてきたのは何年前だっただろうか。
24時間、年中無休で休みもろくに取れずによく働けてるって自分を褒めたい。
おかげで婚期を逃し続けている。
車を走らせて病院に到着し白衣に袖を通す。
ERに向かうとベッドが全てそいつらで埋まっていた。
1人1人確認すると
「……寝てる?」
血液を検査に出してもらうと正常値
心拍、血圧ともに安定、意識が無いだけで他はなんともない。
なんとも迷惑な患者共だった。
16人もいるし。ただ不可解なのが強く呼びかけても全く反応がないことだった。
「……年末で患者退院しててベッドは空いてるから、一般病棟に移して。起きたら状態確認するから。」
看護師に指示を出し精密検査の結果をもう一度確認する。
……やはりなにも問題は無い。
救急隊の話によると、通報者も不明とのこと。
なんだこの嫌がらせは。
なにか急変するものでもないが、仕事場に来てしまったし
自分の患者のカルテチェックをし、巡視をしてから帰ることにした。
巡視なんて看護師の仕事だが、年末仕事に入ってしまった看護師の負担軽減が少しでも出来れば、なんて思ったりもした。
邪魔なだけかもしれないけれど。
巡視を快く許してくれた看護師さんたちはやつれていた。
年末にお仕事、お疲れ様と飲み物の差し入れをすると可愛い白衣の天使スマイルを送ってくれた。
ありがとう。
「……こえーな、いつも看護師さんはすごいよ」
明かりはついているけど、夜の23時。消灯時間のため薄暗いため、怖い。
「ここで最後、か」
一通り問題なく巡視が終わり、最後は救急搬送されたあの16人の部屋。多すぎて8人ずつに分けた。
一部屋目、全く音がしない。一人一人、バイタルのチェックをしていくが、やはり問題はない。
さっさと帰ろう。
二部屋目に移り、一人一人バイタルのチェックをしてると呻き声と布団の擦れる音が聞こえた。
起きた?どいつだ?
声のする病室のカーテンを開けると白と黒の髪が混じった男が苦しそうに呻いている。
「大丈夫ですか?聞こえますか?」
肩を叩くと微かに目を開けた。
「よかった、ここわかりま「……主様……」は?」
「ようやく……見つけました、主様……」
手を握られ、指輪を嵌められて俺の意識は沈んだ。
遠くから新年の花火が打ち上がる音が聞こえた。
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aknk
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
「良いお年を」
やりたいこと
直したいこと
いろいろあるけれど
今はそれらを
鏡餅の隣に置いて
みんなに呼びかけよう
「良いお年を!」
今年はいい習慣を身につけたい
・早起き
・読書
・言語化
・運動
どれも10分だけでいい
続ければ1年後には大きな成果になってると信じて
よいお年を
本年もお世話になりました
ご縁があればまた読んでください