『胸の鼓動』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
初対面の人に挨拶する時とか、何かを発表する時とか、そんな時に感じる自分の心臓の音が苦手だ。
ドクドクドクドク。
私の緊張や早く終わりたいという気持ちを無視して、その部分だけ違う生き物みたいに勝手に暴走する。
その音のあまりの速さに、スピーチの内容や言いたい事が頭の中からスポッと落っこちるみたいに消えてしまう。
「それは当たり前の現象だから大丈夫だよ」
それはそうなのかも知れないけれど。
でもこの、ドクドク鳴る音が怖くて、怖くて――。
治まってくれ、って思っていたら·····。
◆◆◆
「死んじゃったんだ?」
「そういうこと」
「考え過ぎは良くないって事なのかな」
「うーん、死んじゃった本人が分かってないからなぁ。どうなんだろね?」
アハハと笑う彼女は、幽霊だとは思えないくらいあっけらかんとしていて。
でも、背後の壁紙が透けて見える体の、心臓の部分だけが真っ赤に見えて·····。
「それでも会いに来てくれたんだ」
「·····まぁね」
いつものように笑うその顔に、私はそっと手を伸ばす。
「――あ」
あぁ、すり抜けちゃった。
·····やっぱり幽霊なんだなぁ。
END
「胸の鼓動」
色褪せる前の
歪なリンゴをかじった
私自身が
歪な
花嫁でしたね。
抑える。息を並べて、はぁハァ嗚呼止まない、こつん、コンコンうるさいなぁ
。胸の鼓動。
胸の鼓動が治まらない。貴方の事を考えるたび頭がふわふわするの。これはきっと恋をしてるから。どうか私の叶わない恋を救ってください……
胸がいつもより大きな音を立てて脈を打っていた。なぜかなんで問われれば、それはもう一目瞭然で。権力者が、僕にもたれかかって眠っていたからである。
出会った当初であればこんなことは、絶対にありえなかっただろう。僕と彼女は敵対していて、そもそもそんなに距離感が近くなくて、そもそも僕は彼女に対して、胸の鼓動が早くなったりすることもなかったであろう。
でも、今は彼女のことが好きだと気づいてしまったから、胸の鼓動はこんなに早くなってしまった。僕にもたれかかって安心しきった寝顔を見せている彼女に敵対心ではなく、恋愛の感情を抱いてしまっている。
だがそんな自分を恥じたり、改めようという気はしない。むしろ、彼女に惚れてしまったからにはどうやって彼女を僕に惚れさせるか、そういう思考回路の方が回るものであった、一人でいる時になれば。
だけどいざ、彼女とコミュニケーションを取ろうとしたり、今みたいに接近したりすると、突然言葉がスラスラと出てこなくなり、一人でシミュレーションしていたはずのやり取りを上手く自分で引き出せなかったりするのだ。
まぁでもそれこそが、恋愛だろう。思った通りにはうまくいかないということが少し楽しく感じられて、でもそう思えるのも一人でいる時だけで、そんな曖昧な気持ちを感じながら、今はただ彼女が隣で安心しきっているのを見つめることしかできなかった。
胸の鼓動
心臓が、どっと跳ねた。ああ、運命なんだ、。その言葉が脳裏を過ぎる。私の目の前には、ガーベラがプリントされたスカートが、ガラスの向こうですんと佇んでいる。奪われた目はいつの間にか離すことができない。時が止まったみたいだった。
私は昔から、可愛いものが好きだ。可愛い雑貨、洋服、アクセサリー。でもいつからだろう?大人になっていくにつれて、忙しくなって、そういうものを手にしてなかったな、、。そんな思いも込み上げてきて、私はそっと手を伸ばす。ちょっと高めなそのお値段に少しガッカリするけど、今度、お金を貯めて、これを着たい。
私はそっと、そんな覚悟を決めて、カバンを持ち直す。さっきまでは憂鬱とした、何も変わらない日だったはずなのに、今はとても清々しくて、気分がいい。
次の休みはあれを着てどこにいこうかな?今ならどこへだって行ける気がする。❁⃘*.゚
君の胸にグランドを突き刺して
コードは1番短いヤツで
大音量で自分にぶつける
君を大きく感じていたい
1番近くで聞くんだ
ワイヤレスはダサい
離れて聞くなんて軽い
直に伝わる物理的な方が
人を動かすし普通に泣ける
高鳴る胸の鼓動
煩い俺の薄い自論
「雨宿りの時間は終わらない」
それは、ふとした瞬間だった。
今までただの幼馴染だと思っていた君が、きらきらと輝いて見え始めたのだ。そして、自分の胸もドキドキしていることに気付いた。
降り続く雨。
止む気配がない。
雨宿りの時間は終わらない。
激しくなる雨音を追いかけるように、体内を駆け巡る。
あぁこれは、アレだ。
認めたくない。
なぜ気付いてしまったのだろう。
君は無自覚に距離が近い。
今も隣に座っている。ごく自然な流れで。
付き合っていない男女の距離ではない。
だが、今さら離れようとも思わない。
そういえば、君は雷が苦手だったな。
近づいてくる雷。
びくり。震える肩を思わず抱き寄せた。
こんなにぴったりとくっついてしまえば、いくらなんでも気付かれてしまうだろう。
だが、これで君が少しでも安心してくれるなら……
────胸の鼓動
同じクラスに「お気に入り」がいる。
友達でも推しでも好きな人でもなく、ただどこまでも
大好きなあの子。「お気に入り」をはみ出す偏愛だ。
興味、関心、好奇心。興味、興味、興味!!!
