『窓から見える景色』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
窓から見える景色
「ほら、あれ桜の木なんですよ。春には部屋にいながらにしてお花見できますよ」
そんな不動産屋さんの売り文句に誘われ契約した部屋。その年の桜の時期は終わっていたため、次の春を心待ちにしていた。
しかし。春を待たずになんと桜の木が伐採。かなり古くからの木であり、根元の腐敗もあり安全面を考慮すると撤去せざるを得なかった。らしい。
そしてやってきた春。窓から見えるのは幻想的なピンクではなく、なんとも切ない切り株。
子供部屋の窓からは
星空が輝いていた
大人になった部屋の
窓からみえる景色は
明るすぎて
輝きのない星空
ちょっとさびしい
【窓から見える景色】
子供の頃は
冬になれば
雪遊びをしてた記憶がある
最近では積もることも少なくなった
暖かい部屋から眺める
真っ白な景色は
窓ガラスを境界線に別世界
クリスマスに雪が積もるのも珍しい事ではなかったし
あの頃はサンタさんも居た
長女が産まれた最初のクリスマス
どうしてもやりたかった事があり
家に着く前に
仕事帰りに買ったサンタさんの服に着替えた
家に帰り、まだ2ヶ月の長女を抱き抱える
記念撮影だ
もちろん長女には分からないがそれで良い
後日、印刷した写真を封筒に入れ
押し入れに大事にしまった
それから数年の時が流れ
ついにその時が来る
可哀想に俺似に育った長女がとうとう質問してきた
「赤ちゃんはどうやって出来るの?」
「私はどうやって産まれたの?」
逸る気持ちを抑え神妙な表情をつくる
競り上がってくる口角を咳払いで誤魔化しながら
静かに押し入れに向かい
あの写真を取り出す
「クリスマスプレゼントに貰った」
グレた
長女は怒られると
「どうせ私はサンタさんの奥さんの子供だから!」
と反抗するようになった
何度も見返し
サンタさんの顔に自分の面影を発見するまで
因みに翌年に産まれた長男は
宅急便の箱から取り出す写真になった
窓から見える景色
小さい枠の無限な世界
遠くに見える子供の頃の私
笑顔
そして輝く未来
**「双極の正義」**
深い闇が街を包み込む夜、その街角には一つの影が立っていた。黒いマントをまとい、目元を隠すその男は、悪党として知られていた「カイ」。カイの姿を見た者は皆、彼を恐れる。それは彼が冷酷無比な犯罪者としての評判を持っていたからだ。
だが、カイには一つの信念があった。「悪は正義の道を切り開くための手段である」と。
今日もカイは、その信念のもと、腐敗した政治家を標的にしていた。彼の目には、その政治家の裏切りや欲深さが映っていた。国民を苦しめ、自らの私利私欲のために動く者が「正義」を語ることに、カイは強い憤りを感じていた。
「お前たちが正義を語る資格などない」とカイは心の中で呟いた。
夜明け前、カイはその政治家の邸宅に忍び込み、密かに計画を遂行した。彼にとっては、これは「悪」ではなく、腐った社会を浄化するための「正義」だった。
一方、カイの行動を追う一人の警官がいた。名をリオといい、彼は幼い頃、カイによって父を失った過去を持っていた。父は正義感溢れる警察官であり、社会を守るために命を懸けていたが、カイによって命を奪われた。
「カイは悪だ、必ずこの手で裁きを下す」とリオは誓っていた。
リオにとっての正義は、カイのような者をこの世から排除することであり、カイに対する復讐心が彼を突き動かしていた。
カイはリオの存在に気づいていたが、彼を殺すことはなかった。なぜなら、かつてリオの父もまた、腐敗した権力者に反旗を翻していたことをカイは知っていたからだ。しかし、リオはその真実を知らない。
二人の正義はぶつかり合い、夜の街で次第に交差していく。カイにとって「正義」とは腐敗を根絶する手段であり、リオにとって「正義」とは父を奪った仇を討つことだ。
だが、真実を知る時が来た時、二人の心にはどんな変化が生まれるのだろうか。正義とは何か、そして悪とは何か。その境界線が曖昧になる中、カイとリオはやがて同じ敵に立ち向かうことになるのだった。
好きな人が何をしているのか何一つ分からないけどこの景色は唯一ね家にいる時でも一緒のものなんだよ
今日も
外は
快晴だ。
やることがなくなって
ぼーっとして
過ごす毎日。
夜は
眠れなくて
朝は
起きられないし
生活リズムは
ボロボロだ。
今日は
何をしよう?
