『自転車に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『自転車に乗って』……うーん。『自転車に乗って』かぁ。イメージしてみると、自転車に乗って好きな人に会いに行くとか、河原を自転車で走るとか、そんな爽やかなのしか出てこないなぁ。そういえば、そんなタイトルの歌もあった気がする。
どんなお話がいいかな。なかなか思い浮かばないね。
お題に沿った文章を投稿するアプリ。
そのアプリの本日のお題を見て、思考を巡らせる。
ありきたりなのじゃなくて、もっと変わった内容がいいなぁ。
そうだ。実際に、自転車に乗って走りながら考えてみるといいかもしれない。
久しぶりの自転車、乗れるかなぁ?
『台風○号は強い勢力を保ったまま北上し、××県が暴風域に――』
そうですか。
家の中から荒れた空を見上げる。早く天気になぁれ。
晴れた空の下、自転車に乗って走る自分の姿を想像した。
『自転車に乗って』
二人 自転車で走る
公園で待ち合わせ
彼の後ろを走る
背中にはギター
信号待ち
急な坂道
凸凹した歩道
踏み切り
少し離れて聞こえない声
二人で走る
「今日一日、俺に攫われちゃくれねえか?」
なんて、ちょっと真剣に両手を握り締めれば、彼女は白く大きな日除け帽の影から柔らかく笑って頷いた。
肩出しの白いワンピース姿をした彼女を自転車の後ろに乗せてペダルを漕ぎ出す。
宛てなんてない。ただ、夏という季節に何故だか酷くあせらされ、この焼ける季節のド真ん中で彼女と少しだけ風になりたいと思った。
後ろに横座りした彼女に腰を抱き込まれ、ドキドキと心臓がやかましい。
「今日はバイクではないんですね」
「ああ、修理に出しちまっててな。アナログだが、たまには良いだろ?」
『そうですね』と返す彼女。風になびく綺麗な髪を、運転によって見られない事は残念だ。
黄色い花が道脇にたくさん並ぶ田舎道を、夏空の下でぐんぐん進む。
新たな景色が目に飛び込む度に、彼女は楽しげな声を挙げる。
連れて来た甲斐があったな、と彼は胸が躍った。
最終的に行き着いたのは、町を見下ろせる丘。
彼女の思い出の丘に比べれば、随分小規模な場所だが、心地好い風が吹き抜けている。
隣に立って町を眺める彼女にふと目を向けた。汗で湿っぽくなり、首筋に少し張り付く金糸の髪。なんだか目のやり場に困り、彼も慌てて町の方を見た。
「運転してお疲れでしょう。少し休憩にしませんか?」
一しきり美味しい空気を吸った彼女が星の杖を取り出すと、一振りでカフェテラスのようなパラソル付きテーブルセットを出現させた。
テーブルの上にはラムネ瓶が二本。
自転車の運転と暑さで多少疲弊している彼にとって、なによりも魅力的な飲み物に見えた。
思わずツバを飲み込む。
「こいつは世界一のカフェだな」
「さあ、飲みましょう」
椅子に座りシュッと開封の音がする。
「どうだった、悪党に攫われた気分は」
「とても楽しかったです、今度は私の方から攫いたいですね」
「期待してるぜ」
握った瓶を前に出す。
彼女は柔く微笑み、同じように瓶を近づけた。
軽くかち合い、中のビー玉が揺れる。
それはこの夏に聞いた、二人だけの内緒の愛の音――。
ゆっくりゆっくり下ってく
この言葉でみなさんはどちらの印象を抱くだろう
爽快な気分、
沈んでいく気分、
すべては捉え方次第です。
ひとつの方向だけ捉え方を複数持ち
せっかくなのだから楽しもうよ
君のソライロの自転車で
風の丘を降りて
国道を東に向かい
暖かな汐風を頬に留めて
夕焼けと街灯のオレンジが
風景の中で黄昏を追々
君に酔しれて
ふたりを包むから
優しく包むから…
……
ねぇ…ミーチャン……
明日もふたりでソライロに
染まればいいね…
ふたりでいつまでも…
きっと 永遠までも越えて
ふたり いつまでも
ふたりを何処までも…
ふたりをいつまでも…
打ち寄せる波…
素足のキミが…
やっと素直になれた俺…
ごめんね…
待たせたね…
ごめんよ
素直にあいしてる…
ゆっくり飛ぶカモメ達…
駆けめぐっきた…
キミへの想い…
白い波の華が割れて砕けても…
終わらないふたりの夏物語
ENDLESS SUMMER
離れたくない…
放さないから…
お願いだ…
俺の手を離さないでくれ…
高校生の時は
自転車通学で
隣町まで通っていました
今とは違ってルールも曖昧でしたから
ばんばん歩道を走りました
その頃とても仲良くしてくれた
大切な友はバス通学でしたから
時々帰りに取り替えっ子して
楽しんだり
スーパーの屋上で
ゲームやフワフワバルーンで
バカみたいにはしゃぎました
あの頃ほど無邪気で
無敵な時はありません
