『終わりにしよう』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#43「終わりにしよう」
「終わりにしよう」
扇風機だけは相変わらず回っていた
静かな部屋のなかで、ただ
終わりにしよう
ありのままの自分でいるために
今まで無理無茶してきた自分と
さよならしよう
思いやりのない関係もリセット
判断が遅かったかもしれない
でもまだ出来ることはあるから
今日で終わりにしよう
ありがとう今日までの僕
よろしくね今日からの僕
終わりにしよう
もうあなたとはあわないの
言い訳は言わないわ
きっとこれは定めなの
さようなら
ポテトチップス
もうマイナスに考えるのは終わりにしよう。
これからはプラス思考で考えて前向きに前向きに。
何度も頭をよぎり
何度も口走り
ここまできた
貴方に今日また抱かれて
見送りながら呟くのは
終わりにしよう
毎日同じ学校に行って
同じ奴に水をかけられものを捨てられ
同じ奴に怒られて
同じ奴に殴られる
でも君だけは僕を見てくれる
君だけ君だけなんだ
僕と君だけの世界になったらいいのになんて
考えちゃって
全然かないっこないのに
ああ 終わりにしよう
2人で終わろう、お願い。
終わりにしようと毎日思う。
この堕落的な生活から抜けたしたいって。
でもどうすることもできないんだよ。
お題:終わりにしよう
「別れよう」
「は……?何で…?」
「…っ、いい加減にしてよ。毎回毎回目つぶってきたけど、さすがに限界だよっ…何で何回も、浮気するの…っ」
シンと静まる空気にただ雨だけが音を鳴らす。
不安になるのは終わりにしよう。
なんて言ってもどうしても不安になる。
それならば、それすらも自分だと割り切って
不安なまま生きていけばいい。
不安なまま行動すればいい。
終わりにしよう
もう嫌になった
もう無理だ
限界だ
みんな私がいなくなっても気にしないよね
これで生きるのを終わりにするよ
さようなら
俺たち二人はいつも違うところにいた
いつも違うところで誰かを想っていた
でももう終わりにしようよ。辛いだけだよ
⋯終わりにしよう⋯
「終わりにしよう」
毎日無理をして、起きて、笑って、疲れてるのに勉強も習い事もちゃんと行って、本当は嫌なのに皆に認めてもらえるように努力をして。
簡単に終わらせることができるこの人生。
もう終わりにしていいよね。
微妙な距離感で
近づいて
透明な
上澄みだけ舐めては
無責任に後戻り
甘い色の
夢だけを見てる
君の未来に
私はいない
君の未来に
私は
似合わない
だから
この想いは
静かに
ここで終わりにしよう
都合のいい
友達のまま
何でもないって
笑っていられるうちに
とっくに知っていたんだ
ほら
スタート地点から
見えるゴールには
いつか見た
涙色のテープが
風に吹かれて
千切れそうに揺れてる
「終わりにしよう」
【終わりにしよう】
僕は今の彼女との関係を終わらせようと思ってる。
なんか凄く曖昧で、この生活に慣れた感じがして…
でも彼女は何も気にしてないみたいだ…僕は気にしてるけどね。
初めは気にしないでおこうとしたけど…日に日に気になるばかり。
ソワソワしてる僕の横で平然とスマホを見ている彼女。
正直、不安になる。
最近、彼女が雑誌を読むようになった。
「今はネットの時代!すぐに読める方が良いでしょ?」
彼女の言う事は現実的だ。それなのに…
「またレシート出しっぱにしてー。」
「ごめーん、後で捨てとくね。」
「…あれ?雑誌なんて読んでたっけ?」
「友達の勧めでね。」
「何系読んでるの?ファッション?」
「まぁ、そんな感じかな?」
「今度読ませてよ、僕も読みたい」
「つまんないから読まなくて良いよ。」
スマホが鳴った瞬間、彼女は席を立って急ぎ足で玄関へと向かった。
「ごめん、これから友達とご飯なんだ。」
「そっか…楽しんできてね!」
そんな会話をして半年、僕は今彼女の目の前にいる。
変で重々しい雰囲気を壊すように彼女が口を開いた。
「話って、何?」
「あ…うん。」
そうだ、僕は今日彼女とこの関係を終わらせに来たんだ。
「あのさ…もう、この関係やめない?」
「え………。」
彼女の顔は…やっぱり涙でいっぱいだった。
「ごめんな、ずっと言えてなくて…。」
「こんな所で泣いちゃって、ごめんね…。」
確かに、泣いてしまうかもしれない。だって…
だって、彼女の目の前には……
その日の夜、机の上には指輪と結婚雑誌が置いてあった。
今度は、もう二度と離れないように。
「終わりにしようぜ」
後悔はもう終わりにしよう
みなさんはこれまでの人生を振り返って、後悔することありますか。誰にでも後悔することのひとつやふたつ、あるとは思いますが、私にもこの半世紀近い人生のなかで、もちろん、後悔のひとつやふたつやみっつ……あります。その中でも今、心底悔いているのは、お金の無駄使い。それも洋服や化粧品に費やしてきたお金。若い頃は異性に気に入られたくてそれこそお給料のほとんどが美容関連の出費で消えていましたが、結婚して、はやうん十年、異性の目などまったく気にならなくなると、どうしてあんなに服やら靴やらを買ったのかしら……と自分のことながら呆れてしまう。しかも買ったものはあっという間に飽きて、今残っているものなどあまりない。
そろそろ五十代。これまで漠然としていた老後という現実がそこに見え始めている。老後は2千万円必要で、世間ではニーサだ、イデコだと投資の話題でもちきりだ。そこではたと、自分の貯金残高を見て、唖然としてしまいました。
ああ、若かれしころ何も考えずに買った物、全部返したい、そう思ってももう時すでに遅し。
そう、これから。大事なのはこれから。後悔するのは終わりにして、これからは、マネーリテラシーなるものを磨いていきたい。
【終わりにしよう】
私、忘れようとしていた。
次の誰かと幸せになることを、あなたが望んだから。
数え切れないほど多くのものをもらった。
すべて箱に閉じ込めて、クローゼットの奥に置いておく。
容易に取り出せないように。失くしてしまわないように。
いつか要らなくなるとしても、まだ捨てられないから。
心の整理ができるまで、もう少しだけ。
流れ星みたいな人だった。
ふいに現れて、希望を残して消えていく。
でも流れ星ではないから、モノと思い出も残していった。
あなたのおかげで他人と生きる温かさを知った。
そして、あなたのせいでこんなに苦しんでいる。
私、生きていかないと。
この世界のどこにも、あなたは存在しないのに。
わざわざ探さなくとも、気配を感じてしまう。
使わないマグカップ。嫌いだった色。広すぎる家。
どれもあなたがいるからこそ必要で、大切にできた。
割れたら、壊れたら、新しいものを買えばよかった。
これいいねって振り向いても寂しくなるだけだ。
誰と話していても、記憶の中のあなたと比べてしまう。
あなただったらと考えて、意味のないことだと思い出す。
次の誰かって、誰のこと? どうしてあなたではないの?
