『突然の君の訪問。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【突然の君の訪問。】
高校の同窓会に向った彼女。普段は会えない同級生と久しぶりに会えると、数日前からウキウキしていた。
『行ってくるね』とLINEがあり、『うん、気をつけてね』と返信する。元彼とかいるのだろうか。少しだけ心が沈んだ気がした。
同窓会のあとも友達と飲みに行ったりするのかな。
久しぶりに1人で過ごす、静かな時間。いつもお互いがオフの時は家に来て、ゆっくり過ごすことが多い。「暇だ…」
ピンポーン
ウトウトし始めた頃にインターホンがなった。時計をみると、まだ12時は回ってなかった。
扉を開けると、いつもよりおしゃれして、すこしメイクが濃いめな彼女。家の中に招き、リビングのソファに座ると、くっつくように彼女も座った。ただ、顔は下に向け、表情が見えない。
「…急にごめんね」
「大丈夫だよ。帰ってくるの早かったね。2次会とかなかったの?」
「…」
なにも話さず下を向いたままの彼女。何かあったのだろうか。とりあえず、彼女の肩を抱き寄せると、甘えるかのように寄りかかってきた。
「…友達がね、結婚するんだって。私以外、みんな結婚してた。それ聞いて、なんか焦っちゃって…いてもたってもいられなくて…会いたくなっちゃったから急に来ちゃった。…ごめんなさい」
彼女に不安にさせてたのか。
「こっちこそごめん。会いに来てくれて嬉しかった。ありがとう。」
「それこそ昨日の、『1週間リセマラして、大妥協して1枚だけ揃えたキャラが、本日ピックアップガチャとして登場しました』よ」
アプリ内で全然事前告知されねぇんだもん。こっちとしては完全に「突然の訪問」だわな。
某所在住物書きはスマホの画面を見ながら、ため息を吐き、しかしそれでも満足そうではあった。
「引くか引かねぇか悩んで、ひとまずフレポで引ける常設ノーマルガチャ引いたら、最高レアのキャラが出てな。今その、突然の訪問者さん育ててるわ」
単色統一パから、多色パになっちまったが、ちょいとエモいメンバーだから、贅沢な文句は言わねぇや。
物書きは再度息を吐き、スマホをいじる。
――――――
私の職場に、長い付き合いで諸事情持ちの、優しくて真面目な先輩がいる。
旧姓がすごく珍しい名字で、雪国から東京に来たひとで、都内で初恋して失恋して。
その失恋相手が、酷いひとだった。
自分から先に先輩の外見に惚れておきながら、
内面が解釈違いだったからって、いちいちそれを、呟きックスで愚痴ってディスったひと。
そのくせ、恋に恋してる自分を手放したくないからって、地雷で解釈違いの先輩にずっと執着したひと。
加元って名前だ。
もう恋なんてしない。
心をズッタズタのボロッボロに壊された先輩は、8年前、加元さんから逃げるために、改姓して居住区も変えて、この職場に流れ着いた。
メタいハナシをすると、詳しくは7月18日から20日のあたり。もしくは8月27日つまり前回。
名前も住所も変えて、先輩はずっと逃げ続けてきた。
その先輩と私の職場に、突然、加元さんが来た。
「すいません」
ホントに突然の訪問。
お客様入り口のあたりで声がした途端、先輩は一瞬にして凍って、短く小さく、静かに、まるで悲鳴みたいに息を吸った。
「附子山という人に、取り次いでください」
附子山。「藤森」に改姓する前の、先輩の旧姓だ。
ここに勤めているのがバレてる。
先輩の目には、恐怖と狼狽の色が、バチクソにハッキリ映ってた。
「『ブシヤマ』?どこの課のブシヤマでしょう?」
すぐ動いたのが先輩の親友。先輩の事情も背景も、「旧姓」も全部知ってる、隣部署の宇曽野主任。
「聞かない名前なので多分ウチには居ないと思いますが、一応ここにフルネームで、漢字と読み仮名と、所属の部署名をお願いします」
加元さんに紙とペンを渡して、用紙の記入に集中するよう仕向けてる宇曽野主任が、
「あと、失礼ですがお客様のお名前は?ブシヤマとはどのようなご関係で?ご用件は?」
一瞬だけ、こっちに視線を寄越した。
『今のうちに逃げろ』
主任は真剣な、鋭い瞳で、フリーズして動けないでいる先輩に退室を促してる。
だから、私が静かに視線を返して、小さく、頷いた。
「恋人です。どうしても、話がしたくて」
加元さんの、低い女声なのか、高い男声なのかすごく分かりづらい、中性的な声にミュートとブロックを連打しながら、私は先輩と一緒に休憩室に引っ込んだ。
恋人。「恋人」だって。
先輩を呟きックスでボロクソにディスって、先輩の心をズッタズタにしたくせに。
みぞおちから背筋を伝って、後頭部のあたりまで一気に不快が駆け上がってきて、きっとこれが「カッとなった」ってやつなんだと思う。
大声で「お前が言うな」って、怒鳴り返してやりたくなったけど、すっっごく我慢して、耐えた。
キレなかった私えらい(覚えてろよ加元)
「先輩、」
