『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
明日は77年ぶりの晴れ時々泣きでしょう。
と天気予報が伝える。
77年前に生きていた祖父に、
「泣き」って何?
とわたしは聞く。
ああ、空が泣いてたな、あの日は。
争いが終わった日だよ。
明日の天気予報が外れないように、
泣き泣き坊主を吊るした。
日々ほんのちょっとだけ、
怒ったり、
悲しかったり、
我慢したりする。
1日 1週間 1か月
結構溜まってくると心が澱む。
日々のちょっとだから何がと言うわけではない。
だからモヤモヤする。
そんなとき何気に見たTV映画を見て、
ポロポロ泣く。
あっ
スッキリ綺麗。
そうか。
日々溜まった空気の澱み。
スッキリさせたくて
空が泣く
厚い雲が空一面を覆う
今にも雨が降りそうだ
目の前の君は黙り込む
辛そうな表情の君
何が君を追い詰めるのか
あの時、君が別れ話をするなんて
想像すら出来なかった
突然のさよならに
大雨が降った
空が泣いた、そして僕も泣いた
轟轟と空の向こうの奥の方から腹に響くような音がする。
チカチカと時折閃光を繰り出す雷の轟音と、沢山の雨粒を含んだ黒々しい夕曇が少しづつこちらへ向けてやってくる。
途端に窓に打ちつけられた、雨らしくないバチバチという音に胸の奥が何と無く不吉な、不穏な、胸騒ぎがするようだ。
毎朝毎朝、テレビをつければ胸糞悪いニュースが耳に届く。
どうしてこうも小さくて尊い命が毎日毎日なくなってしまうのだろう。
同じ年代の子を持つ親として胸が引き千切られそうな程の斬痛を覚える。
窓の外の荒れた天気は私の心を映しているようだ。
この憤りを、何も出来ないもどかしさを、言葉にできないこの思いを。
神様がいるのなら、どうかあの子がお空の上では苦しまないで済むようにして下さいと、あの黒い雲の上には晴れ晴れとした空が広がっていてほしいと、そう願いながら真っ黒な空を呪うように見つめた。
#空が泣く
空が泣く・・・
僕の心と一緒に空が泣く。
君に会いたくて空が泣いている中、走っていった。
ねぇ?君は今何を思ってる?
空が泣く
私の心と一緒に空が泣く。
あなたと過ごした日々を思いながらあなたを待ち続けた。
ねぇ?わたしたちこれからも一緒にいられるよね?
「お父さん、ウチ大丈夫かな?」
「そんな事より聞いてくれ、実は母さんと別れる事になった」
「ねぇ、それより今日の夜のこと」
「お前には迷惑かけるな」
「そうじゃなくて、ほら!」
ザーーーッ
強い雨が地面を打ち付けた始めた。
「空が泣いてるな」
父は上を見た。
「ウチの場合は、雨漏りだから、屋根が泣いてる」
『空が泣く』
もうすぐこの世が終わる
もうずっと空は泣いている
この世の終わりを悲しんでか
それとも喜んでか
地は叫ぶ
灼けた灼けたと
水は唸る
荒れろ荒れろと
空は泣く
埋まる埋まると
風は翔る
飛ばせ飛ばせと
人は嘆く
何故だ何故だと
それは果たして
厚顔か無知か
ポツン
ポツン
水がコンクリートに当たる音がする
それと同時に、
少し蒸し暑くなってる気がする
雨の匂いもする、…
空が泣いている
誰がご機嫌をとるんだろう
誰が笑わせるんだろう
お題 空が泣いている
空が泣く
帰り道
地面が濡れた
ぽたぽたと
雫が落ちてきた
あの日のことはよく覚えている
僕の人生でいちばん辛かった日
空が今まで以上に
泣いていた日
お題《空が泣く》
それはやさしさのカケラ。
空だって、泣いていい。
空が泣くと、、、
きっと今、どこかで
誰かが泣いている そんな気がしてくる
だから 私の心も泣き空みたいに 湿ってくる
知らない 誰かと 私の心に
想いの虹を 架けてくれた
果てしない空
空っぽの臓器に酔いを回そうぜ、酒が不味くなる話はここらで終い
いつだって無気力な君はぱたたって雨を落とした、ちいさなグラスを揺すった
宵に媚びて、微睡んで揺蕩う、色褪せぬ熱を詰め込んだカラメル色
こくん、て喉の音と安っぽい硝子がきゃり、て擦れる音が咄嗟に混濁し
簡易的な雨で濡れた手先、血が滾ってとくんとくん、つくり物のように指を浮かす
寝てもないのに二日酔いか知らないが、これからの行為と頭が熱に化かされて鈍く重たい
空が泣く。
心が泣く。
君が泣く。
僕も泣く。
星が泣き、
月も消え、
風が吹き、
桜が降る。
明かりが消え、
星だけの明るさが、
街に響いたら、
心がそっと嘶き、
可惜夜と化す。
ー空が泣くー
君が涙を流すと
空も涙を流す
なぜ君と空は一緒に泣くのだろう、
空はなぜ泣いているのだろうか、
分からない。
だが、悲しいと言う気持ちはわかる。
これからも分からないことだらけだ。
君はなぜ泣いているの?
