『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空が泣く
私のつむじ辺りにポタッと水滴が届いた。
次は左手の甲に水滴が届いた。これは予告だ。
私はリュックから折り畳み傘を取り出し、
空に向かって咲かせた。
3分もしない内に、空が泣き出した。
咲いた傘に涙が届き、流れた。
周りはすっかり雨模様になっていた。
空だって泣くんだ。
雨は誰かの涙なんだって。
そう言ってた君は、もういない。
君がいなくなった日も、体が燃え尽きた日も
茹だるほど暑い晴天だった。
君がいなくなってから、
何度も泣き喚いているのに、
君がいる空には届いていないみたい。
【空が泣く】
ある日の昼下がり。日用品の買い物がてら、近所のスーパーを歩いていたところ、近くの棚でお菓子を選びながら会話をしている親子がいた。
「ほいくえんでね、そとであそんでいたら、わーって、そらがないちゃった」
「そうだねぇ、さっきるう君お迎えに行った時お洋服濡れちゃってたもんね」
お菓子何食べようか?という親に対して、るう君と呼ばれた子供は、これがいい!と飴の袋を親へ差し出した。パッケージには虹が描かれた飴玉が描かれている。
「そらにもあげるの」
「どうやってあげるの?」
「てるてるぼーずみたいにするっ」
そんなやりとりを横目で聞きながら私は虹色が描かれた飴袋を手に取る。
子供はつくづく大人にはない感性を持っている。私もあの親もかつてはあの子供のような感性を持っていた筈なのだが、一体いつから、なくしてしまったのだろうか。
にわか雨に慰めようなんて気持ちにはなれない。
でも、たまには空を労っても良いかな。
そう思い、私は飴袋を買い物かごへ入れた。
流石に、てるてる坊主のように吊るしたりはしないけれど。
空が泣く
あなたが笑えるように
風が歌う
あなたに聞こえるように
雲が揺れる
私の心のように
淡く 脆く それでも強く
空が泣いているのに、私はそんな状況を楽しんでしまっている。
―空が泣くー
ドラマのワンシーンみたいに
私が泣きたい時に
空が泣いてくれる、
なんてことはない。
今日の快晴は
きっと違う誰かのためにあるんだろう。
中途半端な曇り空でも
今日は嫌だ。
もっと我慢せず泣いて、泣いて、
私の涙を隠してよ。
あ 思い出とかは?
い 覚えてない
あ あんなに一緒にいたのに
い …ごめん
あ ううん
い …
あ これからで
い …うん
あ ゆっくりで
い …うん
『空が泣く』
空が泣く
空が泣くのなら
それは雨のことだろうと
冷静に考える
そしたら
空は泣き虫だなぁと思った
少し羨ましくて
でもきっと
それでいいんだと思った
素直に泣くから
空は笑顔の晴れを届けてくれる
泣いてもええんやでって
教えるために
空は泣くのかもしれない
空が泣いている。
私の心を投影しているようだった。
私はこんなに悲しかったんだ。
振り続ける雨を眺める。
こんな日くらい暗い気持ちでもいいかな。
晴れがずっと続かないように、
人間の心もずっと晴れているわけがないんだから。
雨を受け入れると同時に、
自分も少し受け入れられた気がした。
「空が泣く」
極たまに見上げた空を
自分の心模様と
重ねてしまうのはなんでだろ。
勝手に共感してもらっていると
思いたいのかな。
雲がシャワーヘッドの形をしていた。
降りたければ、降ればいいと思った。
そこに彼らがいた。彼らの場所が取られたのだ。悲しみは、ふかい。
彼らを想い泣くのだ。私の意に反して、知らされもせず。しなければいけないことが、意に反する。それでも、私は、それを選ぶのだ。彼らのために、未来のために。
未来で待ってると言った言葉を信じて。