ねぇ、この気持ちはなんだろうね?
わかんない、でも楽しい。そうだよ。あの子のことを
考えているときの私は、ちょっぴり狂ってる。
恋愛対象にするのはもったいない、唯一無二なのです。
あれはもう3ヵ月前のこと。
あの子が私に「ありがとう」って言いました。慣れない
様子で。それでも私の目を見てハッキリ。
貸したものを返しに来ただけ。でもビックリしちゃって、それからとっても嬉しかった。
だって、話しかけるのはいつも私からだったから。
・・・興味に何かが混じった。
それはほんの数日前のこと。
あの子が初めて名前で呼んでくれました。何の気なしに下の名前をさん付けで。苗字さえ口にしなかったから、その音と彼の低い声が信じられなかった。だけどさ、
息が止まって、危うく全部持っていかれそうになっても
勘違いで片付けるのは無理だったよ。
だって私はとっても耳がいい。
なんだかふわふわと嬉しくなった。
それだけの話。
#37 胸の鼓動
お題「胸の鼓動」(雑記・途中投稿)
……心筋梗塞?(ヒドイ)
誰だっけ現代アートで「何百人もの心臓の音を録音した」って作品があったのを思い出した。割と田舎だった記憶がある、どこかの美術館? に行くと心音が録音できて、それが作品の一部になるんだったかな。
割と思いついたもの勝ちみたいなところがあるよね現代アート。好きだけど。
転職してから全然美術館に行けてなくて悲しい。
安彦良和は諦めてもロボット展は行きたかったなぁ。京都で最後ですってよ。
続きはまた今度。
胸の鼓動。
それは恋かもしれない。
それは緊張かもしれない。
それは生きている証かもしれない。
それは死んだら無くなるものなのかもしれない。
胸の鼓動は生があるからこそ分かるもの。
たまには、胸の鼓動を聞いてみるものいいかもね
70bpmで拍動してるあなたの心臓
測定された数字でしか、
私はあなたの鼓動を知らない
69、67、…。
少しの変化を恐ろしく感じて、
ずっとモニターを見つめている
いつか、元気になったら、
あなたの心臓の鼓動を
直に感じてみたい。
だから、早く目を覚ましてね。
言われるはずのない台詞に
思い巡らし夢を見る
届かぬ思いと高まる胸の鼓動
胸の鼓動
自分で自由自在に変えれそうで変えれない
変えれたらどれだけ楽だろうか
胸の鼓動
もう目が離せない。
全速力で、わたしの片恋は駆け出した。
鳴り響くこの胸の鼓動を、
いつかあなたにだけ届けたい。
お題:胸の鼓動
あなたのことを考えるとドキドキするの。
あなたに会いたいな。
君に触れる
やめてくれ
僕はぐちゃぐちゃな頭で必死に
ああ
だめだ
冷たい君の鼓動はひとつも感じられなかった
胸の鼓動
好きな鼓動なんて1度もない
生きていることに好き嫌いなんてなくて
鼓動はずっと意味なく騒いで
私を弱く苦しくする
もっと
もっと
もっと強く
もっともっともっともっともっともっともっともっと
強く強く強く
苦しくなりたい
命の灯火なんか比にならないくらい
愛を超えた感情を持って
幻を掴みたい
アナタに会ってから
全てが変わった
こんなことは初めて
「胸の鼓動」
明日は貴方に会える日
そう思うと少しだけ
胸の鼓動が早くなる
恋…かな。
鼓動が早くなれば早くなるだけ
時間も早く過ぎて欲しくなる
早く会いたい
恋…だね。
当日は本当に大変で
緊張と嬉しさが混ざりあって溢れて
胸の鼓動の回数だけ
会いたかった!大好き!って叫びたくなる
恋…だよ。