『胸の鼓動』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ドキがムネムネ
意味が不明なまま記憶にあるのだが…
(胸の鼓動)
胸の鼓動
猫がかたわらにいてくれたときに
ちょっと無理やり耳をあて
心臓の音を聞いたりしてました
人よりも早い鼓動
今思えば
生きている証
大切な音でした
さてもちろん自分の胸の鼓動こそ
非常に大事なものと認識してます
階段で毎回ドキドキが激しくなることは
経験済み
けれど不整脈に関しては
あまり自覚せずにすんでるので
たぶん精神的にはありがたいこと
(でも心電図とるときにはしっかりわかるし、出るんですよねえ)
大切な臓器さんに
内臓さんたちに
私のカラダに
今日もありがとうです
『胸の鼓動』
高鳴る胸の鼓動。
笑顔で私を見つめる貴方。
なんでそんなに素敵なの、
好意なのか、厚意なのか。
どうしてそんなに輝いてるの
どうして私だけ呼び捨てなの
どうしてそんなに優しいの
どうして気にかけてくれるの
どうして私の親友を選んだの
そんなの、"おめでとう"しか言えないよ
この鼓動はどう止めればいいの
#胸の鼓動
おぎゃあ。んぎゃあ。
分娩室に響く泣き声。
ドクドクとうるさかった心臓が、次第にゆったりとしたいつもの速さに落ち着いていく。
「おめでとうございます!元気な男の子ですよ!」
助産師さんの声に、私は一気に夢から現実に引っ張られたような感覚を感じた。
産まれた。
何ヶ月もお腹を痛めて、心も、体も無茶苦茶になってしまった原因である我が子が。
大好きだった唐揚げも食べれなくなって、必要以上に音に敏感になってしまって、今までの生活が送れなくなってしまった原因である我が子が。
なんて子だ。
産まれる前から母親を苦しめやがって。挙句の果てには産まれる瞬間すら苦しめやがって。なんなら今だって体中が悲鳴をあげてるんだぞ。
「本当におめでとうございます。お母さん」
そっと、まだ目も開けられていない、ふやふやの我が子を渡される。
私は震える手で我が子を抱きしめた。
本当、なんて子だ。
どうしてこんなに涙が出てくるんだ。
どうしてこんなに嬉しいんだ。
どうしてこんなにも愛おしいんだ。
とく、とく、と規則正しく動いている胸の鼓動に、あぁ、この子も生きているんだと、ようやっと産まれてきたんだと思った。
どうせ、これからも私を困らせるんだろう?
きっと我が子が憎いと思う日が来るかもしれない。子育てって多分そうゆうものだ。
誰にだって限界がある。
でも、この日のこの感動と、我が子を想う愛おしさを超える日は、多分この先、一生来ないのだろう。
産まれてきてくれて、ありがとう。
『胸の鼓動』
すごいよな、無意識なんだぜ?
意識して止められたらいいのにな。
♯胸の鼓動
胸の鼓動
最後にドキドキすることがあったのは、
自分を偽るようになったのは、いつだったか。
思い出すのを止めたのは、いつだった?
どうでもいい。
「いらっしゃい」
突然の雨から逃れるために
入店したバーの、同年代らしいマスターを見たとき、
濡れたくなくて走ったせいなのか、
私は久々に胸の鼓動を感じた。
仕事始めてから3週間が経ち、ようやく慣れてきた。コールセンターの仕事は初めてではないが、3ヶ月ぶりの仕事復帰で体も心も鈍ってたせいか、最初はひどく緊張した。研修3日で早くも電話に出ることになり、手には汗、胸はドキドキ。あれ、慣れてたはずなのにな。3ヶ月も経つと人は元に戻ってしまうみたい。継続って大事だね。
胸の鼓動
高鳴れば
ねるねるねるね
色
変わる
『胸の鼓動』
あなたのそばにいるといつも高鳴っていた胸の鼓動が柔らかく時を刻むように落ち着いたのは、あなたの苗字とお揃いになってから少し経った頃だった。
変わらず隣で微笑むあなたを見つめる。
いつまでも同じような胸の鼓動を刻んでいけますように、なんて願いながら。
胸の鼓動が熱くなる瞬間!
ドキドキする時
パチンコで当たりが近づくとき!
先生に怒られそうになるとき
サッカーでチャンスの時ボールを蹴る瞬間
ドキドキは興奮と不安が重なる楽しい瞬間である!
