『突然の君の訪問。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
024【突然の君の訪問】2022.08.28
家の中にトンボが入ってきた。布団でも干そうと網戸をあけたすきに、すっと、オニヤンマが。
ヤンマは部屋の中をしばらくぐるぐるしていたが、そのうち、あけたはなしたままの網戸から出ていった。
これは、亡くなった人がこの世を懐かしんでやってきてるんだよ、と親からは習ってたけど……そうだ。今日は君の命日だったか。
突然の君の訪問。おいかけるように、ベランダに出る。
はるかな青空。そして、一片の白い雲。
突然の君の訪問―――
ザーザーザー。突然降り出した大粒の雨。
部屋の中にいても聞こえるその大きな音は、
絶賛課題中の私の集中を乱す。
「あぁもう…。」
ボスっ。と、ベットにダイブする。
それからしばらく、何となく携帯を弄っていると――
ピンポーン。インターホンの音が響いた。
モニターを覗くと、そこに写るのは、隣の席の
気になる男の子。
ドキッと音を立てた心臓。恐る恐る扉を開ける。と、
「ごめん。雨宿りさせて。」
気まづそうに訪ねる君。
そんな君を見て、燻る私の恋心。
深夜、突然の君の訪問。
突然の君の訪問。
もう2度と会う事なんて無いと思ってたのに。
心の準備なんて出来てないよ。
どうして君はこういう時に
必ず1番駆けつけてくるの?
勘違いしちゃうじゃない。
こんなに沢山の食べ物や薬を買って。
寝てて。
何も言わないで?
僕がしたいだけだから。
そう残して去った君の後ろ姿に
言葉をかけることもできなかった。
何だかクラクラして熱いのは
なんでだろうな、なんてネ。
中々寝付けずに布団の中でぼんやりと天井を眺めていると、控えめに扉を叩く音がした。
扉を開けると立っていたのは彼で。
突然の君の訪問。
それでも冷え切った心は温度を取り戻していった。
ホットミルクと特別なクッキーで、まどろみまで二人で明かす夜。
【突然の君の訪問。】
突然訪問してくれる人など存在しない。
君はいつも突然やって来る。
なぁに?来ちゃ悪いかしら?
悪びれずすぅ~と入って来る。
まるで自分の家。家主は僕だよ?
ころんって、子供みたいに寝転んで、
どぅしたの?と言わんばかりの大人な顔で、
僕を誘惑してくる。
その手にのらないからね。
僕はそっぽ向く。
さぁ、どう出るか?
大抵君は、構ってよと、体を寄せてくるか、
あ、そ。と、こっちが驚くくらい冷淡に、帰るか。
しかし、今夜はやけに静か…って!?
君を見るとすやすや寝ている。
かっ可愛い!じゃ、なくてっ。
ちょっと何寛いじゃっているわけ?
君の家じゃ…家じゃないんだぞ。
ハァー。
僕はため息つき、君の頭を撫でた。
ふわふわ、タンポポの綿毛みたい。
ペット可能なアパート探さないとな。
「にゃぁ~?」
おやおや、お姫様起きましたか?
お題
突然の君の訪問
君が家に来たことは一度もありませんでした。この先もきっとありません。
でも
あなたが私の家の前を通るだけで嬉しい。
行った後、わざわざ外に出て後ろ姿見てたの知ってる?笑
知らないよね。
私の目にはあなたが、
貴方の目にはあの子が、
あの子の目にはあなたが。
両思いなんだっけ?笑
悔しいけどあの子に勝てるはずない。
わたしには、あの子の服装や仕草を真似することしかできません。
もう私にこんな思いさせたなら、いっそあの子と貴方で絶対幸せになりなさい。
インターホンが鳴る
ドアを開けると君がいた
心の準備はまだなのに
君の顔を見ると安心する
「久しぶり。」
#突然の君の訪問。
『 突然の君の訪問 』
数年前、怒らせてしまってからは、もう繋がることは無いのかなぁと思った方がいました。
同じ空間にいても、会話もなく
以前よりも距離感を感じていました。
もう仕方ないのかもなぁと
自分の中にある思いを閉まって、過ごさなきゃな…と、心の整理がつき始めた頃
ある日突然の君の訪問。
動揺しまくった。
なんで今?…とね。
自分の中の想いが溢れそうになる。
でも、なんで、突然?
その人にも理由はあった。
自分の溢れそうになる想いも持ちながら聞いてみた。
そして、それを知った。
人との繋がりの整理をすること。
その後しばらく訪問は続いたのだけど
さらに、繋がりのことも思い切って聞いてみた。
繋がりの整理だけど、これからもこの先も、自分は繋がっていたら嬉しいと思うけど、あなたはどう?…って。
そうだね。
どっちにも取れる言葉のように聞こえたのだけど、繋がり続けいくから、今回の突然の君の訪問があったのだと思うし、そう信じたい。
人の人生において、必要な人とは、必要なときに出会えるようになっているんだと思う。
とても貴重な人との繋がり。
え?あっ!?えっと…
散らかってるからあまり見ないで
別に、ただの風邪だから
来なくて良かったのに
…嘘、ありがと
うん、もう大丈夫
だから明日、家で待ってて
今度は、私が会いに行くから
天気予報が嘘をついた。
土砂降りの雨に、どうどうと唸る凄まじい風。
雨の兆しはないと画面の中で皆口をそろえていたのに、当日になってみればこれだ。
到底外に出られるはずもなく、
家の窓ガラス越しに荒れすさぶ景色を眺めている。
本当は、知り合いがうちに泊まりに来る予定だったのに。
本来とは異なった来客に、私たちはまた頭を悩ませているのだった。
突然の君の訪問。.
