『絆』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【絆】
運命の赤い糸、という言葉を聞いたことがある。
そんなものが本当にあるのなら、今すぐにでも見えるようにして、分かるようにして、安心させて。
彼と私は、彼女と私は、あの子と私は……
"その人"と私で一つの関係性が成り立っているのなら、恋でも、友情でも、愛でも、嫉妬でも……
"その人"と私が繋がっている理由なんて、どうでもいい。繋がっていられる気持ちが何であろうと、きっと私は許せるから。
"その人"だからこそ、私は仲良くしていたい。
話したい。会いたい。待ちたい。伝えたい。聞きたい。見つめたい。抱きしめたい。想いたい。愛したい。
どれだけ貴方が私のことを妬み、嫌い、憎んでいても、どれほど私が貴方のことを妬み、嫌い、憎んでいても、いつかは、忘れがたく、離れがたく、かけがえのない。そんな絆になるでしょう。
きっと……そうなるだろうと、今だけは信じさせてね。
友達面しないで
わたしは、アナタの操り人形じゃないの
友達面しないで
わたしは、アナタの暇つぶしじゃないの
友達面しないで
わたしは、アナタの都合のいい
愚痴吐き場じゃないの
大好きだったのに
どうして、こうなっちゃったのかな?
楽しかったよ
アナタと過ごした学生時代
馬鹿やったよね?
沢山、笑ったよね?
その分、沢山喧嘩もしたけど
それすらどうでも良くなるくらい
アナタの側は、心地良かった。
だけど、もう
『絆』と言う『鎖』から
解放して下さい。
これ以上、アナタを嫌いになりたくないから
サヨナラしましょう
バイバイ‥。
- 絆 -
ずっと探してた
何度も、何度も、傷ついて
眠れない日も、
泣き明かした夜も、
どこかに必ず
自分を掬い上げてくれる誰かがいることを
心のどこかでいつも
疑いながらも、
「そんな事はない」と
否定しながらも、
いつか、きっと、必ず。
おとぎ話の世界かもしれない
夢物語と笑われても仕方がない
でも、
そう願って、信じてる。
わたしの心が、信じてる。
ーーとは、一応幼馴染みになるんだけどね?
ボクとは違って、すごく良い奴なのは君も知ってるでしょう?
優しくて、仲間思いで、絶対に見捨てたりなんかしないって、そんな安心感があるよね~。
……だから、悔しくてしょーがないんだ。
どうして、ボクだったんだろうって。
どうして、君じゃなかったんだろうって、どうにもなんないことを考えちゃうんだよねぇ。
ボクと結ばれちゃった”絆”なんかのせいで、笑うことさえ出来なくなるなんて、思わなかっただろうねぇ。
絆
―絆―
もしも、絆が可視化出来たなら
人々の想いが人それぞれ、
様々な色の糸で表されていて
その糸同士の結びつきを絆として
誰もが目にすることが出来たなら
たくさんの結び目がある糸や、
逆に結び目が2つしかない糸
ボロボロで今にも切れてしまいそうな糸、
太く丈夫な糸
絶対に解けないだろう、
絡まりのような結び目、
自然と紡がれたものじゃなくて
意図して自分で紡いだ糸…
絆の種類は数多くある
それを否定することは誰にもできない
国境をも越え絡まり繋がりあった糸は
それはそれは儚く、美しい、
芸術作品と等しいからだ
固く結ばれた友情
こころで通じ合える
分かり合える
本音が言える
これこそが絆ではないのか。
信じたいと思っている
思っているけど、やっぱり
裏切られると怖い。
あまり深入りはしたくない。
でも自分の中で信じたい気持ちもある。
君の辛さだってわかるわかるけど、
でも信じるのが怖い。
でも少しづつ打ち解けて本音が言えれば信じ合えるのかな?
本当の友達として君と向き合えるのかな?
