『美しい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花は美しい。
紅葉も山も海も、自然はとても美しい。
それ以上にあなたの笑顔が、
僕にとってはなによりも美しい。
240116 美しい
「美しい」
悲しい
つらい
腹立たしい
羨ましい
妬ましい
色んなものを濾過して
最後に落ちてきた一雫
『美しい』
美しいものが好き。キラキラ光る宝石も、ツヤツヤした石も、雨が降ったあとの虹も。そんな綺麗で美しいものが好きなだけなのに人間達は僕を追い返そうとする。でもさ、、人間だって美しいものは欲しくなるでしょ?
最近カラスに装飾品を盗られる被害が相次いでいます。みなさんもぜひお気をつけください。
嫌なニュースだこと。私も取られないように気をつけておかなくちゃ。
音楽室のピアノの前に彼女はいた。座っているだけで弾く素振りはない。僕の立っているところからだと顔は見えないけど、きっと泣いてるんだろうな。
「おつかれさま」
僕の声にはっとした彼女は勢いよく顔を上げる。でもこっちを向こうとはしなかった。
「探したよ。帰ろう?」
「……うん」
返事はしたけど、彼女は立ち上がろうとしなかった。再び鍵盤を見るように俯く。
「ダメだった。選ばれなかった」
「そっか」
「でも、全力出し切ったから、いいの」
「なら、自分を褒めてあげようよ」
「でも……くやしい」
学内で1人しか選ばれないのだから、それはそれは狭き門だ。ピアノなんてさっぱりな僕でもそれくらいは分かる。課題曲なの、と言って今まで毎日僕に聞かせてくれたあの曲の難しさも、なんとなく分かる。でも、君が選ばれなかった理由は僕には分からない。技術的な点数配分なのか、審査した先生のフィーリングもあるのか、それは分からないけど。
「君の演奏は間違いなく素晴らしかった。僕の心が震えたもの」
彼女の背後にそっと立って肩を抱く。震える華奢な肩が愛おしくて。ゆっくりと彼女の顔を覗き込んだ。涙でぐしゃぐしゃの顔がこっちを向いた時、自然とキスをしていた。
「次は、負けない」
「うん。君なら絶対大丈夫」
僕の言葉に彼女はほんのり笑った。頬から流れるその涙がすごく美しいと思った。
美しいものと聞いて、何を思い浮かべるか。
宝石?夕焼け?空?
僕はそんな一般的なものが思い浮かばない。
この世に人の優しさほど美しいものはないと、個人的に思うからだ。
今日僕の学校では募金をやっていた。皆、どこの誰かもわからない相手を助けようと思っている。
僕もその募金箱に小銭をいれる。
途中で、優しい心を持たないものたちがヒソヒソ話をしてるのが聞こえた。
[募金なんて、まじ意味ないよねー!募金に使う金ないってーの]
その会話を聞き、改めて思った。誰かのために何かをできる人間が、僕は一番美しいと思う。逆に、誰かを批判するものは美しいなんて言葉と無縁だ。底にあるのは、すっかり侵食された臼黒い心だけだから。
美しい
美しいという言葉を使うような暮らしを、
私はしていないけれど、
それでも、
煌めく翡翠色の海や、
金色と朱色に空を染めながら落ちていく夕陽、
胸に響くハイトーンボイスや
人の手の技を極めたような工芸品など、
美しいと表現したいようなことがたまにある。
普段は使わなくても、稀な時に使える言葉があることは嬉しい。
私と同じことを感じる仲間がいたような気がする。
そして私がもっと自由に言葉を使えたなら、
心が震える瞬間を、もっと上手くあなたに伝えられるのに。
#149
No.9『美しい』
きっと今年の春も〝美しい〟桜の花を咲かすのだろう。
そう思いながら桜の木を眺める。
2024.1.16.˹火˼
母の洋服箪笥から父の手帳が出てきた。
所どころ塗りが剥げて黄ばんだ地の浮き出た革張りの手帳。
年季は入っているがカビの形跡は無い、時々母が拭いてやっていたのだろう。
晩年、父との関係は良好とも険悪とも言えない、よくある父と息子という微妙なもので。
同じ家に住んでいるにも拘らず会話といえば挨拶や「風呂沸いたって」等の実に簡素なものだった。
何を考えているのかサッパリ分からない、父も自分のことをそう思っていたに違いない。
パラパラと手帳を捲っていく。
黄ばんだ紙面に書かれた文字、達筆過ぎて何が書いてあるのかは分からなかった。
テーマ「美しい」
