『空模様』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#59【空模様】
今日のお題を見てパッと思い出したのが
関ジャニ∞さんの『ココロ空モヨウ』
懐かしいなぁと思って調べてみたら
10年前の曲だった。
時の流れ、オソロシイ…
心模様と空模様って
移り変わりや変化が似ているなと思うことが
度々あるけれど
どちらも穏やかなだけが良いわけではなくて
喜怒哀楽があるからこそ
生かされているんだなと実感する。
そりゃね。
個人的には常に秋くらいの感じが
好ましいですよ。
穏やかさに、少しの哀愁。
そういう空と空気感が
意味もなく好きなのです。
台風が近づいてきたり、ただの雨だったり、急な豪雨でも、頭が割れるような痛みがでる。
だから、夏から秋にかけては最悪。
冬の低気圧も、急な気温差でもこの頭痛はやってくる。
春になる前の三寒四温なんて最悪に痛む。
春が落ち着く頃には梅雨が始まる。
小さい頃からこの頭痛に悩まされてきた。
小さい頃は、地球温暖化が進んだら砂漠になって雨が降らなくなるって思っていたのに、温暖化、異常気象、Uターン台風なんて厄介なのが増えるばかり。
頭痛がしたら、痛み止めの薬を飲む。
でも、小さい頃から飲んでるせいか最近、薬の効き目も良くない。
テレビで天気痛って呼ばれて紹介されて認知されてきたけれど、だからと言って対処法は役に立たない。
手足を温めるといい。なんて言われても、職場は私1人じゃないし。靴下履いてネックウォーマーしてなんてできる職場じゃない。
天気痛持ちだからって簡単に転職できるわけじゃない。
この頭痛、どうしたもんかと様々な天気予報見ながら自分でどうにかするしかない。
職場の休み時間、ランチに出ようと会社の受付を通ると、キーンと頭の中で音が鳴り、目眩のようなグラグラする視界、吐き気と同時にグリグリと頭を踏まれたような痛み。コレは急な豪雨の痛み。
あと数分もしないうちに雨が降り出すだろう。
急いで昼ごはんなんて無理。痛いし気持ち悪いし立ったいるのもしんどい。
玄関の壁に寄りかかって、お昼を諦め痛みがおさまるのを待つ。
スーっと、役員用の車が玄関前に止まる。
横目に見ながら、重役の誰かが昼の会合か何かだろうな。
しばらくして、おじいちゃんと言える年配の男性が玄関から出てきて、その車に乗り込むのが見えた。
心の中で『もうすぐ豪雨ですよー』なんて呟く。
ふと視線を感じて、目を上げると目の前に重役らしきおじいちゃん。と、秘書?
「どうしたの?」と、不思議そうに声をかけてくれるおじいちゃん。
「天気痛で少し体調が良くなくて、休ませて頂いてます」
「今は昼休みだから休む時間だよ。今、すごく晴れてるのにどうして痛むの?」
「私は雨が降る少し前に痛み始めるので…」
「そうなんだね。じゃあもう少ししたら雨かねぇ」
「はぁ。多分ですが…」
「そうか。ありがとう。お大事にね」
そう言って、ゆったりした足取りで車に乗り込んで、音もなく出発した車を頭を下げながら見送る。
空を見上げると晴れ。ところどころに雲がある程度。
都会の空を見上げたって、一部しか見えないけれど。
痛みはどんどん増して、ポケットに痛み止めを入れていなかった事を後悔する。
もう、立っていられなくて座り込む。
早々にランチを切り上げた人たちが玄関を通るときに不審な目を向けられる。
あぁ、もう頭を誰かかち割ってくれと思うほど痛みが激しくなった頃、ドーンと大きな雷の音と同時にバケツをひっくり返したような雨。
あぁ、やっぱり。
次の日。
昨日の雨は1時間もしないで止んだ。
しかし、最近豪雨が増えて、地盤の緩んだ地域ではそれなりに被害が出たとニュースで知った。
今日も降るかもしれないとポケットに痛み止めを入れてデスクワークに励む。
もうすぐお昼、という頃に、昨日のおじいちゃん。
いや、重役。
「いやー。昨日本当に雨が降ったね。凄いね。」と、まるで友達に話するように声をかけられてびっくり。
「はぁ…」としか言えない。
「それでね、明後日、ゴルフなんだけど雨降る?予報が50%で当てにできなくて、君を思い出して聞きにきたの」と。
「…申し訳ないのですが、私ではなんともわかりかねます…」
「?でも、君は昨日ピタリと天気当てたじゃない。昨日は晴れの予報だったのに。」
「………昨日は偶然と言いますか…」
「天気痛って言ってたから、テレビの予報より当たるんじゃないかと思ったんだがねぇ」
私も天気予報より自分の頭痛の方が確率よく当たる。
当たるだけで占いみたいなもん。
私がいるところより少しばかりズレて集中豪雨なんてこともザラにある。
「残念ですが、その件に関してお役に立てず申し訳ございません。」って言うしかない。
「いいの。いいの。でも凄く辛そうだったから、天気痛のある人が休める場所あった方がいいね。僕たちもそこに人がたくさんいたら雨の前触れってわかるしね。休憩室みたいな何か考えてみようかね」
!!!神!!!
