『終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
終わらせないで
自分で自分の命を絶つー自殺ってすごくもったいないことだと思います。
つらいのも苦しいのもわかります。生きているのが嫌になることもわかります。たとえこの先、生きたとしても、幸せにはなれないとも考えます。
ーでも、つらいのは今だけかもしれないんです。
これから先、楽しいこと、嬉しいことたくさんあるはずなんです。人並みの幸せが得られなくても、天気がいいとか、公園の花がきれいだとか、そんなことでも感じられたらそれで良いのです。
ーこれからまたつらいこと、苦しいことがあるかもしれない。今よりひどくなるかもしれない。
ーそうかもしれないけど、それは今じゃないんです。
その時になったら、また考えればいいんです。
ーだから、まだ終わらせないでください。
あなたの命は一つしかなくて、一度きりの人生なので。
長々と書きましたが、私の自殺に対する考えです。
いまだ多くの人が自殺を選ぶ世の中で、ちっぽけな私の考えなんか埋もれてしまいそうですが、こういう形で残しておきます。(みけねこ)
まだ、終わらせないで
君には計り知れないほどの魅力があるんだよ
その純粋な瞳
笑うとできるエクボ
みんなを笑わせるユーモア
その全て君が一番なんだよ
そして僕はその全てに惹かれているんだ
僕の近くにいろとも
ずっと笑っていろとも言わない
だから、まだ、
泣き崩れる僕を見て君は困ったように笑う
「ごめん、もう、無理だよ」
君の体が学校の屋上のフェンスの上で
ぐらりと揺れる
僕は手を伸ばそうとした、でも届かなかった
「バイバイ、君のこと、結構好きだった」
君は落ちた
笑っているようにも
泣いているようにも見えた
僕は頭が真っ白になるとは
このことかと理解した
僕は君が言った言葉を反芻する
一番終わってほしくないものが
崩れ落ちていく瞬間だった
海に沈む夕陽が、水面にきらめく。そして、堤防沿いの道の少し先、みんなが大きく手を振っている。
ああ、これはいつもの夢だ。まだ、幸せだと思うことが出来たあの頃の。けれど、もうすぐ夢は覚める。朝日が昇れば消えてしまう、冬のはじめの風花のように。
ああ、どうか。神様でも、悪魔でもいい。この夢を、この現実を、終わらせないでください。
終わらせないで
何があっても
今からやり直せること
それが分かれば
またすぐ始められる
空を見上げて
太陽に手を伸ばして
また歩みを始めればいい
昨日の涙を糧に
失った感情を友に
後ろめたさを手に
いつだって始められる
終わらせないで
リセットではない
新たなセットで
今日から始めればいい
新たな夢の世界で
涙がこぼれない場所へ
ほんの少しの勇気と
そこで見せる微笑みで
終わらせないで.1
────雨が降っている。
酷く煩い雨の音は僕の嗚咽を掻き消す。
あぁ、もう一度君に会えたら…
なんて心の中で何度も願っても
戻って来ることの無い君の無邪気な笑顔
何度も助けられた暖かい君の声、
僕が作る黒く焦げた卵焼きを
いつも美味しそうに食べる君も
こっそりサプライズで嬉し涙を流した君も、
喧嘩したらスイーツを一緒に選んで
食べて仲直りした思い出も
全部失ってしまった。
「私が居なくても生きて」
終期に君が囁いだ約束。
呪われたかのように僕にまとわりつく。
君が居ない人生は息が詰まりそうで苦しいんだ。
周りの景色は色褪せて生きることさえ辛いんだ。
泣いても戻らないのに涙が止まることはなく
いつもより暖かい朝日が顔を出した。
「終わらせないでよ」
終わらせないで.2
───強く美しく咲き誇っている向日葵。
向日葵を眺めているとふと思い出す。
大きな庭のガーデンからひょっこりと
現れる眩しい笑顔の少年。
あなたはいつも元気に走り回っては
綺麗な景色があると連れていってくれる。
ある日、明日で引っ越すと言われて泣きそうな私は
君と指切りげんまんをした。
「秘密の約束だよ、大きくなったら迎えに行くね」
向日葵と初恋を残して遠くに行ってしまう。
終わらせないでよ…もっと一緒に居たかったよ。
──数年経った今も思い出す。
君にサプライズで思い出の向日葵を買った。
「ただいま~向日葵だよっ!」
家の鍵を開けるとあの頃より低い甘い声で返事が聞こえる。
あぁ幸せだな
終らせないで
「私は天才です!」皆さんは、こう思ったり、口に出したりしたことはありますか?
