『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
乾いた空。
少し冷たい風。
赤や黄色の落ち葉の絨毯。
足元の感触。
焦げ茶のブーツが嬉しそう。
これから寒くなるというのに
心はちょっと暖かい。
-秋晴れ-
「秋晴れ」
四季の中でも
特別気分がいい
わずかな時間
大切にしたい
『女心と秋の空』
今日は隣に君がいるから
私の心も秋晴れ
#秋晴れ
大気圏まで見渡せるのではないかと思うほど
透き通った秋の青空を見ていると
そういえば昔、かげおくりをしたな、と
思い出す
この時期はいつも
どこにいても金木犀の匂いがして
どこに行っても離れない
あなたを連れているように思う
いつの間にかしなくなったけれど
あなたはまだしているだろうか
かげおくり
青い空に
まだあなたと私の影が焼き付いていやしないだろうか
あなたの目に映る空にも、まだ焼き付いていないだろうか
あの頃の私たちの影は
二人並んで送った影は
そんなささいな思い出を
懐かしんでしまうほど
見事なまでに晴れた青空
あなたに会いたい
#秋晴れ
大抵「雨めんどくせー」がやっと過ぎて「やっべコート出してない」ってなるんだわ。大掛かりな衣替えしてないからシワよってたり。何となくくしゃみしたくなる。
学生の頃はさ、「今年コート何買おうかなー」みたいだったじゃん? ババアになると「トレンチ最強」ってなるからな。流行りなんて知らん。好きな色で好きな形の長く着られる服が着たいんだわ。
秋晴れの空は、きっと澄んでいて綺麗なんだと思う。
でも私はいつも下ばかり向いているから、空を見上げることはあまりない。
悩みがある時や落ち込んだ時、自然と下を向いてしまう。
だから空を見上げよう。
上を向かなければ。
『秋晴れ』
あゝ、雲ひとつない清々しい秋晴れ
思い切り深呼吸する
心のわだかまりも晴れたらいいのに
暑さ寒さも彼岸まで、とは言うが、今年はなかなか気温が下がらない。10月になっても夏日もそこそこある。
「明日は冷えるでしょう」
なんとなく付けたテレビの中で気象予報士が言う。
本当かどうか謎だ。
そう言った言葉に俺は何度騙されたことか。
朝は冷えたが昼間は25度近くあり、長袖を着た自分を何度
恨んだことか。
…それでもやっぱり10月である。
今度こそ信じよう。
俺はタンスの中の長袖を引っ張り出した。
翌朝とても晴れていた。カーテンを開けると光が目に入ってくる。
『夏の日差しじゃなさそうだな。』
その光は秋の太陽の光だ。
『秋晴れになるな。』
そう思った俺はふと過去の記憶が蘇る。
昔付き合っていた彼女がこう言っていた。
「秋晴れって“あきばれ”って読むよね。私の地元では訛って“あっぱれ”って言うんだよ〜」
「そうなの?」
「えへへ〜〜うそでした〜」
真面目に返した俺に、秒で嘘だと言いキャッキャと悪戯っぽく笑う彼女―――
『――って、なに思い出してんだよ、俺。』
俺は顔を洗い歯を磨き、準備していた長袖に腕を通した。
そしてリビングに置いてあるその後妻になった彼女の
小さな仏壇に手を合わせ
「いってきます」
と呟く。
玄関をガチャっとあけるとすうっとした空気が体を包む。
空もものすごく高くて、雲ひとつない。
訛りうんぬんは置いておいて、彼女の言ってたことは
なんとなく理解出来るな。
―――ああ、アッパレ、今日は秋晴れだ。
【秋晴れ】~完~
秋ってほかの季節に比べて色んな発見が多い季節ですよね。
春もあるけど、春は見つけたら「ワア!」って明るい気持ちになるけど、秋の発見は見つけてから
「ああ、今年も終わりだなあ」と寂しい感情になります。
いつも♡︎ありがとうございます!
あとちょっとで500!感謝しかありません🙏
紅葉が最も美しいときに散るのはね?
きっと神様が、美しいものには限りがあると伝えようとしているからだと思うの。
最も美しいときに燦爛と散れば、きっと沢山の人に覚えていてもらえるから。
もしそうならば、紅葉たちも本望じゃないかしら?
