『胸が高鳴る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢にまで見た瞬間。
ついに願いが叶うと、確信めいた気持ちが膨らむ。
いつもより鼓動が早い。頭の奥が熱くなる。
恋にも似たこの感覚。
この瞬間、私の中途半端に長い人生は正にこの瞬間の為にあった。
耐えて、泣いて、呻いて、耐えて耐えて耐えて耐えて、いつか来るこの日の為に学んで、唇を噛んで練習して、何度も何度も繰り返した。
ようやく、ようやく願いが叶う。
絶対に離さないように何重にもテープを巻いて。
絶対に邪魔されないようにあらゆる場所に鍵をかけて。
さぁ、いよいよ。
あとは寝ている彼にめがけて、思いっきり両手を振り上げるだけ。
END
「胸が高鳴る」
手をにぎると
安心する。
ギュッってハグされると
ちょっと寂しくなる。
運転中、触れられる
手を拒否することもできなくて。
どうしていいのか、わかんない。
試されてる。
こちらが手を繋ぐのはダメなのに。
寝る時は手を繋いで、眠りにつく
あなたのお試しはなんだろ。
都合がいいのか。
その昔、自分のかいた作品を某SNSに投稿していた
始めたばかりの頃って作品についたいいね1コでも物凄く胸が高鳴ったもんだ
初心忘るべからず、と頭の片隅に置いてもいいねの数で一喜一憂することが多くなった
そりゃいいねがいっぱいついたら誰だって嬉しいさ
けど想定した数よりはるかにいいねがついたときは悪い意味で胸が高鳴った…なんというか不安になる
300字小説
とある春の日
朝の空の下、淡いピンクの吹き溜まりがところどころに出来た道を歩き出す。全く知らない街。ホテルで何度も確認した地図を見ながら地下鉄に乗る。一つ二つ、駅を通過する度に降りる人で空いてきた車内に似たようなキャリーケースを持った人が現れる。SNSのTLにも会場に向かう呟きが増えてくる。
最寄りの駅で降りる。可愛らしい女性が同じ方向に歩いていく。あの人がフォロワーのナオさんだろうか。あっちの男の人はトオルさんかもしれない。
会場の建物が見えてくる。このキャリーの重みが帰りにはどれだけ軽くなってくれるのかは解らないが、宣伝の呟きについた『いいね』を半分くらいは信じて。
胸を高鳴らせながら私は入場受付に向かった。
お題「胸が高鳴る」
Day.14
今日は球技大会で青春の1ページを飾った。
迫力のあるバレーバスケフットサルの試合に
胸が高鳴り、自分の出場機会でも胸の高鳴りを
感じた。でも、1番はあの人のドッチボール。
俊敏に逃げボールを目で追うあの姿、
わたしの中では1番胸が高鳴った瞬間だった。
私の中の優勝はあなただった。
胸が高鳴る
胸が高鳴る…貴方の一言一言や、貴方がする態度毎に…貴方は、私の恋人。そして、私の未来の旦那様。もう知り合って二年も一緒にいるせいか、私の胸が高鳴る事は、何か、全て把握されてしまったね…そして、イタズラな貴方は、その私の胸が高鳴る事全てを私の弱点を知り尽くし、それらを時にイタズラに悪用するんだ。私がキュンとしてしまう事や、私の弱い事全て、君は、時にちょっかい感覚でしてくる…そう言う所、少し苦手だけど、凄く好き…私が元気無い時も、キュンとさせては、私を喜ばせてくれる…そして、私が元気無い時とかは、私が今何を求めているかをすぐに察し、貴方は、それを実践してくれたり、実現してくれる…何て優しい人なんだろう…貴方って人は…こんなに人の愛や、温かさ、温もりとかを身に染みて感じたのは、生まれて初めてかもしれない…だからこそ貴方を手離したくない…永遠に貴方の隣を堂々と歩きたいんだ…
“鼓動” (テーマ:胸が高鳴る)