彼らの気配がするのだ。少数精鋭部隊が揃った。呼びにきた。心を鎮めた時に、龍と向き合った。泣くのは、心が開いてる時だ。悲しみだけではない。それはそれで、満足だ。溜めていたものが吹出したのだから、すっきりした。
空が泣く97
また来週月曜日
空が泣く
空は今日の私の気持ちを表している
すがすがしい時は晴れているし
つらい時は泣いている
空が思う存分に泣くと
私の気持ちはまた前を向ける
新しい気持ちに変わり
反省し
また生きてみようと勇気を持てる
空はいつも私の心の友である
どんな時も前を向くように新しい風を吹かせてくれるから
つらいな
と思う時も
生きてみようと思えるようになるのだと思う
空が泣く
普通の雨の日はそんなこと思わないのだけれど
気分が沈むときにはひと粒の雨でさえ味方につけて
一緒に泣いてくれると思いたい
寄り添ってくれると思いたい
おとなになると
だれかの前で泣くのは勇気がいるから
これは涙じゃないんだと
目に入っては流れる雨の粒なのだと誤魔化して
おとなになると
素直に泣くのは力がいるから
空が泣いているから
わたしもつられて泣くのだと言い訳して
どうしようもなくわがままなこの涙を
曇り空はそっと拭ってくれている
悲しい時に雨が降ると
空が泣いてるように見える
自分の悲しみに寄り添ってくれているみたいだ
頬を伝う涙は
空のか
自分のか
空が泣いている。
でもこれは本当に空が泣いているのだろうか。
もしかしたら「明日は雨でしょう」と人間に予報されてしまったから仕方なく泣いているのではないだろうか。
空が本当に泣いているのは通り雨の時だけだったりして。
夕暮れ時にコンビニの端で煙草に火をつけた。
風が巻いているのか煙があっちに行ったりこっちに行ったりを繰り返す。
雨に濡れる前に吸い終えないとといつもより早く吸い込む。
ゴホッゴホッ!!
多すぎた煙にむせてしまった。涙目になる。
同時に雨が降り出した。ゲリラ豪雨というやつかいきなりすごい勢いで辺りが濡れていく。
煙草も濡れて消えてしまった。まだ少ししか吸っていなかったのに。
煙草の残りの勿体なさと、むせて痛む喉を表すかのように空が泣く。
コンビニに駆け込んで10分ほどで空は泣き止んだ。雨上がりの濡れた喫煙所でもう1本吸ってから帰ろう。
(空が泣く)
空が泣いている。多分、その涙は雨。空が悲しんでいるんだ。何でだろう。この不純な世界を哀れんでいるのだ。
雨のことを何かに形容することは、よくある。その中でも、涙に例えることは多い。雨は悲しいイメージがあるからだろう。それでいて陰気で、何か弱気で。
それならば、雨を神様の尿だと信じて疑わなかった幼少期の僕はどうなのか。良く言えば、唯一無二の感性。悪く言えば、下品。ただ、その時の僕も雨がマイナスのイメージであることは感じていたのかもしれない(趣向は全く違うかもしれないが)。そんな僕だからいけない。美しい表現が思い浮かばないのだ。
今日の天気は晴れ。空が笑っている。
空が泣く
雨が降っている。
空が泣いているのか。
この大雨だ。
号泣しているのだろう。
天気予報は大当たりだ。
涙の理由も予測しているのだろうか。
これ以上考えるのは野暮というものか。
#空が泣く
一生懸命で真面目でまっすぐ
よく気が利いてパワーをくれる
そんな素敵な先輩が
ひとりで頑張りすぎた
今にも息が切れて倒れてしまいそうなほどに
晴れ渡る青空のような人
私の空が泣いている
〚空が泣く〛
空が泣くことなんて無いかと想っていた。
でも、本当は人と同じように生きてるんだね。
晴れの時は楽しいand喜び。
曇りの時は心が悩むand痛む。
雨の時は本当に悲しいand人との関わり。
雷の時は怒りand人にいらいらしてしまう。
台風の時はもう何もかも諦める。
そんな感じ。
空も皆と同じだからね。