みっともない所を、見られてしまいますね。
突然の君の訪問
心の準備が出来てないの…
その場で呼吸が苦しく
なった…
突然の君の訪問に
動転して…
ウロウロ ウロウロ…
落ち着きがないの
君の瞳を真っ直ぐ
見られなくて…
もどかしい…
でも
心はうれしくて
お花畑…
♯ひとりぼっち
学生の頃はひとりぼっちだった。
でも、今は違う。
優しい上司、先輩がいて
仲間がいる。
苦しい時、大丈夫?
皆んな、しのちゃんと同じ気持ちだよ…
しのちゃんだけじゃないよ。
って言ってくれる。
仕事が終わってないと
いいよ。こっちやっとくから
利用者さん対応しちゃいな。
って言ってくださいます。
本当にいい人たちばかりで……。
私は恵まれてるなって思いました。
あの頃の自分に会って
今は苦しいかもしれないけど、
大丈夫!
未来の自分は少しずつだけど、
成長できてるからって伝えたい。
________________
じゃあ帰るわ
その言葉を聞きたくなくて
わたしは話をし続けた。
あの時迷惑じゃなかったですか?
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Theme:突然の君の訪問。
もう信じらんない!
お母さんったらなんでこんな大事なこと忘れちゃうの!?
「従兄弟のショウちゃん家、今年はウチ来るって」
「え!いつ!?」
「明日」
ばかばかばか!
いまさら美容院行く時間もないし、
ネイルは伸びちゃってるし、
…あ!イチオシのコスメも終わりかけじゃん…。
「ちょっとアンタ、いつまで準備してるの!
いい加減挨拶しに来なさい!」
なによ!誰のせいだと思ってんの!
…でも仕方ない、会わなかったらもっと後悔するもん…。
今できる精一杯のお洒落をして、
バクハツしそうな心臓を抱えながら、
ひとつ年上の彼に会いにいく。
「こ、こんにちは…」
「…あ、久しぶり…」
ぎこちない会話。
息が止まりそう。
だって目に飛び込んできたのは、
記憶よりずっと大人びた、
真っ赤な顔の君。
▼突然の君の訪問
“突然の君の訪問”
理由がないと訪ねたらいけないなんて
そんなの誰が決めたの?
理由がなくたって訪ねて良いじゃん
ただ会いたかったから
それだけで訪問するのもいいんじゃない?
もし君が突然訪問してきたら
僕はとても嬉しいよ
… は 、何でいんの 。
インターホンがなったと思ったら 、キミだった 。
ちょっと 彼女と別れてさぁ 、慰めてよ〜!
そう言い 、キミは私に 抱きついてきた 。
都合が 良い時だけ 来んのやめて 欲しいんだけど 。
また ? これで何回目 よ !
他の女 の ところに行きゃ いいじゃん !
そんな事 言いつつも、
泊めさせてくれるんでしょ ?
ほんと 、何なのこいつ 。
私が キミの事を 好きなのを 知ってて 。
都合よく 利用しないで って 、
だめ 、って 断んなきゃ 。
なのに 。
好き 、って気持ちが 、溢れてくる 。
そしてまた 、今日も 泊めてしまう 。
私も私だな … 、 はぁ
『突然の君の訪問』
あなたが突然部屋の前に訪れていた
あなたは何かの予感がしたのか、玄関のチャイムも鳴らさずに
そっと帰ってしまった
旅行に行ったお土産をドアノブに残したまま
それから、私の心が離れ始めたのに気づいてそれ以上何も言わなかった
あの頃を思うと私は後悔しかない
取り戻せない時間をただただ悔やむ
張りつめた糸が切れていった
私のせいだった
もう、あなたは突然の訪問を
することは決してないの
遠い国に行ってしまったの
「雨に佇む」
プププップププッ
Rain 10m
視界の隅に表示される。
雨か…
雨は嫌いだ、最悪と最愛の人を思い出す。
もう何年経ったかも数えられないくらい時間が過ぎた。
「陛下…」
「ギルか、その呼び方は止めてくれないか」
「失礼致しました。」
「わかったか?」
「は!やはり、へ…ドウジン様の睨んだとおり、ガイア移住計画に反対する組織が動いているようです。」
「そうか…ヒトから争いを無くすことは年月が幾ら経っても難しいのは変わらないものなのか…」
「表立って争いは起こしたくない、だが、なるべく早く詳細を調べて欲しい」
「かしこまりました。」
「いつもすまない」
「いえ、お二人が永く見守ってこられたからこそ、現在の穏和な日々を過ごせているのです。」
「それは違うぞ、ワタシ達は、ただ、誰よりも永く時間を過ごしただけに過ぎない」
「おまえ達には、すまないと思っている。」
「そんな事仰らないでください。私どもは陛下レ…」
「もうよそう…その名も口にするな」
ギルが黙って唇を噛み締める。
二人の間を雨が混じった風が通っていく。
晴れているのに雨が降る
遠くに虹も見える
ただ、君が居ない…
君が好きだったこの場所で
ただ…雨に佇む