『終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
終わらせないでと、どんなに祈ったとしても、どんなに叫んだとしても、約50億年後に太陽は内部の水素を使い果たし、寿命を迎える。その暁には、太陽は木星軌道付近まで膨張し、地球は飲み込まれて蒸発すると予想されている。
人の生きる意味なんて、この宇宙には無い。いつかは滅びるこの世界で、私たちは生を受け、ただ存在しているに過ぎない。人生に意味を与えるのは、いつでも自分だけだ。この事実は、生きることを少し楽にしてくれるだろう。
〈さようなら〉
そう言って貴方の姿は遠ざかっていった。
私はその背中めがけてこう言った。
まだこの関係を
『終わらせないで』
と。
※フィクション
【終わらせないで】59 kogi
#終わらせないで
窓の向こう
白い世界が
音も無く広がってゆく
君が弾くショパンの調べに
六花の舞
ずっと観ていたい
優しさの温度は夢へ誘う
降り積もる悲しみ
降り積もる優しさ
溶かしてはまた音さえも消してゆく
長い長い白い季節は
キミの悲しみさえ
花にかえてゆく
ずっと ずっとこのまま
きみのそばで
ゲームは無課金派なんだが今日はやたら運がいい。
たまたま引いたガチャで確率アップでもないのに求めていたのが出たりとか。
ドロップ率が低すぎて諦めてたアイテムを回収出来たりとか。
とにかくいつもより運が物凄く良かった。
最初は調子乗っちゃったけど寝たら運気がリセットされるような不安しか残らない。
そんなことぐるぐる考えてるうちに寝るんだろうなって思いながらも考えまくる。
そんな今日だった。
『終わらせないで』
【123,お題:終わらせないで】
あなたが私を愛してないことなんて、ずっと前からわかってた
私を通して別の誰かを見ているような、いつも合わない視線
それでも
「愛してる」って言う平坦な声も、私を見ていない暗い瞳も、全部私は愛してた
あなたにとって、私は誰かの代わりでしかなくて
それ以上にはなれないことも、ずっと前から気付いていたの
でもそれでもいい
都合のいい存在でいいから、隣にいさせて
まだ、この関係を終わらせないで
カーテンコールの続きをしよう
音楽は鳴り止まない
さぁ、歌って
踊り続けて
この恋は始まったばかり
「終わらせないで」
あるパーティにその2人はいた。
「この後のご予定は?」片方が少し気取った風に尋ねると、
「帰って寝るだけだね」もう片方も気怠げに答えた。
その返しを受けた片方も
「じゃあ一足お先に二人で抜け出しません?
帰って寝るにせよ、良いユメの種をまいてあげますよ」
すかさず誘いをしかけた。
「…まくだけで終わり?」
「咲くまで見守りますよ」
「もう一声」
「散るまで?」
「ふぅん?」
「…OK、実るまでいます」
「いいね。味見しておゆき」
『終わらせないで』
「ねぇ、終わらせないで……」
その言葉を言えたらどれだけ楽なのだろうか。
でもきっと私は言えない。
貴方との出会いは家どうしの縁談だった。
最初は本当に嫌だった。昔に読んだ絵本のお話みたいに
好きな人と結ばれたいって思っていたから。
それが夢だったから。
だから縁談なんて家のためでも嫌だった。
初めは絶対に断ろうと思っていた。
でも貴方は私に微笑みかけくれた。一目惚れだって
言ってくれた。一緒に過ごすうちにこの人となら
一緒になってもいいって思っていたのに……
初めは嫌でもそのうち会うたびに好きになって
いったから……
昔に読んだ絵本と一緒ではないけど
"好きな人と結ばれたい"
その私の願いは叶っていたから……
でも現実はそんなに甘くない。
貴方は一生添い遂げたいと思った人に出会ったから
仕方がない……
貴方が笑顔でいてくれたら私は別に傍にいれなくても
いい……
そう、思ったから
本当に……"終わらせないでって"
言えたらどれだけ
楽になれるんだろう……
大事な話は
いつもはぐらかす君
お願い