固く結ばれた絆を失いたくない。
絆は目に見えなくて
お互いの物差しでしか図れない
自分だけ想っていても
相手だけが想っていても
絆とは言わないのかもしれない
そんな複雑なものなのに
1度結ばれると
絡み合い
より複雑になり
いつしか解けないほどに
まるで1種の呪縛のように
切れる時は一瞬だったり
目に見えないからこそ
この気持ちもより繊細に
謙虚になり時に奔放にもなる
そんな縛りの様なものだけど
大切な繋がりになる
何十年もの付き合い
なんだかんだ嫌な所も
好きな所も
全部受け入れて今までこれた
この絆がもし解けたとしても
君との想い出は私にとって
一生分の宝物
出会えてよかった
ありがとう
これからもよろしくね
【絆】 #28
9年間の友情
それがあと1週間で終わろうとしている
変わることのない事実
どう足掻いても無駄な努力
でも…
たとえ互いの存在を忘れても
私達がここで出逢ったという証が
残っているから
私はまだ大丈夫
絆は永遠に切れない
目の前に佇む青年には、無数の糸が絡みついている。俯き加減の青年はじっと動かない。身体に幾重にも巻きつく糸によって、彼は身動きがとれなくなっていた。青年の表情は暗く澱み、目元には濃い影が浮き出ている。
どうやらなかなかにマズい事態のようだ。
「やあ」
軽く呼び掛けてみる。こちらの声に反応し、青年がふと顔を上げた。
「誰ですか?」
「通りすがりのとある剣士さ」
俺は手にしていた刀を示す。青年は覇気のない瞳を俺へと向けた。
「僕に何か用ですか?」
「ああ、ちょっと頼まれてね。君のその・・・・・・」
俺は青年を指差す。
「巻き付いた糸を切りに来た」
そう言った途端、青年が目を剥いた。無表情だった顔は驚愕に歪み、小刻みに身体が震え出す。
「・・・・・・嫌だ」
明らかな拒絶の態度。俺は構わず刀を鞘から抜いた。青年は「やめて」と掠れた声を出す。
「これは大切な僕の繋がりなんだ」
「・・・・・・うん」
「手放したくないんだ!」
「それでも俺は切るよ。だって──、見るからに苦しそうなんだもの」
青年の震えがぴたりと止まる。けれど、目は未だに見開かれたままだった。
「苦しくなんか・・・・・・ない」
「そうかな? 君のその首に巻き付いているのは? 腹を締め付けているのは? 肩に食い込んでいるのは? 君がそんなに弱っているというのに、雁字搦めにしてくるものたちが、大切だっていうのかい?」
ひとつずつ指で示して教えてやる。青年が俺を視界に入れた。その瞳はどこか虚ろで翳っていたけれど、微かに揺らめき何かを訴えようとしている。
「・・・・・・でも、怖いんだ。この繋がりがなくなったら、独りぼっちになりそうで」
俺は柄を握る手に力を込める。構えたと同時に刀身がカチリと音を鳴らした。
「大丈夫さ。君は独りぼっちになんかならないよ」
「・・・・・・そんなの、信じられない」
「なら、俺がそれを証明しよう」
言い終わると同時に素早く腕を動かし、青年に絡みついていた糸を次々に薙ぎ払った。ぷつり、ぷつり、と途切れた糸が、ぱらぱらと空中を舞う。
「ほら、見てみなよ」
刀を鞘に収める。ポカンと丸く口を開いた青年が、ある一点を注視していた。
「どうしてこれだけ残したんですか?」
「残したんじゃない。切れなかったんだよ」
青年の手首の周りには、細い糸が留まっていた。糸は青年の手首から伸び、真っ直ぐに前方へと続いている。
「この糸の先に、君を待っている人がいる」
その意味をはかりかねるように、青年は戸惑い気味にこちらへと焦点を結んだ。
「俺に君の糸を切るように依頼した人だ」
青年の目に光が灯る。思わずといった様子で、彼は一歩足を踏み出していた。
「さあ、早く行ってあげて」
青年は前へ進んだ。躊躇いがちにだが、一歩一歩その足取りを動かし始める。
「あ」
何かを思い出したように青年は立ち止まる。そしてくるりと反転すると元いた場所にしゃがみ込み、地面に手を這わせていた。
「忘れ物?」
「・・・・・・あの、やっぱりこれも持って行きます」
青年の両手には、先程切った糸の切れ端が乗せられていた。
「また苦しくならない?」
「わかりません。でも、やっぱり全部は捨てられません。たくさんの繋がりがいいものばかりじゃないことも、本当は分かってたんです。でも手放せなかったのは、いつかそれが代え難い絆に変わるかもしれないと、諦めたくなかったからなんです」
青年の顔つきはもう翳っていなかった。それどころか、どこか吹っ切れたような清々しさが窺えた。
「そうか。君がそう決めたなら、俺はもう何も言わないよ」
青年がぺこりと頭を下げて駆けて行く。
大丈夫。きっとあの向こうにいる人と青年の間には、何よりも代え難いものがすでに生まれているはずだから。
俺は青年の背中を、手を振って見送った。