「すまない、ちょっと、くるしくて、吐きそうで」
は、 は、 って呼吸の異常に早く浅い先輩は、手が震えてて、すごく弱々しい。
私は、宇曽野主任から加元退店の連絡を貰うまで、先輩に寄り添うくらいしかできなかった。
突然の君の訪問。
面食らったよ
ストーカー
お前の訪問は、勘弁だ
突然の君の訪問。
電話がかかってくる
家族が誰もでないので仕方なく重い腰を持ち上げてでる
相手は私のおばさん
お母さんの妹さんだった
内容は、お母さんに会いに来で今家の前にいる、というもの
確かに私のお母さんは病院で脳腫瘍であると宣告されたが…まさかアポ無しでくるとは思ってもみなかった
しかもその妹さんはかなりのお母さんっ子
世間でみればお姉ちゃんっ子というもの
シスコンとまではいかないが、お母さんはそれで大分苦労しているみたい
こちらとしてはアポ無しで来るのは少し、いやかなり迷惑なので止めていただきたいところだ
とにもかくにも取り敢えず家にあげ、少し話したあと帰って貰った
まあ、心配なのは分かるが常識と言うものを覚えていただきたいと思った
突然の君の訪問
ボクは独り暮らし彼女もいない大学生
休日の午前中
部屋でくつろいでいたボクに
母さんから電話がきた
「もしもし○○
あのね今日××ちゃんが
そっちにいく用事があるから
サプライズで会いに行こうかなって
この間会った時、言ってたのよ
で、あんた部屋片付けておきなさいよ
わかった!」
××ちゃんが来る
彼女はボクの憧れでもある
電話を切ったあと
あわてて掃除をして
ゴミをまとめて
部屋の匂いも気になるから
アロマを買って焚いたりした
これでオッケー
数時間たって
また、母さんから電話がきた
「もしもし○○
部屋は片付けた?
っていうか
××ちゃんが来るって話はウソよ
あんたのことだから
いつも部屋の中
汚くしてるだろうと思ってさ
憧れの××ちゃんが来るとなれば
部屋もキレイになったでしょ
これからはマメに片付けておきなさいよ
わかった!」
母さん
貴女には敵わない
それと、叶わない
突然の君の訪問
おしまい
突然君が現れた!!
君は攻撃を仕掛けてきた!!
「積年の恨み!」
痛みに顎がかけた。
いや、かけるほどの、衝撃があった。
後ろで、ビッグブリッヂの死闘がかかっている、ような気がする、麗らかなこの日。
この時、僕は君と再開を果たしたのだった。
君は、真剣な瞳をしてこう言った。
「ここ出会ったが百年目、八艘飛びの義経が、弁慶のむこうずねしょっぴいて、引きずり下ろした、この五条大橋で、相まみえたが、承知しねぇぞ」
「ところでさ、弁慶義経のくだりは別にどうでも良いんだけどさ、哲学の道でそんなこと言われても困るんだけど……」
哲学の道というのは、京都における桜の名跡が一つに数えられる、銀閣寺と南禅寺をまたぐ、散歩道である。
「ところでさ、なんか最近めっきり、蒸し暑くなっちゃって、君もこんなところにいないで、どっか本屋でも入らない?」
「い、いや……いいんだけど、さ。チョロい女だと、思わないで欲しいのさ」
「じゃあ、善行堂にでも入ろうか」
僕たちは本屋に入り、涼みがてら良本を得た。
それは、森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』であった。
僕が、子供が出来たらぜひ読ませたいと思っていた、名著である。
きっと君は、カフェのお姉さんの謎には頭を悩ませることだろうな。
僕たちは、店を出ると、銀閣寺まで歩いた。
朗らかな、光のどけき日和見二人の、春の昼下がりのことである。
#突然の君の訪問。
君と急に会うなんてこと考えてなかった
お金も時間もかかるのに
なんで会いにきてくれたの。
『突然の君の訪問。』
このテーマを考えた人があなたであるんじゃないかと思った。自分に必要な人。この人と闘ってみたい、と生まれて初めて思った人が、心を委ねたい人になってしまった。困らせたくないのに困らせてしまう。自分が冷静でいられなくなる。だから、ああこの人が私の中で一番なのかと思い知る。なぜこうなったか分からない。手に触れたい、髪を触りたい、抱きしめたい。
突然の君の訪問
ピンポーン
突然の君の訪問
「あなた誰?」
私はそう言うしかなかった。
『突然の君の訪問。』
なんとなく、ジブリ映画の「魔女の宅急便」が浮かびました。カラス大好きなウルスラとキキが出会うシーンです。
空から突然の君の訪問。
言葉にピタリとハマった気がしました。
現実で、突然の訪問は、かなり迷惑です。
事前連絡はマナーかと。
「今日も疲れた〜」
半額だった弁当を食べようとテーブルについた時
ピンポーン とチャイムが響いた
「はぁ、こんな時間に誰だよ…」
僕は重い足を引きずるように玄関に向かった
「はい なんで『こんばんは!』こ、こんばんは」
15,6歳ぐらいの少女が立っていた
『突撃 お前が晩ごはんの時間です!』
は?何を言ってるんだ?