勝手に話を終わらせないで
ちゃんと私の話を聞いて
ちゃんと君の気持ちを聞かせて
#終わらせないで
#44
新しく入ってきたバイトの子と休憩に入る。
最寄り駅、住んでる場所、
ハマってるもの、好きな食べ物、行きたい場所、
最近落ち込んだこと、人生一変わってる人に会った時のこと、
お互い言い合って笑った。
そして、似ていることに驚いて、また、笑った。
なのに。
LINE交換してって言い出せないまま休憩が終わる。
ゔ。
ゔゔゔ。
ゔゔゔゔゔ。
「何事にも終わりはあるものだよ」
困ったように目を細めて笑う君の心の奥を、あの時の私はまだ知らなかった。交換ノートの最後のページをめくれば、見慣れた君の筆の跡。たわいもない日常のあれこれ、私へのお小言がつらつらと並べられていた。軽やかに綴られた君の言葉は最後の一行にたどり着く前に終わりを告げた。
君はいない。涙を流す暇さえ与えられないまま、君は私の前から消えてしまった。互いの心を繋ぐ1つのノートだけを残して。終わらなければ良かったのだろうか。終わらせないでと、あの頃の私はそう言えなかった。
終わらせないで……。
このまま、終わらせたくない。
あのゲス女に、台無しにされた人生を。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
終わらせないで……。
まだ、第二幕が終わったばかり。
ヤマ場は、これから。
何より、フィナーレを観ないと。
#終わらせないで
バイト先から現場に派遣されて働いている。
私の現場はどうにも採算が採れない中、さらなる価格の低下を求められているらしい。
行くとこなくなるから、どうか終わらせないで欲しい。
採算が合わなくても、人件費を削ることは許さないが。
貴方との幸せな時間が続く程
貴方との楽しい時間が続く程
”永遠”を望んでしまう。
...でも、永遠なんて無理だから
せめて、せめて
この時間が一秒でも長く続いてくれますように
そう願わずにはいられないの。
---二作目---
この気持ちを言ってしまったのなら、多分お前との関係は終わってしまう。
元の関係には戻れない、ただ会ったら気まずいだけの関係に成り下がってしまう。
...それは嫌だった。
嫌われたくないし、失望されたくもないし、離れたくも無い。
だから俺は、この気持ちに蓋をする。
気付かれないように、溢れ出ないように、強く強く鎖を巻き付けて。
暗い暗い心の奥底へと仕舞い込む。
...でも、どうか。
この気持ちを持っておく事だけは許して欲しい。
友達という関係も。
あいつを愛おしいと想ってしまう気持ちも。
どれも全て、終わらせたくは無いからさ。
#終わらせないで
132作目
【終わらせないで】
「では、そのようにお願いします」
仕事のできる上司、冴島さんはクールにそう言って話を終わらせようとする。
冴島さんは私に仕事の指示をしただけ。これ以上話す理由なんてないのは分かっているけど、私はまだ冴島さんと話していたくて。
「す……すみません」
「はい?」
私の席から立ち去ろうとしている冴島さんに声をかけると、不思議そうな顔をして振り返る。
「先日作成したポスターのレイアウトに変更点があるので、再度確認していただきたいのですが――」
適当な理由をつけて、私の席に彼を呼び戻す。冴島さんは眼鏡を指でくいっと上げると、パソコンの画面を覗き込んだ。
「ああ……なるほど。フォントの色と場所を変更したんですね」
「ええ。前回のものとどちらが良いかと思いまして」
「そうですね、両方とも色は綺麗ですし、視認性も良いと思います――」
どんな内容だっていい。少しでも長く、好きな人と話していたい。
あなたにとってはただの仕事の話だとしても。私にとっては大事な時間なんです。お願いだから、まだ終わらせないで。
終わらせないで
「…別れよっか、」
「……え、なんでっ、」
そういって、あなたは出ていってしまった
毎日俺のために作ってくれるごはんも