私達は、日々の暮らしの中で、時に周りの空気を察知して、YESと言ったり、NOと言ったり、うまく頭の中で意見を使い分けていることがあると思います。
程よい同調は上手く作用することが多いですが、それが行き過ぎると、自分を殺す原因になり、意思が曖昧になってしまうことがあります。
僕は小さい頃、女の子向けアニメの映画を、映画館で見たことがあります。しっかりペンライトを振って。
今はもう見ることは殆ど無いですが、もし、今もそれが好きだったとしたら、僕はその「好き」という事実をどうするのだろう。隠そうとするのか、隠さないのか。
同じ様に他の人も、得意なことや好きなこと、本当は言いたいことを隠しているのではないだろうか。
もしかしたらどこかのタイミングで、自分の意思に反して、心のなかに閉まって、無かったことにしていたりすることもあるのではないだろうか。
本当にそれが自分の望んでいることなのか。
「私はこれが好き!」「本当はこんな事ができるの!」
自分の好きなこと、得意なこと、堂々と誇っていいのではないでしょうか。
自分を知ってもらうことで、本当はやりたいこと、成りたいものに正直になれるかもしれません。
そしてそれを、周りも受け入れる心を持っていれたら良いと思います。
自慢気なくらいが丁度良い
どうか、「好き」を終らせないで。
目の綺麗なあの人が、ハーフ顔のあの人にダル絡みしている。
あの子とあいつがバカ騒ぎして、それをクールな彼がたしなめている。
かっこいい彼女が臆病な彼を驚かしているのを見て、優しい彼としっかり者の彼が笑っている。
向こうでは働き者のあの人が目の綺麗な人にへこへこしている。
それらを遠くから見守る綺麗なあの人と、たくましい人。それと、もっと遠くから見守る、細い目をした柔らかい笑顔。
終わらせないで。
お願い、夢のままでいいからずっと続いて。
君の事が好き
君の声が好き
君の温もりが好き
私は君の全部が大好き
この気持ちは今までも今もこれからも絶対に変わらない
この気持ち終わらないで
終わらせないで
ずっとずっと永遠に君の隣に居たい
君と一緒にいたいから
終わらせないで
30°を超える夏も、1°まで落ちる冬も授業に集中出来やしない。
集団行動の息苦しさが嫌になることもある。
でも、朝登校して当たり前に受け取れる「おはよう」も、夕方に言い合う「また明日」も大人になった今、あまりにもかけがえがなかった。
無邪気に笑い合える正方形の部屋は人生の中でたった12年しかなかった。
どうか青春、まだ終わらないで。
終わらせないでと、どんなに祈ったとしても、どんなに叫んだとしても、約50億年後に太陽は内部の水素を使い果たし、寿命を迎える。その暁には、太陽は木星軌道付近まで膨張し、地球は飲み込まれて蒸発すると予想されている。
人の生きる意味なんて、この宇宙には無い。いつかは滅びるこの世界で、私たちは生を受け、ただ存在しているに過ぎない。人生に意味を与えるのは、いつでも自分だけだ。この事実は、生きることを少し楽にしてくれるだろう。
〈さようなら〉
そう言って貴方の姿は遠ざかっていった。
私はその背中めがけてこう言った。
まだこの関係を
『終わらせないで』
と。
※フィクション
【終わらせないで】59 kogi
#終わらせないで
窓の向こう
白い世界が
音も無く広がってゆく
君が弾くショパンの調べに
六花の舞
ずっと観ていたい
優しさの温度は夢へ誘う
降り積もる悲しみ
降り積もる優しさ
溶かしてはまた音さえも消してゆく
長い長い白い季節は
キミの悲しみさえ
花にかえてゆく
ずっと ずっとこのまま
きみのそばで
ゲームは無課金派なんだが今日はやたら運がいい。
たまたま引いたガチャで確率アップでもないのに求めていたのが出たりとか。