私は夜が好きだ。星と月とが美しく光って、ひんやりした風とともに私を慰めてくれるから。
私は冬が好きだ。キリリと引き締まった冷たい空気が、生を実感させてくれるから。
私は朝が好きだ。世界が目を覚まし、ゆっくりと動き出しはじめるから。
私は夏が好きだ。どこか遠く、そして近く。懐かしく、そして爽やかな人生の一ページを刻み込めるから。
人間は、恐ろしい。同じ人間と争う。いじめる。悪口、陰口を言う。同じ人間なのに、傷つけあう。承認欲求も強い。そのため罪を犯す。そんな事をしても、満たされなどしない。なのに、また罪を重ね、重ねる。とても愚かな生き物だ。だか、汚れていて愚かだからこそ人間は美しいのかもしれない。
「私には人間はこう見える。」
お題『美しい』
うちのトイレの壁紙は
白地に青い絵。バラ3輪に葉の付いた茎がにょろっと曲がって
縦に横に連続している。
二色だけだがシンプルで美しい柄だと思う。
そう、ずっと思っていたのだが。
何かの折りに母にその話をすると
母にはずっと前からそのバラが顔に見えてならないと言う。
あっち向いたり、こっち向いたりしてる顔のうちの一つと
目が合ってしまうらしい。
まあ人間は三点あると顔に見えてしまうと言うから仕方ないけど…
私の「美しい」評価も、これでは形無しである。
美しいの共有は案外難しい。
(美しい)
お花、アイドル系は美しい
子供の頃のみんなは美しい
大人になっても美しいと思うならそれでいい
【美しい】
ずっと以前、インドで見た夕日がすごく大きくて美しかった。
クルーズ船から見た夕日が美しかった。
山形の湯野浜温泉から見た夕日が美しかった。
青森の不老不死温泉から見た夕日が美しかった。
どうしても私は夕日に惹かれる。
近所から見える遠くの雪をかぶった山が美しい。富士山みたいな有名な山ではないけど、白く染まった山は登れないからこそ惹かれる。
自然が醸し出す美しさは作ろうと思って作れるものではない。
人もまた同じ。
着古した物をまとい、化粧もせずイヤリングもネックレスも身につけてなくても、その人に本来の美しさがあれば、きっとその人は美しいはず。
私もそうありたい。
(高価な物を持たない者のせめてもの負け惜しみですが…)
美しいものは儚い
永遠に美しくあるものは存在しない
一瞬のかがやきが美しさである
美しい
字も意味も知る
言葉でも
難易度高く
人に言えない
お題☆美しい
いつも小動物のように可愛君が
窓辺に腰掛けながら満月を眺めていた
でもそれが何より綺麗で美しい
思わず満月の光に照らされてる君が
『儚い。。。』と僕は思った
小動物のような可愛くて強がりだけど
儚くて優しいそんな君を僕は守りたい。
〚美しい〛
電車に盲ろう者の方が通訳さんと一緒に乗り込んできた
周りの人は悪意はないのだろうけど、少しその人たちを避けているように見えた
優先席に座った盲ろう者の方が通訳さんと手話で話されているのを見て、そのコミュニケーションの取り方に感銘を受けた
同情しているわけでも、蔑んでいるわけでもなく、ただただ純粋に美しいと思った
人が人らしく…
違うなー
わたしがわたしらしく
いるために
大切にしていることの1つに
人目を気にすることがある
別の言い方をすると
カッコつけるのである
服装のデザインとか
持ち物とかも関係はするけれど
それらはそれほど重要なことではない
生き方やライフスタイルとか
の美しさである
いや、そんなカッコいいものではない
ただ、なるべく素直に、ストレートに
物事を見たり聞いたりするだけのことだ
わたしの中の『美しい』とは、
『美学』である
まー
美しいものというのは心を豊かにする。
では、美しいとはなんだろうか。
宝石?花? 確かに美しい
花を飾り、宝石で着飾れば、
成程それは自他共に美しいと称賛できよう。
しかし、何故だろうか。
私はそうは思わないんだよ。
宝石が、花が、あまりにも美しいから。
きっと、私では役不足なのさ。
2024/01/17_美しい
【美しい】
頑張る君が誰よりも美しいとか、道に何気なく咲いている花が妙に美しいとか思ったことがなかった。
あれは小説や歌による妄想だと思っていた。
でもそれは間違いだった。
今、僕の隣で笑っている君が誰よりも美しいと思えた。こんなの初めてだ。戸惑っている僕に君は言った。
「笑ってる君が一番美しいよ」