あなたが俺にくれた誕生日プレゼントも
…凪のものが、俺の部屋のどこを見渡しても
まだ残ったまま
暗い部屋で一人リビングに蹲って、1人泣いた。
涙が枯れてしまうくらいに。
泣きたくても泣けない、俺の心には穴が空いたみたいで
それを埋めるのはやっぱり凪だったんやな。
「ごめん、好きって素直に言えへんくて。
喧嘩して、いつも謝ってくれるのは凪やったし、
今更遅いって分かっとる。もう二度と、元に戻れんのも
俺が一番分かってる。でも、終わりたくないっ、
終わらせないで。話、したいな、」
そう、凪にメッセージを送ったのは
凪がこの家を出ていって一週間が経とうとしていた時だった。
何も食べれない。喉を通らない。不安で、毎日寝れない
それだけ依存していたのに、凪の悩みにも気付けない俺って馬鹿やな、そう自嘲している時に
ドアが開いて真っ暗な部屋に光が射し込んだ。
「…ねぇ、何やってんの。
俺のこと呼んどいて、あんなメッセージみたら
戻るしかないじゃん、俺だって辛いんだよ。
…何も言わずに出ていったのはごめん。
紬にとっては、俺はずっと側に置いて置くだけの人間じゃないかなって思ったの。いつしか紬からの好きも聞けなくて、辛かったんだよ、?」
「…っ、ごめん、俺、離れてからっ、…
凪の大切さに、気付いた。…側に置きたいだけやったかもしれん、これから、辛いことばっかり思わせちゃうかもしれん。でも、必ず、凪を幸せにする。もう、
あんな思いはさせんっ…やから、また、…やり直したいっ…こんな……勝手なんは分かっとる。やから、考え直して…お願い、凪……」
「……絶対、俺のこと、幸せにしてよっ、?
俺だって、まだ紬のこと忘れられないんだから。
もう二度と、俺にあんな思いさせないで、
三度目はないから。俺のこと、時間がかかっても
側に置きたい存在じゃなくて、愛して、ずっと側にいたい存在にしてよ、?」
「…うんっ……絶対、大事に、幸せにするっ…
今も、これからも愛しとるで。…俺の愛、一生
受け取ってや。」
「…もう、ほら、立って?どうせずっとご飯食べれて無かったんでしょ?…俺も、全然食べる気になれなかったの。
ごめんね……ご飯、一緒に食べよう?……って、ほんとに立てないの?ほら、お姫様抱っこするよ?笑」
ほんとに良かった、また、凪とやり直せる。
絶対、幸せにするでな、凪
「…やめてや、笑立てるしっ!」
あのとき、終わらせないで良かった。
今の世界に合わせて男の子同士の恋愛も書いてみました!
賛否両論等あるかと思いますが…
いつもみてくださって、いいねもありがとうございます。
終わらせないで、止めて、勝手に終わらせないで。こっちが残ってるのこっちに来て。そのまま進まないで何でそんなところに立ってるの?
お願いそのまま終わらせないで私は貴方がいないと生きていけないの、貴方もそうでしょう?だからどうかそっちに行かないで1人で勝手に死にに行かないで。あなたの人生を終わらせないで。
私も生きて行けなくなるじゃない。
【終わらせないで】
カツ、カツ、、
スチールの階段を一段一段のぼるたび、ローファーの靴音が宵闇に響く。
『はぁ、、はぁ、、』
一段と踏みしめてのぼるたび、運動不足か、興奮しているのか息が上がる。
暑くなりマスクを取った。マスクは夜風に巻き込まれて吹き飛んでいった。
『ふー、、綺麗。』
階段を登ってビルの屋上に着く。
『今日はオリオン座流星群か、、』
空を見上げれば、綺麗な星々が瞬き刹那に落ちていく。
二つ三つ四つ、、たくさんたくさん綺麗な星が落ちていき、私の瞳に光を映す。
『はあああぁ、、』
大きく息を吐き、屋上の緑芝生の上に思いっきり寝転がる。
背中がチクチクしててくすぐったいけれど、それよりも私は川水の様に流れていく星達に夢中になっていた。
三十分後。
そろそろ寒くなって来たな、、帰らないと。
でも、、もうちょっとだけ。
六十分後。
本格的に寒いなぁ。カーディガンじゃ足りない、、。
でも、、星は降り続けている。
