『脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
わかってる!
それもわかってるって!!
ほんとにわかってるんだよ…
…でもさ、
ああああーーー!!!!!
でもさ、じゃないんだよ…
あああああもう!!!!!
[脳裏]
良くもここまで来たな、恥ずかしくないのか。
恥ずかしくなんてないさ。僕は君を愛している。
バカを言え、浮気をしたのはお前だ。良くも私の前に戻ってきたな、恥ずかしくないのか。
恥ずかしくないさ。僕は浮気をして気づいたんだ。僕の意識には常に君が浮かび上がる。
子供を作ったのにか。私以外の女と子供を作ったのにか。恥ずかしく無いのか、恥ずかしくないのか。
だんだん恥ずかしくなってきた。でも僕の本命は君だ。結婚しよう、指輪を用意した。
私は見たぞ。その指輪をあの女にも渡していた所を。お前が膝をついて渡していた所を。恥ずかしい嘘だぞ。
ごめんなさい。本命はあの子でした。でも君のことも好きだ。2番目に好きだ。
でもお前はもう死んでいるだろう。そうだ死んでいるだろう。私の彼氏は既に死んでいるだろう。死んでいるだろう。蘇ったのか。いや私が会いに来たのか。
僕の意識は、君の中に生きていたということだ。
出会った頃は、どっちかっていうと
そこまで好きだなんて思わなかった
とりあえず、付き合ってみて
付き合っているうちに好きになっていくような気がしていた
あなたはいつも好きだと伝えてくれて
言葉でも態度でも表してくれた
私はそれにいつも応えながら
好きってなんだろうって思っていた
この先ずっとずっとこの人と一緒にいるのかな
よくわからないけど、今は先のことは考えなくてもいいや
今が楽しければとりあえずそれで十分だなって
でも月日が流れていくうちに
いつのまにか好きという気持ちが大きくなって
いつも伝える側になっていた
あなたはいつも応えながら
何を思っていたのだろう
知らず知らずのうちに好きの大きさが違っていた
そんなことにも気づかずに月日が過ぎ
とうとうあなたは私の元を離れて行った
あなたは私の好きに応えてくれなくなった
あんなに好きだと伝えたのに
あんなに好きだと言ってくれたのに
何が2人を離れさせてしまったのか
あなたは最後にこう言った
お互いが必要だと思えたらいつかきっとまた会える
だからそれまではさよならしよう
この言葉がずっと脳裏に焼き付いている
脳裏
脳裏に焼きつく。
ふとした時に映像や絵が浮かぶ。
お釜にこびりつく焦げみたい。
わたしが最期に言った言葉
今でも後悔してる
末期だったのに
「退院したら、色んなところに行こう。体力もつけなくちゃね」
その晩 妙に寝付けなくて
ソファからベッドへ移ったとき
意識レベルが低下したので
病院まで来てくれますか
いつもなら部屋の簡易トイレ使ってくれてるんですけど
日付けが変わる頃共同トイレに向かわれて
そのとき倒れられて‥
そのあとベッドで落ち着いたんですけど
1時間後様子を見に行ったら‥
わたしが最期に言った言葉
本当に今でも後悔してる
あんなこと言わなかったらって‥
◇脳裏◇
私の脳裏によぎった。
心地よい咀嚼音が私の中に響く瞬間。
冷たいものが触れ、凍りつきそうな口内。
滑らかな舌触り、上品な味わい。
はちみつに似た濃厚な甘み。
微かに感ぜられるきなこの風味。
また食べたい。
適当に描いた木のイラストで、いったい何が解るというのだろうか。
分厚い本とイラストを交互に見やる医療従事者を鼻で笑った。
占いに毛の生えたようなその鑑定に何の意味があるのか、聞いてみたかったが止めた。
どうせマトモな回答など返ってこない。
自分が何をしているのかすら理解していないのだから。
占い好きのこの医療従事者の気の済むまで。
否、飽きるまで。
この無為な時間を過ごすことになるのだろう。
嗚呼、早く帰りたい。
テーマ「脳裏」
螺旋階段を行ったり来たりするように、私はいつまでもあの頃を引きずって生きている。
戻る事ができたなら、何をするだろうか。
けれど、あの頃をもしまた過ごし小さな選択を重ねたとしても、私は私を選んでここに戻ってくるような気がした。
そんな夜の隅っこで、私は今日も今日を終わらせるのだ。
脳裏
脳裏に焼きつく
脳裏に浮かぶ
脳裏をよぎる
改めて脳裏とは一体どんな意味なのか
『頭の中、心の中』
私的に
不安、悪い予感、嫌なもの
これらを思ったり見たときに使う言葉
あまり、いい意味合いで
使った事ないかなぁ
『脳裏』
脳裏によぎる、あの人の姿。
あの人の声。
……忘れない。
脳裏の部屋
