『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空が泣く
普通の雨の日はそんなこと思わないのだけれど
気分が沈むときにはひと粒の雨でさえ味方につけて
一緒に泣いてくれると思いたい
寄り添ってくれると思いたい
おとなになると
だれかの前で泣くのは勇気がいるから
これは涙じゃないんだと
目に入っては流れる雨の粒なのだと誤魔化して
おとなになると
素直に泣くのは力がいるから
空が泣いているから
わたしもつられて泣くのだと言い訳して
どうしようもなくわがままなこの涙を
曇り空はそっと拭ってくれている
悲しい時に雨が降ると
空が泣いてるように見える
自分の悲しみに寄り添ってくれているみたいだ
頬を伝う涙は
空のか
自分のか
空が泣いている。
でもこれは本当に空が泣いているのだろうか。
もしかしたら「明日は雨でしょう」と人間に予報されてしまったから仕方なく泣いているのではないだろうか。
空が本当に泣いているのは通り雨の時だけだったりして。
I'll write it later.
お題「空が泣く」
夕暮れ時にコンビニの端で煙草に火をつけた。
風が巻いているのか煙があっちに行ったりこっちに行ったりを繰り返す。
雨に濡れる前に吸い終えないとといつもより早く吸い込む。
ゴホッゴホッ!!
多すぎた煙にむせてしまった。涙目になる。
同時に雨が降り出した。ゲリラ豪雨というやつかいきなりすごい勢いで辺りが濡れていく。
煙草も濡れて消えてしまった。まだ少ししか吸っていなかったのに。
煙草の残りの勿体なさと、むせて痛む喉を表すかのように空が泣く。
コンビニに駆け込んで10分ほどで空は泣き止んだ。雨上がりの濡れた喫煙所でもう1本吸ってから帰ろう。
(空が泣く)
空が泣いている。多分、その涙は雨。空が悲しんでいるんだ。何でだろう。この不純な世界を哀れんでいるのだ。
雨のことを何かに形容することは、よくある。その中でも、涙に例えることは多い。雨は悲しいイメージがあるからだろう。それでいて陰気で、何か弱気で。
それならば、雨を神様の尿だと信じて疑わなかった幼少期の僕はどうなのか。良く言えば、唯一無二の感性。悪く言えば、下品。ただ、その時の僕も雨がマイナスのイメージであることは感じていたのかもしれない(趣向は全く違うかもしれないが)。そんな僕だからいけない。美しい表現が思い浮かばないのだ。
今日の天気は晴れ。空が笑っている。
空が泣く
雨が降っている。
空が泣いているのか。
この大雨だ。
号泣しているのだろう。
天気予報は大当たりだ。
涙の理由も予測しているのだろうか。
これ以上考えるのは野暮というものか。
#空が泣く
一生懸命で真面目でまっすぐ
よく気が利いてパワーをくれる
そんな素敵な先輩が
ひとりで頑張りすぎた
今にも息が切れて倒れてしまいそうなほどに
晴れ渡る青空のような人
私の空が泣いている
〚空が泣く〛
空が泣くことなんて無いかと想っていた。
でも、本当は人と同じように生きてるんだね。
晴れの時は楽しいand喜び。
曇りの時は心が悩むand痛む。
雨の時は本当に悲しいand人との関わり。
雷の時は怒りand人にいらいらしてしまう。
台風の時はもう何もかも諦める。
そんな感じ。
空も皆と同じだからね。
〈空が泣く〉
「お母さん〜!雨!雨が降ってる〜!」
「ほんとだね〜」
「ねぇ、お母さん 雨ってなんで降ってるの?」
「ふふ、それはね、空が泣いてるんだよ。」
「空さん、泣いてるの?悲しいのかな?」
「悲しくないよ、ほら、晴れてきた!」
「空が泣く」とかけまして
「黒柳徹子の髪の中」と解きます。
その心は「雨/飴」です。
オレの毎日を見て、空が笑い、空が呆れ、空が嘆き、空が『やっと気付いたか』と。
生きていて、そうじゃない時、人は戸惑い、怒り、涙し、そして絶望する。
でも、オレはやっときづいたんだ。
そうじゃない時の心の持ち様を。
だから明日から、いや今すぐから、もう虚無感に苛まれることは無くなるはずだ。
どう考えたら良いかって?
簡単さ。
そうじゃない場面に出くわした時はこう思考しよう。
『そうじゃない時もある。』と。
自惚れてはいけない。特に正論をハッキリと言える人間たち。
「あなたの筋書き通りにいかない時もある。何故ならあなたの言葉が理解出来ない人もいる。あなたの話し方がとても嫌いな人もいる。だからあなたがいくら正しいことを一生懸命に話しても、、、、
相手は貴方に感謝もしないし好意も持つことはない。
相手が素直に受け入れる準備が出来たら、慎重に言葉を選びながら、優しく、そしてゆっくりと話そう。
『君と一緒に成長したいと』
空の上の神々よ。
どうか私の愚かさに呆れないでください。長い時間がかかりましたが、大切なことを一つだけわかりそうです。
たった一つの希望が失われた
帰る家もない、頼る人もいない
ただ路地をさまようことしか出来ない
雨が降ってきた...
