『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
窓越しに見えるのは、広い青空だった。とても輝いているように見えた。真っ青なきれいな空だった。まるで夏に見る海のようだった。僕はただ、ずっと空を見ていた。今日は、久しぶりに外に出てみようかな。しばらくの間出ていなかった外へ。思い切ってドアを開けて外に出た。外に出てからすぐに上を見上げた。やっぱり窓越しに見たときとおんなじきれいな青空だった。太陽もはっきり見えていて眩しかった。涙があふれ出した、こんなにも……外の世界はきれいだったんだな……。気づかしてくれた、青空には感謝しないとな。もちろん、親にもな。
坂道を下る。
見えてくるのは、
はためく「氷」の文字と、白い建物。
海の見えるカフェ。
入り口のベルが、カランと鳴った。
夏の間、窓際の席が僕の特等席だ。
クーラーがちょうどよくて、アイスコーヒーがうまい。汗が引いていく。
瞳の先にあるのは、暑いけど爽やかな風景。
波の音さえ響いてくるような……
海とカフェが僕にくれる、癒しのひととき。
窓越しに見えるのは
いつだって、大したことはない風景。
ふとそんなこと思いながらカウンターの
窓越しで顔をあげたら…
あ……ん?見覚えのあるバッグ…
ふと、見るとあの頃大好きだった人…!
どうしよう…声かけに行こうか…
どうしよう、ドキドキする…
手に汗をかく。
私のこと、覚えているかな…
どうしよう、どうしよう…!
……なんて事は物語だけだろう。
窓越しに見えるのは、やはり、
なんてことない、リアルな日常と
反射した自分。
私は汗をかいたアイスカフェオレを
飲み干した。
#窓越しに見えるのは -8-
電車の窓に見えたのは
あの日の僕と変わらない街
やっと手にした切符
あの日に電車を見ながら
憧れ夢に見ていたような
場所までもうすぐなのに
真っ暗な景色と車窓に映った
冴えないワタシ
なぜだろう涙が出るのは
ー電車の窓からー
蒸された空気で窓ガラスは結露していた。
今日も雨かとうんざりする。
素手で雑にその水滴を拭いてみる。
見慣れたいつものうちの庭。
……ではなかった。
「なに……!?」
思わず濡れることも構わず、服の袖でゴシゴシと窓を拭いてみる。
違う、うちの庭がそこにはなかった。
窓越しに見えるものは、炎。
雨のはずなのに、火の手が見えた。
火災? 近所で? いや、そういう炎ではない。
炎だけではなかったのだ、窓からみえたものは。
--ドラゴンがいたのだ。
「……うそ」
【窓越しに見えるものは】
サラサラサラサラ
風が生み出す葉擦れの音
キラキラキラキラ
木漏れ日に一瞬目を奪われ
ガラスのフレームの向こうに見える
あなたの姿を無意識に目で追って
サラサラサラサラ
風になびく前髪
キラキラキラキラ
大きく手を振るあなたの笑顔に心を奪われ
ガラスのフレームに映る
親友(かのじょ)の笑顔
今日も淡い想いに封をする
『窓越しに見えるのは』
雨、雨が降っている
窓にあたった雨粒が
流れては落ちてゆく
滲んだ景色を覗けば
薄っすらと私が映る
泣いているような顔
本物なのか雨なのか
知ってるのは私だけ
「今日は雨ですが何してますか?私は昼寝してたらこんな時間になってしまってました。」