「おい!あれ見てみろよ!!」少年たちは青空を指差した。機械仕掛けの飛行船だ。飛行船はゆうに全長100mは超えており、船の上に丸い気球の様な物が付いていた。太陽の炎と風の力だけで動いているようだ。この国では飛行船を見かけるのは珍しい。王都に行けば多種多様の飛行船が見れるようだ。この飛行船には大砲はついていなかった。あるのは気球と魔法がかけられた帆だけだ。きっと観光用か金持ち貴族の娯楽で造られた飛行船なのだろう。船の細部にはゼンマイや歯車など時計の部品の様なもので造られていた。
少年たちは胸を高鳴らせ、どうしたらあれに乗れるのだろうと討論しあった。1人の少年リュークは目を輝かせ、大きくなったら飛行船の操縦士になると心に誓った。リュークは周りの子供達に比べ、小柄だった。肌は雪をも嫉妬させる程の色白で、髪は朝焼けの様に眩しい金色。瞳は海を連想させる程の碧眼で愛らしい少年だった。リュークの家はとても裕福とは言えなかったが、愛だけは底なしだった。
リュークが操縦士になりたいと言った日も、父も母も否定することもなく笑顔で頷き受け入れてくれたのだ。
それから月日は流れ、リュークは操縦士の夢を叶え王都へと飛び立った。背丈は伸び、あどけなかった顔付きは勇ましく凛とした青年となった。ただ飛行船を初めて見た時の胸の高鳴りと瞳の輝きは残されたままだった。
初めての胸の高鳴りを刻み込むように。
次の年、リュークが操縦士2年目を迎えた年だ。
リュークが人生で2度目の胸の高鳴りを覚えたのだ。
そう、恋に落ちたのだ。飛行船での乗客を目的地で降ろし、飛行船のメンテナンスの為に整備場へと向かった時だ。「整備担当になりました。エレナですよろしく。」と声が後ろから聞こえた。振り返るとそこには、ルビーの様な綺麗な赤い色をした瞳と髪、赤色が映える綺麗な肌。目鼻立ちはシャープで美しく、女神が降りて来たのかと思う程だった。女性整備士というだけでも珍しいのに、こんなに美しい人が整備士に居たなんて。
リュークは時が止まったかの様に動きが止まった。酷く胸の音が耳に響いた。近くにいる誰もが自分の胸の音が聞こえるのではないかと錯覚するほどに。飛行船を初めて見た時の胸の高鳴りとはまた違う高鳴りだ。
微動だにしないリュークにエレナは不思議そうな表情を浮かべる。リュークは声を絞り出し「よろしく。」とだけ言い、顔を背けた。リュークにとってこれが精一杯だったのだ。
それから何度も会う機会があり、リュークはエレナの美しさに慣れることはなかったが、ある程度の会話はできるまでになった。そうして次第に打ち解け合い、2人は休みの日にはどこかでお茶をしようと一緒に出掛けるようになった。
リュークは人生3度目の胸の高鳴りを覚えた。1度目の時と2度目の時とはまた違う胸の高鳴りを。
焦燥感と不安感が混じった胸の高鳴りだった。今日はエレナの誕生日。両手いっぱいの花束と共に、愛の告白をしようと決めたのだ
待ち合わせの時間、時計台でエレナを待つ。胸の鼓動が激しく煩い。両手には汗がジワッと感じる。向かいからエレナが手を振り小走りでリュークの元へとやってくる。エレナがリュークへ朝の挨拶をしようとした瞬間、リュークは片膝を着き、まるでおとぎ話にでてくる王子様の様にエレナへ花束を渡した。
エレナは少し戸惑いながらも花束を受け取る。リュークは少し震えた声で「好きなんだ、付き合って欲しい。君さえ良ければ。」と真剣な眼差しでエレナを見つめた。エレナは顔を赤らめ大きく頷いた。「もちろん、もちろんイェスよ!」とそして「こんな素敵な誕生日は初めてだわ。こんなに胸が高鳴ったのも!」と満面の笑みで花束を抱きしめた。
ノヾ。_-*
/" ・;ヾ。`-;ゞ
`*;/`-。*
ヾ/ /`*ヾ:`- 春
|(_/`
川 ⋀,,⋀
川. _ (* ´ ω ` ) _
川.|.≡ (つ旦0. ≡.|
川`.T ̄ ∪∪  ̄T
【胸が高鳴る/168】
創作 「胸が高鳴る」
あいつの家をついにみつけた。寒さの厳しい北の高原にぽつりと佇む一件の家。ここにあいつが暮らしているはずだ。はやる気持ちを抑え、ドアをノックする。彼はすぐに現れた。
「久しぶり、元気してるか」
彼はしばしぽかんとして、
