『私の当たり前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ふわふわと柔らかい光が、目を刺激した。ぼんやりと瞼を上げたものの、眩しくてすぐに閉じてしまう。
起きなければ、とは思うものの、身体はまだ布団のぬくもりから抜けられない。暖かい日差しの眩しさに慣れながら、昨日見た夢の内容を思い出したりして。
「あ、起きた。おはよー」
朝の眠気でついボーッとしていれば、横にいる恋人が話しかけてくる。太陽みたいに明るい笑顔が眩しくて、愛おしい。
「おはよう。珍しいね、いつもは起こすまで寝てるのに」
「なんか、ぱちっ!て目覚めてさ」
かわいい寝顔もばっちり堪能しましたー、なんて悪戯っぽく笑う。それが少し、嬉しいような、恥ずかしいような。
「もう……。って、やばい、今何時?」
「分かんないけど、今日は休日だしもうちょっと寝てようよ」
「……前もそれでお昼まで寝ちゃったじゃん」
「良いでしょ、予定ないし。ゆっくりしようよ。ね?」
甘えるように言う癖に、ぎゅっと腕を回すのだから意地悪だと思う。ため息をついて大人しく布団に潜れば、幸せそうに微笑まれた。
休日はいつもこうだ。前までは二度寝なんてしなかったのに、恋人が出来て、一緒に暮らし始めて。どんどん日常が塗り替えられていく。
なんて言うものの、休日には予定を入れないようにしているのは惚れた弱みと言うやつだろうか。
……まぁ、君色の当たり前になるのも悪くないかな。
そんなことを考えて、もう一度目を閉じた。
(私の当たり前)
#私の当たり前
誰にも分からない
分かりやしない
私の心に棲むモノの事
周りには理解できない、納得できない、穏やかでいられない、「普通になりなさい」
今の私が「私でいること」が私の当たり前
誰にも消せない
「右向け右。」
そう言われて私は、周りに合わせて右を向く。
「進学しなさい。」
そう言われて私は、両親の期待と友達の希望に応えるように進学した。
「大手企業に就職しなさい。」
そう言われて私は。
私は、落ちた。
私にとっての当たり前は、最も簡単に崩れ去った。
一気に崩れていく私という存在。
私は一体何者で、何のために生きて、なにに生きがいを見出しているのか。
当たり前に過ごしていた日々が霞んで見えなくなっていく。
答えはきっとない。それでも私は問いてこれからも生きていくんだ。
私は誰で、何で生きようとしているのか。
そして、“普通“と“当たり前“の間で今日も息をする。
大切な人が殺された。
その死を面白がっている人がいた。
私は、非常な程の怒りと悔しさを感じた。
私と気持ちを同じくする人が、
周りにいなかった。
一緒に泣いてくれる人がいなくて、
孤独だった。
今までに感じたことのない感情だった。
私の当たり前
小学校高学年から当然のように思えた事
みんなが楽しく行う行事みんなが笑顔でする事全部は
自分にとってそれは全部楽しくないし笑顔でする事も出来ない
それを当然のように今までもみんなが楽しく捉えたものを自分は
何が楽しいのか分からなかった時だった。
今でも時々分からなくなるけど何故だろう…迷えばみんなに合わせて
何も無いように感じさせている気がする。
死んでからわかる当たり前。でも死んだならわからない。感謝は生きているうちに伝えよう。
『私の当たり前』
いらっしゃいませ
私の一日はこの言葉から始まる。
私は店の案内人。この店の事なら何でも知っている。
だから人々は私に尋ねてくる。
この場所はどこにあるの?
何かイベントやってないかな?
美味しい食事が出来るところない?
これ、何処で売ってるの?