どうせ散るなら、私もそうやって散りたいわ
秋晴れの空。
私は貴女をずっと覚えていると誓った。
彼女の紅葉の話は、案外的を得ているように思う。神とやらがいるのならば、人間たちに美しいものには限りがあると忠告しているのではないか。
そして彼女はそれを身をもって証明し、願いを叶えた。
薄い死化粧でよりいっそう目立つ整った目鼻立ちに、陶器のように固くなった肌。
その姿は、青空に舞う紅葉よりも遥かに美しかったと私は記憶している。
本を閉じる。自由がきかなくなってきた左腕でカーテンを開き、しばらく拭いていない窓ガラス越しに外を見る。林にぽつりと存在する藍色の凪いだ湖面に、紅葉の葉が浮かんでいた。
秋晴れの空。
独り永い時を過ごした今、私は貴女に会いに行く。
ずっと
開けられないでいる
南向きの窓から
長い間見ていない
午前中の空を見上げた
相変わらず
全てに無関心な雲は
流れる風に乗って
ゆっくりと七変化
新しく買った靴や服
無意識に選ぶのは
オータムカラー
夏と冬の間の
北国の短い季節
この街も今日は秋晴れ
秋
寒くて寂しい冬を前に
毎年何故か物悲しくなる
私の生まれた季節
「秋晴れ」
秋晴れがなんなのか
分からないぐらいばかだから
死にたくなるのだろうか。
私が夏を殺した時
その断末魔は雷になって
涙は嵐になった
冬をとられたくなくて
私だけの冬でいてほしくて
たけど冬は心を凍らせてしまった
冷たい風が赤く染まった枯れ葉を巻き上げる
私の涙はいつまでも続く雨になった
終わりのない長い夜が訪れた
私はやっと気がついた
だから星に祈った
私の祈りは種になった
いつか冬の心が溶けるように
新しい気持ちが生まれるように
いつか晴天の下で芽吹くように
秋晴れ
暖かい日差し
肌寒い風が吹く
その風と共に
懐かしい記憶が蘇る
この時期に遊んだ
君との思い出
うろ覚えになってしまった曲が地面の上にあるかもしれないので下を向いて歩くと水たまりの中に半透明の青い空が映っていて何もかも小さくなってしまえばいいのにと思った
『秋晴れ』
「雨の日と月曜日」は気が滅入るのは世界共通なのかな。
ならば、気分が高揚するのはいつだろう、どんなときだろう。
暑い夏、夕立後、雪の朝…人それぞれ
わたしは、晴天の秋と冬の星空
急に冷え込んだ朝。
まだ衣替えが中途半端なクローゼットから慌てて羽織ものを出す。
玄関を出れば、少しひんやりした空気が頬をなでて。
それがまた気持ちを引き締めてくれるようで、背筋が伸びる。
ふと香るはオレンジ色した小花たち。
爽やかさの中でむせかえるような存在感を放ち、私の気持ちを拐っていく。
金木犀にまつわる思い出なんて無いはずなのに、切ない気持ちになるのはなぜなのか。
それでいてずっとその場に佇みたくなる、甘い誘惑。
かき乱された心のまま見上げれば、オレンジ色の向こうに澄んだ青空。そして薄くかかる優しい雲。
今日も一日が始まる。
夕方、金木犀が空に浮かぶといいな
青く澄んだ空
浮かぶうろこ雲
少し肌寒い風
あなたのところでも晴れていますか?
まだまだ暑い日が続くでしょうから
お体には気おつけてね。
秋になると、ばあちゃんの姿を思い出す。
赤トンボを捕まえに行く時
いつもばあちゃんと一緒だったからだ。
ばあちゃんと20年以上一緒に過ごしたが
このことが1番記憶に残ってる。5歳より前の記憶だ。
なんでこれが残ってるんだろう??
赤トンボが好き??昆虫採集が趣味だったから??
違う。
それは、優しく笑ったばあちゃんの姿があったからだ。
ばあちゃんがいるおかげで目の前のトンボに集中でき
捕まえた時に喜びを共有できる。
すごく楽しい時間だった。
僕にもいつか子供ができたら、ばあちゃんみたいに
後ろから優しく微笑みかける
お父さんになりたい。
ほかの季節よりも明らかに短い秋。
気が付いた頃にはもう去っている。
だからこそ秋晴れの日は、いつもよりも少し特別な日のような気がしてしまう。
そんな特別を求めて、私は今日も空を見上げる。
光も温かさもない空…。
だけど不思議と惹き付けられてしまう。
…あ、そっか。
これが私にとっての秋晴れなんだ。
テーマ“秋晴れ”
いつもより
ほんの少しだけ早く目覚めた私は
軽く着替えて
外に出て、背伸びをする。
すうーっと鼻から息を吸うと
数日前までは、
まだ残暑が厳しかったとは思えないほど
冷たい空気が入ってくる。
思わず、涙目になり
上を見上げると
空は高く青く澄んでいる。
空はキレイなのに
此処はこんなにも寒い。
腕をさすりながら
家の中へと戻る。
そろそろ、こたつ出そうかな。
そんな事を考え始める。
秋は短し、北国の季節。