【絆】
『おかあさんはぼくがまもるよ』
「こうちゃん、もうすぐ会えるね。お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも、こうちゃんに会えるの楽しみにしているよ」
-おかあさん、ぼくもはやくみんなにあいたいよ
「こうちゃん、今日はいい天気だからお兄ちゃんと3人でお散歩しようね」
-うん、おそとはさむいから、ふたりともあったかくしていってね
「こうちゃん、今日は検診の日だね。元気に蹴ってくれるから、痛くてもお母さんは嬉しくて仕方がないよ」
-いっぱいあばれてごめんね、はやくみんなにあいたくてばたばたしちゃった
「こうちゃん、検診の結果何もなくて安心したよ。早くこうちゃんに会いたいなぁ」
-僕もすごく嬉しいよ、早く会いたいな、おかあさん、だいすきだよ
-おかあさん、だいすきだよ
-おかあさん、、、
-おかあさん、あいたかったよ、だけどね、ぼくわかったんだ、おかあさんこのままじゃいなくなっちゃうって、だからぼく、きめたよ、おかあさんをまもるって。だから、なかないでね。おかあさん、だいすきだよ
「どういうことですか、どうしてこうちゃんの心臓が止まってるんですか、昨日までちゃんと胎動だってありました!陣痛だってちゃんときました!なのに!どうして!」
「お母さん落ち着いてください。残念ですが、赤ちゃんはもう……今お母さんのお腹の中は血でいっぱいになっています。お母さんを助けるためにはこのまま出産をする必要があります。輸血の準備も始めています。お母さんはまず、この子を生むことだけを考えてください。」
「生む?この子を生めばこの子は助かるかもしれないんですね!」
「いいえ、非常に言いにくいのですが、それは違います。お母さん、いいですか。これから行うのは『死産』です。残念ながら子どもさんの命はもう助かりません。ですが、このままではお母さんの命が危険です。だから産むんです。」
「そんな…」
-おかあさん、だいじょうぶだよ、ぼく、がんばるから
-おかあさん、くるしいかもしれないけど、もうすこしだけがまんしてね。いまでちゃうとおかあさんがしんじゃうから。
-おかあさん、ぼく、まだがんばれるよ、あとすこしなんだ
-おかあさん、もうすぐだよ、もうすぐちがとどくから、そしたらすぐにでるからね
-おかあさん、ぼくはもうあのからだであうことはできないけど、もうすぐあえるよ
-おかあさん、ちがきたよ、そろそろいくよ…
-おかあさん、だいすきだよ、、、
「これは奇跡としか言いようがありません。思いの外難産で、母体が保つかと心配していましたが、もし早く生まれていたら、出血性ショックでお母さんは亡くなっていたでしょう。輸血のタイミングと同時に生まれるとは…本当に奇跡としか言いようがありません。赤ちゃんが頑張ってくれたんですね。お母さんを守るために」
-おかあさん、ぼく、ちゃんとおかあさんをまもれたかな?
-おかあさん、なかないで、ぼくはしあわせだったよ、ずっとおなかのなかで、おかあさんや、おとうさん、おにいちゃんのことみてたんだ。短い間だったけど、いっしょにいられてしあわせだったよ
-おかあさん、ぼく、これからもみんなのことをみまもってるよ、だいすきなかぞくのことを
-おかあさん、ぼく、またおかあさんたちのところにうまれたいな、だからまってて、げんきになってまってて、かならずもどってくるから
-おかあさん、だいすきだよ。かならずまたもどってくるからね、それまですこしのあいだおわかれだね
-おかあさん、だいすきだよ。またね
絆
《絆》
ひいたり、くっついたり。
忙しいことだ。
僕たちは糸のように、
好きな人とは結んで
合わない人とは縁を切る。
引き契れてしまうこともあれば、
がんじがらめになってしまうこともある。
それでも、僕らは器用な生きものだから。
離れてしまった糸どうしも
また結び直すことができるんだ。
だから心配しないで。
自分の思うままに生きていけばいい。
この世界は全て絆という糸で結ばれている。
絆は断とうとしても断ち切れない強き糸。
これまで幾度も世界が崩壊し
絶望の底に落とされてきたが
それでも人々は心を一つに
それぞれの場所で絆を胸に
懸命に生きてきた。
家族の絆、友情の絆、夫婦の絆…
災難が降り掛かろうとも
断ち切れぬ糸、『絆』。
いつの時代も絆は不滅。
今日もまた、人々の心の中に絆は生き続ける。
絆
信じあえる 友達が居る
助け合える 同僚が居る
大切に思える 家族が居る
愛し合える 恋人が居る
絆って
目には見えないけど
色々な形で 繋がってて
心が あったまるんだ
『絆を推す人ほど軽薄な件』
薄っぺらいはんぺんみたいな笑顔だ 人との絆を大切にしているらしい 確かに出汁のないおでんのような