胸の鼓動
君より先に恋に落ちた
僕の胸の鼓動を
聞いて
「胸に手を当ててみれば?」右手伝う鼓動は言った そいつが悪い
題-胸の鼓動
胸の鼓動
側にいる時間、空気
胸に刻み込みたい瞬間
どういうわけか
鼓動がその邪魔をする
「(ドクンッ…ドクンッ)」
『胸の鼓動』が……耳を塞ぎたくなるほど五月蝿い。
心臓が…食道を通って口から飛び出しそう。
心臓が…自分の胸を突き破って、下着を突き破り
洋服を突き破り…外の空気を吸いに出てきそう。
俺は…。一目見た時に…そう感じた。
そして…俺は知っている。
この…五月蝿く胸を打つ鼓動の名を…
その人から、中々目を離せない理由も…
これは……この名前は……『一目惚れ』だ…。
その人は、いつも俺が使う駅の線路を挟み
反対側の上り電車に乗るらしい。茶色のボブ髪も美しく
容姿も歩き方も美しいカノジョ。
逆に、黒縁眼鏡に黒髪で猫っ気のフワフワ髪を持つ
俺は、線路を挟み反対側の下り電車に乗る。
名前も知らない、通っている学校も知らない。
俺は……俺は今日、カノジョに『はつ恋』をする。
《胸の鼓動》
相方の物音で
緊張し
落ち着かない…
わかば
━━━
《胸の鼓動》
ドキドキ…
あなたがいるだけで
落ち着かない
あおば
あ どっちにする?
い …
あ 決めないとだよ
い わかってる
あ ま、決めなくても良いけど
い そうなの?
あ ただ…
い ただ?
あ …
い …え?何?何?
『胸の鼓動』
一一五、胸の鼓動
彼女と恋人になり、一緒に暮らすようになって、それなりに経つ。それなのに――
いつものように仕事から帰ってふたりで過ごす、なんでもない夜。疲れた身体をソファに預けた。
隣に座る彼女の体重が寄りかかったかと思うと、彼女の頭も俺の方に乗る。そして、俺の指に白い細い指が絡められて恋人繋ぎをした。
「大好きです」
普段は笑顔と共に向けられる言葉。
でも今日は疲れたのか、なにか心に引っかかっているのか、やるせないような表情をしていた。
一緒にいる時間が長くなったから分かる。言葉にできない不安がある時に零す〝大好き〟の言葉。
「俺も大好きだよ」
安心を伝えるように、優しく耳元に囁きながら強く抱き締めた。
縋るように抱きつく彼女と目が合うと、安心したのかふわりと笑う。その姿はいつもの幼さではなく、大人の女性の表情。その艶っぽさを感じさせる恋人に俺の鼓動が高鳴った。
「俺の方が離れられないから安心して」
そう告げて、改めて強く彼女の身体を抱き締めた。
おわり
一一五、胸の鼓動
「胸の鼓動」
君の為に何かすると
胸が暖かくなるんだ
自分も誰かに喜んでくれると思ったら
多少の苦労も苦じゃない
喜んでくれるかな///
【胸の鼓動】
『あの桜が散った時、私は死ぬのね。』
『検査入院で死ぬのは初耳ですね。』
一度は言ってみたいセリフを言ったのに、ムードもへったくれもない彼が隣にいるおかげでぶち壊しだ。
『それと今は秋です。言うなればこの紅葉が散る頃に、、の方がよろしいかと。』
『、、うるさいわね。私は貴方を執事にした覚えはないわ。早く出て行きないよ。』
先日、軽い喘息の発作が起き、心配性な両親によって私は病院へ運ばれた。
ただの検査入院程度でVIP室を使うのだから、過保護にも程がある。
某有名ファッション会社の令嬢。
それが私の肩書きであり、これから背負うものでもある。
堅苦しい。そんなものにワクワクしない。
何者も寄せ付けない私に困り果てた両親が紹介したのが、同年代くらいの執事だった。
彼は眠らない街、歌舞伎町の出身で元は父のボディガードをしていたらしい。
父の盾が突然私の側使いになったのだから、大出世と言ってもいい。
『たとえば、私を狙う者が今ここに来たとして、貴方はどう対処するの?私を置いて逃げる?戦う?それとも成すすべなく死ぬのかしら?』
冷たい、そう言われた瞳を彼に向ける。
彼は物怖じせずに私の瞳を見つめ返し、口をゆっくり開いた。
『勝ち目が見えないならば、逃げます。もちろん、お嬢様を連れて。』
嘘くさい。
『ふん。そんなこと易々と信用できると思って?父が認めても私は貴方を執事だとは思わないわ。』
『構いませんよ。今は私を、ただの同年代のお友達だと思ってください。』
彼はそう言いながら手袋を外した。
そして後ろにまとめていた黒髪を解き、髪をかきあげる。
『はぁ、、堅苦しかったんだよなぁ。この格好も。あー、、ダリィわ。』
ボサボサの髪、ネクタイを緩めた執事服、第一ボタンが空いた服。
だらしなく見えるのに、彼の顔が良すぎるせいで様になってしまっている。
『、、貴方、変わってるわ。』
『よく言われるよ。ね、どっか出かけない?友達同士の外出なら文句ないだろ。それに、こんなとこいてもどうせ誰も来ないんだし。』
彼が私の手を取る。
私は腕に取り付けられていた点滴をぶっちぎり、入院着を脱いだ。
『ええ。行きましょう。』
彼はニッと笑った。
小さく燃えていた私の鼓動が、大きく波打った。