『うぅ、、さむ、、』
嗚呼、、帰りたくないな。
『何で帰りたくないんだい?』
後ろから声が聞こえて、振り返る。
『やぁ。』
シルクハットを被った西洋風の男が私の後ろに三角座りをして空を見ていた。
何かのコスプレだろうか。
『、、誰?』
『ハハハッ、、やっぱりこの星の生物はみんな疑り深いねぇ。』
いや、問題は誰なのかじゃなくって、私の心を読んだことだ。
『僕には昔っから不思議な力があってね。心が読めんるんだよ。』
、、、、、、まぁ、綺麗な星に免じてそう思うことにしよう。
『、、帰りたくないのは、家が苦しいから。』
『難しい表現をするんだね。苦しいって、、どういう意味?』
『苦しいのは、お母さんが原因なんだ。生まれた時から完璧を求められて、テストだって、家事だって、自分のお小遣いだって管理されて、何でも完璧に完璧に、、それがとても苦しい。息ができない。』
一つこぼせば、二つ三つ。
ポロポロ言葉が溢れて、コスプレ男に吐き出していく。
『ふ〜ん、、それは辛いね。どうしたいの?家に帰ってもお母さんに完璧を求められて君は苦しいんでしょ?』
『うん。苦しい。私、、このままずっと、この星を見てたい。』
そう呟くと、体がフワリと浮かぶ。
シルクハットの男がいつのまにか真正面にきており、私の手を取る。
私の体が浮き、空中歩行している様になる。
『私、、浮いてる、、!』
『うん。そうだね。君を永遠の流れ星ショーに招待するよ。どう?』
妖艶に笑うシルクハットの男。
永遠。ずっとこの綺麗な星を見ていいの?
疲れか、星の綺麗さに感動してか、私はその提案がとても魅力的に見えた。
『Posso chiederti un favore?』
意味が通じたのか、シルクハットの男はうやうやしく私の手にキスをした。
『Ho capito.』
そう言いとうとうビルの外に飛び出す。
私は落下しながら美しすぎるオリオン座流星群を目に焼き付ける。
『永遠に、、この星が、、見れる』
グシャリ
ビルの下が騒がしいのを耳に入れながら、シルクハットの男はビルの屋上でタップダンスを優雅に踊る。
『永遠の星。とっても綺麗だねぇ。君の心は真っ黒だったけど、永遠のショーを見ている君の心は明るいね。』
シルクハットの男はくつくつと笑い、背中からはやした翼をはためかせ、上空に飛び上がった。
『アハハッ、、、僕の名前はルシファー。光を掲げる者だよ。』
もう声も聞こえないであろう女の子に向かって自己紹介をするルシファー。
彼女の終わらせたくない願いは、くしくも彼女が死ぬことによって実現した。
終わらせないで
終わらせるなんて簡単だ。
紙切れ一枚。たったひと言。
縁もそれだけで簡単にほどける。
それも円満に終わればいいが、後に残るのは大抵後始末の重圧と作業。
終わらせないほうが、先に進まないほうがどうやってもよく思えてしまうのは仕方がないことだ。
終わらせないで。
終わらせないで。
終わるなら、すべての権利を放棄して身軽になりたいわ。
凄く軽めの男同士の恋愛モノを書きました。
兄弟ものです。
気分を害される方もいるかもしれませんが、
誰か、見てくれると嬉しいです⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
✻✻✻
【終わらせたくない】
兄さん、好きだよ。
兄さんの低くて心地よい声も。
僕に向けてくれる優しい笑顔も。
変なところで鈍臭いところも。
全部、全部愛してるよ。
あぁ、この気持ちを貴方に伝えられたらどんなに楽なんだろう。
でも迷惑かな。僕のこと気持ち悪いって思う?
それでも僕、あなたのことが本当に好きなんだ
もし、この気持ちを伝えたら
貴方ははとても優しいから僕のことを傷つけないように遠回しに断るのかな?
それとも、本気にしないで
「冗談やめろよ」って笑う?
どちらにしろ、今までの関係ではいられなくなる。
ずっと、このまま近くで貴方を見ていたい。
終わらせたくないなぁ、この恋。