『終わりにしよう』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
忘れられないことがたくさんある。
すぐ伸びる髪の毛や、黒縁眼鏡の奥の綺麗な二重。
口を曲げる癖。不釣り合いに小さなマスク。
下手くそな笑顔。写真写りの悪さ。
舌っ足らずな喋り方。甘く切ない歌声。
簡単に調子に乗るところ。自己中心的なところ。
顔が広いところ。人望がないところ。
可愛い女の子に弱いところ。情けないところ。
不器用で何も出来ないところ。
気遣えて何でも気付けるところ。
軽々しく触れてくるところ。
電話の向こうで弄んでいた彼の彼。
私の抱き締められた肩。叩かれた背中。交わした唇。
キスを落とされた手や指や頬や吸われた乳首。
たくさん怒られたこと。たくさん悩ませたこと。
都合良く優しい言葉をかけてくれるところ。
私を生かしてくれたこと。
生きたくなかった私にとって、
あなたは救いであり、呪いだった。
生きることを諦めさせてくれなかったから、
私は今、未来を望むことを選べている。
ねえ、
あなたも終わりにしてよ。
あなたの選択肢に、自分で決めることを含むのを。
“終わりにしよう”
終わりにしよう、
自分に嘘をつき続ける生活を
終わりにしよう、
自分を傷つける考え方を
終わりにしよう、
上辺だけの関係を
終わろう、
目を背けたくなる。
既に零時を過ぎており、眠気もピークに達してきた。
しかし、目の前には一向に終わらない課題の山。
ベットに堕ちながら呟く。
「終わりにしよう。」
「終わりにしよっか?」
そう、彼の口が開いた。
「……えぇ、やだ。もうちょっとだけ」
年甲斐もなく、駄々をこねる。
「うーん?ちょっとだぞ」
渋々と、彼は隣に置いたコントローラーを拾った。中心のテレビ画面では、操作する二人のキャラクターが飛んで沈んで、お姫様を世界を救うための冒険の途中。
本当はとっくのとうに、このゲームには飽きた。クリアしても、永久に続く。今、私たちがクリアしてもどこかの誰かは途中だし、10年後にやっとスタートすることもある。同じ物語はフィクションだけでいい。
ただ。
彼の傍にいるきっかけ……。
だから、終わりにはさせない。
お題:終わりにしよう
全部終わりにしよう
そう言い放ちその場から消えていった
私の周りにはたくさんの人が居る
でも貴方の周りには誰も居ない一人ぼっち
あぁなんて可哀想なんだろう
そこに私が救いの手を差し伸べてあげたかった
でもそんなこと出来ない
だって全部終わりにしたんだから、
貴方のために用意した時間もお金も命も全て意味の無いものになった
だから私はビルの屋上から大きな声で
終わりにしよう(2022/7/16)
君がそう言った時、『やっぱりか』って思った。
同時に『嫌だ、一緒に居たい』とも思った。
なんとも自分勝手なのは分かってる。
だから、『会いたい』って提案に答えてくれたの、すっごく嬉しかった。
一緒に居たいよ。
セックスとかなくてもいいし、ただただ一緒に何かしたり、どっか行きたい。
大好きなんだよ。
狂ってしまってるよ。
いっつもあなたのこと考えてる。
自分のこと気持ち悪いや。
ままならない。
終わりにしよう こんな生活
みんな私が嫌いなら
私を好いてくれる人の元へ行く
さようなら、お元気で。
じんせい
終わりたいのに終われない
それがとってもつらいの 苦しいの 怖いの
誰か私をだきしめて。
終わりにしましょう
どうせ頑張ったところで
頑張ってない人が上手く誰かに取り入れば
頑張った人は贄となる
それが世の中
それが世界
ならばもう終わりにしましょう
声を張り上げたところで
上擦った声しか誰の耳にも届かない
それが人の耳
それが世界の耳
だから終わりにしましょう
ちゃんとしなきゃ
ではなく
ちゃんとしてるように見せかけられるように
そうして罪も痛みも誰かに擦り付ける術を
それが世渡り
それが幸福を掴める人
終わりにしましょう、何もかも
だって何もかもが無駄だった
無駄な言葉
無駄な心
無駄な痛み
無駄な涙
私の全てが無駄だったから
貴方を思うたび
貴方の事を考えるたび
-終わりにしよう…この思い-
そのたび、タイミング良くか悪くか
声を聞く事がある
声を聞いて話したら、ダメだ
そんなタイミングで、ズルいよ
-終わりにしよう-
その気持ちが揺らぐ
好きなの
声も、話し方も、顔も、仕草も、
貴方の存在が
好きなの
過去が良かったと、現実を見ないで。
あの頃に戻りたいと、目を逸らして。
いつまでも、夢見がちな私。
そろそろ、未来を見つめよう。
流れるまま、過ごすよりも。
周りをみよう。自分を見てくれる人がいる。
過去にこだわるのは、終わりにしよう。
終わりにしよう
好きな人にそう言われた私は『 え?』と答えた、そうすると好きな人は、『 俺、お前の事がずっと好きだった、もう友達とゆう関係は終わりにしよう』と告白をされた。私は嬉しかった
終わりにしよう
他人の悪いところばかり探して
自分がその人より優れていると売ることを
自分のことを棚に上げて
周りに当たることを
人の顔色を伺って
態度や行動、言動を変えることを
ただいま、と呟いて玄関を開ける。
階段を上がってリビングに着くと
ひとつため息をついた。
いつものように貴方の白いシャツを畳んだ。
いつものように冷蔵庫のドアに
買い足す食材のメモを貼った。
いつものように掃除機をかけて、
でも今日はソファに腰掛けはしなかった。
ふと見渡す。
貴方と私の過ごした時間。
形あるものが思い出させる。
お揃いで買った8000円の指輪を外して、
帰ってきた貴方の目に着くように
ローテーブルの上に置いた。
さよなら、好きだった人。
「おわりにしよう」
そう呟いたあなたの声は酷く震えていて、机の上のカラフルなケーキだとか、ジャスミンの香るお茶だとか、そういう幸せなものが、ひとつ、ひとつ、砕けていくような気がしたんです。その音はまるで硝子の割れる時のそれで、ああ、もう元には戻らないのだなと、妙に納得してしまいました。
世界はまだこんなにも明るいというのに、全く不公平な話ではありませんか。
私の人生もう終わりにして
終わりにしよう
終わりにしよう。
終わりにしよう。
永遠に続く片思いを。
【君】が誰かと
気づいた君が
今日もいとしいよ。
終わりにしよう。
自分を蔑む事を。
終わりにしよう
こんな醜い争い
なんの得も得られない言い合い
0:100のように白黒つける必要なんてあるのか
もう、終わりにしよう
米、肉、油、野菜、音。
電子計算機、文書、音、映像。
白米、鶏肉、ソース、ドレッシング、匂い。
終わりにしよう。
終わりにしよう
現実から目を背ける日々を
挑戦することから逃げることを
誰かに気持ちを伝えられずにいる毎日を
終わりにしよう
君を追いかけることを
君の真似をすることを
君に頼ってばかりの毎日を
今までの私にさようなら