様々な要望を聞き、望むままに私は案内をしていく。
ありがとうございました。
私の一日はこの言葉で終わる。
ワタシはロボット。
人間の手によって作られた存在。決まったプログラムを組み込まれ、その通りに日々動いていく。
それがワタシの当たり前。
私の当たり前は、人に可愛いと言われること
私の当たり前 君の当たり前
それぞれ違う価値観だと思うが
自分がしたいと思っている思いはお互い変わりない
そう信じてる
そこはやっぱりこれでしょ
「選挙の時には必ず投票しに行く」
義務を果たさずして不満を漏らす勿れ
《 私の当たり前 》
おはようと、言うと
おはようと返してくれる人がいる。
コンビニの美味しいパンが机に置かれている。
私はご飯派だけれど。
お茶が用意されている。
行ってきます、というと
気をつけてね、と手を振ってくれる人がいる。
何事もない、地面がある。
私はそこを当然かのように歩く。
学校がある。
靴箱がある。
そこには生徒がいる。
教室に入ると
登校するのが早い友達がいる。
ミサイルが降ってくることも無い。
私の当たり前が
みんなの当たり前に
なりますように、なんて
願うだけじゃ、ダメだけれど。
願うことしかできない。
これは、私の変えたい、当たり前。
「私の当たり前」
『私の当たり前』
私には、二つの当たり前を持っているのだけど、正確には、三つあるのね。
四季折々の空を見る事が癖であまりにも美しい風景を見たらすかさずカメラを持ち写真の中に収めている。
風景のコレクションをしたりとひそかにやっているのだけれど、気に入った写真は大切な人にだけにしか送らないのである。
それは、共有をしたいだけじゃなくて大切な人の気持ちと一緒だと思えるからである。
写真を撮るのは、心のフィルターだという事を昔の記事で見かけた。
だからこそ、撮るという時にはこの風景を撮らせてもらうつもりで撮っている。
空を見上げるのは、心のゆとりだけじゃなくて自分の中にあるフィルターで撮り、カメラで撮り、大切な人に送る事は私の当たり前な事でありながらも…、大切な日常の当たり前を過ごしていられるのは何と奇跡なのだなって思った。
2022年7月9日
坂部さんが亡くなって1日
これからどうするか何も分からない
誰かにとって当たり前なことが
自分にとってはそうでないように
私にとっての当たり前も
人にはどうでもいいことだったりして
その埋めようのない差異にひるんだり
失望することだってあるかもしれませんが
人と自分は違って当たり前だということを
当たり前に知っておくべきなのです
#私の当たり前
好きな音楽を聞いて笑ったり泣いたりする事
私の当たり前は当たり前じゃない
世の中は当たり前じゃないことで溢れている
親がいるのも美味しいご飯を食べれるのも
大好きな人たちと一緒にいられるのも
生きているということも
何一つ当たり前じゃない
私の当たり前は
当たり前じゃないことが
当然のようにあること
そんな毎日に
感謝しながら生きることだ
私の当たり前。
大好きな
人に囲まれる事が
私の当たり前。
本当に好き嫌いが
激しいけど
好きになった
人は
嫌われるまで。
「背が高くて
かっこいいね」って
言われるのが
私の当たり前。
#私の当たり前
同じクラス、学校に行くといつでも視界にいた
「ノート映させてよ」「えぇー……いいよ」
何気ない会話ですら もうできなくなって
君と過ごした3年間
一つ一つの思い出を大切にしていたつもりだけど
当たり前がもう少し続くような関係でいたかった
当たり前
常識
普通は
そんな窮屈な言葉で括らないでほしい。
私とあなたとは違う。だから当たり前も常識も違う。他人の普通など知らない。。
どうか当然のように諭さないでほしい。何も理解出来ないから。
朝、大好きなゲームの音楽で目を覚まし、閉じようとする瞼を擦りながら支度をする。毎日朝ご飯の用意やお弁当をつくってくれる母には感謝しかありません。
通学中は途中にある神社へ向かって、礼儀作法も何もない挨拶と今日一日を穏やかに過ごせるようにと頭の中でお祈りをする。
学校では、なるべく真面目に授業を聞き要領が悪い自分を普通にするための努力をする。
放課後は少し部活に参加してからバイトに行く。部活の時間は全然とれてないけれど、先生が、とやかく言う人じゃなくて良かったです。今は将来のためのお金を少しでも貯めたい。
夜、一日の疲労とストレスをお風呂で洗い流します。お風呂で歌うとストレス解消になって気持ちがいいです。音楽は心の支えです。
眠りにつくときは大好きなぬいぐるみを抱いて目を閉じます。とても落ち着くひとときです。
自分の嫌な所はたくさんあるけれど、私は恵まれた環境にいると思います。だから感謝の気持ちを忘れずに周りの人を大切にしていきたいです。