「ありがとうございます!あると大変助かります。」
「そうか。そう言った福利厚生あったら面白いしね。期待しないで待ってみて。」
おじいちゃんはノロノロとオフィスをでる。
アレは一体誰?
と、思っていたら、部長が「知り合いなの?」と聞きにきた。昨日の経緯を簡単に説明する。
「あの人、営業部長から上がった役員だから人と会う事多いからかなぁ」
って。なるほど。役員さんは間違いなかった。重役の年齢だと思ってごめん。
でも、天気痛とかPMSとか医者にかかるほどじゃない程度の休める場所があれば、痛みが引いたら仕事戻れるし、帰らないでいいからありがたいなぁ
って、オフィスの小さな窓から空模様を伺いかながら我が社の福利厚生に期待する。
題:空模様
あなたから見た空模様は
あなただけのもの。
私から見た空模様は
私だけのもの。
あなたと私だけの空模様にするのも
いいかもね。
テーマ“空模様”
最近空を見上げると
所々晴れているだけで
あとは曇り。
私の心も、私の表情も同じ。
時々晴れるけれど、基本無。
ことごとく、無。
雨みたいに泣くわけでも
晴れみたいに笑う訳でも
雷みたいに怒るわけでもなく
無。
楽しくない訳でも、悲しくないわけでも、辛くないわけでも、イライラしないわけでも無く。
表情を作ることに疲れてしまった。
それだけ。
基本、無。
だけれど、完全に無な訳ではないから
その時は、笑える。泣ける。怒る事ができる。
その部分だけ晴れ。
のような気持ち。
東京水不足だよ。節水しろってやばいわこの暑さで。
30%とかのとこあるらしい。
もう夜も更けたというのに、
アイツの空模様はまるで快晴だった。
「よし、次はあそこ行ってみようぜ」
街のネオンに誘われてふらふらと歩く様子は、街頭に集まる蛾のそれだ。
さっきから石油王もドン引きしそうな額の領収を何度も切っているのだが、本当に大丈夫なのだろうか。
「心配すんなって」
不安になる私をよそに、アイツは次の店に吸い込まれていく。
このまま先に帰ろうかとも考えたが、流石に置いていくのはバツが悪く、渋々後を追う。
『いらっしゃいませ!』
店に入ると、煌びやかな格好をした女性たちが笑顔で迎え入れてくれ、全員がテレビにも滅多に見たことのないくらい美しかった。
俺はあまりにも突然の出来事に空いた口が塞がらなかった。
何故ならその女性たちの中に紛れて、際どい格好のアイツが出迎えてくれていたからだ。
『お誕生日、おめでとうございます!!』
灰色だった俺の空模様は、一気に快晴となった。
久しぶりの投稿となった。
〝空模様〟が今日のテーマだそうだ。
私は空を見るのが好きだ。
時に青く、時に赤く。
季節、時間で違う空が好きだ。
小さな頃は雲で何かに例えるのが好きだった。
〝龍〟、〝犬〟、〝大きな魚〟
などなど。
夏の今はより一層に青く澄み渡る空が見える。
北向きの部屋で空を眺めては、アイスを食べていた昔の記憶。
とある昔の話でもしようか。
その日はとても暑かった。
その家は2階の1部屋で、
窓を開けて涼し気な風が入っていった。
その風は優しく私を撫でて通り過ぎていく。
私は好きな音楽をぽつりぽつりと呟くように口にする。
〝この世から存在ごと消えてしまいたい〟
そう願いながら。
そう思った理由も原因すら誰も知らない。
死にたいかと問われれば別に死にたいとも思えず、
生きたいかと聞かれてしまえば何も答えれず。
そんな淀んだ心は次第に私を蝕み、
何も出来ずにただ呼吸するだけの生き物と化した。
親に帰ってこないかと言われ、帰り支度する余裕もなく、
泣いて帰れなかったことを謝罪する。
親も只事ではないと思い、車で5時間。
私の住むアパートにきた。
久しぶりに外に出た時には空や外の光景なんか覚えておらず、
治療して自分の意思でやっとの思いで外に出られても足元しか見れず、
常に下を向いて歩いていた。
今は前を向いて歩いて行ける。
今日の空も青かった。
今日の心の空模様は真っ黒。
家族で仲良く話せなかった。
仲直りもできなかった。
また明日から黒い空が広がるのだうか。
なんかもしかしたら辛いのかも。
明日は綺麗な空模様でありますように。
そう願って僕は眠りにつく。