少女はにっこりと笑
【突然の君の訪問。】
お題:突然の君の訪問
真夏の昼間、クーラーをガンガンに効かせて、ふかふかの毛布にくるまって昼寝していた。
そしたら急に顔にぺちゃっと何かが落ちてきた。
驚き勢いよく立ち上がると、ヤモリが頬にしがみついた。
突然の君の訪問…
いや…ずっと我が家にいたに違いない。
今もきっとこの家のどこかで我が家を守ってると思います。
17「突然の君の訪問。」
いらっしゃい。ちょっと汚れてるけど。
友達がアポ無しで来た。
今日は無理だったんだけど、、、
まあいいや。ひとりもふたりも一緒だ。
友達を奥の部屋におびき寄せる。
「え!?」プシュー、、、、、。
成功だ。部屋に入ると、血の匂いがする。
興奮してきた。足や腕の肉に、頭蓋骨。
今日はひとりのつもりだったが、まさか獲物が増えるとは。
ニセモノの友達に刃を入れる。
血の匂い。手に伝わる感触。
最高だ。身が引き締まっているからこそだろう。
でも、睡眠ガスを使っているので、質は落ちている。
今度は意識があるうちに、、、。
次はいつになるかなあ。
「今日、家行っていい?」
あと2日で
引っ越しの日。
もうすぐ
わたしたちの
遠距離恋愛が
始まる。
引っ越し準備で
忙しいだろうな
と思って
【会いたい】
って言うの
ほんとは我慢してた。
「うん、いいよ。
わたしも会いたい」
やっと言えた。
今日の夜ご飯
何作ろうかな。
#突然の君の訪問。
きみに会いたい。でも、きみとはたまにしか会えない。元気にしてるかな、体調崩してないかな。連絡をするのは、いつも自分から。きみの返信はだんだん遅くなってきた。何か、おかしいこと言ったかな。嫌われるようなこと、しちゃったのかな。不安で不安でしょうがないよ。
ピンポーン。
ある日突然、インターホンが鳴った。扉を開けるときみがいた。
…もう、遅いって。ずっとこの日を待ってたんだから。
「突然の君の訪問。」
遠い昔の恋
僕も君も年を取ったね
夢の中の君は相変わらず綺麗だ
確かあれは昨年の秋のこと
朝の5時
キリリリリーと大きな音が鳴り響いた
飛び起きて声のする方に行くと
タンスと襖の間に
コオロギがいるではないか
急いで虫取り網を持ってきて
外へ逃がしてあげた
いつの間に部屋に入ってきたんや
突然の君の訪問は心臓に悪かった
突然の君の訪問
あまりに突然のことに
大きな声を出してしまう
なぜ居る?
招かざる客である君の訪問に
ショックを隠せない!
G「もう住んでます」ウソやめてムリ虫こわいGヤバス
突然の君の訪問。
⿴⿻⿸
それは、
僕が焦がれているもの。
ひさしぶり、そう僕が言う前に、君は僕の身なりをみて眉をしかめる。
僕は急き立てられて慌てて玄関へ向かう。扉を開けると、その眩しさに目を細める。
癖毛を直す暇も与えずに、立て続けに。
目を覚ますと、ピンポンが鳴る。
僕は毎晩夢をみる。それは願望を映す。たとえこの世界から君の影が消えたとしても、続くだろう。
だから僕は、柔らかな日が白いシーツに差すあたたかな朝よりも、誰もが寝静まる夜を好む。
こんなふうに生産性のないことを考えても、叱ってくれる相手はいない。その事実に気が滅入りそうになる。
時が流れるというのは、そういうことだ。
今ではもう君の匂いは家中のどこを探しても見つけることができない。
君の匂いが僕の生活の一部だった。
けれど、そんなことはありえないと知っている。
僕は君が以前のように僕を叱ってくれることを、待っているのかもしれない。
そして、もしかしたら。
ああ、もしかしたら、この習慣を忘れることと君のことを忘れることが僕のなかでは=になっているからかもしれない。
たとえ、そうする方が自分にとっては楽だとしても。
長年身体に染み付いた記憶は拭うことが難しい。
休日の朝にこうしてゆっくり過ごせるようになったのは、半月前からだ。
朝、目が覚める。僕はいつも通り一人分のベッドメイキングをしてから、緩慢な動作で立ち上がる。
「突然の君の訪問。」
大変だ
空き巣にあった直後だと勘違いされるかもしれない