ドロップ率が低すぎて諦めてたアイテムを回収出来たりとか。
とにかくいつもより運が物凄く良かった。
最初は調子乗っちゃったけど寝たら運気がリセットされるような不安しか残らない。
そんなことぐるぐる考えてるうちに寝るんだろうなって思いながらも考えまくる。
そんな今日だった。
『終わらせないで』
【123,お題:終わらせないで】
あなたが私を愛してないことなんて、ずっと前からわかってた
私を通して別の誰かを見ているような、いつも合わない視線
それでも
「愛してる」って言う平坦な声も、私を見ていない暗い瞳も、全部私は愛してた
あなたにとって、私は誰かの代わりでしかなくて
それ以上にはなれないことも、ずっと前から気付いていたの
でもそれでもいい
都合のいい存在でいいから、隣にいさせて
まだ、この関係を終わらせないで
カーテンコールの続きをしよう
音楽は鳴り止まない
さぁ、歌って
踊り続けて
この恋は始まったばかり
「終わらせないで」
あるパーティにその2人はいた。
「この後のご予定は?」片方が少し気取った風に尋ねると、
「帰って寝るだけだね」もう片方も気怠げに答えた。
その返しを受けた片方も
「じゃあ一足お先に二人で抜け出しません?
帰って寝るにせよ、良いユメの種をまいてあげますよ」
すかさず誘いをしかけた。
「…まくだけで終わり?」
「咲くまで見守りますよ」
「もう一声」
「散るまで?」
「ふぅん?」
「…OK、実るまでいます」
「いいね。味見しておゆき」
『終わらせないで』
「ねぇ、終わらせないで……」
その言葉を言えたらどれだけ楽なのだろうか。
でもきっと私は言えない。
貴方との出会いは家どうしの縁談だった。
最初は本当に嫌だった。昔に読んだ絵本のお話みたいに
好きな人と結ばれたいって思っていたから。
それが夢だったから。
だから縁談なんて家のためでも嫌だった。
初めは絶対に断ろうと思っていた。
でも貴方は私に微笑みかけくれた。一目惚れだって
言ってくれた。一緒に過ごすうちにこの人となら
一緒になってもいいって思っていたのに……
初めは嫌でもそのうち会うたびに好きになって
いったから……
昔に読んだ絵本と一緒ではないけど
"好きな人と結ばれたい"
その私の願いは叶っていたから……
でも現実はそんなに甘くない。
貴方は一生添い遂げたいと思った人に出会ったから
仕方がない……
貴方が笑顔でいてくれたら私は別に傍にいれなくても
いい……
そう、思ったから
本当に……"終わらせないでって"
言えたらどれだけ
楽になれるんだろう……
大事な話は
いつもはぐらかす君
お願い
勝手に話を終わらせないで
ちゃんと私の話を聞いて
ちゃんと君の気持ちを聞かせて
#終わらせないで
#44
新しく入ってきたバイトの子と休憩に入る。
最寄り駅、住んでる場所、
ハマってるもの、好きな食べ物、行きたい場所、
最近落ち込んだこと、人生一変わってる人に会った時のこと、
お互い言い合って笑った。
そして、似ていることに驚いて、また、笑った。
なのに。
LINE交換してって言い出せないまま休憩が終わる。
ゔ。
ゔゔゔ。
ゔゔゔゔゔ。
「何事にも終わりはあるものだよ」
困ったように目を細めて笑う君の心の奥を、あの時の私はまだ知らなかった。交換ノートの最後のページをめくれば、見慣れた君の筆の跡。たわいもない日常のあれこれ、私へのお小言がつらつらと並べられていた。軽やかに綴られた君の言葉は最後の一行にたどり着く前に終わりを告げた。
君はいない。涙を流す暇さえ与えられないまま、君は私の前から消えてしまった。互いの心を繋ぐ1つのノートだけを残して。終わらなければ良かったのだろうか。終わらせないでと、あの頃の私はそう言えなかった。