毎日
それを考えるのが
億劫だ。
景色でも
眺めて
ぼんやりしよ。
#窓から見える景色
窓から見える景色_____
窓から見えたのは、雲ひとつない晴天。
ではなく、ムラのある曇天。
黒くて、暗くて、重い。
そんな私は雨女。
心にまでそのどんよりが染み付いてる。
いやだなぁ、全く。
< my >
久し振りに開けようとした窓の外
スズメバチの巣に一瞬フリーズ
史跡巡りのバスの窓から見る里に
名は遺さずとも民の営み
#窓から見える景色
52日目
窓の外には青空が広がっていた
雲ひとつない、曇りの無い真っ青な世界だ
その綺麗さに手を伸ばしたくて
その光景を目に焼き付けたくて
玄関へと駆け出した
扉を開けて気づく
さっきまでの景色はなんだったのかと
扉の向こうには煙に呑まれた
淀んだ世界が広がっていた
扉を閉めて部屋に戻ると
窓には相変わらず美しい空が映っていた
映っていた...?
あぁそうかこれは映像だ
澱んだ現実を覆い隠すために僕が映したのだ
なぜ忘れてしまったのだろう
なぜ現実を見てしまったのだろう
私は不登校児だ
なぜ不登校になったかと言うと
甘えかと思うかもしれないが、
「いじめ」で不登校になった
そんな私には日課がある
朝起きて、ご飯を食べて
勉強をする
その毎日の日課の後に
毎日することがある
それは
外の景色を見るとこ
窓の外には毎日ある時間になると
いる猫がいる
私はその
『窓の外の景色』
が、大好きだ
窓から見える景色
嬉しかった日、楽しかった日、悲しかった日、悔しかった日、普通な日、どんな日でもここからの景色を見るのは1つの楽しみだった。
理由はただ1つ「人間が操れない」この1つだった。
身の回りには加工したものしかない。役に立つものがほとんどだが、たまに人間は加工を利用してすごいと言わせようとする。きれいと言わせようとする。そして、そんな人を見るとスマホを閉じたくなる。
だから誰かがSNSで上げているものではなく、自分がこの目で見る、加工されていないと証明できるこの空が好き。誰も知らない秘密基地のような所の窓から見るこの空が………。
窓から見える景色
もどかしく、遠くにあるような白い意識が、
蝉吟に解かされて、私は今どこにいるのかを思い知らされる。
降車駅は既に手の届かないところにあり、
後悔も罪悪感も潮の香りを漂かせ、陽炎のように蠢いている。
別れを告げる間もなく、虹色に過ぎ去る景色を見て、
夏を感じ、海を感じ、
私は学校のチャイムの、何もかも終わったような香りを
どこか遠くで感じ取った。
窓から見える景色
綺麗。
空しか見えない。
綺麗。
ジリリリリ、ジリリリリ。
真っ暗な寝室に、鳴り響くスマホのアラーム音。私は唸るような声を出して、また静かな空間を作り出す。
「……いつもながら……慣れないなぁ…」
寝癖でぴょんぴょん跳ねている長い髪を、軽く手で解かしながら、カーテンを勢いよく開ける。シャッ、という音と共に、真っ暗な空が窓から見える。
現在時刻、午後十一時半。この昼夜逆転は、やっぱり慣れない。私はそのままこじんまりとしたリビングで、支度を始める。
スーツに身を通すと、眠気でだらけていた体が、ピシッと引き締まる。原理は不明だが、毎朝……ではなく、毎晩この原理で助かっている。色々入れたバックパックも背負えば、準備万端だ。
「じゃ、行ってきますっ」
誰もいない部屋にそう声をかけ、外に出る。マンションの5階から一気に階段を駆け下り、駅まで走っていく。改札口を通った時には、その場に座り込んでしまうほど、息を弾ませていた。自転車とかバイクでも使えばもっと早く、楽に済むだろうが、いつもこの通勤方法を使ってる所以、そう乗り換えたくはなかった。
バッと上を見上げ、電車の便を確認する。画面にはただ一つ、おそらく別の言語で読めない駅の名前がぼんやりと映っている。良かった、間に合ったようだ。
ほっとしながら、やっと息が落ち着いたので立ち上がり、また階段を勢いよく駆け下りた。