窓越しに見えるベランダの手すりに伝う雨の雫を目で追いながら、送りもしないメッセージを考えてみる。恋い焦がれている状態とはこのことか。今までなら自分の気持ちに素直に行動できたじゃないか。気になる人に気になるアピールのメッセージなんか簡単だ。でも今回それができないのは本当に彼が魅力的で尊いからなのか。友達感覚でアプローチできないものか。そんなことを考えに考えて早1週間がたった。こんなことなら連絡先なんか交換しなけりゃよかった。
16時くらいから昼寝して起きたら21時だった。ぐっすり眠って思考がクリアになったところでぼんやり聞こえる雨の音というのはこんなにも切ないものだったか。私は起き上がって冷やしておいた紅茶を飲む。テレビをつけると神奈川県の小さなお店を紹介していた。その店の店主は代々受け継がれた手法で商品を作っているらしい。変わっていいものと変わらない方がいいもの。自分はきっと変わらなくちゃいけない人だ。堂々巡りにため息なんかついてちゃ何にも始まんないだろ。さあ、今日はもう終わろうとしている。
#窓越しに見えるのは
窓越しに見えるのは
窓越しに見えるものは無い
私一人じゃ 何も感じない
だけど
目を閉じると思い出す
貴方と見た風景
春は桜 夏は花火
秋は紅葉 冬は雪
季節ごとに変わる景色と一緒に
過ごした楽しい日々
あぁ もう一度
貴方と一緒に見てみたい
#窓越しに見えるのは
ずっと好きだった
あの人が
座っていた席。
今は空席
部活終わりの夕暮れ
小さく響く蝉の声
この部室の小窓から見える
校庭の手洗い場。
君じゃなければ
どれほどよかっただろう…
僕じゃない誰かと
楽しそうに話す君
セピア色の世界に居るみたい。
だけどこんな気持ちを
知ってか知らずか
この胸は自分勝手に
ドクン…ドクン…と脈をうつ。
- That summer love ~恋心~ -
授業がつまらないときは、外を見る。
普段ならつまらないけど、授業中なら飽きずに見れる。
外を見ると、色々な変化も見れる。
いつの間にか消えた、薄桃色の花びら
校庭に舞う蝶々
わたあめみたいな入道雲
窓越しに見える、外の世界が大好きだ。
*窓越しに見えるのは*うぅ駄作
お題《窓越しに見えるのは》
季節はずれに咲く桜が淡く日常を染める。
彼が別れを切り出したのがこの日だったのなら、もっと美しい想い出になったのかな。
今はもういないこの隣を思い浮かべ、はらはらと涙が散っていく。
先へ進めない。
先へ、進みたい。
桜の下二人で撮ったはじめての写真はもう色褪せて、もう輝きはない。
窓越しにみえるのは
ふと、窓に手をあわせる。
外はまっくらだ。あかりもない。
私がいる部屋は明かりがついている。
いつもの白いLED。
中腰になっている足元には、
いつも読んでいる本が積み上げられている。
隣にはいつも飲んでいるコーヒー。
.
..
...
....
.....!
まて、「いつも」ってなんだ
いつもこのコーヒーを飲んでいるのか?
いつもこの本を読んでいるのか?
いつも白いLEDの明かりを浴びているのか?
ふと目線をおとす。
この白い手は誰のだ。自分のか!?
目線をあげる。
窓越しの存在と目が合う。
お前は誰だ?
そう思った瞬間、窓の外の存在が、
私を指さしてこういった。
お前こそ誰なんだ?