空はなぜ泣いているの?
教えてよ。
空が泣いてるね。
そう言った君の顔は見えなかったけれど。
空は泣かないよ。
なんて無粋なことは言えなくて。
ただ、立ち尽くして空を見上げている、君の後ろ姿を見守ることしかできなかったんだ。
空が泣く
「空はどうして泣くの」
雨がふる中、公園のベンチでびしょぬれになりながら一人すわっていると、“かさ”をさした一人の小学低学年ほどの女の子が近くまでよって来た。
「空にのぼった“すいじょうき”は、冷やされて小さい水や氷の“つぶ”になる。小さな氷の“つぶ”や水の“つぶ”がくっつきあって、雲がだんだん大きくなると、雲の中の氷の“つぶ”が大きくなって、重くなり、雨となって落ちてくる。そして 落ちてくる時、“とちゅう”でとけて水にかわったものが雨だよ」
「あなたはいつもむずかしい話をするね」
女の子は“むひょうじょう”のままジッと雨にぬれる僕を見つめた。
「みんな、あなたを落ちついていて、頭がいいっていう。でも、私が聞きたいことにはこたえてくれない。あなたにも空が泣く理由は分からないの?」
「……空が泣くのは、雨がふってるから。誰の目に見えない雨が、ずっとふり続けてるから」
「私には見えるよ」
「空が泣くのは、自分だけはなれた“ばしょ”にいるから」
「空は近くにいるよ」
「空が泣くのは、みんなと“ちがう”から」
「一緒にかさの下に入れば、他のみんなと同じだよ。でも、かさの下の空は空で、同じになるひつようはないんだよ。だから、家にかえろう。そして明日も学校で会おうよ」
まるで他人事のように話をする僕に、女の子はそう言って手を差し伸べた。
気付けば空は泣き止み、太陽が姿を見せた。
「雨は、やんだ?」
「うん、止んだ」
晴れた空の下で“傘”を差し、空が流した涙の跡の上を、“無表情”だった僕と君は笑いながら駆けた。
──────『空がなく』
空が泣く。
空が泣くとしたら、雨だろうか。
シトシトと。
あるいは、ザァザアと。
もっとひどいと、ザァーっと滝のように。
嵐がきたら、風も雷も全部使って泣き喚く。
寂しくて、悲しくて、我慢出来なくて、溢れ出す。
そんな、空の涙につられるように。
憂鬱だったり、悲しくなったり。
時には、強すぎる勢いに怖くなったり。
そらが、伝える感情があるのなら。
私の心も、道連れに。
― あした天気にしておくれ。―
#空が泣く
だから雨が降る
雨というのは空の感情であって単なる雨じゃないよ
だから、雨の日はうんと泣かせてあげよう
雨をウザがるな?
「空が泣く」
空が泣いてることを知ってるのは俯くのを辞めた人だ