少し狭い丸い部屋があり、天井は眩暈が
するほど高い。
壁一面に、引出しがびっしり並んでいて
中はファイリングされている。
48年間で、見聞きし経験してきたことが
ファイリングされている。
ただ、どこに綴じたかを忘れてしまった
もの、または敢えて綴じなかったものも
ある。
そろそろ、空き容量は半分を切った。
データで保存せず、アナログに紙で保管
した、そんな脳裏の部屋。
脳裏
ここはマンションの20階。
おそらく即死だろう。
うちの会社の社長はクズで馬鹿で大っ嫌いだった。
自分は女と酒に溺れてるくせに。
俺らばっかりに仕事を押し付けやがって。
まさに『ブラック』だった。
そんな会社に何十年もいれば
当然我慢の限界だってくる。
だが、金のためにも辞めるわけにはいけなかった。
どうせこんなおっさんを雇ってくれるところなんて
ないだろうから。
―そして今に至る。
ベランダの柵に手を掛け、
飛び降りる準備はできていた。
あとは…
誰かに電話でもしておくか…
そう思い、携帯を手にした。
手にした途端、
プルルルル…
同僚から電話がきた。
「あ、岩崎さん。昨日休んでましたけど、
体調大丈夫ですか?」
どうやらこちらの体調を気遣ってくれたらしい。
「あぁ、大丈夫。この歳になっても無駄に
抵抗力が高いもんでね。」
「無駄じゃないですよ。むしろ羨ましい。」
なぜだろう。
こいつと話していると心が軽くなる。
「…君はさ、死んだほうがましだって
思ったことはあるのか?」
「僕ですか?…ないです。」
「…!」
正直驚いた。
大体みんな辛いとか死にたいとか
思ってるものだと思ってた。
「だって、あんな社長のせいで自分が死ぬなんて
馬鹿馬鹿しいじゃないですか」
彼は淡々と続けた。
「それに、いつかあいつをギャフンと
言わせたいんですよ。だから僕は死にません。
…死ねません。」
「…そうか。
おまえは強いんだな…。」
「なぁに言ってるんですか!岩崎さんのほうが
心も体も眼力も強いでしょ?」
「…眼力は余計だ。」
「あははは!ほんと岩崎さんと話してるときは
楽しいなぁ…!」
「まぁ、元気になったんならまた明日会いましょうね。んで、さっさとあのゴミカスみたいな仕事を終わらせて飲みに行きましょ!」
「…おう。」
電話は終わった。
…空はすっかり暗くなっていた。
あんな社長のために死にません。
…死ねません。
俺は死にたいのに
あいつの言葉が脳裏から離れない。
結局、俺が一番弱いのかな
そして静かに窓をしめた。
速くあいつと飲みに行きたい。
脳裏
いつだって君のことがよぎる
君の泣き顔
引き止めるように僕の服を掴む手
行かないで
危ないことはしないで
私を…ひとりにしないで
叫ぶように懇願する君
そんな顔をしないで
僕の決心が揺らいでしまう
だけど、全ては君のため
君が平和な世界で笑えるために
僕はこの身をかける
某ゲーム二次創作
強さと引き換えに様々な能力・記憶・感情を引き受け共有してしまった、いつの間にか脳裏には色々な自分がいる。
それぞれの想い…愛情・友情・勇気・夢・憧れ・希望・願望・使命・責務・誇り・連帯・嫉妬・羨望・焦燥・悲哀・哀惜・諦め・挫折・怒り・憎悪・殺意。
おかげで本当の自分がよくわからない、自分はどこにいるのだろうか何をしたかったのだろうか。
いつの間にか自分の感情が本当の自分が見えない…視えない…観えない…。
「脳裏」
〜脳裏〜
脳裏に浮かぶ感情
あきらめたい、逃げたい
この気持ちと戦っている
人間辛い事が起きると幸せが来る証なんだ
だから、あと少し踏ん張ろう
弱音を吐いていい、沢山泣いていい
だから後ずさりしないで
レンズみたく
屈折して 反射して
映してるなら
逆さまね 今
浮かんで過った
貴方の表面は
焼き付けるには
光が足りない
(脳裏)
自分の脳裏にある事と自分が起こす言動が違いすぎてたまに嫌になる。
頭では分かっててもどうやったら正解になれるのか分からない。
脳裏を埋める大きく強いヒーロー像、でも現実は体も心も小さくて
(脳裏)
脳裏
最期に脳裏に浮かぶのは…そんな無意味な事が、不意に気になって…最近、同世代の死亡記事が続いているせいなのか…幾つか思い浮かべてみたけれど、結局何も察せない…よくある映画やアニメのように、そういう事が本当にあるのだろうか…
脳裏
焼きついたり
思惑だったり
イメージあたりかな
どれでもいい
どれも残像な気がする
残像だとすると過去になる
その複合体が脳を巡るのこと
思考過程がハッキリしない
説明する形になると
少しずつ形になっていく
言葉にすることは
ある意味では救済なのかもしれない