青い空と大きな白い雲。
夏の空。
とても綺麗。
夏の空が好き。
空模様
さっきまでカラッと晴れて眩しいくらいだった
だけど、もう現在≪いま≫はどんよりして
泣きそうに見える
彼女の表情≪かお≫は空模様より変わりやすい
空模様
カンカン照りの青空に、モクモクと湧き上がる入道雲…田圃の向こうに見える山並み…見慣れた景色だけれど、何となく魅せられる…暫くして、遠くからゴロゴロ雷が鳴り出した。そして、向かいの山上に、雨雲が見えて来た…夕立が近いのだろうな…段々と近づく雷鳴と、雨雲に慌てて車を走らせた…
私はアイスクリーム屋。
私のアイスは特殊で空の色を取ってアイスにするの。
今日は雨。雨が一番アイスの色が綺麗じゃない。
でもね。一番雨がワクワクするの。
虹色のアイスが作れるかもしれないから。
空模様
一時として
同じ空模様が
無いように
誰一人として
同じ心模様は
ないのでしょうね
だからこそ
人と人は
出会う
そしてまた変化する
色んな形になっていく
そこには何があるの
それはどこまで続くの
猫の目。
くるくる変わる空模様のように、
ご機嫌を映し出す。
まんまるで可愛い上目遣い。
お尻ポンポンされてうっとり閉じた目。
外から来たお客さんに興味津々な目。
おこな荒んだ目。
は?あんた誰よ?けっ、
みたいなやさぐれた目。
嫌いな家族にとっ捕まって絶望的な目。
あれ、不機嫌が多い?
うちのにゃんこは世界一!
*昨日のお題、鏡は、
「不思議の国のアリス」の続編である
「鏡の国のアリス」を下敷きに書いたつもり
なんですが、分かりにくかったですよね。
反省。
山の天気は変わりやすい。
噂には聞いていたものの、
実際それなりの頻度で訪れてみると、これがなかなか…
今日もそう。
朝から日の光が差し、今日も真夏の灼熱地獄かと思えば、
午後になって突然の大雨。雷まで落ちてくる始末。
こんなことが今年は何度か起きている。
如何せん、最近遊びに行く場所が大体山間の地域なので、
何度かやらかされている。その変わり方も激しい。
この天候が神様の感情によるものだとしたら、
山の神、とんだじゃじゃ馬である。
私なんかは一介の観光客に過ぎないが、
こういった地域に住んでいる方々はどうやって折り合いを
つけているのだろうか。
……車を運転中、土砂降りの雨がコンクリートに跳ね返り、
車線が上手く見えない。そうこうしていたら山の深い緑色に向かって、稲光が落ちたのが見えた。
あーあ…
山が癇癪起こしながら号泣でもしてるんだろうか……
そして山を降りた途端、雲から晴れ間が覗いていた。
空模様。
今日は、晴れ晴れとした空でした。
そんな空を見ていたら、涙がひとつ。
頬を伝っていきました。
薄暗い部屋から見える空が、
自分にはあまりにも明るすぎたのです。
〜空模様〜
あなたが私のもとを去ったのは
雲一つない快晴の日でした
あまりに眩しい青空が
憎くて憎くて悔しくて
涙も拭わず睨んでた
あなたの理解者になりたかったけど
私では役不足だったようね
その事実が少し寂しいけれど
他の人に譲るとするわ
今眺めているこの空を
あなたもどこかで眺めているかな
この空を見上げているあなたが
笑顔でありますように
空模様
君の表情のようにコロコロ変わるものではないけれど、ゆっくりと変わる空模様がまるで君の心情を表しているみたいで。
だから、今日も雲ひとつない晴天だといい。
雲の中で鰯雲がもっとも好きだ。都市程の大きな胸鰭が空を飾るのが見えるからだ。
『空模様』
疲れが溜まっているのか、ブレインフォグ真っ只中です。
ブレインフォグは、そのまま「脳の霧」で、頭の中が霞がかったようにはっきりせず、ぼんやりしているため、集中力低下や記憶障害に繋がります。
新型コロナの後遺症でも有名。
と、いうことで、今の、心の空模様は霧です。
愚詠ですが「霧」の詩を残します。
『夜霧』
柔かな香りに誘われて
鼓動に耳を当てました
軽やかな声が心地よく
そっと瞳を閉じました
髪とく指に頬染まり
そっと唇寄せました
あなたの香り
あなたの美声
あなたの瞳
あなたの あなたの あなたの 全て
ああ 朝日で消える夜霧のように
私はあなたに溶けてゆく