取巻きに囲まれている 雑談は嫌いなので避けて通りたい 『いい天気ですね』と言い残し瞬間移動したい
『あいにくの雨ですね』と突然現れ、おでんが冷めるような笑顔で言いたい さよならはんぺんまたきなこ
〔絆なんて 嘘に決まってる〕
若い頃はそう思っていた
先日 中学校の同窓会があったらしい
俺はそれを最近知った
友人から連絡が来て
「お前同窓会来なかったけど、なんかあった?」
そう聞かれたが
俺は同窓会の心当たりがない
「え?同窓会あったの?」
「ってことはお前嫌われてんの?」
「心当たり全くねーけど」
本当に心当たりなど全くない
高校の同窓会は自ら拒否したが
中学校の同窓会は誘われもしなかった
ということは
【俺は開催したやつ その他の奴にも 嫌われている】
という事だろう
やはり 担任に言われた
「お前らの絆は固いな」
なんて言葉は高校で途切れたのだろう
よく言う白い糸などは
〔絆なんて 嘘なんだな〕
46テーマ【絆】
絆
人と人との間に確かにあるのに、見えないもの。
時にそれは優しく、美しくあるのに、絡まってほどけないこともある。
おだやかな日だった。
足湯に入り、ツボ押しを体験し、豆乳アイスを食べた。
午後は仕事の準備をのんびりしながら過ごした。
夜はWBCを見ながらお夕飯を食べた。
そんなおだやかな日が、
これからも続いてほしい。
そう願いながらこれを書いている。
お題「絆」
以心伝心。
俺達2人に相応しい言葉だと思う。
「おい!あっちいったぞ」
「まかせろ!」
逃すわけにはいかない
相棒に後ろを追わせ、俺は周り道をして敵を挟み込む。
指示なんてしなくてもこんなの朝飯前だ。
「いやー今回も余裕だったな」
「ああそうだな」
敵は計画通り俺が周りこみ路地裏で相棒と挟みうちにした。
俺の方に強行突破してこようとしたが、生身の人間同士じゃ負けるわけもなくあっさり捉えた。
ここの街はスリが多い
昔から変わらず治安が悪い街だ
今回も観光客が狙われたようだ
ここには観光名所もないだろうに、物好きもいるもんだ。
毎日のように犯罪が起きている
「俺達がいなきゃこの街はもっと荒れてるぜ」
「言えてる」
俺達が警察になりこの地に配属されて5年になる。
しかもたった1人の同僚は俺の幼馴染だった
昔は良く2人で遊んでいた。悪さをする時も2人一緒だった。
「まさかお前が警察になってるとは思わなかったぜ」
「それは俺の台詞だよ」
「昔先生から逃げる時も、罠仕掛けたり、俺が囮になったり色々やったな」
「ああ、今も俺らのコンビネーションは衰えてないよ」
互いに過去の話で盛り上がった。
俺の中で1番信頼出来るのが彼だ
どんな時でも頼れる相棒だ
そんな事を考えてると近くで悲鳴が聞こえた
「なんだ?」
「乱闘だってよ」
「よっし、華麗に解決しよう」
「じゃあいつものように頼むぜ相棒」
そうして今日も事件現場へと足を運んでいった。
完
「絆」#08
「ねぇ、せんせぇ。」
今年も春が来たよぉ。
せんせの好きな春。
せんせーとはもう会えないけど。
おれとせんせぇはお互いのことだいすきだから。
『綺麗な色をした絆の糸で結ばれてる』ってせんせぇ言ってた。
お手紙もさいきんは忙しいらしくて来てないけど。
おれ寂しくないよぉ。だいじょーぶ。
エヘヘ。おれ偉いでしょ。
でも、やっぱり帰ってきてほしいなぁ、
「せんせぇ…」
『なぁに?』
「?!せんせぇ?」
『うん。先生だよ。元気にしてた?』
「うん!せんせぇの言う通りにしてた!」
「毎日、言われた通りのおくすりを飲んで、ジャマモノ?をたおしてたよ!」
『そっか。偉い子だね。僕も出張が終わったから今日からはまた、ここで一緒に暮らそうね。』
「うん!やったぁ。せんせとまた暮らせる!おれね!ずっとせんせのこと待ってたんだぁ」
『ふふ。奇遇だね。僕も君のところに早く戻りたいとずっと思っていたんだよ。』
やっぱりおれとせんせぇは綺麗な絆の糸で結ばれてるんだ!えへへ。嬉しいなぁ…
そう言えばジャマモノをたおすのはねおれの役割?なんだってぇ!せんせが言ってた!
そのジャマモノをいつもたおすとき何か言ってるんだけどなんなんだろう?
まぁいっか!せんせの言うことだけ聞いてればいいよね!
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(ちょっとした投稿主の独り言)
絆要素全然入れられなかった……
大事だと分かっていても
作り方が曖昧で教科書にも載っていない
大切なものがある
「きずな」
仲間との想い
話さなくとも考えが分かる、そして伝わる
時間があるから、よく話すから
それでもきずなは生まれてこない
でもそれを繰り返すことで
いつの間にか「きずな」は生まれてくる