また自転車に乗ると思い出す
自転車に乗ってどこへでも行ける気がした
通っていたキャンパスへ
友人が住む山梨へ
風が通り抜けた先にあるあの海へ
足をつかないでどこまで進めるか坂道をくだったこともあった
雨の降る日にずぶ濡れになりながらひたすら漕いだこともあった
現在は次男を乗せて息子と3人で自転車を漕いでる
自転車は私の友人であり人生の道標のよう
絵里
田舎の学生が生きてる範囲なんて
たかが知れてる
自転車で行ける範囲内での出会い
高校生になって、やっと電車とバス
けど田舎はバイトが出来ないから
やっぱりたかが知れてる
そこが世界のすべてだと思って生活してる
ネットだって同じ
可愛い女の子がすべて
インフルエンサーがすべて
誹謗中傷がすべて
世界はきっと、もっと広い
つらいことがすべてじゃない
それは、世界のほんの一部
自転車に乗って
どこに行こう。
目的もなく気分に任せて進もうか、
良いお店でも見つけたら、美味しいものを食べてエネルギー補給。
目標、目的を持って走るのも良いだろう。
その事柄に対して一生懸命に取り組む。
どんな風に進んでも良い。
思いのままに。
『解放』
自転車に乗って今日はどこに行こう。
ぜーーんぶ辞めてきた私に、今怖いものはない。
自転車で日本一周?…は疲れちゃうか。
でも今ならどこにでも行けそう。
とりあえず、ずっと行ってみたかった近場から始めよう。ずっとずっと仕事尽くしで周りのこと知らなかったし。
今ならほんと、なんでも出来るなぁ。
お題:《自転車に乗って》
川を見ながら青春を感じる
懐かしいな など思いながら 自然と涙が流れていた
また、野球がしたい。と思ったのであった
前の仲間と野球がしたい 無理なのはわかってる
後ろから声がした
後ろを振り返ると野球ボールがこちらへ
[投げてくれませんか?]
俺は子供達に向かって投げた
少し速度が落ちた気がする
子供達は楽しそうだ。
涙が止まらない またああやって遊びたいんだと
実感した
母の愛車赤色の自転車
ママが乗るママチャリ
ブレーキをかけるとき
キキと大きな音がする
母の帰宅を知らせる係
自転車って実は奥深い
私の愛車黒色の自動車
今日は携帯ショップへ
念願のスマホデビュー
大変お待たせしました
LINE早くに慣れようね
美しい景色があったら
写真たくさん送ってね
何時間でも話をしよう
また元気な顔で会おう
スープの冷めない距離
なら直ぐに行けるのに
『自転車に乗って』
「自転車に乗って」
「それ、俺のヘルメットだ。返せ」
「やだねー」
「なんでだよ」
「だって、タロちゃん。これ被ったら、自転車でぴゅーんでしょ?やだもん」
「はぁ、しょうがねぇなぁ。歩いていってやるよ」
「サイコー。タロちゃん!」
「そうか?」
自転車に乗って海を目指したあの日
ただひたすら自転車をこいで海を目指した
海に着いた頃にはヘトヘトだったけど海にたどり着くまでに
色んなことに出会えた。
下り坂から見える「景色」「小さい街」「植物の匂い」
日常では気づかない小さな幸せ
それを探すことが出来たあの日は特別な日だ
自転車に乗って
ずっとこいでいる、自転車。
いくら漕いでも変わらない景色。
遠くに電車が見えた、それは動いている。
中には人がいた、弟がいた。
一緒に車に乗っていた弟がいたんだ。
その瞬間、すべてわかった。
死んだか。
けど、弟が危ない気がして駅に行く。
自転車に乗って、坂道を登る。
時は過ぎ 約束の夏
あのチャリを迎えに行く夏
2人乗り おんぼろチャリで下り坂
風が通る 髪先が踊る
視界を染めたのは 違う色
2人で見る 青
少し色褪せて 空色だった
麦わら帽子は 置いてきた
色褪せた青 1人分薄い色
氷菓子は 冷たかった
鱗雲が 流れてく
夕焼けを背に
おんぼろチャリを 1人づつ
お題【自転車に乗って】
タイトル【来世の夏、3人で】
いつも、夢の中で自転車に乗り海岸を進む僕の姿が見える、とてもとても幸せな夢だ、だが最近は、何処に進んで居るのか?何処に向かって居るのか考えると怖くなるそして、言われた、、、
「貴方、呪われてますよ」
「夢の最終地点まで行ったら貴方は、〇〇〇〇」
あぁ、もう夢が怖い、、、
田舎道を自転車に乗って帰る時...知らない人に声をかけられた。しかし、話してみるととても優しい方でした。
自転車に乗って、どこまで行こう。誰も知らない、何もないけれど美しい所へと行けたらいいのに。
帰るのが億劫になるほど
遠くへ 遠くへ
行けるけど 帰れない
そんな場所。
乗るのはいつも使う
電動チャリ。カゴ付き。
風を身に纏って
さて、
どこまで行けるだろうか。
–自転車に乗って–