あぁ、君も泣いてくれるのかい
母のお通夜の時大雨が降った
親戚のおじさんはいいことだと言い
亡き義姉を誉めた
まだ中学生だった私は
亡き母を誇らしく思った
きっと空は泣いてくれていたんだ
惜しい人を亡くした
雨を降らすからゆっくり天国へ
行きなさいと
今日もどこかで、誰かの大切な人の命が消えようとしている。
もう少し一緒に、あと1日でいいから
誰かを想って空が泣いている
「もう、無理だよね私たち」
最後の言葉がそれなのか。僕は何の返事もしなかった。無視をしたんじゃなくて答え方が分からなかったから。肯定も否定も多分、キミのことを傷つける。
「何がいけなかったのかな」
彼女はまた勝手に喋り出した。僕の返事を期待してるわけではなかったようだ。ぼそぼそと言ったあと顔を突っ伏してしまった。反射的に僕は彼女の頭を撫でそうになる。けど、それをしちゃいけない。キミが言った通り、もう僕らは無理なんだ。それをよく分かっているから、余計な優しさは傷を抉るだけになる。
「行って。私が見てない間に」
声が震えていた。最後の最後に泣かせてごめん。ここで同じように僕が泣いたら収集がつかなくなる。ありがとう、ごめんね。キミの望む別れ方を尊重しよう。
静かに部屋を出る。外の世界は中途半端に蒸し暑かった。空を仰ぎ見たら嫌な鈍色をしていた。もう間もなく降り出すだろう、と、思った矢先に鼻先に落ちてくる水滴。それはあっという間にまとまった量になり、僕の全身を濡らした。久しぶりに今日の夕立は勢いが良いな。激しい雨に打たれながら呑気に考えている。通行人は誰も居ない。だからこんな惨めな姿になっても構うことはない。
「さようなら」
言えなかった別れの言葉を今さら呟く。声は雨音よりも全然小さかった。空の雨は、まるで僕の感情を代弁しているようだ。
こんなふうに、本当は僕も彼女の前で泣きたかった。
こんなふうに、キミの前で泣いたなら、
もしかしたら――
ふわりの彼女の体が舞う。
伸ばした手は届かない。
ああ、こんなことになるなら伝えられなかった思いをもっと先に伝えて置くべきだった。
あんなに澄んでいた空は彼女がいなくなったことを泣くようにぽつりと雨を降らせた。
【空が泣く】
空が泣く
学校の廊下、窓の外を見ている一歌。
咲希に声をかけられる。
いっちゃん!
何見てるの?
今日の雨は、空が泣いているような雨だなぁって思って、眺めてただけ。
二人で一緒に空を見上げる
空が泣く
湿気を含んだ空気
午前中は曇っていた空も
予想どおり雨
出かける前に見た天気予報
折りたたみの傘の話をしていた
知ってはいたけれど
傘を持って出なかったのはぼく
雨が降る
だからなんだ
雨が降る
それがなんだ
午前中のぼくの選択が
現在のぼくに示した結果
雨やどり
行動を先延ばしにする時間の浪費
小雨のタイミングで走る
傘を買う
選択肢はいろいろあるけれど
そのままなにもしないぼく
現状維持を選ぶぼく
久しぶりだね
ぼんやりしていたぼくに
控えめだけど楽しげな声
接点がなくなったと思ったきみ
変わらない様子のきみ
おどけた様子で傘がないと言うと
天気予報は見なかったのと笑うきみ
わずらわしいと思っていたはずの雨
楽しいともうれしいとも
思っていなかった無駄な時間
きみと話していると
心地よく感じるのはなぜなんだろう
『その日はまるで無理に笑みを浮かべたようなそんな蒼の広がる空が浮かんでいた。いっそ消えてしまいそうなほど清々しく瑞々しい空気が肌を撫でる。手を伸ばせば届きそうで,けれど掴んだら消えてしまいそうな透明な色彩はどこまでも気高くなにかを拒絶していた』
"泣いている空"の表現 そんな課題に対してある一人の生徒が出してきた作品が先の文章であった。
大概の生徒は雨の記述をした中で,その作品だけが蒼空の中に涙を見いだした。目には見えない雫を,流れてはいないその滴を 笑みと書きながら泣いているのだと。
それがまるで言葉のない糾弾のように思えた理由にはきっと思い当たってはいけないから。そうやって見上げた空は悲しいくらい美しい蒼色をしていた。
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