「軟禁状態のやつに元気もへったくれも無いだろう」
と、うんざりした様子で返してきた。 どうやら調子は以前と変わらないらしい。
テーブルを挟んだ向かいに彼が座った。俺の前にそっと紅茶が置かれる。
「あんたが来たのは、どうせ『うで』についての話しをするためだろう」
「流石。なら、単刀直入に言う。お前は何も間違ったことはしていない。『うで』がヒトに関心を持ったことは、ただの事故だ」
「王の命令に背いて、支給された文章以外を読ませことが間違いでは無いだと?ボクは好奇心の赴くままに、王の命令を蹴ったんだ。これがただの事故であるとでも?」
「なら、なぜお前は生きている。『うで』もこうして紅茶を淹れてくれた。それがどうしてなのかお前がわからないはずが無いだろう?」
俺たちはにらみあう。やがて、先に折れたのは彼の方だった。
「薄々、気付いてはいた。こんなへんぴな所にとばしといて、ボクと『うで』が生きていくのに必要なものは毎月届いていた。王はまだ、ボクに研究をさせたがっているのだとは、容易に想像できていたさ」
「じゃあどうして」
俺は紅茶で口を湿らせ、言葉を続ける。
「一通も返事をくれなかったんだ?」
彼は黙っている。
「心配していたんだぞ」
「返事しようとしたさ!でも、投函できなかった。あんたが胸を高鳴らせてボクの手紙を待ってくれているって想像したら、とてもロボットなんかに頼ってる場合じゃないって、思ったのだよ」
(終)
四月とはなんて素敵な響きだろう。
新しい出会いに暖かい日差しに胸が高鳴る。
今にでも踊り出したくなる気持ちで、脚に羽が生えた様に軽やかに感じた。
こんなに良い気分は久しぶりだ。
これは何でも上手くいく。上手くいって欲しい。
もうこんな生活は散々だ。
嫌気が刺して無理矢理動かした脚はもう感覚がない。
何でも良い、何でも良いから早くこの四月を終わらせたいんだ。
梅雨でも良い、夏でも良いから次の季節に進みたい。
私は飛び出す。このループを終わらす為に。
補足,上下どちらからも読めます。
僕は胸が高鳴らない。
そんなことを言うと冷めた目で見る人がほとんどだ。中には「お前ロボットやん」なんで て言われたりする。
でも、最近認めてくれる人もでてきた。そいつは、僕の味方をしたせいで自分が悪口を言われている。
なんて馬鹿なんだ…なんか暑くなってきた気がする。
胸が高鳴る
残念!
哀しい〜!
その感じ
まったく
思い出せない
たまに自分や友達の昔の写真を見た時に、あの時感じた楽しさを思い出して、恋しくなる
梅のつぼみも綻び、木々の芽も吹き始めて、いよいよ春を装う。桜の開花が待ち遠しい。命の躍動に胸が高まる。
ああいつ振りだろう雪の降る夜いつもより早く仕事が終わり子供のようにはしゃいだ
はぎれの言葉たちと踊る、遮光カーテンと月と寂しさとフォーク
『胸が高鳴る』
期待に胸弾む毎日より
退屈でも平穏無事な日常を望む のは
歳だからかな
20年前職場で
「めまいかと思ったら地震だった」
と言ってた人が笑えなくなってきた
たまにはドキドキワクワク
しないとダメかな
疲れるって思える時点でダメだな
#胸が高鳴る
「好きです」と伝えたとき
「手を繋いでもいいかな?」と伝えたとき
「キスしたい」と伝えたとき
いつも
きみが「いいよっ」て
笑顔で頷き返すものだから
僕はね
僕の胸が高鳴る恋に、ずっと……
溺れている
#胸が高鳴る
いつも胸が高鳴る。君が近くを通るだけで。君の姿を見れるだけでも元気が出るし、話せたら神様のおかげだと思える。私の人生に彩りをくれる。私のものになって欲しい。
胸が高鳴る
胸が高鳴る瞬間。
空に架かる虹が見えた時。
「もうすぐ春だよ」と言っているかのような
温かい風が吹いた時。
今日のご飯が自分の大好物と知った時。
楽しみにしていた予定が近づいてきた時。
植えていた花につぼみが出来た時。
他にもたくさん思い浮かぶ。
どれもわくわくする記憶。
明日もそんな瞬間があればいいな。