駅のホームには、ほとんど誰も居ない。せいぜい、顔を真っ赤にし、酔っ払ってベンチで盛大にいびきをかきながら寝てしまい、終電を逃した哀れな中年の会社員が一名いるくらいだった。
「まもなく、電車が到着します……黄色いブロックの内側まで、お下がりください……」
聞き馴染んだそのアナウンスと共に、電車がやってくる。見た目は普通の電車だ。相違点があるとするなら、車掌席の窓は曇って一切中が見えないことくらいだ。
電車はホームに停り、ドアが開く。中に入ると、やはり誰もいなかった。誰にも迷惑をかけなくて済む、と意気揚々としていると、ドアが閉まり、発車し始めた。落ち着いて座席に座り、窓を眺める。ほとんどの民家や店は明かりを消していて、時折見える大きなショッピングモールなどは、明かりをつけ続けている。それか、点々と見える明かりはコンビニだろうか。
そんなことをぼんやり考えながら、じゃ、また後で、とつぶやく。そして、窓に指で線を引く。キュ、キュ、と、自分以外誰もいない車両内に、指で窓を擦るような音を響かせる。
数分ほどで、自社のロゴが描けた。意外と描く量が多いので、時間がかかるのだ。そんな時。
「……合図を…検知しました…行き先を変更します……次は…『███鄉』です…」
やっぱり一部はよく聞き取れないが、上手くいったようだ。窓の景色はたちまち、トンネル内で何も見えなくなる。
トンネルを抜けると、そこには、大自然が広がっていた。初めの時は、どういう原理か不明で、ずっと困惑してたのをよく覚えている。
もうお気づきの方もいるだろう。この電車の便は、一般人にとっては「存在しない」便なのだ。だからこそ、真夜中に電車が走ってても、誰にも不審がられたりしない。まぁ、駅前の会社員は、普通の電車が来ても起きそうにないが。
行き先が途中で変更されたのも、カモフラージュのため。特定の人物が特定のアクションを起こさない限り、行き場所は██鄉にはならず、最寄駅となるのだ。
一度そのアクションを間違えて、思いっきり遅刻したこともあったな、なんて思い出し笑いをしていると、またアナウンスが流れた。
「まもなく…███鄉…███鄉…お出口は…右側です…」
さて、お仕事頑張りますか。そう気合を入れるように、狐の面をカバンから取り出し、顔に装着する。
電車が止まり、女はサッと立ち上がって、カバンを持って下車する。
ふわり、と、名刺が落ちた。
「ブラゴネ・アプリケーション社員 ███ ███
(以下省略)」
絵画は小さい窓。
心の窓。
外という部屋からあなたの心を覗いている。
あなたは普段、閉め切った部屋。
重い前髪、無言の会話。
あなたの描く絵からだけ、あなたを知ることができる。
精緻な風景画が誰かの後ろ姿に、ある日変わった。
誰なのですか。
私の知らない人ですか。
あなたの細やかな筆致に熱意を感じた。
息づくような自然の所作に視線を感じた。
風景でも後ろ姿でも同じだった。
私だけがずっと好きだった。
窓を見るその人は誰。
あなたの心に住んでいるその人は、誰。
題:窓の外の景色
「窓から見える景色」
朝、起きて私は窓を開けた。窓から見える景色は、心地よい風と晴れわたる青い空が見えた。
「今日もいい日になるといいな!」
窓から見える景色を見たら、スッキリとした気分になり、私は呟いた。
私は、朝の支度と戸締りをして家を出た。
私は仕事場へと向かった。
"窓から見える景色"
一緒の景色を見ていても同じではない
見え方、感じ方が違う
窓から見える景色の中の
家々に住む人にも
また、人生がある
明日はクリスマスだ…
だが、彼女も居ない俺にとってはつまらないクリスマスになるだろう。
窓から見える景色は白くて、街のイルミネーションがとても綺麗だった…
幼なじみの女子に「クリスマスのイベント行かないか?」と、誘いたいが…
嫌がられたらどうしようと考えていた時…一通のLINEが来た。
「ねぇねぇ、クリスマスのイベント…一緒に行かない?」
俺は即座にOKの連絡をした。
明日…俺の気持ちを伝えよう…
そう覚悟して布団に入ったのだった。