窓越しに見えるのは
ふと窓越しに空を見上げる。
快晴。
次に地上を見る。
猫がいる。
かわいい。
遠くを眺めると、
広がる海。
地平線が綺麗な弧を描いている。
砂浜にいるのは私の彼と……知らない女。
誰。
知らない。
自分の手元を見る。
握られた包丁。
赤い。
もう一度砂浜を見る。
やっぱり彼らがいる。
赤く染って。
窓越しに見えるのは
特定班に場所バレするらしいから
気をつけましょうね
窓から見る時は
基本的には天気かな
小雨や雪
静かだと判らなかったりする
どちらにしろ確認の為に
外にも出るけど
季節によるけど振り方で
傘を持って出掛けるか決めるから
天気予報も確認する
普段の買い物程度なら
その場で決めれる
徒歩数十分くらいだし
どうとでもなる
気分で行き先が変わったりする
決めた矢先に方向転換もある
なんとなく足が向かう方へ
夏の早朝の散歩とか
かなり快適で
かなり自由
完全無欠で適当
まぁ滅多にはいかない
窓越しに見えるのは
その時の気分なのかもね
窓越しに見えるのは、月から見た地球の姿。
ここは月面の、廃棄寸前の街。
月面開発が行われたのは、とうの昔の話。
今は金が無く、地球にも帰れず、
どこにも行く宛のない訳あり者たちの街。
かつては俺も、腕ききの科学者だった。
今じゃ安酒で酔い潰れる毎日。
安酒では悪夢ばかりで、
まともな夢も見れない。
夢…。科学の最先端の月で、
金も、地位も名誉も全て手に入る、
夢。
全てを捨ててきた地球。
今じゃ逆に俺を見下ろしてる。
夢。
今日街角のタロット占い師をひやかしたら、
良いカードを引いた。
今夜は少しでもまともな夢が見られるといいな…。
朝。起きて窓を開ける。
変わらないいつもの風景に、朝日が差したり
雨が降ったりしている。
今日は雨だった。気温はあまり上がらないのかな。
そんな事を考えながら、1階におりた。
夜。窓を閉めて鍵をかける。
住宅街なので、行き交う車や町の灯りは
ほとんど見えない。
雨は上がっている。静かな夜だ。
寝るにはまだ早い。もう少し自由な時間を
過ごそう。
明日の朝は、どんな天気になっているかな。
「窓越しに見えるのは」
窓越しに見えるのは
家
窓
木
玄関
服
カーテン
肌
目
髪
口
言葉
何日待てば貴方は気づいてくれるのかしら。
お題【窓越しに見えるのは】
「あ、猫だ」
俺の友人冬水が言う。窓の奥を見ていたので、俺もそちらに視線を移してみた。
「ほんとだ。なんか俺みてえじゃね?」
「そうだね。袈裟田みたいに白くて青い眼をしてるし」
袈裟田、とは俺のことだ。俺は生まれながらのアルビノ?(実は俺はあまりよく分かっていない)で、白い髪に青い眼を持って生まれてきた。
最初こそ周りの人間と違うところがある、と自分で思い自分で傷ついた。だから俺には冬水くらいしか友達と言える人間がいなかった。
「あ、黒猫来た」
「黒猫はお前か。なんか俺ら二人みたいだな」
そうだね、と笑う冬水。窓の向こうの猫は、黒猫が白猫を追いかけていた。
「でもさ、白猫は黒猫を避けてないか?」
「え?…あ〜…ほんとだ」
「…無理してないよね?袈裟田のことは親友だと思ってるし、袈裟田が自分で思うほど傷つかなくても大丈夫」
「君は僕のたった一人の親友だ。」
「もっと人に頼れ、一人で荷物を抱え込まずに僕にもちょっとくらいは分けてくれ」
「……前から、お前と少し壁作ってた自覚はあった。
冬水。じゃあ、これ持っててくれるか?」
「もちろんさ。」
君は僕のたった一人の親友だよ。
_2023.7.1「窓越しに見えるのは」
もう一個思いつきました。どうぞ見ていってください。
「ねえ、君は窓越しに何が見える?」
そう問いかけても、君はただ窓の向こうを明るく振舞って笑いながら見ているだけ。
彼女は数日前、結構大きな病気を患った。病院に入院したため、最近の僕は、大学の授業が終わったら、真っ先に君に会いに行くことが習慣になっている。
彼女には僕の声が届かない。
耳が聴こえないのだ。
そんな君に、僕はあるサプライズを考えた。
当日。彼女は驚きの表情を浮かべた。彼女が見ていた、その窓の向こうには_
「あ」「い」「し」「て」「る」
と書かれた紙を、彼らが持っていた。
病院の近くにある公園でいつもサッカーをしていた子供。ベンチに座っていた老夫婦。それを見守っていた看護師さん。
僕の声にこの言葉を乗せて君に伝えられなかったのは残念だったけど、
僕と君には、これで十分だった。
_2023.7.1「窓越しに見えるのは」