触れられるモノは閉じ込めた。手の届かない場所に。
触れられないモノはどうしよう。手は届かないのに。
データは消した。記憶は消えない。感情が覚えている。
私、諦めていいかな。
あなたのいない世界で、それでも忘れないでいたい。
「ねぇ、もうこうやって会うの終わりにしない?」
男は飲んでいたワイングラスを置くと静かに言った。
「えっ?どういうこと?」
共に食事をしていた女は驚きのあまり顔を上げた。
今まで仲の良い恋人同士だったと思っていたところに、神妙な面持ちで言われた言葉に身構える。
右手のナイフにはたった今食べた肉のソースがついている。
「あのさ」
女は何を言われるのか緊張のあまり咀嚼もままならず、ほぼかたまりのまま肉片を飲み込んだ。
「結婚を前提に、一緒に棲みませんか?」
男は女の目を見て言った。その瞳は緊張に揺れている。
「えっ?」
女は想定外の言葉を言われて驚いている。
「あっ。あの、これ――」
男は慌ててジャケットのポケットから紺色の小箱を取り出した。その姿は女の見るいつもの少し情けない彼そのものだ。
「本当は一緒に選びたかったんだけど、びっくりもさせたくて――。結婚指輪は一緒に見に行こう」
差し出された小箱の中で光るシルバーが照明を反射して輝いている。
「僕と結婚を前提に、一緒に暮らしてください」
女の目か涙が一筋流れた。
今度は男が驚く番だった。
「あ、あんまり真剣な表情で何言うのかと思ったら……。別れ話かと思った……!」
女は泣きながら男に言った。この数分で感情をあちこちに揺さぶられたせいだ。
しばらく泣いて落ち着きを取り戻したところで、
「よろしくお願いします」
小箱を受け取り、男に指輪を通してもらった。
デザートのラズベリーソースがけのジェラートの酸味が、この数十分間の女の心模様を表しているようだった。
/7/15『終わりにしよう』
世界は美しい、まだ知らないことはたくさんある。
景色で微笑み、音に微睡み、薫りで寛ぐ。
触れて手繰り寄せ、導かれるように歩を進む。
言葉かもしれない
それは、情景かもしれない
または、音楽かもしれない
そして、人かもしれない
私も、あなたも、掬い上げてくれるのは……
前を向かなくてもいいよ。
ねぇ、ほんの少しだけ、顔を上げてみるのはどう?
それだけでも、きっと世界は変わるよ。
『終わりにしよう』
「嗚呼、こんな夜とはさよならしよう」
君は笑いながらそう言った。手を取り合って夜の公園で遊んだあの時も、泣きながら映画の感想を言い合った帰路も。全てはあなたがいたからだった。
「僕は気がついたんだ、ここは夢の中だって」
ええ、そうでしょう。あなたは布団から一歩も出ていません、そこで私と愛を囁き合ったんです。
「ねぇ、此処でずっと夢を見ていたくはありませんか」
私は意地悪に笑います、だってあなたのタイプは猫みたいな人だから。
「見ていたいさ、でも、ここで君を愛したところで」
苦しそうに俯き、深い葛藤が唇を震わせます。
「言っていいですよ、どうか私を目覚めさせて」
あなたは意を決したように顔を上げました、乱暴な声色は決意よりも、なるようになれという乱雑さを大いに感じました。
「僕は、僕を好きになれないから」
あなたはそれだけ言って、脱兎の如く逃げ出しました。
私は、霧のたちこめる空間に一人取り残されます。
あなたに愛されるように創られた体が、ありもしない心が。
寂しさ、なんてものを感じたように思えました。
これからあなたは、私を捨てて現実を愛するのです。
それでも、私はあなたが布団に横たわる時、静かに見守りましょう。魘されるときは心配し、可能ならあなたの前に姿を見せましょう。
「……よい一日を」
あなたの目覚めが、素晴らしいものであることを願っています。